2 / 13
Episode.1
始業式
しおりを挟む
4月7日。今日は私の中学校最後の始業式。私は学校の玄関に向かうと
「3年生は下……」
と。後輩に教えられた。私の通う源ヶ丘中学校は、玄関が3階にある。1階は第2体育館(武道場)がある。私はその窓の外側に、クラス表があるのは分かった。第2体育館は左右の下2段当たりが全面ガラス窓だった。私はクラス表を見て吃驚した。
「あれ? 男女混合?」
クラスは男女別の2列ではなく、男女混合の1列になっていた。『市長が男女混合の1列にする』と。後に担任が言っていた気がする。
「私は30番……え! 岡本くんが、同じクラス!」
私はクラス表を見な後、エレベーターがあるガラス扉の前で座り……同級生が来るのを待った。
数10分後。岡本くんが山本君と山口雄一を連れて、クラス表を見に来た。
「おぉ! 愛斗、雄一とまた同じクラスだ!」
岡本くんは山本君と山口君とハイタッチしていた。私は笑顔で笑っている岡本くんから目が離せなかった。
《どうしたんだろう……私、もしかして……まだ、私は岡本くんが好き?》
私のハート型のダイナマイトに再び火が着いた。
教室3年1組。始業式が終わり、私達は教室に連れて来られた。10数分後、岡本くんの自己紹介が来た。
「皆さん……はじめまして、岡本光行です……よろしくお願いします!」
岡本くんは一言ずつに、決めポーズをしている。幼気というか、調子乗っているような……。そのまた10数分後、私の自己紹介の番が回って来た。
「は……はじめまして! 松本友希です……よ、よろしくお願いします!」
私は緊張して、汗が流れていた。同じクラスに居た、全員が笑い出した。その中には、岡本くんも含まれている。
「……ッ!」
私は少し岡本くんに苛立った。岡本くんはみんなに連れて笑ったかもしれないが。
休み時間。私が席で座って瞑想していると、山本君と山口君、中村光喜が来た。
「友希、級長やったら?」
中村君がそんな事を言う。
《あぁ、また始まった》
次の時間は、クラスのリーダー……級長と副級長を決める時間。私にとってこの時間は苦痛でしかなかった。私はこの時間に男子達に囃し立てられる。なぜ、私は級長に推薦される側なのだろうか。私は小声でこう呟く。
「岡本くんが、級長になるなら……」
と。それに驚いた3人は
「岡本さ、彼女居るんだ! 諦めろ!」
山本君がそれを言う。しかも、しつこそうな口調で。私はそんなことはとっくに知っている。2年前にフラれた記憶は鮮明に、頭に残っている。驚いた3人は休み時間中、囃し立てる。
2時限目。私にとって苦痛の時間がやって来た。
「じゃあ、級長と服級長……やりたい人は挙手!」
担任が言う。誰も手を挙げない。みんなが私に『級長になれ!』と目で語りかけているような気がする。私はみんなからの視線が怖くて挙手すると
「友希、君に級長は向いてない!」
と。言われた。私は担任から拒否された。結局、級長と副級長は男子達によって決められた。
下校時。私は特別支援学級の親友、石川泰絵と話しながら帰っていた。
「担任に級長やられるの拒否された……」
私は落ち込む。足に大きな鉄球が付いた鎖を付けられ、それを引きずって歩いているみたいだ。
「落ち込まないで! まだチャンスはある!」
泰絵ちゃんは私を励ましてくれる。
ここから、私の恋愛が始まる。
「3年生は下……」
と。後輩に教えられた。私の通う源ヶ丘中学校は、玄関が3階にある。1階は第2体育館(武道場)がある。私はその窓の外側に、クラス表があるのは分かった。第2体育館は左右の下2段当たりが全面ガラス窓だった。私はクラス表を見て吃驚した。
「あれ? 男女混合?」
クラスは男女別の2列ではなく、男女混合の1列になっていた。『市長が男女混合の1列にする』と。後に担任が言っていた気がする。
「私は30番……え! 岡本くんが、同じクラス!」
私はクラス表を見な後、エレベーターがあるガラス扉の前で座り……同級生が来るのを待った。
数10分後。岡本くんが山本君と山口雄一を連れて、クラス表を見に来た。
「おぉ! 愛斗、雄一とまた同じクラスだ!」
岡本くんは山本君と山口君とハイタッチしていた。私は笑顔で笑っている岡本くんから目が離せなかった。
《どうしたんだろう……私、もしかして……まだ、私は岡本くんが好き?》
私のハート型のダイナマイトに再び火が着いた。
教室3年1組。始業式が終わり、私達は教室に連れて来られた。10数分後、岡本くんの自己紹介が来た。
「皆さん……はじめまして、岡本光行です……よろしくお願いします!」
岡本くんは一言ずつに、決めポーズをしている。幼気というか、調子乗っているような……。そのまた10数分後、私の自己紹介の番が回って来た。
「は……はじめまして! 松本友希です……よ、よろしくお願いします!」
私は緊張して、汗が流れていた。同じクラスに居た、全員が笑い出した。その中には、岡本くんも含まれている。
「……ッ!」
私は少し岡本くんに苛立った。岡本くんはみんなに連れて笑ったかもしれないが。
休み時間。私が席で座って瞑想していると、山本君と山口君、中村光喜が来た。
「友希、級長やったら?」
中村君がそんな事を言う。
《あぁ、また始まった》
次の時間は、クラスのリーダー……級長と副級長を決める時間。私にとってこの時間は苦痛でしかなかった。私はこの時間に男子達に囃し立てられる。なぜ、私は級長に推薦される側なのだろうか。私は小声でこう呟く。
「岡本くんが、級長になるなら……」
と。それに驚いた3人は
「岡本さ、彼女居るんだ! 諦めろ!」
山本君がそれを言う。しかも、しつこそうな口調で。私はそんなことはとっくに知っている。2年前にフラれた記憶は鮮明に、頭に残っている。驚いた3人は休み時間中、囃し立てる。
2時限目。私にとって苦痛の時間がやって来た。
「じゃあ、級長と服級長……やりたい人は挙手!」
担任が言う。誰も手を挙げない。みんなが私に『級長になれ!』と目で語りかけているような気がする。私はみんなからの視線が怖くて挙手すると
「友希、君に級長は向いてない!」
と。言われた。私は担任から拒否された。結局、級長と副級長は男子達によって決められた。
下校時。私は特別支援学級の親友、石川泰絵と話しながら帰っていた。
「担任に級長やられるの拒否された……」
私は落ち込む。足に大きな鉄球が付いた鎖を付けられ、それを引きずって歩いているみたいだ。
「落ち込まないで! まだチャンスはある!」
泰絵ちゃんは私を励ましてくれる。
ここから、私の恋愛が始まる。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
男子高校生の休み時間
こへへい
青春
休み時間は10分。僅かな時間であっても、授業という試練の間隙に繰り広げられる会話は、他愛もなければ生産性もない。ただの無価値な会話である。小耳に挟む程度がちょうどいい、どうでもいいお話です。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
きみこえ
帝亜有花
恋愛
月島 ほのかは事故により聴力を失った。転校先では学校で超モテる男子二人がお世話係? 先輩や保健室の先生にまで迫られてドキドキしっぱなしの毎日!
失われた音と声と季節巡る物語。
『好きだ』
この声は誰のものなのか・・・・・・。
※ifシリーズは時系列がバラバラになっていますので、ショートショートとしてお楽しみ下さい。ifの方が糖度高めかも。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる