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名付け
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神社。
「翁様、嫗様……お越しくださりありがとうございます……今回はどのようなご用件で?」
神主様が、3人を招き入れた。
「実はの、この女子の名前を決めて欲しいのじゃ……記憶喪失らしくての」
翁が事情を説明する。
「それでしたら、お安い御用です……どうぞ、こちらへ」
神主様は神社の中へ入れてくれた。
神社、賽銭家の中。
「どうぞ、茶葉から作られたお茶としこらんです」
神主は、翁と嫗、女子に緑茶としこらんを差し出す。
「では、まずその娘とはどこで出会われたのですか?」
神主様が尋ねる。
「信号じゃ……何分待っても歩行者信号が青にならなくての」
翁が答える。
「承知しました……娘の名は、蛍姫はいかがでしょう?」
神主様は半紙に『蛍姫』と書いて、翁と嫗、女子に見せる。
「どうだね? この名前は?」
翁が問う。
「ええ、素敵だと思います……翁さん、嫗さん……これから、何ヶ月が分かりませんがよろしくお願いします」
蛍姫は、翁と嫗に土下座の態勢見たく頭を下げる。
《律儀な娘だこと》
嫗はそう思ったに違いない。
「翁様、嫗様……お越しくださりありがとうございます……今回はどのようなご用件で?」
神主様が、3人を招き入れた。
「実はの、この女子の名前を決めて欲しいのじゃ……記憶喪失らしくての」
翁が事情を説明する。
「それでしたら、お安い御用です……どうぞ、こちらへ」
神主様は神社の中へ入れてくれた。
神社、賽銭家の中。
「どうぞ、茶葉から作られたお茶としこらんです」
神主は、翁と嫗、女子に緑茶としこらんを差し出す。
「では、まずその娘とはどこで出会われたのですか?」
神主様が尋ねる。
「信号じゃ……何分待っても歩行者信号が青にならなくての」
翁が答える。
「承知しました……娘の名は、蛍姫はいかがでしょう?」
神主様は半紙に『蛍姫』と書いて、翁と嫗、女子に見せる。
「どうだね? この名前は?」
翁が問う。
「ええ、素敵だと思います……翁さん、嫗さん……これから、何ヶ月が分かりませんがよろしくお願いします」
蛍姫は、翁と嫗に土下座の態勢見たく頭を下げる。
《律儀な娘だこと》
嫗はそう思ったに違いない。
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