女装男子と私

メタボ戦士

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71話 帰宅

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「夏樹送ってくれてありがとう。借りた服は洗って返すね。」

「あぁ····また遊びに来るときに返してくれればいいから。」

「わかった、じゃあね。」

「またな。」
 
〈ガチャ〉

「ただいま~」

「おかえり~クンクンあれ?いつもと匂いが違うね?」

「気の所為だよ。」
 
「そう?でも朝と違って服もメイクも違うけど?」 

「服は友達んちで昼食を食べたときに汚したから借りた。メイクは友達にしてもらった。」

「そっか。いつも可愛いけど、より可愛くしてもらって良かったね。」

「うん。メイクが上手な子だから凄い勉強になった。」

「そっか····写真撮っていい?」

「1枚だけね。」

「ありがとう〈パシャ〉この写真、お父さんに送っていい?」

「え~ヤダ!絶対面倒くさいじゃん。」

「大丈夫、照れて『可愛い』しか送ってこないと思うわよ。」

「そうかな~」

「そうよ、意外とお父さんってそういう人だから。」

「う~~ん、じゃあいいよ。」

「ありがとう〈トッ〉送ったわ·······〈ピコン〉わ!もう来た。」

「どんな?」

「はい。」

「プッ····顔に似合わず、ワンちゃんのGoodスタンプなんて使うんだねw」

「お父さん、美月とL●NEがしたくてそういうファンシーなスタンプばっかり買ってるのよ。」     

「知らなかった。意外と可愛いとこあるねw」

「そうねwスタンプのことは『言うなって』言われてるから言ったことは秘密にしてね。」

「わかった。」       

「ありがとう。あ·····麻婆豆腐にしようと思っていたのに豆腐買ってない····。」

「急だね?」
 
「美月の白い肌を見てたらふと···」

「そっか····買いに行こうか?」

「いい···出掛けて来たばっかりで疲れたでしょ?他の料理にするよ。」

「え~麻婆豆腐の口になってそれ以外は嫌だから行くよ。」
 
「そう?じゃあお願いするわね。はい、財布〈ソッ〉」

「どうも。他は?」

「じゃあ醤油と味噌とみりんとトイレットペーパーもよろしく。」

「わかった、いつものでいい?」

「うん。」

「じゃあ荷物も多いしチャリで行って来るね。」 
 
「行ってらっしゃい。」
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