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41.繋がる二人
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胸を舌先で弄られ、後ろで指を抜き差しされながら、前も扱かれる。裕也の腰は今にも崩れそうになっていた。一度達しているのでまだ持ちそうではあるが、きっかけがあれば解き放ってしまいそうだ。シャツの裾が太腿を掠めただけでも、裕也の体には十分な刺激だった。
これだけ浅沼を我慢させておいて、また裕也だけがイってしまうわけにはいかない。裕也は堪えるように、首を横に振った。
「ぁ、あさ……、もう……っ」
先輩、と浅沼が裕也の肌にキスをする。裕也の奥を解していた指を引き抜き、その双丘を両手で優しく包む。今にも身を崩しそうに体を震わせる裕也を見つめると、浅沼は優しく微笑んだ。
「このまま、腰を落として下さい」
優しく告げられた言葉に、今度は何の躊躇いもなく、裕也は浅沼自身へと腰を下ろした。というよりは、その態勢を保っていられず力を失ったというのが正しかった。
一瞬、肉厚な感触が触れた後、重力のままにその矛が裕也の最奥を犯した。
「……ッ」
声にならない声をあげたのは、どちらだったのか分からない。
浅沼の腰の上に身を完全に落としきると、裕也は後ろに倒れそうになるのを浅沼の肩を掴んで耐えた。
ようやくここまで進めたという安堵で、口元が緩んだ。
「なんか……。動ける自信あったんだけど……、力抜けちゃって……ハハ」
裕也の予定では、男の意地というか先輩としての虚勢というか、抱かれる側だとしても裕也が上に乗ってリードするつもりだった。しかし、浅沼の前儀のせいで体に力が入らない。
「先輩の中、気持ちよすぎて入れただけですぐにもイってしまいそうです」
幸せそうに見つめてくる浅沼に、裕也は苦笑した。
「ホント……。お前って奴は……」
そう言ってくれるのは嬉しいが、あれだけ硬くなった状態で長く我慢させられたら、少しの刺激で達してしまうに決まっている。
セックスといい恋愛といい、裕也は浅沼を待たせてばかりだ。
それなのに、浅沼はまだ自分を解放せずに、自分の腰の上で座り込んだ裕也の髪を、愛しそうに撫でる。本当に、我慢強い男だ。浅沼に嫌われたと、見放されたと、ショックでへこんだり泣き言を言っている裕也とは大違いだ。
裕也は浅沼をじっと見た。自分が動けるようになるには少し時間が欲しいところだが、浅沼をさらに待たすのも申し訳ない。手で扱いてやれるものならばそうしたいところだが、あいにく対象は裕也の体の信じがたい場所にある。どうしたものかと思考を廻らせていると、浅沼に呼ばれた。
「先輩。動いてもいいですか?」
「……う」
浅沼が動くのかと裕也は口にしかけたが、それを飲み込んだ。
自分の小さな野望はこの際仕方ない。計画を断念して、裕也は小さく頷いた。
浅沼は微笑み返した。同時に浅沼の腰が動き、裕也はとっさに浅沼にしがみついた。
「ひっ」
裕也は小さく悲鳴をあげた。
双丘をがっしりと両手の平で掴まれ、それを腰の上で揺さぶられる。体の中に収まっていた体積の塊が凶器のように、暴かれてしまった裕也の感じる場所を激しく突いた。
「あっ、浅……っ、早っ、あっあ」
「くっ」
数回腰を打ち付けて、浅沼が小さく呻いた。動きが止まり、体の奥にゴム越しに熱を感じる。浅沼が達したのだと分かり、裕也はほっとした。
しがみついていた浅沼の頭が動き、裕也を見上げてくる。今度は裕也から唇を寄せた。浅沼が満ち足りた表情でキスを返してくる。裕也の腰を揺さぶっていた手が背中に回され、抱き締められてさらに深いキスを交わした。
裕也が今までセックス中にしたキスの中で一番、満ち足りて幸せな気持ちにさせられた。
先輩、と呼びながら、浅沼は何度も裕也にキスをする。唇に、頬に、首筋に、飽きることなく繰り返した。
二人が体を動かすたびに、裕也の体の中に入ったままの浅沼自身が、時折裕也の中を擦る。裕也は与えられるキスを受け入れながら、腰をもぞもぞと動かした。
「……、浅……沼」
途中で放り出されたままの体は次の刺激を求めていた。裕也は熱っぽく潤ませた瞳で、浅沼を見つめた。
それだけで浅沼には伝わる。体の奥を埋めていたモノが引き抜かれ、裕也は小さく声をあげた。
今度はベッドに仰向けにされた。すぐに新しいゴムを装着した浅沼が、開いていた裕也の脚の間から再び自身を押し込んだ。
「……っ、あぅ」
裕也は奥深くまで貫かれた。
シーツを掴んだ手の上から、浅沼の手が重ねられる。キスを求めてさらに深く抉られて、腰を何度も揺さぶられた。
「あ……あっ、浅沼……っ」
裕也は何度も浅沼の名を呼んだ。浅沼も裕也を呼んだ。
こんなに激しく求め合えたのに、どうして今までそれを知らずにいれたのだろう。
ぼやけていく意識の中で、裕也は思った。
これだけ浅沼を我慢させておいて、また裕也だけがイってしまうわけにはいかない。裕也は堪えるように、首を横に振った。
「ぁ、あさ……、もう……っ」
先輩、と浅沼が裕也の肌にキスをする。裕也の奥を解していた指を引き抜き、その双丘を両手で優しく包む。今にも身を崩しそうに体を震わせる裕也を見つめると、浅沼は優しく微笑んだ。
「このまま、腰を落として下さい」
優しく告げられた言葉に、今度は何の躊躇いもなく、裕也は浅沼自身へと腰を下ろした。というよりは、その態勢を保っていられず力を失ったというのが正しかった。
一瞬、肉厚な感触が触れた後、重力のままにその矛が裕也の最奥を犯した。
「……ッ」
声にならない声をあげたのは、どちらだったのか分からない。
浅沼の腰の上に身を完全に落としきると、裕也は後ろに倒れそうになるのを浅沼の肩を掴んで耐えた。
ようやくここまで進めたという安堵で、口元が緩んだ。
「なんか……。動ける自信あったんだけど……、力抜けちゃって……ハハ」
裕也の予定では、男の意地というか先輩としての虚勢というか、抱かれる側だとしても裕也が上に乗ってリードするつもりだった。しかし、浅沼の前儀のせいで体に力が入らない。
「先輩の中、気持ちよすぎて入れただけですぐにもイってしまいそうです」
幸せそうに見つめてくる浅沼に、裕也は苦笑した。
「ホント……。お前って奴は……」
そう言ってくれるのは嬉しいが、あれだけ硬くなった状態で長く我慢させられたら、少しの刺激で達してしまうに決まっている。
セックスといい恋愛といい、裕也は浅沼を待たせてばかりだ。
それなのに、浅沼はまだ自分を解放せずに、自分の腰の上で座り込んだ裕也の髪を、愛しそうに撫でる。本当に、我慢強い男だ。浅沼に嫌われたと、見放されたと、ショックでへこんだり泣き言を言っている裕也とは大違いだ。
裕也は浅沼をじっと見た。自分が動けるようになるには少し時間が欲しいところだが、浅沼をさらに待たすのも申し訳ない。手で扱いてやれるものならばそうしたいところだが、あいにく対象は裕也の体の信じがたい場所にある。どうしたものかと思考を廻らせていると、浅沼に呼ばれた。
「先輩。動いてもいいですか?」
「……う」
浅沼が動くのかと裕也は口にしかけたが、それを飲み込んだ。
自分の小さな野望はこの際仕方ない。計画を断念して、裕也は小さく頷いた。
浅沼は微笑み返した。同時に浅沼の腰が動き、裕也はとっさに浅沼にしがみついた。
「ひっ」
裕也は小さく悲鳴をあげた。
双丘をがっしりと両手の平で掴まれ、それを腰の上で揺さぶられる。体の中に収まっていた体積の塊が凶器のように、暴かれてしまった裕也の感じる場所を激しく突いた。
「あっ、浅……っ、早っ、あっあ」
「くっ」
数回腰を打ち付けて、浅沼が小さく呻いた。動きが止まり、体の奥にゴム越しに熱を感じる。浅沼が達したのだと分かり、裕也はほっとした。
しがみついていた浅沼の頭が動き、裕也を見上げてくる。今度は裕也から唇を寄せた。浅沼が満ち足りた表情でキスを返してくる。裕也の腰を揺さぶっていた手が背中に回され、抱き締められてさらに深いキスを交わした。
裕也が今までセックス中にしたキスの中で一番、満ち足りて幸せな気持ちにさせられた。
先輩、と呼びながら、浅沼は何度も裕也にキスをする。唇に、頬に、首筋に、飽きることなく繰り返した。
二人が体を動かすたびに、裕也の体の中に入ったままの浅沼自身が、時折裕也の中を擦る。裕也は与えられるキスを受け入れながら、腰をもぞもぞと動かした。
「……、浅……沼」
途中で放り出されたままの体は次の刺激を求めていた。裕也は熱っぽく潤ませた瞳で、浅沼を見つめた。
それだけで浅沼には伝わる。体の奥を埋めていたモノが引き抜かれ、裕也は小さく声をあげた。
今度はベッドに仰向けにされた。すぐに新しいゴムを装着した浅沼が、開いていた裕也の脚の間から再び自身を押し込んだ。
「……っ、あぅ」
裕也は奥深くまで貫かれた。
シーツを掴んだ手の上から、浅沼の手が重ねられる。キスを求めてさらに深く抉られて、腰を何度も揺さぶられた。
「あ……あっ、浅沼……っ」
裕也は何度も浅沼の名を呼んだ。浅沼も裕也を呼んだ。
こんなに激しく求め合えたのに、どうして今までそれを知らずにいれたのだろう。
ぼやけていく意識の中で、裕也は思った。
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