素人ショートコント

メタボ戦士

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⑩ショートコント 背徳

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ショートコント 背徳

A〈グー〉
 
「腹が減ったな。夕食はガッツリカツ丼食ったのに真夜中はどうして減るのだろう。何か食べちゃおうかな」

〈ホワンホワン〉

B「こういうときは脂ギトギトのラーメンを食べた方がいいぜ。」

A「私の心の中の悪魔。流石、欲望に忠実なものをすすめてくるわ。そうしようかな」

C「いいえ駄目です。」

A「私の心の中の天使。」

C「この時間帯に脂っこいものは不健康ですし、太りますよ。」

A「確かに明日絶対お腹を下すし、体重も最近増えてきたからやめとこうかな。」

B「明日は休み何だからいいじゃないか。この時間は背徳感があっていつもより美味しく感じるぞ。」

A「そうだね、やっぱり食べるか。」

C「駄目ですよ、欲望に負けたら。」

B「天使、そんなに否定するということは逆にこの真夜中に食べてみたいんじゃないか。想像してみろこってりとしたスープに絡まる麺の味を、そして具材達を。考えたらよだれものだろ」

C〈ジュルリ。〉

「美味しそうですね、何か食べたくなりました。」

B「そうだろそうだろ。本体、ラーメンを今から食べに行こう。」

A「そうだね、行こう。」

 私は身支度して外に出ようとした。

〈ザーザー······〉

 雨が降っていた。

「やっぱり私、やめとく」

B&C〈ズゴー〉

終わり
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