異世界大家族〜お母さんは大変です

メタボ戦士

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第85話 昔を振り返り····

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ナーダ 「はぁ····気持ち良かった····。ケイ、理性が飛んで激しくしちゃったけど体は辛くない?〈ナデナデ〉」

ケイ 「大丈夫····回復魔法で痛みは消えるから。でも体力は戻らないから少し寝るね·····」

ナーダ 「わかった。おやすみケイ···チュ」

ケイ 「おやすみナーダ····zzz」

 ·····幸せだな····ずっとこの生活が続けば···いやよくない。

 今子供達と喧嘩中だから子供達とまた仲良くするために何か考えないと··どうしよう。

 ·····魔導具、カード、服、動物、高級品、食べ物、ゲーム····思いつくのは物ばかりだ。

 結局私は今まで子供達が欲しそうな物だけを買い与えているだけで、お母さんのフリをしてたにすぎないのかもな。

 お母さんってなんだろう·····  

 私の両親は小さい頃に死んでいたから見本になる人がいない。 
 現世のときは両親はいたが、仮面夫婦で冷めきっていたから家族らしいことをしたことがない。

 だからお母さんらしいことなんてわからない。

 こんなとき、ディエスだったらなんて言ってくれるかな···
『ナーダらしく頑張ればいい』、『みんなが幸せなら何でもいいんじゃない?』とか当たり障りのないことを言いそうw。

 ケイだったら『そんなに悩んでいるなら、色々な年代の女性にお母さんとは何か聞けばいい。』とか言ってきそう。

 なんか妄想のケイの性格が現実と違うなw
 何でだろ?まだ夫婦の歴が短いからかな。
 まぁこれからもっとお互いのことを知れば現実と一致するようになるか。

「オギャー···オギャー·······」

 ····あっユイットが起きちゃった。世話しないと。

ナーダ 「ユイット、お····よしよし····おしめかな~


ユイット 「ナダ···ナダ········」
 
ナーダ 「ユイット名前を呼んでくれてありがとう。ナダだよ~んべロ···ベロ···バ~」

ユイット 「キャハハァ····キャハ········」

 ·······嬉しいな、ユイットが笑ってくれた。
 あの子達もこんな時期があったな····

 まだディエスが生きていたときだから2人で7つ子の世話を分担してやってたのよね。

 みんな魔法の才能があったから突然空を飛んで行方不明になりかけたり、火属性や水属性の魔法でボヤ騒ぎや水害······ホント大変だった。

 でも楽しかったな~何でだろう。
 ディエスと子供達がそばにいてくれたからかな。
 
 孤独だった私に初めて出来た家族だったから嬉しさもあったのかな。

 なんか昔のこと考えていたら子供達に会いたいな····
 早く仲直りをして子供達とまた仲良く暮らしたい。
 でもどうしたら赦してくれるかな~誠心誠意で謝ったら赦してくれるかな。
 謝って赦してくれなかったら?あー考えても仕方ない。
 
 もうすぐ夕方だし行こう。

 考えるのはそれからだ。  

 私はケイさんに置き手紙を書いて自分の家に帰った。
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