女装男子と私

9話 早乙女君の感想

　あれから時間が経過して待ち合わせの30分前になったので荷物を持って歩道橋に向かった。

　到着したらもう早乙女君がいた。

「おはよう早乙女君。」

「おはよう美月、いつも通り凡人だな。」

「急に何よ？」

「服装がパーカーとロング丈のスカート、髪型はハーフアップのお団子という置きにいったファッションだから凡人と言った。」

「あっそ、悪かったわね。一緒に歩きたくないだろうから帰ろうか？」

「別にそんなこと言ってないだろ。それに服や髪型は凡人だけどメイクは流行りをおさえたメイクしているから似合っているし、可愛いと思うけど？」

「な···なによ····急に褒めて·····」

「へぇ～照れてんの？」

「別に····照れてないし····…」

「嘘だ～めっちゃ耳と顔が赤いもん。」

「うっさいわね！早く遊園地行こうよ。」

「はいはい。」

　····くそ～Y2Kファッションの女装男に褒められてついドキッとしちゃった。
　悔し～い、全然タイプじゃないのに。
　やっぱりだてに1学年で1番イケメンと言われるだけあるな。　
　まぁこれ以上気にするのは馬鹿だからこれから行く遊園地のことだけ考えよう。