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終章
時効探偵始動
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時効探偵事務所。彼の名は比嘉一維。彼は元ごみ収集員だった。しかし、謎解きなどが得意でごみ収集員を辞めて、時効探偵として事務所を立ち上げたが、今の警察も優秀なのか探偵が入ることは少なくなった。しかも、彼は時効となった事件を解決するのが仕事だ。時効になっていない不明な事件には足を踏み入れない。彼は黒電話を眺める。
「今日も、依頼0件……」
彼がため息を漏らすと、黒電話が鳴った。
「超久しぶりの依頼!」
彼は受話器を取り、舞い上がった口調で電話に出る。
「はい! こちら時効探偵事務所です!」
『ひ……比嘉一維様は居ますか?』
依頼人は、憔悴し切った声の女性だ。
「え……はい、私が時効探偵の比嘉一維ですけど」
彼は女性の声を聞いて、舞い上がった気分を下げた。テンションの公平にするのが、大切である。
「実は、3年前……私の娘が行方不明になっていまして……」
女性は行方不明になった娘を探し出して欲しいみたいだ。
「分かりました……娘さんの名前や、写真などを送ってくれませんか?」
彼は女性に娘の顔写真をFAXで送られた。そして『長木に子』と名前が記載されている。彼は立ち上がり、スマホを手に取り同僚に電話をかける。
「相川……超久しぶりの依頼だ! 今すぐ準備を」
と。彼と相川はタクシーに飛び乗り、まず被害者のお宅へ行く。
長木家。
「まず、娘さんはどこで行方不明になったのですか?」
彼がメモ帳を片手に尋ねる。
「当時の孫娘のクラス担任が、生徒からの証言で分かりましたが……証拠もなく犯人の見た目も曖昧で、未解決のままなんです」
に子の祖母が答える。
「ということは、警察も捜査したんですよね?」
彼が尋ねる。
「はい、宜野湾市の警察と那覇市の警察が捜査しました……人員不足もあり10人で捜索しましたが無理でした」
祖母が答える。
「分かりました……次は、被害者の通っていた小学校」
彼は、タクシーに飛び乗り沖縄カトリック小学校へ向かう。
応接室。
「仲宗根さん? 貴女が最初の目撃者なんですか?」
彼がクラス担任であった愛都に聞く。
「いえ、最初の目撃者は下地嵐士です……中学校に居ます」
愛都が答える。
「ありがとうございます」
彼は隣にある中学校へ行き、下地嵐士を呼ぶよう頼む。
沖縄カトリック中学高等学校、応接室。
「下地嵐士くんかな?」
彼が話しかける。
「はい……貴方は?」
嵐士くんも、暗い性格だった。
「私は、時効探偵事務所の比嘉一維です」
彼は自己紹介する。
「長木に子の失踪で調査してるんだ」
彼が答えると、嵐士は驚いた表情で
「そうなんですか! お願いします! に子を見つけ出してください!」
嵐士は忠誠を誓うみたいな姿勢を彼の前でする。
「必ず見つけます……なのでまずに子と一緒に歩いていた人の特徴を教えてくれるかな?」
彼はメモ帳を取り出す。
「30代の男性で、短髪でリーマン姿……これぐらいですね」
嵐士は話してくれた。
「顔とかは見てないの?」
彼は嵐士に質問する。
「俺は後ろ姿しか見ていないので……でも、他にも目撃者がいると思うので事情聴取してみてはどうですか?」
嵐士は提案する。
「分かった……同僚に頼んでみる」
彼はスマホを手に取り、相川に電話をかける。
「相川、目撃者の証言を集めて欲しい……写真はメールで送る」
彼は電話を切り
「ありがとう……嵐士、授業に戻っていいよ」
彼は学校を後にした。
バス停、真栄原。相川がバス停で待っていた。
「目撃証言はあったか?」
彼が聞く。
「あぁ、元安里一家が住んでいた空き家へ連れ込んで行ったのを見たと」
相川は続けて
「あと、これは家族にとっては訃報かもしれないが……被害者本人は死んでいた」
相川の言葉に彼は持っていたペンを落とした。
「じゅんにか?」
彼は瞳孔が開いていた。
「あぁ、今からそこに向かうぞ」
2人は空き家へ向かう。
元安里家(現空き家)。
「ほらな……」
相川が指差す。
「人が死んでいるのに、冷静でいられる相川が怖い……」
彼は相川に疑問を持ちつつも、現場に入る。
「相川は家内の捜索を頼む」
彼はに子の亡骸を、調査する。
「死亡時刻は、1ヶ月前ってところかな?」
彼はロープを解いた。すると、首に刺し傷があったのが分かった。
「これ、自殺じゃない……他殺だ」
彼が被害者が他殺だと分かった途端
「おい! 一維! 証拠があるぞ!」
相川が証拠を見つけた。
「持って来てくれ!」
彼は相川に伝える。相川が持って来たのは、被害者の所持品であるランドセル。
「中身は当時の時間割のまま……ん? 国語の教科書がないな」
彼はに子のランドセルを探ると、国語の教科書だけが無い。
「犯人が持って行ったな……」
彼は、とりあえず遺体などを隠した。そして、ネットなどで情報が無いか探した。すると、相川がある映像を見ていた。
「一維、これを見てくれ……」
相川が見せたのは、Pornvideosの映像だった。そこには、に子そっくりの女の子が裸で生活している動画だった。
「どこか、特定できないか?」
彼が相川に尋ねる。
「元特定班の俺に任せな」
相川は動画の隅から隅まで見て、住所を特定する。
「一維、ここ……無許可で増築されている空き家だ」
相川が住所を特定した。
「急ぐぞ!」
彼と相川は、今犯人がいるであろう家に向かう。
次章へ続く……
「今日も、依頼0件……」
彼がため息を漏らすと、黒電話が鳴った。
「超久しぶりの依頼!」
彼は受話器を取り、舞い上がった口調で電話に出る。
「はい! こちら時効探偵事務所です!」
『ひ……比嘉一維様は居ますか?』
依頼人は、憔悴し切った声の女性だ。
「え……はい、私が時効探偵の比嘉一維ですけど」
彼は女性の声を聞いて、舞い上がった気分を下げた。テンションの公平にするのが、大切である。
「実は、3年前……私の娘が行方不明になっていまして……」
女性は行方不明になった娘を探し出して欲しいみたいだ。
「分かりました……娘さんの名前や、写真などを送ってくれませんか?」
彼は女性に娘の顔写真をFAXで送られた。そして『長木に子』と名前が記載されている。彼は立ち上がり、スマホを手に取り同僚に電話をかける。
「相川……超久しぶりの依頼だ! 今すぐ準備を」
と。彼と相川はタクシーに飛び乗り、まず被害者のお宅へ行く。
長木家。
「まず、娘さんはどこで行方不明になったのですか?」
彼がメモ帳を片手に尋ねる。
「当時の孫娘のクラス担任が、生徒からの証言で分かりましたが……証拠もなく犯人の見た目も曖昧で、未解決のままなんです」
に子の祖母が答える。
「ということは、警察も捜査したんですよね?」
彼が尋ねる。
「はい、宜野湾市の警察と那覇市の警察が捜査しました……人員不足もあり10人で捜索しましたが無理でした」
祖母が答える。
「分かりました……次は、被害者の通っていた小学校」
彼は、タクシーに飛び乗り沖縄カトリック小学校へ向かう。
応接室。
「仲宗根さん? 貴女が最初の目撃者なんですか?」
彼がクラス担任であった愛都に聞く。
「いえ、最初の目撃者は下地嵐士です……中学校に居ます」
愛都が答える。
「ありがとうございます」
彼は隣にある中学校へ行き、下地嵐士を呼ぶよう頼む。
沖縄カトリック中学高等学校、応接室。
「下地嵐士くんかな?」
彼が話しかける。
「はい……貴方は?」
嵐士くんも、暗い性格だった。
「私は、時効探偵事務所の比嘉一維です」
彼は自己紹介する。
「長木に子の失踪で調査してるんだ」
彼が答えると、嵐士は驚いた表情で
「そうなんですか! お願いします! に子を見つけ出してください!」
嵐士は忠誠を誓うみたいな姿勢を彼の前でする。
「必ず見つけます……なのでまずに子と一緒に歩いていた人の特徴を教えてくれるかな?」
彼はメモ帳を取り出す。
「30代の男性で、短髪でリーマン姿……これぐらいですね」
嵐士は話してくれた。
「顔とかは見てないの?」
彼は嵐士に質問する。
「俺は後ろ姿しか見ていないので……でも、他にも目撃者がいると思うので事情聴取してみてはどうですか?」
嵐士は提案する。
「分かった……同僚に頼んでみる」
彼はスマホを手に取り、相川に電話をかける。
「相川、目撃者の証言を集めて欲しい……写真はメールで送る」
彼は電話を切り
「ありがとう……嵐士、授業に戻っていいよ」
彼は学校を後にした。
バス停、真栄原。相川がバス停で待っていた。
「目撃証言はあったか?」
彼が聞く。
「あぁ、元安里一家が住んでいた空き家へ連れ込んで行ったのを見たと」
相川は続けて
「あと、これは家族にとっては訃報かもしれないが……被害者本人は死んでいた」
相川の言葉に彼は持っていたペンを落とした。
「じゅんにか?」
彼は瞳孔が開いていた。
「あぁ、今からそこに向かうぞ」
2人は空き家へ向かう。
元安里家(現空き家)。
「ほらな……」
相川が指差す。
「人が死んでいるのに、冷静でいられる相川が怖い……」
彼は相川に疑問を持ちつつも、現場に入る。
「相川は家内の捜索を頼む」
彼はに子の亡骸を、調査する。
「死亡時刻は、1ヶ月前ってところかな?」
彼はロープを解いた。すると、首に刺し傷があったのが分かった。
「これ、自殺じゃない……他殺だ」
彼が被害者が他殺だと分かった途端
「おい! 一維! 証拠があるぞ!」
相川が証拠を見つけた。
「持って来てくれ!」
彼は相川に伝える。相川が持って来たのは、被害者の所持品であるランドセル。
「中身は当時の時間割のまま……ん? 国語の教科書がないな」
彼はに子のランドセルを探ると、国語の教科書だけが無い。
「犯人が持って行ったな……」
彼は、とりあえず遺体などを隠した。そして、ネットなどで情報が無いか探した。すると、相川がある映像を見ていた。
「一維、これを見てくれ……」
相川が見せたのは、Pornvideosの映像だった。そこには、に子そっくりの女の子が裸で生活している動画だった。
「どこか、特定できないか?」
彼が相川に尋ねる。
「元特定班の俺に任せな」
相川は動画の隅から隅まで見て、住所を特定する。
「一維、ここ……無許可で増築されている空き家だ」
相川が住所を特定した。
「急ぐぞ!」
彼と相川は、今犯人がいるであろう家に向かう。
次章へ続く……
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