女装男子と私

メタボ戦士

文字の大きさ
上 下
66 / 142

66話 サンドバッグ夏樹②

しおりを挟む
〈ボスッボスッ······〉 

「いいよ美月、ちゃんととらえられてる。」

〈ボスッボスッ······〉

「いいね~ボクサーみたいだ。次で最後·····

〈ボスッボスッ······〉

「はい、終わり。お疲れ~プロテイン飲む?〈スッ〉」

「〈スッ〉ありがとう····ゴクゴク····美味····ボクシングのあとはやっぱりプロテインだね·····いや····なんでやねん!私ボクシングをするつもりなかったんだけど?」

「俺を『サンドバッグにする』って言ってたからボクシングをしたいんだとつい勘違いしちゃったよ。結局何がしたかったの?」

「ニン●ンドース●ッチの大●闘ス●ッシュブラザーズでギタギタに叩きのめしたかったの。」

「そうなん?それなら先に言ってくれれば良かったのに~」

「家の中に入ったらいきなりグローブと着替えを渡されたから言うタイミングがなかったのよ。」

「それはごめんね。じゃあ今からやる?」  

「やる!私の持ちキャラはピ●チュウなんだけどわりと強いよ。夏樹は?」

「俺はロ●ット。」

「へぇー楽しみだわ。私今日ガチでやるためにス●ブラ用のマイコントローラー持ってきたから。」

「そうなんだ~楽しみだわ。でも俺が勝つ。」
 
「いや····私が勝つ。追加ルールで敗者は1回負けるごとに勝者に水性ペンで落書きされるにしましょう。」

「いいね!勝ちまくって美月の顔をガングロにしてやるw」

「私だって勝ちまくって夏樹の顔をコ●ンに出てくる真犯人みたいにしてあげるんだから。」

「じゃあテレビに接続する準備に少し時間がかかるからボクシングで汗ばんだ服を着替えて来い。服貸してやるから〈ガラ···ソッ〉はい。」

「ありがとう、ついでにシャワー浴びていい?」

「どうぞ。」

「じゃあ行って来る。」

「行ってら。」

 数十分後。

〈ガチャ〉

「お待たせ~」

「とっくに準備が終わって少しやってたわ。」

「そう?じゃあ始めましょうか。」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

あとでとけい

居酒屋ピ太郎
絵本
「あとでね」といろんなことをあとまわしにしてしまうシュンくんにおかあさんがあることをおもいつきました

イケメン男子とドキドキ同居!? ~ぽっちゃりさんの学園リデビュー計画~

友野紅子
児童書・童話
ぽっちゃりヒロインがイケメン男子と同居しながらダイエットして綺麗になって、学園リデビューと恋、さらには将来の夢までゲットする成長の物語。 全編通し、基本的にドタバタのラブコメディ。時々、シリアス。

お仕事はテストエンジニア!?

とらじゃむ
経済・企業
乙女ゲームの個人開発で生計を立てていた早乙女美月。 だが個人開発で食っていくことに限界を感じていた。 意を決して就活、お祈りの荒らしを潜り抜けようやく開発者に……と思ったらテストエンジニア!? 聞いたこともない職種に回されてしまった美月は……! 異色のITシステム開発現場の生々しい奮闘ストーリー!

平安学園〜春の寮〜 お兄ちゃん奮闘記

葉月百合
児童書・童話
 小学上級、中学から。十二歳まで離れて育った双子の兄妹、光(ひかる)と桃代(ももよ)。  舞台は未来の日本。最先端の科学の中で、科学より自然なくらしが身近だった古い時代たちひとつひとつのよいところを大切にしている平安学園。そんな全寮制の寄宿学校へ入学することになった二人。  兄の光が学校になれたころ、妹の桃代がいじめにあって・・・。  相部屋の先輩に振り回されちゃう妹思いのお兄ちゃんが奮闘する、ハートフル×美味しいものが織りなすグルメファンタジー和風学園寮物語。  小学上級、中学から。

意味が分かると○○話

ゆーゆ
児童書・童話
すぐに読めちゃうショートショートストーリーズ! 意味が分かると、怖い話や、奇妙な話、時には感動ものまで?! 気軽に読んでみてね!

リトル・ヒーローズ

もり ひろし
児童書・童話
かわいいヒーローたち

おっとりドンの童歌

花田 一劫
児童書・童話
いつもおっとりしているドン(道明寺僚) が、通学途中で暴走車に引かれてしまった。 意識を失い気が付くと、この世では見たことのない奇妙な部屋の中。 「どこ。どこ。ここはどこ?」と自問していたら、こっちに雀が近づいて来た。 なんと、その雀は歌をうたい狂ったように踊って(跳ねて)いた。 「チュン。チュン。はあ~。らっせーら。らっせいら。らせらせ、らせーら。」と。 その雀が言うことには、ドンが死んだことを(津軽弁や古いギャグを交えて)伝えに来た者だという。 道明寺が下の世界を覗くと、テレビのドラマで観た昔話の風景のようだった。 その中には、自分と瓜二つのドン助や同級生の瓜二つのハナちゃん、ヤーミ、イート、ヨウカイ、カトッぺがいた。 みんながいる村では、ヌエという妖怪がいた。 ヌエとは、顔は鬼、身体は熊、虎の手や足をもち、何とシッポの先に大蛇の頭がついてあり、人を食べる恐ろしい妖怪のことだった。 ある時、ハナちゃんがヌエに攫われて、ドン助とヤーミがヌエを退治に行くことになるが、天界からドラマを観るように楽しんで鑑賞していた道明寺だったが、道明寺の体は消え、意識はドン助の体と同化していった。 ドン助とヤーミは、ハナちゃんを救出できたのか?恐ろしいヌエは退治できたのか?

処理中です...