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17話 遊園地⑧
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観覧車での女装の撮影が終わった後。
「夕方の観覧車、幻想的でいいね。」
「そうだな····」
······気まずっ!乗る前はそんなに気にならなかったのに、まともに顔が見れなくて喋りにくい······
早乙女君とキスしたんだもんな私·····
私が直前に『耳赤いw』と早乙女君をからかったら、突然のキス····
間接キスで恥ずかしがっているくせにキスは出来るって今になると意味がわからないけど·····
まぁ間接キスより凄いキスが出来るから間接キスが恥ずかしくないとアピールがしたかったのかな?たぶん。
でも夕方に観覧車で撮影をするとわかっていたのだから、配慮はして欲しかったな。お互いに気まずくなっているから。
まぁ心の中で考えていたってしかたない。
これ以上気まずい空気は耐えられない喋らないと。
「「あのさ····えっかぶった?」」
「私は大した話じゃないから早乙女君どうぞ。」
「もう1度謝るけど、あのときキスしてごめんな。美月に間接キスのことで『耳、赤くなってる~ププッw』と馬鹿にされたからって、イラついてキスなんてするものじゃなかった。」
「別にもう気にしてないからいいよ。」
「でも美月のファーストキスを奪っちゃったよ?」
「あれはカウントしないから別に····。早乙女君が『ファーストキスとしてカウントして欲しい』とお願いするならファーストキスとしてカウントしてあげてもいいよ。」
「美月節だなw、じゃあカウントしてよ。なしにされるのも格好良い俺のプライドが許せないから。」
「ホント早乙女君はナルシストで承認欲求が強い構ってちゃんだねw。これでもし女子に生まれてたら面倒くさい地雷系になってそうw」
「なってねぇわw。ファションセンスのある正統派の美人になってんじゃね?」
「そうかもね、中学生でモデルとかやってそう。」
「当然だな。逆に美月が男だったら今男勝りの負けず嫌いだから、男子校にいそうな男くさい男になってそう。」
「女子に対して男勝りは失礼じゃない?」
「褒め言葉だよ。女の子っぽいぶりっ子だったら、こうやって気楽に話せないから楽しくないし。」
「早乙女君が褒め言葉と言うならそういうことにしとくか。あっそろそろ観覧車終わるから降りる準備しとこう。」
「そうだな。」
「観覧車の撮影も終わったから、今日はこれで終わり?」
「終わり、遅くなると母親に怒られるから。」
「わかった、今日は楽しかった。また撮影があったらよろしく。」
「もちろん。美月は専属のカメラマンみたいなものだから。」
「そっか、じゃあね。」
「またな。」
「夕方の観覧車、幻想的でいいね。」
「そうだな····」
······気まずっ!乗る前はそんなに気にならなかったのに、まともに顔が見れなくて喋りにくい······
早乙女君とキスしたんだもんな私·····
私が直前に『耳赤いw』と早乙女君をからかったら、突然のキス····
間接キスで恥ずかしがっているくせにキスは出来るって今になると意味がわからないけど·····
まぁ間接キスより凄いキスが出来るから間接キスが恥ずかしくないとアピールがしたかったのかな?たぶん。
でも夕方に観覧車で撮影をするとわかっていたのだから、配慮はして欲しかったな。お互いに気まずくなっているから。
まぁ心の中で考えていたってしかたない。
これ以上気まずい空気は耐えられない喋らないと。
「「あのさ····えっかぶった?」」
「私は大した話じゃないから早乙女君どうぞ。」
「もう1度謝るけど、あのときキスしてごめんな。美月に間接キスのことで『耳、赤くなってる~ププッw』と馬鹿にされたからって、イラついてキスなんてするものじゃなかった。」
「別にもう気にしてないからいいよ。」
「でも美月のファーストキスを奪っちゃったよ?」
「あれはカウントしないから別に····。早乙女君が『ファーストキスとしてカウントして欲しい』とお願いするならファーストキスとしてカウントしてあげてもいいよ。」
「美月節だなw、じゃあカウントしてよ。なしにされるのも格好良い俺のプライドが許せないから。」
「ホント早乙女君はナルシストで承認欲求が強い構ってちゃんだねw。これでもし女子に生まれてたら面倒くさい地雷系になってそうw」
「なってねぇわw。ファションセンスのある正統派の美人になってんじゃね?」
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「当然だな。逆に美月が男だったら今男勝りの負けず嫌いだから、男子校にいそうな男くさい男になってそう。」
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「褒め言葉だよ。女の子っぽいぶりっ子だったら、こうやって気楽に話せないから楽しくないし。」
「早乙女君が褒め言葉と言うならそういうことにしとくか。あっそろそろ観覧車終わるから降りる準備しとこう。」
「そうだな。」
「観覧車の撮影も終わったから、今日はこれで終わり?」
「終わり、遅くなると母親に怒られるから。」
「わかった、今日は楽しかった。また撮影があったらよろしく。」
「もちろん。美月は専属のカメラマンみたいなものだから。」
「そっか、じゃあね。」
「またな。」
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