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第105話 子供視点9③

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 男ってどうしてあんなに馬鹿なんだろう。

 お母さんとケイさんが籍を入れた後はほっとけばいいのに『お母さん···お母さん』って馬鹿みたい。
 
 口うるさいお母さんが家にいない方が気楽なんだから、自由に生活すればいいのに······

トロワ 「はぁ·······」

フィーア 「トロワ、放課後の教室で何アンニュイになってるの?」

トロワ 「男きょうだいが、最近お母さん達を構い過ぎてキモいと思ってただけ····」

フィーア 「お母さんがケイさんの家にばかりいて、まともに家事をしなくなったからケイさんのことが赦せないのかもね。」
 
トロワ 「でも家事なんて7等分したら大したことないから問題ないのに。」

フィーア 「まぁそうね。ご飯も面倒くさかったら魔法調理ですぐ出来るしね。」

トロワ 「うん。お金さえお母さんが稼いでくれれば十分よね。」

フィーア 「そうだね。」

トロワ 「まぁ甘えたい年頃なのはわかるけどさ~彼氏とか彼女に甘えればいいじゃんって思わない?」

フィーア 「トロワはいるの?」   

トロワ 「告白してくれる子はいるけど、死んだお父さんみたいに格好良くないのよね~」

フィーア 「理想が高いね。まぁ私もだけどw····」

トロワ 「お父さんみたいな顔を見たら他は凡人にしか思えないわよ。」

フィーア 「そうだね。なんか私達もアインスのこと言えないね。」

トロワ 「何で?」

フィーア 「だってファザコンじゃん。」

トロワ 「確かに!」

フィーア 「なんかお父さんの話をしてたら会いたくなったな······」

トロワ 「そうね······。まぁしんみりしてもしょうがないからたまには2人でショッピングしましょう。」

フィーア 「トロワのいつものお友達とは遊ばないの?」

トロワ 「あの2人は最近、彼氏が出来たから遊ぶ機会が減ったのよね。」

フィーア 「そっか·····それなら行こうか。」

トロワ 「うん。楽しみ·····フィーアをコーディネートしたり、似合いそうな髪飾りを見繕ったり。」

フィーア 「私、地味だからあんまり期待しないでね。」

トロワ 「何言ってるのよ。透明感のある肌にサラサラの髪をして、私と同じくらい可愛い顔をして居るのだから何でも似合うわよ。」

フィーア 「そうかな···」

トロワ 「そうよ、まぁファッションに関しては私に任せて!」

フィーア 「わかった、信じる。」

トロワ 「じゃあ行くわよ。」

フィーア 「うん。」
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