君だけを撮りたい

メタボ戦士

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136話 お出掛け

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〈ビュー〉

宮部 「アッ···ンンッ····」

神崎 「光輝、気持ち良くなかった····?」

宮部 「えっ?····どうして····」  

神崎 「だって·····勃ってないし。」

宮部 「ごめん····お腹が空いたからかも。何か食べさせて····」

神崎 「わかったよ、一旦やめて作るよ。何が食べたい?」

宮部 「たまには外で食べない?」

神崎 「外?何が食べたいの?」

宮部 「サ飯。」

神崎 「『サ飯』って?」

宮部 「知らないの~『サ飯』ってサウナ後に食べる飯のことだよ。」

神崎 「そういうことね。でも何で『サ飯』が食べたいの?」

宮部 「ネットサーフィンしていたとき、サウナ施設のHPを見て久しぶりにサウナをしたくなったんだよね。サウナ後に食べる飯は美味しいし。それに確かサウナで身体を整えると勃ちやすくなるし···ねぇ駄目?」

神崎 「〈ナデナデ〉いいよ、行こうか。」

宮部 「ありがとう。でも行く前にスープかフルーツを食べよう。」

神崎 「何で?」

宮部 「空腹時と満腹時のサウナは危険だから適度に腹に入れないと駄目なんだ。」

神崎 「そっか····じゃあバナナを買ってあるからそれを食べてから行こうか。」

宮部 「うん。」

 
 20分後。

宮部 「到着♪近場にサウナ施設あって良かったね。」

神崎 「無邪気な光輝も可愛い♡。でも他の男に光輝の裸体を見られるのは複雑だな····」

宮部 「別に下はタオルで隠すから上半身だけだし。」

神崎 「だって光輝のここ〈スッスッ···〉を見られるんだよ。」

宮部 「ァン····優···服の上からはぁ···擦らないで····」

神崎 「ごめんごめん····行こうか。」

宮部 「うん。」


 受付を済まして中に入った。

〈ジースッ···ヌギッシュ···マキッ〉

宮部 「久しぶりだから楽しみだな。」

神崎 「久しぶりって最後はいつ頃に利用してたの?」

宮部 「高校入学前に高谷と2人で行ったのが最後かな。あ·····ごめん。」

神崎 「昔のことだから別にいいよ。」

宮部 「良かった····」

神崎 「まぁ今も隠れて行ってたら許せないけど♪」

宮部 「行ってないよ。」

神崎 「それならいいや。まぁ浴室に入ろう。」

宮部 「うん。」

〈ガラガラ〉

〈ブニュッ···シャカシャカ···〉〈ブシュ··フワフワ····〉〈ジャ~·····キュ〉
 
〈ガチャッ〉

宮部 「アツ···」

神崎 「ホント···」

〈ズシッ···ソッ···〉

神崎 「人いなくて良かった。」

宮部 「何で?」
 
神崎 「だって光輝の裸体を見られなくて済んだから。」
  
宮部 「気にし過ぎだよ。まぁしばらくいよう。」

神崎 「大体どれくらい?」

宮部 「優は初心者だから5分ぐらいじゃない?普通肌8~12分が一般的だけど。」

神崎 「それなら12分いるよ。」

宮部 「無理しないでね。」

神崎 「わかってる。」

〈ジワ······〉

 ······暑いな、でもこれがサウナの醍醐味。
 夏の暑さとは違う感じがなんかいいなぁ~

 数分後

宮部 「僕、出るわ。優は?」

神崎 「光輝が出るなら出る。」
 
〈ガチャ〉
      
宮部 「この後、水風呂だけどシャワーとかで汗を落としてから入るのがマナーだよ。」

神崎 「知ってるよ。」

宮部 「そう···それならいいや。」

神崎 「光輝、拗ねちゃった?」

宮部 「別に···優は何でも知ってるんだなって思っただけ。」

神崎 「したことはないけどスマホで調べれば出てくるから。なんかごめんね。

宮部 「別にいいよ。まぁさっさと済ませよう。」

神崎 「うん。」

〈シャー········〉

 ·····あーサウナマウントをとろうとして失敗した~恥ず!
 駄目駄目·····精神は冷静に。
 このままだと外気浴しても整わないぞ

〈チャポン〉

宮部 「フゥ······最高!」

神崎 「全然冷たくないやきもちいい···」 

宮部 「そっか····まぁ僕は出るよ〈ザバッ〉」

神崎 「早くない?」

宮部 「水風呂は2分がベストだから。」

神崎 「それなら僕も〈ザバッ〉」

〈フキフキ〉

〈ガラガラ···〉

〈マキッ····ストッ····〉

宮部 「······フゥ·····整う。」

神崎 「こんな感じか······なんかいいね····」

宮部 「でしょ!」

神崎 「家に作ろうかな。サウナルーム。」

宮部 「マジ!」

神崎 「だってそれならいちいち移動しなくてもいいし。光輝の裸体を他の人に見られる心配もないし。」

宮部 「金持ちの発想は違うな~」

神崎 「だって欲しい物は手に入れたいし。」

宮部 「ホント凄いな。でもそんなに頻繁に行きたいわけじゃないから作らないでいいよ。」

神崎 「そうなの?」

宮部 「うん、こういうのはたまに楽しめるのがいいの。」

神崎 「そっか····」

宮部 「まぁ喋るのはここまでにして。整いたいから。」

神崎 「わかった。」

 10分後。

神崎&宮部 「······ゴクゴク·····ふぅ·····スポドリ美味!」

宮部 「あと何セットかやろう。」

神崎 「わかった。」

 2時間後。

宮部 「満足!ご飯食べに行こう。」
 
神崎 「わかったけど、光輝は何が食べたいの?」

宮部 「今日はうどんの気分☆」

神崎 「近くに美味しいうどん屋があった気がするからそこに行こうか。」

宮部 「うん。」

 数分後。

神崎 「ここ。」

宮部 「いいお店だね。」

神崎 「でしょ。このお店、伯父さんのお店だから。」

宮部 「あれ?ラーメン屋じゃなかった?」

神崎 「系列店。」

宮部 「へぇ~複数やってんだ。」

神崎 「まぁね。」

宮部 「じゃあ美味しいのは確実だね。」

神崎 「そう言ってもらえるとありがたいよ。まぁ入ろう。」

宮部 「うん。」

複数の店員 「いらっしゃいませ~あれ?坊っちゃん珍しいですね。」

神崎 「ここで坊っちゃんはやめてくれない?」

複数の店員 「すみません。」

 ·····今『坊っちゃん』って言われてたな優w

神崎 「光輝~何笑ってんの?」

宮部 「いや····別にw」

神崎 「僕が『坊っちゃん』って言われて笑ってたよね?バレてるよ。」

宮部 「だって『坊っちゃん』って面白過ぎでしょw。The金持ちの子の呼ばれ方で。」

神崎 「そう?昔から呼ばれ過ぎてよくわからないや。まぁ食券買ってさっさと注文しよう。」

店員① 「坊っちゃんにお金は出させるなんてとんでもない。無料でいいですよ。」

神崎 「それだと良くないから買うよ。」

店員① 「わかりました。では注文したものがすぐ出るぐらいのサービスはさせてぐたさいね。」

神崎 「わかった。じゃあ光輝何にする?肉うどんと釜玉うどんがおすすめだよ。」

宮部 「じゃあ肉うどんにしようかな。」

神崎 「それなら僕も同じにしよう。はい、食券。」

店員① 「高速で作りますので、こちらのテーブル席でお待ちください。」

 その誘導された席は異常に光っていた。

神崎 「普通の席でいいんだけど。」
 
店員① 「とんでもない。オヤジの親戚の坊っちゃんに普通の席なんて座らせたら、半殺しにされてしまいます。」

神崎 「それならしょうがないか。」

店員① 「ありがとうございます。では····」

 ·····『半殺し』って聞こえたけど気の所為か····
 
神崎 「光輝、ごめんね。こんな派手な席に座らせて。」

宮部 「いいよ、別に。それよりうどんが楽しみ~」

神崎 「口に合うと嬉しいな。」

 数分後

店員② 「肉うどんです。サービスのごぼ天と鶏天もどうぞ。〈ゴトッゴト······〉では····。」

神崎 「あいつ等····こんなサービスいらないのに····」

宮部 「きっと優が来て嬉しかったんだよ。」

神崎 「そうか····」

宮部 「まぁ食べよう。」

神崎 「うん。」

神崎&宮部 「〈スッ〉ズズッズズ·······。」

宮部 「美味しい。うどんにしっかりコシがあって、汁も鰹と肉の味がガツンときていいね!」

神崎 「良かった。お前達うどん美味しいぞー腕上げたな!」

複数の店員 「ありがとうございます。」

 ·····さっきから優の雰囲気がいつもと違うな~
 前から男らしさはあったけど、今日は親分っぽい。
 これはこれで好きだけど。
 まぁ食べるか。

 10分後。

神崎&宮部 「ご馳走様。」

神崎 「帰ろうか。」

宮部 「そうだね。」

複数の店員 「ありがとうございました。坊っちゃん、帰りはタクシーですか?」

神崎 「家から近いから徒歩だけど。」

店員① 「それはいけません。車で送りますので乗ってください。」

神崎 「光輝と2人でゆったり帰りたいんだけど···」

店員② 「坊っちゃんは金持ちの子だから誘拐されてしまいますよ。」

神崎 「今ラフな格好だから金持ちなんてわからないよ。」

店員③ 「いいえ、オーラが金持ちなんで····」

神崎 「わかったよ、じゃあ車で帰るよ。光輝もそれでいい?」

宮部 「いいよ。」

神崎 「じゃあよろしく。」

店員① 「はい。」

 
 数分後。

神崎 「送ってくれてありがとうな。」

店員① 「仕事より坊っちゃんを安全に送り届けるのが最優先なので。では····」

〈ブゥゥ·····················ン〉

神崎 「光輝、中に入ろう。」

宮部 「うん。」

 ······嵐のようだったな·····
 優の両親はいったい何をしている人なんだろう。
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