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第30話 詐欺

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 子供達を学校に送り出して家事をしていると電話が鳴った。

ナーダ 「はい、もしもし~」

? 『母さん、俺だよ俺。』

ナーダ 「私の息子に俺という息子はいませんけど誰ですか?」

? 『忘れたの?酷いよ俺のことを忘れるなんて·····』

ナーダ 「もうきるわよ。」

? 『ちょ待って·····』

〈ガチャン〉

 ·····私まだ20代なのにオレオレ詐欺から電話がかかってくるなんて····私を成人した息子のいるおばさんと勘違いしたのかしら。
 そうだとしたら失礼しちゃうわ。
 まぁ息子を演じるなんて阿呆なことをする詐欺師で良かった。
 これでギルドの職員とかを演じられていたらわからなかったかもしれない。
 まぁ解決したしこれ以上考えなくていいか、さっさと買い物に行こう。

 買い物のために家の外に出ると白い服を着た人が家の前にいた。

白い服 「あなたは神を信じますか?信じるならこの神聖な壺を買ってください。」

ナーダ 「買いません。この家から今すぐ離れないとあなたに呪いの魔法をかけますよ。」

白い服 「ひぇー失礼しましたーすぐに離れます。」

 白い服を着た人がそそくさと逃げて行った。

 ·····前世でも壺を買わせようとする人がいたな。
 まさか連続して詐欺まがいのことに遭遇するなんて····もうないことを願うわ。

 その後買い物に出掛けた。

 特に問題なく買い物を終わらして家に帰った。

 家に帰ると家の外壁が落書きされていた。

 ·····さっきの白い服を着ていた人の犯行だなたぶん。

 魔法で落書きを落として次から落書き出来ないように魔法で汚れないようにした。
 
 その後夕食を作って夕方まで寝た。

 起きると子供達が丁度帰って来た。

7つ子 「ただいま」

ナーダ 「おかえり····」

7つ子 「元気ないね、どうしたの?」

ナーダ 「詐欺に2回遭遇して大変だったのよ~」

7つ子 「大丈夫?」

ナーダ 「まぁ大丈夫だけど、ストレスはいつもより感じたわね。」

7つ子 「そっか、大変だったね。」

ナーダ 「アンタ達がそう言ってくれたから救われたわ、ありがとう。」

7つ子 「どういたしまして。」

ナーダ 「この話は終わり。夕食前にさっさと風呂に入りなさい。」

7つ子 「はーい」
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