女装男子と私

メタボ戦士

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36話 ●●の後

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〈ガチャ〉

「ただいま~」

「おかえり~美月。遅かったわね。」

「友達と放課後、映画館で映画をみに行ってた。」
 
「へぇ~w何の映画?」

「恋愛映画。面白かったよ。」

「恋愛映画···いいわねw」

「恋愛映画?男子とみたのか!?」

「女子。お父さん、話に割り込まないでよ。」

「だって~心配だから。お父さん、美月が20歳になるまでデートとか認めないからな!」

「キモ!」

「あなた、流石に20歳は厳し過ぎるわよ。」

「駄目だ!これは覆さん。本当は大学卒業後ぐらいにしたいから、これでも譲歩しているんだぞ。」

「別にデートぐらいいいじゃん。そんなに口を出されるとお父さんのこと嫌いになりそう。」

「これは嫌われてもしょうがないわね。」

「うっ·····わかった、健全ならデートをしてもいいよ。」

「やったー」

「良かったわね。」

「でも不純異性交遊は20歳まで駄目だからな。」

「わかった。でもなんで20歳?成人は18歳じゃん。」

「そうよね~」

「酒もタバコも出来ない年齢を成人とは認めないから。」

「あっそ、大した理由じゃないね。」

「そうね。まぁこの話は終わりにして夕食にしましょう。」

「そうだね。行こうお母さん。」

「そうね。」

「えっ····お父さんのこと放置?」


 数時間後。

〈ガチャ〉〈バフッ〉

 ······疲れた。
 お父さん面倒くさい。
 ホント夏樹に家まで送ってもらわなくて正解だったな·····
 はぁー寝よう······z

〈ピコン〉

 ·······ん?スマホ······また夏樹か····何々····

『入部する部活は決まった?』 

『まだ。明日は美術部の体験入部に行くよ。』

『そうなんだ~』

『何?夏樹も何処かの部活に入部したくなったの?』

『別に····。美月がどの部活に入部するのか気になっただけ。』  

『そっか····何で?』

『黙秘。』

『あっそ。私もう眠いから寝るね、おやすみ。』

『おやすみ。』

 ······『黙秘』ってなんだよw
 まぁ寝よう。

「········zzz」
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