居酒屋店主の恋

メタボ戦士

文字の大きさ
上 下
11 / 13

第11話 2度目の·····

しおりを挟む
 昨日は菊太郎と喧嘩して仲直りした翌日の朝、今日は休みなので他の食事処に行き研究をする。
 
 朝餉あさげを食べたら出掛けた。

 菊太郎には「用事がある。」と断られたので1人で行く。

 ······今日は朝餉を少量にしたからたくさん食べるぞ。

 それから色々な食事処に行った。

 一膳飯屋、煮売屋、屋台等·····。

 流石に食べ過ぎて近くにあった茶店で休んだ。

 しばらく休んでいると見覚えのある顔の人が私に気づくと近づいて来た。

「そなたあの男と一緒ににいた者だな。」

 ······うわ誰だろこの人、こんな高そうな着物······あっもしかして夜営業が終わったときに来た人か!あースッキリした。

「はい、そうですけど何か御用で。」

「あの男、宗一郎のことでだ。」

「宗一郎?あー菊太郎のことですか。」

「菊太郎、何だ?その名前は。」

「昔の名前を捨てたと出逢ったときに言われたので、名無しでは呼びにくいので私が名付けました。」

「それで····まぁそれはいい、実は宗一郎のことでそなたに頼みたいことがある。」

「何でしょうか?」

「某と宗一郎はとある城の武士として主君に仕えていたんだが、宗一郎は重大な失敗をして責任を取り追い出された。しかしそれは後で宗一郎のせいで失敗したのではないことがわかった。だからまた戻って来て欲しいと言うためにわざわざここまで噂を聞いて来たのだ。そなたにはまた城で働けることを宗一郎に伝えて欲しい。」

「お断りします。」

「何故?」

「菊太郎は自分の失敗ではないことで城から追い出されたのでしょう。それで後から違ったから戻って来いなんて勝手過ぎるでしょ。私だったらそんなところ戻りたくないです。」

「そなたの言う通りだ。しかしこのまま浪人としてでは宗一郎のためにならないぞ。」

「わかりました、菊太郎に伝えときます。」

「かたじけない。あとこれを。」

 着物の懐から出した紙を渡された。

「某はこの紙にかいてある場所に泊まっているので宗一郎に渡してくれ。半月ほどいる。」

「わかりました。」

「それではさらばだ。」

 高そうな着物男は人混みに消えた。

   ·····ふぅ、どっと疲れた。
 甘いものを食べたい。 

 串団子を2本頼んで食べた。

 ·····生き返る~。

 食べ終わったら食品の買い物をして家に帰った。
 
 家に帰ったら夕方だった。

 1日中食べ過ぎて腹が空いていないのでそのまま寝た。

 菊太郎はまだ帰って来なかったので明日の朝に今日のことを伝えることにした。

 



 

 

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

わが友ヒトラー

名無ナナシ
歴史・時代
史上最悪の独裁者として名高いアドルフ・ヒトラー そんな彼にも青春を共にする者がいた 一九〇〇年代のドイツ 二人の青春物語 youtube : https://www.youtube.com/channel/UC6CwMDVM6o7OygoFC3RdKng 参考・引用 彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大芸術家や」(5ch) アドルフ・ヒトラーの青春(三交社)

ボールの行方

sandalwood
青春
僕は小学生だけど、これでも立派な受験生。 放課後、塾のない日は図書館に通って自習するほどには真面目な子ども……だった。真面目なのはいまも変わらない。でも、去年の秋に謎の男と出会って以降、僕は図書館通いをやめてしまった。 いよいよ試験も間近。準備万端、受かる気満々。四月からの新しい生活を想像して、膨らむ期待。 だけど、これでいいのかな……? 悩める小学生の日常を描いた短編小説。

座頭の石《ざとうのいし》

とおのかげふみ
歴史・時代
盲目の男『石』は、《つる》という女性と二人で旅を続けている。 旅の途中で出会った女性《よし》と娘の《たえ》の親子。 二人と懇意になり、町に留まることにした二人。 その町は、尾張藩の代官、和久家の管理下にあったが、実質的には一人のヤクザが支配していた。 《タノヤスケゴロウ》表向き商人を装うこの男に目を付けられてしまった石。 町は幕府からの大事業の河川工事の真っ只中。 棟梁を務める《さだよし》は、《よし》に執着する《スケゴロウ》と対立を深めていく。 和久家の跡取り問題が引き金となり《スケゴロウ》は、子分の《やキり》の忠告にも耳を貸さず、暴走し始める。 それは、《さだよし》や《よし》の親子、そして、《つる》がいる集落を破壊するということだった。 その事を知った石は、《つる》を、《よし》親子を、そして町で出会った人々を守るために、たった一人で立ち向かう。

天下布武~必勝!桶狭間

斑鳩陽菜
歴史・時代
 永禄三年五月――、駿河国および遠江国を領する今川義元との緊張が続く尾張国。ついに尾張まで攻め上ってきたという報せに、若き織田信長は出陣する。世にいう桶狭間の戦いである。その軍勢の中に、信長と乳兄弟である重臣・池田恒興もいた。必勝祈願のために、熱田神宮参詣する織田軍。これは、若き織田信長が池田恒興と歩む、桶狭間の戦いに至るストーリーである

独裁者・武田信玄

いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます! 平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。 『事実は小説よりも奇なり』 この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに…… 歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。 過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。 【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い 【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形 【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人 【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある 【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。 (前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)

龍馬暗殺の夜

よん
歴史・時代
慶応三年十一月十五日。 坂本龍馬が何者かに暗殺されるその日、彼は何者かによって暗殺されなかった。

ARIA(アリア)

残念パパいのっち
ミステリー
山内亮(やまうちとおる)は内見に出かけたアパートでAR越しに不思議な少女、西園寺雫(さいおんじしずく)と出会う。彼女は自分がAIでこのアパートに閉じ込められていると言うが……

処理中です...