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第35話 猫視点

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 僕は白猫のブラン。

 少し前まではペットショップに住んでいたが、年増の女に買われて今は7つ子がいる家に住んでいる。

 この家に来たばかりの頃は人気だったが今は違う。

 今はサラマンダーのフラムの方が人気だ。

  フラムは火を吹いたり出来る。

 僕はそんなことは出来ない普通の猫だから面白さで負けたんだと思う。

 可愛さでは負けてないのに悔しい。

 まぁしょうがないと思えればいいけど、今まで僕を1番可愛がってくれていたフィーアもフラムばかり構っていたことは許せなかった。

 夕方や休みの日は『ブラン』と言って僕を構っていたのにここ最近はフラムばかりだ。

 僕はフラムを構っているときのフィーアを見ていられなくていつもその場から離れる。

 そんなことを繰り返していたらフィーアが近寄るだけで逃げるようになっていた。

 フィーアはそんな僕のふるまいで最近は色々な方法で構いだした。

 初めはいつもみたいに逃げていたけど、フィーアが根気強く構うから押し負けてまた仲良くなった。
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