203 / 250
第13章 暗躍
第197話 大食い大会
しおりを挟む
「どんな調子だ?」
ちょうどアティアスたちが町を巡回しているとき、ばったり会ったノードに話しかけた。
「今のところ異常はないよ。……俺は初めてだけど、すげーな。ここにこれだけ人が来るのか」
「そうだな。俺も去年初めて来たけど、驚いたよ」
ノードが感嘆するのもわかる。
テンセズよりは大きいとはいえ、ゼバーシュなどと比べると、人口の多い町ではない。
町の広さ自体は、畑が多いからかなりあるのだが。
「アティアスの方は?」
ノードと一緒にいたナターシャが返す。
気になるのか、彼女の視線は同行しているエレナ女王に向いていた。
「はは。エミーがいるからな。爆弾が降ってきても大丈夫だよ。……なあ?」
「ええ、ご心配なく。ナターシャさんはお祭りを楽しんでもらえればと」
「ありがとう、そうするわ。前から収穫祭には来てみたいって思ってたから。……ところで、アティアスは女王陛下とは顔合わせたことがあったのよね?」
ノードとナターシャにはエレナ女王のことは詳しく話していなかったが、もちろん王都での叙爵の際に、顔を合わせていることくらいは知っていた。
「ああ。去年王都に行ったときにな。……エレナ女王、こちらが私の姉のナターシャです」
「ナターシャでございます」
アティアスがエレナ女王に向かって、ナターシャを紹介すると、ナターシャも挨拶をしながら深く頭を下げた。
その様子を見ていたエレナ女王は、笑顔で応える。
「はじめまして、エレナよ。よろしくね」
「は、はい! よろしくお願いします」
「また今度ゆっくりお話ししましょうね。アティアスさんの子供の頃の話とか、聞かせてほしいわ」
「ええ。……とはいえ、アティアスはあまり城に居ませんでしたから、私から話できることはあまり……。ですが、夫のノードが詳しいので、代わりにこちらから……」
そう言ってナターシャはノードに振った。
「それは楽しみね。それじゃ、また」
「ありがとうございます」
ノード達と別れたアティアス達は、一通り町の様子を見て回ったあと、広場に戻ってきた。
祭りのイベントは概ねこの広場で行われる。
ちょうど今はクイズ大会が行われているようだった。
「……ん?」
ふいにエミリスが何かに気づいたようで、首を傾げて小さな声を出した。
「どうした?」
「あ、いえ。トーレスさんの魔力を感じたので、戻ってこられてるんだなって」
「そうか。ありがとう」
トーレスたちに引き続き調査を依頼していたのだが、それがひと段落したのか、それとも祭りのために一時的に戻ってきているのか。
それはわからなかったが、昨日のダリアン侯爵の話からすると、マッキンゼ領の調査は無駄かもしれないと思っていたから、戻ってきているのであれば好都合だ。
恐らくあとで状況の報告があるだろう。
「エレナ女王、このあとどうされますか?」
アティアスが聞くと、エレナ女王は少し首を傾げて考えてから、答えた。
「そうねぇ……。とりあえず、この辺りで座って、葡萄でも食べながら見学しようかと思うわ。大食い大会はまだ後なんでしょう?」
「ええ、大食い大会は午後ですから。それでは……」
アティアスが近くの兵士に指示すると、すぐに簡易的なテントと椅子が準備される。
そこに座って、広場でのイベントを見学することにした。
それを知った町の人たちから、葡萄そのものだけではなく、葡萄で作られた食べ物やワイン、ジュースなどが机いっぱいに届けられる。
それを皆で食べながら、収穫祭の進行を眺めていた。
◆
「えっと、勝っちゃっても良いんですよね?」
もう少しで大食い大会が始まるとのアナウンスがあり、エミリスは念のためアティアスに確認する。
「別に構わないぞ。優勝者は確かワイン赤白1箱ずつだったよな」
「ですね。楽しみですー」
1箱に12本入りだから、全部で24本ということになる。
もちろん、2位以下にもちゃんと景品は準備されていた。
「というか、今日もうだいぶ食べてるだろ? いけるのか?」
エミリスは見学の間にかなりの葡萄を食べていたし、昼食も先程食べたばかりだ。
それからあまり時間が経っていないのだから、普通ならすでに満腹のはずだ。
「ふふ、とーぜん大丈夫ですよ。ハンディです」
しかしエミリスは余裕の笑みを浮かべた。
◆
そして始まった大食い大会だったが、前評判通りに独走するエミリスが異常すぎて、一同は言葉を失った。
「……人間じゃないな」
彼女のことを知ってか知らずか、ポツリと見学者のひとりが声を漏らす。
今回の食材は葡萄を使ったケーキだったのだが、周りの参加者達が甘さでペースが落ちるなか、それをものともせずに食べ進めていた。
しかも、それを美味しそうに。
「さー、やはりエミリス選手が怒涛の快進撃だー。早くも4ホール目に突入しています!」
司会者もほぼ彼女につきっきりで、その勇姿を紹介していた。
余裕なのか、ふいにエミリスは手を止めて笑顔を見せる。
「このケーキ美味しいですねぇ。町の大通りのレイトさんの店のですよね? 是非買って帰ってくださいねー」
地元の店の紹介をするのも忘れない。
その後も観客に手を振りながら、制限時間までペースが落ちることはなかった。
◆
「……すごいわねぇ」
見学していたエレナ女王も流石に驚いたのか、景品のワイン2箱を軽々と持って戻ってきたエミリスに声をかけた。
1箱だけでも相当な重さがあるものだが、魔力で軽くできる彼女にとっては些細なことだった。
「ふふ。私が負ける訳ないじゃないですか。ケーキもお腹いっぱい食べたし、満足ですー」
自信満々に言いながらワイン箱を下ろすと、テーブルに置かれた葡萄に手が伸びる。
それを口いっぱいに頬張りながら、笑顔で笑った。
◆◆◆
【第13章 あとがき】
「……相変わらず、エミーのお腹はどうなってるんだ?」
アティアスは怪訝そうな顔で彼女のお腹を覗き込む。
どう見ても、食べた量に対して、お腹の容積が合わない気がしたのだが。
「さぁ……。自分でもよく分からないですけど……。ま、ワインも入手しましたし、しばらく飲み放題ですね♪」
「とはいえ、普段は1日1本までだぞ。まだ何があるかわからないから」
「それは仕方ないですね……」
アティアスが釘を刺すと、エミリスは残念そうな顔を見せる。
ふたりで1本までなら、彼女が前後不覚になるほどではないことはわかっていた。
まだ襲撃事件の全貌がわかっていない今、警備を疎かにするわけにもいかない。
「それはそうと、最近更新の頻度が低下してません? 作者のやる気がないんでしょうかね?」
「それは俺も思うけどな。ウィルセアはなにか聞いてるか?」
アティアスが尋ねると、横で聞いていたウィルセアが言いにくそうに答えた。
「……別の作品の準備をしてるからって噂がありますわ。ちょうどカクヨムコンの時期ですし」
「ほほー。それはちょっと聞き捨てならないですね。こっちより新作を優先させるとか……」
エミリスは腕を組んで眉を顰めた。
それを見たアティアスは、苦笑いして言った。
「まぁ……ある程度は仕方ないところもあるだろ」
「むー。読者さんが待ってくれているのに、ダメダメな作者ですねぇ……」
「かといって、無理して倒れたりすると、そこでエターナルだぞ?」
その話に、ウィルセアは困った顔をする。
「ええっ! それは困りますわね。そうなると私のハッピーエンドが見られないってことですよね?」
「……そもそもハッピーエンドが準備されてるかは分からんが」
「…………(がーん)!」
「まぁ……元気出せって」
うなだれるウィルセアをなだめつつ、アティアスは続ける。
「さぁ、次章はまだ明らかになっていない謎が解ける章になる……んじゃないかな?」
「……曖昧ですねぇ」
「はは、まだ書かれてないから仕方ないって。毎日更新とはいかないかもしれないけど、作者には頑張ってもらわないとな」
「――ですわね。そして私にもハッピーなラストを!」
早くも立ち直ったのか、ウィルセアがぐっと拳を握りしめる。
「だめですー。アティアス様はあげられませんからー」
その前でエミリスが腕でバツを作って見せると、呆れた顔でアティアスが笑う。
「俺は物じゃないって。まぁ、そのへんはどうなるかわからないけど、続けて読み進めてもらうしかないな。それじゃ、また」
「ごきげんよう~」
ちょうどアティアスたちが町を巡回しているとき、ばったり会ったノードに話しかけた。
「今のところ異常はないよ。……俺は初めてだけど、すげーな。ここにこれだけ人が来るのか」
「そうだな。俺も去年初めて来たけど、驚いたよ」
ノードが感嘆するのもわかる。
テンセズよりは大きいとはいえ、ゼバーシュなどと比べると、人口の多い町ではない。
町の広さ自体は、畑が多いからかなりあるのだが。
「アティアスの方は?」
ノードと一緒にいたナターシャが返す。
気になるのか、彼女の視線は同行しているエレナ女王に向いていた。
「はは。エミーがいるからな。爆弾が降ってきても大丈夫だよ。……なあ?」
「ええ、ご心配なく。ナターシャさんはお祭りを楽しんでもらえればと」
「ありがとう、そうするわ。前から収穫祭には来てみたいって思ってたから。……ところで、アティアスは女王陛下とは顔合わせたことがあったのよね?」
ノードとナターシャにはエレナ女王のことは詳しく話していなかったが、もちろん王都での叙爵の際に、顔を合わせていることくらいは知っていた。
「ああ。去年王都に行ったときにな。……エレナ女王、こちらが私の姉のナターシャです」
「ナターシャでございます」
アティアスがエレナ女王に向かって、ナターシャを紹介すると、ナターシャも挨拶をしながら深く頭を下げた。
その様子を見ていたエレナ女王は、笑顔で応える。
「はじめまして、エレナよ。よろしくね」
「は、はい! よろしくお願いします」
「また今度ゆっくりお話ししましょうね。アティアスさんの子供の頃の話とか、聞かせてほしいわ」
「ええ。……とはいえ、アティアスはあまり城に居ませんでしたから、私から話できることはあまり……。ですが、夫のノードが詳しいので、代わりにこちらから……」
そう言ってナターシャはノードに振った。
「それは楽しみね。それじゃ、また」
「ありがとうございます」
ノード達と別れたアティアス達は、一通り町の様子を見て回ったあと、広場に戻ってきた。
祭りのイベントは概ねこの広場で行われる。
ちょうど今はクイズ大会が行われているようだった。
「……ん?」
ふいにエミリスが何かに気づいたようで、首を傾げて小さな声を出した。
「どうした?」
「あ、いえ。トーレスさんの魔力を感じたので、戻ってこられてるんだなって」
「そうか。ありがとう」
トーレスたちに引き続き調査を依頼していたのだが、それがひと段落したのか、それとも祭りのために一時的に戻ってきているのか。
それはわからなかったが、昨日のダリアン侯爵の話からすると、マッキンゼ領の調査は無駄かもしれないと思っていたから、戻ってきているのであれば好都合だ。
恐らくあとで状況の報告があるだろう。
「エレナ女王、このあとどうされますか?」
アティアスが聞くと、エレナ女王は少し首を傾げて考えてから、答えた。
「そうねぇ……。とりあえず、この辺りで座って、葡萄でも食べながら見学しようかと思うわ。大食い大会はまだ後なんでしょう?」
「ええ、大食い大会は午後ですから。それでは……」
アティアスが近くの兵士に指示すると、すぐに簡易的なテントと椅子が準備される。
そこに座って、広場でのイベントを見学することにした。
それを知った町の人たちから、葡萄そのものだけではなく、葡萄で作られた食べ物やワイン、ジュースなどが机いっぱいに届けられる。
それを皆で食べながら、収穫祭の進行を眺めていた。
◆
「えっと、勝っちゃっても良いんですよね?」
もう少しで大食い大会が始まるとのアナウンスがあり、エミリスは念のためアティアスに確認する。
「別に構わないぞ。優勝者は確かワイン赤白1箱ずつだったよな」
「ですね。楽しみですー」
1箱に12本入りだから、全部で24本ということになる。
もちろん、2位以下にもちゃんと景品は準備されていた。
「というか、今日もうだいぶ食べてるだろ? いけるのか?」
エミリスは見学の間にかなりの葡萄を食べていたし、昼食も先程食べたばかりだ。
それからあまり時間が経っていないのだから、普通ならすでに満腹のはずだ。
「ふふ、とーぜん大丈夫ですよ。ハンディです」
しかしエミリスは余裕の笑みを浮かべた。
◆
そして始まった大食い大会だったが、前評判通りに独走するエミリスが異常すぎて、一同は言葉を失った。
「……人間じゃないな」
彼女のことを知ってか知らずか、ポツリと見学者のひとりが声を漏らす。
今回の食材は葡萄を使ったケーキだったのだが、周りの参加者達が甘さでペースが落ちるなか、それをものともせずに食べ進めていた。
しかも、それを美味しそうに。
「さー、やはりエミリス選手が怒涛の快進撃だー。早くも4ホール目に突入しています!」
司会者もほぼ彼女につきっきりで、その勇姿を紹介していた。
余裕なのか、ふいにエミリスは手を止めて笑顔を見せる。
「このケーキ美味しいですねぇ。町の大通りのレイトさんの店のですよね? 是非買って帰ってくださいねー」
地元の店の紹介をするのも忘れない。
その後も観客に手を振りながら、制限時間までペースが落ちることはなかった。
◆
「……すごいわねぇ」
見学していたエレナ女王も流石に驚いたのか、景品のワイン2箱を軽々と持って戻ってきたエミリスに声をかけた。
1箱だけでも相当な重さがあるものだが、魔力で軽くできる彼女にとっては些細なことだった。
「ふふ。私が負ける訳ないじゃないですか。ケーキもお腹いっぱい食べたし、満足ですー」
自信満々に言いながらワイン箱を下ろすと、テーブルに置かれた葡萄に手が伸びる。
それを口いっぱいに頬張りながら、笑顔で笑った。
◆◆◆
【第13章 あとがき】
「……相変わらず、エミーのお腹はどうなってるんだ?」
アティアスは怪訝そうな顔で彼女のお腹を覗き込む。
どう見ても、食べた量に対して、お腹の容積が合わない気がしたのだが。
「さぁ……。自分でもよく分からないですけど……。ま、ワインも入手しましたし、しばらく飲み放題ですね♪」
「とはいえ、普段は1日1本までだぞ。まだ何があるかわからないから」
「それは仕方ないですね……」
アティアスが釘を刺すと、エミリスは残念そうな顔を見せる。
ふたりで1本までなら、彼女が前後不覚になるほどではないことはわかっていた。
まだ襲撃事件の全貌がわかっていない今、警備を疎かにするわけにもいかない。
「それはそうと、最近更新の頻度が低下してません? 作者のやる気がないんでしょうかね?」
「それは俺も思うけどな。ウィルセアはなにか聞いてるか?」
アティアスが尋ねると、横で聞いていたウィルセアが言いにくそうに答えた。
「……別の作品の準備をしてるからって噂がありますわ。ちょうどカクヨムコンの時期ですし」
「ほほー。それはちょっと聞き捨てならないですね。こっちより新作を優先させるとか……」
エミリスは腕を組んで眉を顰めた。
それを見たアティアスは、苦笑いして言った。
「まぁ……ある程度は仕方ないところもあるだろ」
「むー。読者さんが待ってくれているのに、ダメダメな作者ですねぇ……」
「かといって、無理して倒れたりすると、そこでエターナルだぞ?」
その話に、ウィルセアは困った顔をする。
「ええっ! それは困りますわね。そうなると私のハッピーエンドが見られないってことですよね?」
「……そもそもハッピーエンドが準備されてるかは分からんが」
「…………(がーん)!」
「まぁ……元気出せって」
うなだれるウィルセアをなだめつつ、アティアスは続ける。
「さぁ、次章はまだ明らかになっていない謎が解ける章になる……んじゃないかな?」
「……曖昧ですねぇ」
「はは、まだ書かれてないから仕方ないって。毎日更新とはいかないかもしれないけど、作者には頑張ってもらわないとな」
「――ですわね。そして私にもハッピーなラストを!」
早くも立ち直ったのか、ウィルセアがぐっと拳を握りしめる。
「だめですー。アティアス様はあげられませんからー」
その前でエミリスが腕でバツを作って見せると、呆れた顔でアティアスが笑う。
「俺は物じゃないって。まぁ、そのへんはどうなるかわからないけど、続けて読み進めてもらうしかないな。それじゃ、また」
「ごきげんよう~」
0
お気に入りに追加
1,339
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる
兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる