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第18話 風邪

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 巨大化事件から翌日私は風邪をひいた。

 たぶん魔法の疲労がストレスになり心因性の発熱を起こしたのだろう。

 朝食を準備して子供達を送り出したら自分の部屋で眠った。
··········································································
『·············』

 ·····あれ?何か聞こえる。でも聞き取れない。

『ナ··········』

 1文字聞こえたけどまだわからない。

『ナーダ』

 私の名前が聞こえた。誰か呼んでいるのかな。

『ナーダ俺だよ、俺。』

 俺、俺ってこの世界でもオレオレ詐欺がかあるのかしら。

『オレオレ詐欺って何だそれは?俺はお前の旦那ディエスだよ。』

『ディエス?死んだはずじゃ。』

『あー死んでいる。』

『じゃあどうして?』

『俺はお前が夢の中でつくりだした偽物。まぁ偽物というか、お前の記憶の中の俺だから正確に言えば偽物であり本物でもある。』

『よくわかんないけど夢魔ではないのね。』

『あ····そうだな。』

『私、無意識にあなたにまた逢いたかったのかもね。最近大変なことばかりだったから。』

『そうだったら嬉しいな。俺もお前に逢えて良かった····おっそろそろお前は目覚めるみたいだからお別れだ。』

『さようなら、ディエス。』
············································································
「はっ」私は目覚めた。

 久しぶりに夫のディエスに逢えた。

 偽物でも嬉しかった。

 目覚めたら熱も下がったので夕食の買い物に行ったり、ギルドの依頼を受けたりいつも通りの生活をした。

 それから時間が経過して夕方。

 子供達が帰って来た。

 夕食の時に夢でディエスに逢ったことを話したら羨ましがられた。

 その後夕食が食べ終わったら片付けをして、歯磨きをして寝た。

 
 


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