女装男子と私

メタボ戦士

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100話 起きたら····

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「·······zzz」

「ふぅ~」

「んン~♡······ちょ···何してんの?」

「ごめん····もう帰るから起こしたくて。」

「え!もうお昼!?」

「うん。」

「そっか·····ごめん、寝すぎた。」

「気にしないで。こうやって別れの挨拶が出来れば十分だから。」

「亜樹·····」

「あっ!」

「どうした?」

「美月にプレゼント渡しそびれてた。ちょっと待ってて〈ジ······ガサゴソ〉」

「昨日のデート代が誕プレだと思ってたから別にいいのに。」

「いや·····それはそれだから受け取って欲しいな〈ガサゴソ·····〉あった、はい〈ソッソッ〉」

「2つも!開けていい?」

「いいよ。」

「じゃあ1つ目、何だろう〈スッ···ポトポト〉わぁ可愛い·····猫の全身シャーペンとペンケース。」

「美月、猫が好きだし、これなら学校で使えるからいいと思って。」

「ありがとう、明日から学校で使うね。」

「うん。」

「2つ目は何だろう·····〈スッ···ペリペリパカッ〉おぉ~ネックレス。これ有名なブランドのやつだよね?」

「うん、似合うと思って。」

「中学生の誕プレでブランド物のネックレスは高すぎない?」

「お小遣いの範囲内だから。」

「そっか····じゃあいいか。」

 ······どういう中学生やねん!

「美月につけて欲しいな。」

「え~もったいないよ。」

「お願い、つけてよ。」

「じゃあ亜樹が私の首につけてくれるならいいよ。」

「え····僕がやっていいの?」

「嫌じゃないなら。」

「全然···光栄だよ。」

「やって。」

「うん〈ジャラ····カチ〉つけたよ。」

「ありがとう。可愛いけど、ブランド物なんてつけたことがないから似合ってる?大丈夫?」

「似合うよ、可愛い~チュッ」

「ちょっ·····無闇矢鱈にやめてよ。」

「ほっペ駄目?」

「駄目。」

「じゃあ何処ならいいの?首·····それともここ?」

「キスは駄目。」

「駄目か·····じゃあハグは?」

「それはいいよ。」

「じゃあギュ~〈スリスリ·····〉」

「ちょっ····くすぐったいw普通にしてよ。」

「今マーキング途中だから·····〈スリスリ·····〉」

「なんでやねん!野生の動物か!」

「まぁ人間も動物だからねw〈スリスリ·····〉」

「それは確かに。」

「よし、マーキング完了。帰るね。」

「もう?」

「うん、迎えの人を待たせてるから。」

「寂しいな。」   

「来月から一緒にいられるからそれまで待ってて〈ナデナデ〉」

「待ってる····〈ギュッ〉」

「〈ボソッ〉あぁ·····帰りたくないな·····」

「亜樹······」

「何でもない····帰るね〈ナデ〉」

「じゃあね、また来月。」

「うん、来月〈ガチャ〉」
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