女装男子と私

メタボ戦士

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67話 サンドバッグ夏樹③

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《カチャカチャ······カチャカチャ····》

『GAMESET』

「クソ!負けた····」

「勝った~♪じゃあ落書きするなw〈カキカキ〉」

「屈辱だわ~」

「ハハッ·····これで顔全部塗れたわw記念に写真を1枚〈パシャ〉」

「どう?」

「髪も黒いからコ●ンの真犯人っぼい。」

「見せて」

「はい」

「凄っ!思った以上に黒いからそれっぽい。」  

「だろ?」

「でもめっちゃインク臭っ!次やるときは墨汁にしよう。」

「それだと羽子板の罰ゲームみたいだなw」

「そうだね。それより顔洗ってくるわ。」

「俺も。」


〈ジャ·····バシャバシャ······キュッ〉

「インク落ちた?」

「まぶたも塗ってたから目····閉じて」
  
「わかった〈キュッ〉落ちてる?」

「うん。」

「良かった。流石に落とし忘れが少しでもあったら恥ずいからね。じゃあ帰るわ。」

「え····もう?早くね?」

「だってもうお昼だし、夏樹だって気楽に1人で食べたいでしょ?」

「まだいれよ。昼食振る舞ってやるから。」

「え?夏樹が作るの?」

「まぁそうなるな。」

「作れるの?なんか偏見だけど文武両道な人って料理出来なそう。いや···何でも出来たらつまらないから下手であって欲しい。」

「残念ながら料理は得意だぞ俺。」

「マジか~パーフェクトヒューマンじゃん。」

「I amPerfectHuman.〈クイッ〉」

「その動き懐かしい。小さい頃流行ってたよね。」
 
「そうだな。」

〈グ~〉

「ごめん····鳴っちゃった。」

「そうか。じゃあ丁度いいな、食べてけよ。」

「そこまで言うならお言葉に甘えようかな。何作るん?」

「今日はパスタの気分だからボロネーゼかな。」

「鼻につく言い方だねwミートソースでいいじゃん。」

「ボロネーゼの方が洒落てるじゃん。」

「イケメンは凄いなw私も何か手伝おうか?」

「いい。1人で作った方が楽だから。」

「え~何かやらせてよ。」

「それなら女装して料理するからカメラで撮影してくれない?」

「わかったいいよ。」

「じゃあ着替えて来るわ。」

「裸エプロンに?」

「そんなわけないだろ。」

「何だつまんないの~♪」

「変態。」

「変態で結構w」

「開き直りやがって。まぁ着替えて来るわ。」

「行ってら。」
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