周りは好きなことが能力になるのに、私は嫌いなことが能力になった

プロローグ

線乃 桃 せんの もも

私は、玲のことが好きだ。
色んなとこが可愛い
容姿も、引っ込み思案な性格も可愛くて好き。後とても優しい。
私が、忘れ物をしたら貸してくれるし。私の好きな食べ物もくれる。
怪我したら絆創膏を貼ってくれる。
とても、とても優しい子。

　でも玲には問題があった
家庭環境や、人間関係が良くないのだ。
あまり裕福な家ではないし、
学校ではいじめを受けている。
なんで？こんなに優しくていい子なのに…。
私は悔しかった。
大好きな子が辛い思いをしているのが耐えられない。
仕返しをしてやりたいけど
私一人の力じゃどうにもならない事はわかっている。
だから、
玲の頼みならなんでも聞きたい。
自殺の頼みも受け入れた。
窓から地面までの、落下の最中
私は小声で
「来世は一緒にしあわせになろうね」と言った。
来世なんて無いかも知れないのに。