女装男子と私

メタボ戦士

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81話 一緒に

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 ······夏樹帰っちゃったな。

「はぁ······」

「あらあら·····夏樹君が帰って寂しいのw?」

「別に·····」

「素直じゃないわね。ホントそういうところはお父さん似ね。」

「似てないし。」

「似てるわよ。」

「もしそうなら嫌だな。」

「じゃあ素直になりさなさいよ。」

「はいはい·····そろそろ身支度しないと遅刻するから自室に戻るね。」
 
「朝食は?」

「適当にお菓子をつまむからいい。」

「お菓子だけは健康に悪いからちゃんと食べなさい。」
 
「でも時間がないし。」

「まだ6時にもなってないんだから時間あるでしょ。」

「シャワーを浴びたりするから時間ないもん。」

「わかった。それなら野菜のスムージーを作ってあげるからそれだけでも飲んで行きなさい。」 

「はい、シャワーを浴びてからでいい?」

「いいわよ。」

「じゃあシャワー浴びて来る。」

「行ってら。」

 
 数十分後。  

「さっぱりした。」

「はいスムージー〈スッ〉」

「〈スッ〉ありがとう·····ゴクゴク····マズ!何入れたん?」

「アボカド、キャベツ、小松菜、人参、ほうれん草、りんご。」

「ほぼ野菜やん!」

「だって朝食代わりだから野菜は摂らないと。」

「それにしても入れ過ぎでしょ。」

「まぁ健康的でいいじゃん。それよりほら時間ないんでしょ。」

「うん急ぐ。」

 
 しばらくして。

「行ってきます。」

「行ってらっしゃい。」

〈ガチャ〉

「美月おはよう。」

「夏樹何で来たの?」

「一緒に行きたいから。」

「ふぅ~~ん夏樹ってホント私のこと好きだよねw」

「勘違いするなよ。友達としてな。」

「はいはい·····まぁせっかく一緒に行くなら手でも繋がない?〈ソッ〉」

「いいけど〈ニギッ〉美月からそんな提案が出るなんて珍しいな。」

「たまにはね〈ギュッ〉」 

「そんなにくっつかれると恥ずいんだけど。」

「いいじゃん今日はそういう気分なの〈スリスリ〉」

「変な美月·····」
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