71 / 247
第71話 子供達に謝罪
しおりを挟む
家に着いた。
もう外が暗くなっていたから子供達はとっくに帰っているだろう。
私は深く深呼吸をしてから家の中にケイさんと入った。
ナーダ 「みんなただいま~」
7つ子 「お母さんおかえり~お母さんがいなかったからカレーライスを作って待ってたよ·····って後ろの人は誰?」
ナーダ 「この前夕食を一緒に食べたケイ·イガラシさんよ。」
ケイ 「こんばんは」
7つ子 「へぇ~女性になっても美人だね。」
ケイ 「ありがとうございます。」
7つ子 「今日も一緒に食べるの?」
ナーダ 「そうね。あと泊まってもらうわ。」
7つ子 「何で?」
ナーダ 「今からその理由を話すから覚悟して聞いてくれる?」
7つ子 「わかった。」
ナーダ 「実はかくかくしかじかで私とケイさんの間に子供が出来てしまったの。だからこんなことになってごめんなさい。」
7つ子 「···············」
アインス 「何で風呂場で体を洗わせる時点で、ケイさんがお母さんに下心があるとは思わなかったの?」
ナーダ 「お母さん、男の体で浮かれて注意力が落ちてしまってたのかもね。」
7つ子 「最低」
ドゥーエ 「ケイさんは今回の手段で僕達に嫌われるとは考えなかったんですか?」
ケイ 「ナーダさんが手に入ればどうでも良かったので考えていなかったです。」
7つ子 「最低」
トロワ 「今回生まれてくる子はどっちがお母さんとお父さんになるの?」
7つ子 「産むのはケイさんだけど戸籍というか書類上では私がお母さんでケイさんなお父さんになるわね。」
トロワ 「そっか~異父兄弟なのか異母兄弟なのかややこしいね。」
フィーア 「正直言って私はきょうだいとは認めたくないけど····」
ナーダ 「どうして、フィーア?」
フィーア 「だってお母さんが好きでもない人に無理やり犯されて出来た子供なんでしょ。そんなのきょうだいとは認めたくないよ。」
ナーダ 「フィーア····」
ペンタ 「確かにフィーアの言う通りだよ。お母さんがこの人の子供を面倒を見る必要は一切ない。」
ナーダ 「それは違うわよペンタ。」
ペンタ 「どうして?」
ナーダ 「ケイさんは最低な人だけど、その子供には罪はないわ。それにその子はお母さんと血の繋がりがある子供だから面倒を見る必要はないことはないと思うの。だからその子が生まれたとき、みんな私と血の繋がりがある子供達なのだから仲良くして欲しい。」
ペンタ 「お母さんがそこまで言うならその子は可愛いがるよ。」
ナーダ 「ペンタ······」
ペンタ 「でもケイさんは俺達の父親とは認めない。俺達の父親は1年前に死んだディエス·ヌーヴァだけだ。だから産んだら子供だけこの家に置いて俺達に顔を見せるな。」
ナーダ 「ペンタ······」
ケイ 「ナーダさんとは通い婚をするので、あなた達とは元々これ以上会うつもりはないですよ。」
ペンタ 「通い婚?わざわざお前みたいなクズのためにお母さんがお前の家に通うのかよ!そんなの絶対認めない。」
ナーダ 「ペンタ·····」
アーニム 「そうだよ。お母さんは家事、ギルドの依頼、買い物、朝食と夕食のご飯作りで大変なのに通わせるなんて反対!」
ケイ 「じゃあどうすればいいんですか!」
ヘプタ 「だからさっきから言ってますよね。子供だけこの家に置いて俺達に関わるなって。それにまだお母さんとは籍をいれてないのだからあなたは自由ですよ。」
ケイ 「それは嫌です。ナーダさんとせっかく肉体関係になれたのにお別れするなんて。」
7つ子 「おえ····お母さんのそんな話聞きたくない!」
ナーダ 「アンタ達そのリアクションは私に失礼過ぎない!」
7つ子 「だってキモいじゃん。8歳が聞く内容じゃないよ。」
ナーダ 「確かに精神衛生上よくないわね。この話は終わりにして夕食を食べましょう。」
7つ子 「お母さん、食欲ないから明日の朝食べるよ。」
ナーダ 「そうなの?じゃあケイさん、2人で食べましょうか?」
ケイ 「はい。」
7つ子 「ちょっと待って!」
ナーダ 「何?」
7つ子 「やっぱりお母さんをこの人と2人にするのは良くないから食べるよ。」
ナーダ 「そう?じゃあみんなで食べましょうか。」
7つ子 「うん。」
ケイ 「僕はナーダさんと2人で良かったんですけど····」
7つ子 「ケイさんに選ぶ権利はない。」
ケイ 「ツンツンしてますね~この前夕食を食べたときは仲良くしてくれたのに·····」
7つ子 「ケイさんがお母さんを犯したからだろ。」
ケイ 「誰かを手に入れるために手段なんて選んでいられないですよ。」
7つ子 「別に普通に仲良くしていけば、お母さんとは結婚出来たと思うけど。」
ケイ 「そうかもしれないませんけど、子供は作れなかっただろうからこれで良かったんです。」
7つ子 「どうしてそんなに子供が欲しかったんだよ。」
ケイ 「僕と好きな人との子を欲しがるのは変ですか?」
7つ子 「変ではないと思うけど、愛し合わないで生まれた子供なんて愛着が湧かないでしょ。」
ケイ 「湧きますよ。」
7つ子 「ケイさんはそうでもお母さんは湧かないと思うよ。だって寝ているときにしぼりとられた精子の子供だから。」
ナーダ 「アンタ達·····これ以上精神衛生上良くない話は終わりにして、カレーを温め直したから食べましょう。」
7つ子 「はーい。」
ナーダ 「ケイさんも。」
ケイ 「わかりました。」
いつもの賑やかな食卓と違い、お通夜のようだった。
気まずくて何か話題を出しても子供達は「そう。」としか言ってくれなかった。
その後夕食を食べ終わったら歯を磨き、入りそびれた風呂に入った。
出た後リビングに戻りケイさんの寝る場所を用意してから自分の部屋に行って寝た。
もう外が暗くなっていたから子供達はとっくに帰っているだろう。
私は深く深呼吸をしてから家の中にケイさんと入った。
ナーダ 「みんなただいま~」
7つ子 「お母さんおかえり~お母さんがいなかったからカレーライスを作って待ってたよ·····って後ろの人は誰?」
ナーダ 「この前夕食を一緒に食べたケイ·イガラシさんよ。」
ケイ 「こんばんは」
7つ子 「へぇ~女性になっても美人だね。」
ケイ 「ありがとうございます。」
7つ子 「今日も一緒に食べるの?」
ナーダ 「そうね。あと泊まってもらうわ。」
7つ子 「何で?」
ナーダ 「今からその理由を話すから覚悟して聞いてくれる?」
7つ子 「わかった。」
ナーダ 「実はかくかくしかじかで私とケイさんの間に子供が出来てしまったの。だからこんなことになってごめんなさい。」
7つ子 「···············」
アインス 「何で風呂場で体を洗わせる時点で、ケイさんがお母さんに下心があるとは思わなかったの?」
ナーダ 「お母さん、男の体で浮かれて注意力が落ちてしまってたのかもね。」
7つ子 「最低」
ドゥーエ 「ケイさんは今回の手段で僕達に嫌われるとは考えなかったんですか?」
ケイ 「ナーダさんが手に入ればどうでも良かったので考えていなかったです。」
7つ子 「最低」
トロワ 「今回生まれてくる子はどっちがお母さんとお父さんになるの?」
7つ子 「産むのはケイさんだけど戸籍というか書類上では私がお母さんでケイさんなお父さんになるわね。」
トロワ 「そっか~異父兄弟なのか異母兄弟なのかややこしいね。」
フィーア 「正直言って私はきょうだいとは認めたくないけど····」
ナーダ 「どうして、フィーア?」
フィーア 「だってお母さんが好きでもない人に無理やり犯されて出来た子供なんでしょ。そんなのきょうだいとは認めたくないよ。」
ナーダ 「フィーア····」
ペンタ 「確かにフィーアの言う通りだよ。お母さんがこの人の子供を面倒を見る必要は一切ない。」
ナーダ 「それは違うわよペンタ。」
ペンタ 「どうして?」
ナーダ 「ケイさんは最低な人だけど、その子供には罪はないわ。それにその子はお母さんと血の繋がりがある子供だから面倒を見る必要はないことはないと思うの。だからその子が生まれたとき、みんな私と血の繋がりがある子供達なのだから仲良くして欲しい。」
ペンタ 「お母さんがそこまで言うならその子は可愛いがるよ。」
ナーダ 「ペンタ······」
ペンタ 「でもケイさんは俺達の父親とは認めない。俺達の父親は1年前に死んだディエス·ヌーヴァだけだ。だから産んだら子供だけこの家に置いて俺達に顔を見せるな。」
ナーダ 「ペンタ······」
ケイ 「ナーダさんとは通い婚をするので、あなた達とは元々これ以上会うつもりはないですよ。」
ペンタ 「通い婚?わざわざお前みたいなクズのためにお母さんがお前の家に通うのかよ!そんなの絶対認めない。」
ナーダ 「ペンタ·····」
アーニム 「そうだよ。お母さんは家事、ギルドの依頼、買い物、朝食と夕食のご飯作りで大変なのに通わせるなんて反対!」
ケイ 「じゃあどうすればいいんですか!」
ヘプタ 「だからさっきから言ってますよね。子供だけこの家に置いて俺達に関わるなって。それにまだお母さんとは籍をいれてないのだからあなたは自由ですよ。」
ケイ 「それは嫌です。ナーダさんとせっかく肉体関係になれたのにお別れするなんて。」
7つ子 「おえ····お母さんのそんな話聞きたくない!」
ナーダ 「アンタ達そのリアクションは私に失礼過ぎない!」
7つ子 「だってキモいじゃん。8歳が聞く内容じゃないよ。」
ナーダ 「確かに精神衛生上よくないわね。この話は終わりにして夕食を食べましょう。」
7つ子 「お母さん、食欲ないから明日の朝食べるよ。」
ナーダ 「そうなの?じゃあケイさん、2人で食べましょうか?」
ケイ 「はい。」
7つ子 「ちょっと待って!」
ナーダ 「何?」
7つ子 「やっぱりお母さんをこの人と2人にするのは良くないから食べるよ。」
ナーダ 「そう?じゃあみんなで食べましょうか。」
7つ子 「うん。」
ケイ 「僕はナーダさんと2人で良かったんですけど····」
7つ子 「ケイさんに選ぶ権利はない。」
ケイ 「ツンツンしてますね~この前夕食を食べたときは仲良くしてくれたのに·····」
7つ子 「ケイさんがお母さんを犯したからだろ。」
ケイ 「誰かを手に入れるために手段なんて選んでいられないですよ。」
7つ子 「別に普通に仲良くしていけば、お母さんとは結婚出来たと思うけど。」
ケイ 「そうかもしれないませんけど、子供は作れなかっただろうからこれで良かったんです。」
7つ子 「どうしてそんなに子供が欲しかったんだよ。」
ケイ 「僕と好きな人との子を欲しがるのは変ですか?」
7つ子 「変ではないと思うけど、愛し合わないで生まれた子供なんて愛着が湧かないでしょ。」
ケイ 「湧きますよ。」
7つ子 「ケイさんはそうでもお母さんは湧かないと思うよ。だって寝ているときにしぼりとられた精子の子供だから。」
ナーダ 「アンタ達·····これ以上精神衛生上良くない話は終わりにして、カレーを温め直したから食べましょう。」
7つ子 「はーい。」
ナーダ 「ケイさんも。」
ケイ 「わかりました。」
いつもの賑やかな食卓と違い、お通夜のようだった。
気まずくて何か話題を出しても子供達は「そう。」としか言ってくれなかった。
その後夕食を食べ終わったら歯を磨き、入りそびれた風呂に入った。
出た後リビングに戻りケイさんの寝る場所を用意してから自分の部屋に行って寝た。
10
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~
saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。
前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。
国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。
自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。
幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。
自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。
前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。
※小説家になろう様でも公開しています

転生しても山あり谷あり!
tukisirokou
ファンタジー
「転生前も山あり谷ありの人生だったのに転生しても山あり谷ありの人生なんて!!」
兎にも角にも今世は
“おばあちゃんになったら縁側で日向ぼっこしながら猫とたわむる!”
を最終目標に主人公が行く先々の困難を負けずに頑張る物語・・・?

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる