1 / 8
Episode.1
過去
しおりを挟む
私の名は、葵田片栗。私は、学校が嫌だった。小学校までは、楽しかったけど中学校から嫌になった。嫌になったのは、家庭科の調理実習の時
青葉第三中学校、調理室。今回の調理はわらび餅だ。私は調理器具を手に取る。材料は男子達が取りにくる担当。
「よっしゃー! 片栗粉ゲットォ!」
同じ班の男子が片栗粉を袋ごと手に取る。すると
「片栗にかけるか!」
男子は片栗粉の袋を開け、私に片栗粉を頭からかけた。
「材料無駄にするな!」
家庭科の先生が、片栗粉を私にかけた男子生徒を叱る。私は恥ずかしくて、調理室から逃げ出した。
女子手洗い場。私は制服を脱ぎ水に濡らして、片栗粉を落とそうとするが全然落ちない。
「片栗粉って水じゃ落ちないのか……」
私は6時限目の鐘が鳴るまで、個室に隠れていた。
数週間後。片栗粉をかけた男子生徒は生徒指導を受け、片栗粉一袋を弁償したみたいだ。しかし、その光景を見ていた男子生徒は私をいじめの対象にする。
「片栗! 片栗粉の原料って分かるか?」
男子3名が私の机の前に立ちはだかる。
「知るわけないでしょ……」
私は片栗粉の原料など知らない。名前が片栗だから、こんな質問されるんだ。
「片栗粉は芋からできているんだ! だから、貴様は今日から芋女だ!」
男子生徒3名は私に芋女というあだ名をつけた。芋女は『田舎臭い、ダサい』という意味だ。芋っぽい女とも言われている。けど、そのあだ名で1番嫌だったのは
「片栗! お前リス飼っているよな?」
男子生徒が聞く。
「飼ってないけど……」
私は飼っていないと、答える。片栗粉かけ事件以来、私は意気消沈している。
「嘘つくな! この前、青葉の杜公園で見たから!」
男子生徒が答える。この日は先週の週末に公園のベンチで読書していると突然リスが私に向かって襲ってきた。人も多くて、私が恐怖の悲鳴を上げたと同時に公園で犬の散歩や遊具で遊んでいる子どもたちが私と凶暴リスの格闘劇を見ていた。その後、リスは公園の管理人に保護されたけど。
「だから、お前のあだ名は今日からクリトリスな!」
男子生徒は、私に卑猥な単語であだ名をつけた。意味は、書くのが恥ずかしいから各自で調べてほしい。男子生徒が事あるごとに私に絡んでくるせいで、女子からは
「片栗、男子にいろめつかってるよねぇ」
とか
「片栗は男好き!」
と。陰口でたたかれた。私は志望校を変えることになった。私の元志望校は調理師免許の取れる 青葉調理技術高等学校だったが、植物が生い茂る緑が多い 青葉園芸高等学校に変えた。偏差値も低く、倍率も低いため1発合格できた。
青葉第三中学校、調理室。今回の調理はわらび餅だ。私は調理器具を手に取る。材料は男子達が取りにくる担当。
「よっしゃー! 片栗粉ゲットォ!」
同じ班の男子が片栗粉を袋ごと手に取る。すると
「片栗にかけるか!」
男子は片栗粉の袋を開け、私に片栗粉を頭からかけた。
「材料無駄にするな!」
家庭科の先生が、片栗粉を私にかけた男子生徒を叱る。私は恥ずかしくて、調理室から逃げ出した。
女子手洗い場。私は制服を脱ぎ水に濡らして、片栗粉を落とそうとするが全然落ちない。
「片栗粉って水じゃ落ちないのか……」
私は6時限目の鐘が鳴るまで、個室に隠れていた。
数週間後。片栗粉をかけた男子生徒は生徒指導を受け、片栗粉一袋を弁償したみたいだ。しかし、その光景を見ていた男子生徒は私をいじめの対象にする。
「片栗! 片栗粉の原料って分かるか?」
男子3名が私の机の前に立ちはだかる。
「知るわけないでしょ……」
私は片栗粉の原料など知らない。名前が片栗だから、こんな質問されるんだ。
「片栗粉は芋からできているんだ! だから、貴様は今日から芋女だ!」
男子生徒3名は私に芋女というあだ名をつけた。芋女は『田舎臭い、ダサい』という意味だ。芋っぽい女とも言われている。けど、そのあだ名で1番嫌だったのは
「片栗! お前リス飼っているよな?」
男子生徒が聞く。
「飼ってないけど……」
私は飼っていないと、答える。片栗粉かけ事件以来、私は意気消沈している。
「嘘つくな! この前、青葉の杜公園で見たから!」
男子生徒が答える。この日は先週の週末に公園のベンチで読書していると突然リスが私に向かって襲ってきた。人も多くて、私が恐怖の悲鳴を上げたと同時に公園で犬の散歩や遊具で遊んでいる子どもたちが私と凶暴リスの格闘劇を見ていた。その後、リスは公園の管理人に保護されたけど。
「だから、お前のあだ名は今日からクリトリスな!」
男子生徒は、私に卑猥な単語であだ名をつけた。意味は、書くのが恥ずかしいから各自で調べてほしい。男子生徒が事あるごとに私に絡んでくるせいで、女子からは
「片栗、男子にいろめつかってるよねぇ」
とか
「片栗は男好き!」
と。陰口でたたかれた。私は志望校を変えることになった。私の元志望校は調理師免許の取れる 青葉調理技術高等学校だったが、植物が生い茂る緑が多い 青葉園芸高等学校に変えた。偏差値も低く、倍率も低いため1発合格できた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

【ショートショート】おやすみ
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
◆こちらは声劇用台本になりますが普通に読んで頂いても癒される作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる