異世界大家族〜お母さんは大変です

メタボ戦士

文字の大きさ
上 下
3 / 248

第3話 ママ友会

しおりを挟む
 いつも通りの朝を過ごした後はお出掛け。

 今日はママ友会。

 子供達の友達のお母さん·····ママ友とカフェでお茶を飲み世間話をする会だ。

 いつも話し相手が実子ばかりだからこのような場で複数のママ友と喋れるのは楽しいし、情報交換が出来るからありがたい。

 いつものラフな農民の服からワンピースに着替えて目的地のカフェに向かった。

〈バサ······バサ····················〉

ナーダ 「終わったら、迎えに来るからしばらく馬屋にいてね。」

ペガサス 「ヒヒーン」

「········ぺちゃくちゃ·······」

 ······あっ·····もう話し声が聞こえる。
 急がないと。

ナーダ 「すいません、遅くなりました。」

ママ友① 「大丈夫よ、ナーダさん。みんな来たばかりだから。」

ナーダ 「良かった·······」

ママ友② 「ただ喋るだけの会だから遅れても大丈夫よ。私も前···遅れたし。」

ママ友③ 「そうそう····どうせ旦那や子供の愚痴を言い合うだけだしね。」

全員 「w··w···w······················」

 長時間だらだら喋った。
 
 ママ友の話でが聞けた。


 みんな色々と用事があるのでお昼過ぎにママ友会は終了した。
 
 ·······終わっちゃった。
 予定時刻よりも早いし、冒険者ギルドに行って依頼を探すか······


〈ガチャ〉

 ······ん~何にしようかな······よし!短時間で終わるマンドラゴラの収穫とグリフィンの討伐にしよう。〈ベリッ〉

 
〈ガチャ〉
 
 ······まずは農園が近いからマンドラゴラの収穫から。

〈ドタドタ〉

 ·····はぁ····何処から見ても目が合って不気味。
 まぁ気にしてもしょうがないし始めますか。
 まず、マンドラゴラの声を聞くと死ぬから声が出ないように畑の周囲だけ魔法で真空に。
 あとは魔法で掘るだけの単純作業。

〈シュポボポ···········〉

 ·····楽しい~♪滞在時間3分であっという間に終わったわ。

   次はグリフィンの討伐に行こう。

 この依頼は遠くの山の方だからペガサスで·····



〈バサ·········バサ··········〉

 ······うわ····人骨だらけだ。
 
 依頼書通りグリフィンがいるな·····

 グリフィンは人肉と馬肉が好物なのでよく山から降りて村を襲うことから、害獣として忌み嫌われている。
 
  だから赤ん坊でも全て 駆除対象の魔獣だ。

〈スパッースパ········スパ············〉 
 
 ······せめて一瞬の苦しみで死んで····


〈バサ······バサ········〉


〈ガチャ〉

ナーダ 「はい、証拠の素材〈ドサッ〉」

受付 「はい、報酬と素材の値段を含めて中銀貨10枚と中金貨25枚よ。」

ナーダ 「どうも。」

〈ガチャ〉

 ······金が入ったし今日の夕食はあれにしましょう。

 いつもの肉屋と八百屋で夕食の材料を買った。

 ······さて帰ろう。


〈バサ·········バサ···············〉


〈ガチャ〉

 ······さてちゃっちゃっと作って寝よう。

 数時間後。

7つ子 「ただいま。」

ナーダ 「おかえり、あらみんな泥だらけね。どうかした?」

アインス 「魔法実技でほうきで空を飛ぶ練習があって、転びまくってこうなりました。」

ナーダ 「初めはそうなるね、お母さんもそうだったわ。」

7つ子 「へぇ~お母さんもそうだったんだ·····」

ナーダ 「まぁね。今日は一段と疲れただろうから風呂に浸かってリフレッシュしなさい。」

7つ子 「はい。」

ナーダ 「風呂後は夕食を食べてパワーをつけなさい。今日はみんな大好きオーク肉のハンバーグにしたから。」
 
7つ子 「やったー!目玉焼きは?」

ナーダ 「もちろんのっているわよ。」

7つ子 「よし!」

ナーダ 「その前にお風呂に入りなさい。」

7つ子 「は~い。」
   
 数十分後。

ナーダ 「手を合わせて······」

全員 「いただきます。」

 数十分後

全員 「ごちそうさまでした。」


ナーダ 「食べ終わったらよく歯を磨きなさいね。」

7つ子 「わかってる。」

 数分後。

7つ子 「歯も磨いたし寝るね。おやすみ····」

ナーダ 「アンタ達、ちょっと待ちなさい!何か忘れていることないの?」

7つ子 「えっ?」

ナーダ 「とぼけても逃げれないわよ。今日武術基礎のテスト返却されたでしょ?」

7つ子 「えっ····何で知っているの?」

ナーダ 「ママ友会で『今日返却された。』と聞いたからよ。全員見せなさい。」

7つ子 「〈ドタドタドタ·············〉はい。」

ナーダ 「見るわね。ふむふむ·······まさか全員100点中60点とは····まあまあね。」

7つ子 「·········ホッ」

ナーダ「間違ったところは復習しなさいね。」

7つ子 「はい。」

ナーダ 「次からは帰ってきたときにテストが返却したことを言いなさいね。隠してもママ友づてでわかるから。」

7つ子 「はい。」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

なんか黄金とかいう馬鹿みたいなスキルを得たのでダラダラ欲望のままに金稼いで人生を楽しもうと思う

ちょす氏
ファンタジー
 今の時代においてもっとも平凡な大学生の一人の俺。 卒業を間近に控え、周りの学生たちは冒険者としてのキャリアを選ぶ中、俺の夢はただひとつ、「悠々自適な生活」を送ること。 金も欲しいし、時間も欲しい。 程々に働いて程々に寝る……そんな生活だ。 しかし、それも容易ではなかった。100年前の事件によって。 そのせいで現代の世界は冒険者が主役の時代となっていた。 ある日、半ば興味本位で冒険者登録をしてみた俺は、予想外のスキル「黄金」を手に入れる。 「はぁ?」 俺が望んだのは平和な日常を送るためだが!? 悠々自適な生活とは程遠い、忙しない日々を送ることになる。

1人生活なので自由な生き方を謳歌する

さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。 出来損ないと家族から追い出された。 唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。 これからはひとりで生きていかなくては。 そんな少女も実は、、、 1人の方が気楽に出来るしラッキー これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。

一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫

むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。

異世界に来たようですが何も分かりません ~【買い物履歴】スキルでぼちぼち生活しています~

ぱつきんすきー
ファンタジー
突然「神」により異世界転移させられたワタシ 以前の記憶と知識をなくし、右も左も分からないワタシ 唯一の武器【買い物履歴】スキルを利用して異世界でぼちぼち生活 かつてオッサンだった少女による、異世界生活のおはなし

処理中です...