〜ジャンクフードは恋味〜

章六：真実の追求

　Smile Burger。新学期が始まってから、芋淵さんがバイト先に居ない。俺は注文も兼ねて久貝さんに聞く事にした。
「小乃果を最近見かねないけど？」
と。すると、久貝さんは
「ＬＥＡＤ教えるから、そこで話すね……」
久貝さんは、俺にＬＥＡＤを教えた。
　桜ヶ丘団地兼粟飯原家。俺は久貝さんのトークルームを開く。
『クミコ：エリアマネにセクハラされて、小乃果は辞めたの……』
『圭吾：マジか……』
俺は久貝さんに協力してもらい、今まで辞めた女性のバイト生たちを証言を聞き、証拠を集めた。エリアマネージャーの甘粕翔羅は、気に入った女子のバイト生のシフトを無理矢理増やし、カウンター下に隠れて身体を触るというセクハラ行為をしていた。しかも、大学を除籍させられていたらしい。俺は警察署に被害者の代理人として被害届を提出した。
　数週間後。
「警察だ！　みんな動くな！」
警察が拳銃をレジに向ける。そしてレジをしている従業員に
「甘粕という奴を知らんか？」
と聞く。
「甘粕マネージャーなら、今休憩中です」
「呼べ」
警察が警察手帳で本物とアピールしながらレジをしている従業員に指示する。
　数分後。
「警察さん……何の用ですか？」
甘粕は、スカした顔をしている。
「甘粕翔羅……貴様を強制わいせつ罪きょうせいわいせつざい、強制性交等罪きょうせいせいこうとうざい、名誉毀損罪めいよきそんざい、侮辱罪ぶじょくざい、労働基準法違反ろうどうきじゅんほういはんの容疑で現行犯逮捕する！」
警察が甘粕に手錠をかける。甘粕が逮捕されたことがニュースで報道された。桜ヶ丘高校前店のSmile Burgerは臨時休業した。裁判で甘粕は併合罪へいごうざいで懲役は３０年に処された。