171 / 250
第12章 領主の日常
第166話 地下室大作戦(後編)
しおりを挟む
「ううぅ……。ごめんなさい……ごめんなさい……!」
何事かと慌てて外に出てきたアティアスの顔を見た瞬間、エミリスは青い顔をしたまま地面に頭を擦り付けながら、譫言のように何度も呟いた。
「はぁ……。これは……大変だな」
アティアスは取り急ぎ兵士に命じて瓦礫を取り除かせるが、片付けるだけで数日かかりそうだった。
白いワンピースが砂埃で茶色くなったエミリスを見て、彼は聞いた。
「さて……エミーはこの責任をどう取れば良いと思う?」
「――は、はいっ! 私は全力で片付けを手伝いますっ!」
「それは当然だよな。他には何かないか?」
「うぅ……。おしおき……でしょうか……?」
「まぁそうだな。何か考えるか……」
「はううぅ……」
アティアスの言葉にエミリスはガタガタと震え出した。
「……あぁそうだ。さっきウィルセアと話してたんだが、来週数日休み取ってどこかに行こうかって言ってたんだ。エミーにはその間の執務を頼むってのはどうだ?」
「えっ……!」
それを聞いたエミリスは、一瞬彼を見上げて驚いた声を出したあと、すぐにポタポタと涙を流し始めた。
「……それは……許じてください。……ぐすっ……あてぃあずざまぁ……!」
「すまん……冗談だ」
アティアスは冗談のつもりで言ったのだが、本気にした彼女が号泣するのを見て、逆に申し訳なくなってしまった。
「ほ、ほんどでずか……?」
「ほんとほんと、悪かった。エミーを置いて行ったりしないって」
「……よかった……です」
心底ホッとしたようで、エミリスは大きく息を吐いた。
「まぁ、物を壊すのが得意なエミーには、ちゃんと責任取ってもらわないといけないけどな」
「あうぅ……!」
ホッとしたのも束の間、釘を刺す彼の言葉に彼女はもう一度頭をうなだれた。
◆
「ついでだから、ここは地下室を設けた倉庫に建て替えるか」
「そうですね。ミニーブルでも地下室は重宝しておりました。エミリスさんの好きなワインとかを入れておくのも良いですし」
エミリスが魔力で瓦礫をせっせと動かすのを、2人は様子を見に来ていた。
大きな瓦礫でもあっという間に運んでしまえることで、早くも大半の瓦礫が取り除かれている。
兵士たちは中に保管されていたものを一旦砦の中に運び入れていた。
「まぁエミーが揺らしたくらいで崩れた倉庫だ。いずれ何もしなくても壊れたかもしれん。中に誰もいない時で良かったとしよう」
「ええ。……結局、休みはどうされますか?」
「それは予定通り取ろう。エミーが居ないと遠出できないからな」
さっきは冗談のつもりでそう言ったが、どこに行くにしてもエミリスに運んでもらわないと、数日ではせいぜい隣町に行くくらいしかできないのだ。
「はい。それでは休みの間の段取りを私の方で準備しておきますわ」
「ウィルセア、頼む」
「承知しました」
そう言って、ウィルセアは先に執務室へと戻る。
彼女がウメーユに来てから聞いたのだが、弟が生まれるまでは、ヴィゴールは彼女に養子を取って跡取りにすることも考えていたらしい。
それもあって、幼い頃から英才教育を受けていたそうで、領地運営のことに関しては、むしろアティアスよりも豊富な知識を持っていた。
元々はマッキンゼ子爵の娘という立場的な面だけを考えていたが、全て彼女に任せても大丈夫なのではないかと思えるほど、欠かせない存在だった。
逆にナターシャに関しては、そういう部分は元より期待されていなかったこともあり、令嬢として外交に出ることは多かったにしても、内政には疎い。
とはいえ、その辺りはノードがある程度理解していることで、それを補っていた。
「エミー! ちょっと来い」
「あ、アティアス様。はーい!」
声をかけられて手を止めたエミリスは、小走りで彼のところに走ってきた。
額からは玉のような汗が滴り落ちていた。
そんな彼女の汗をもっていたタオルで拭うと、そのついでに飲み物を手渡す。
「ほら、飲み物はしっかり飲んでおけ」
「ありがとうございます」
渡されたコップから飲み物を一気に飲み干して、エミリスは笑顔を見せた。
「悪かったな。俺が掘ってもいいって言ったせいでもあるからな」
「いえ、よく考えずにやってしまったのが原因なので……」
「エミーは爆弾持ってるのと変わらないからな。まぁほどほどにな」
そう言われた彼女は、こくりと頷いた。
「……それはそうと、早く収穫できた葡萄を町の人が届けてくれたんだ。夜にでも食べようか」
「――葡萄! ずっと楽しみにしてましたっ!」
目を輝かせる彼女に、アティアスは笑う。
「だろうな。まだ最盛期に比べたら味は落ちるだろうが、初物だ。楽しみにしておけ」
「はいっ! あと少し、片付け頑張ります!」
モチベーションの上がったエミリスは、また瓦礫の片付けに戻っていく。
それを見届けてから、アティアスも執務室に戻った。
◆
「今日はシンプルに野菜を味わっていただこうと思いますわ」
エミリスが片付けで汚れた体を風呂で洗い流している間に、夕食の料理を担当したウィルセアがテーブルに食事を並べる。
生の夏野菜と手作りのドレッシング。それとは別に野菜を香り豊かなオイルで炒めたものなど、ここウメーユで採れる野菜を活かした料理ばかりだ。
「へぇ……最初はこういうのは苦手にしてたと思ったんだが」
「ええ。ミニーブルではあまり新鮮な野菜が入手できないせいで、どちらかというとしっかり火を通した料理が主流ですから。でもエミリスさんに教えてもらったのもありますし、農家の方から野菜を良く戴くので、そのときに教えてもらったりしています」
エミリスはこの街では既に有名人だったが、ウィルセアもそれに負けず劣らず人気があった。
むしろアティアスがその2人に負けているくらいだ。
それもあって、採れた野菜などを家に良く届けてくれて、食料には事欠かなかった。
「まぁ、エミーが大量に食べるからな。食材はいくらあっても困らないし」
「ふふふ、そうですわね。作り甲斐があります」
そう言って笑っていると、髪を濡らしたままのエミリスが風呂から出てきた。
「はー、さっぱりしましたー。お風呂入ってすぐ夕食ってありがたいですねぇ……」
彼女はほとんど下着も同然の部屋着。暑いこの時期の日常だ。
ウィルセアは暑くてもしっかりと身だしなみは整えているが、エミリスはあまり気せず緩み切っていた。
「それじゃ、食べようか」
「はーい」
アティアスが声を掛けると、2人も席に着く。
「……今日は飲むのか?」
「えへへ、今日はさっぱりした白ワインが良いなぁって」
「そう思って氷で冷やしてあるよ」
「ありがとうございますー」
ササッとグラスとコルク抜きを準備したエミリスは、彼がコルクを抜くのを今か今かと見つめていた。
何事かと慌てて外に出てきたアティアスの顔を見た瞬間、エミリスは青い顔をしたまま地面に頭を擦り付けながら、譫言のように何度も呟いた。
「はぁ……。これは……大変だな」
アティアスは取り急ぎ兵士に命じて瓦礫を取り除かせるが、片付けるだけで数日かかりそうだった。
白いワンピースが砂埃で茶色くなったエミリスを見て、彼は聞いた。
「さて……エミーはこの責任をどう取れば良いと思う?」
「――は、はいっ! 私は全力で片付けを手伝いますっ!」
「それは当然だよな。他には何かないか?」
「うぅ……。おしおき……でしょうか……?」
「まぁそうだな。何か考えるか……」
「はううぅ……」
アティアスの言葉にエミリスはガタガタと震え出した。
「……あぁそうだ。さっきウィルセアと話してたんだが、来週数日休み取ってどこかに行こうかって言ってたんだ。エミーにはその間の執務を頼むってのはどうだ?」
「えっ……!」
それを聞いたエミリスは、一瞬彼を見上げて驚いた声を出したあと、すぐにポタポタと涙を流し始めた。
「……それは……許じてください。……ぐすっ……あてぃあずざまぁ……!」
「すまん……冗談だ」
アティアスは冗談のつもりで言ったのだが、本気にした彼女が号泣するのを見て、逆に申し訳なくなってしまった。
「ほ、ほんどでずか……?」
「ほんとほんと、悪かった。エミーを置いて行ったりしないって」
「……よかった……です」
心底ホッとしたようで、エミリスは大きく息を吐いた。
「まぁ、物を壊すのが得意なエミーには、ちゃんと責任取ってもらわないといけないけどな」
「あうぅ……!」
ホッとしたのも束の間、釘を刺す彼の言葉に彼女はもう一度頭をうなだれた。
◆
「ついでだから、ここは地下室を設けた倉庫に建て替えるか」
「そうですね。ミニーブルでも地下室は重宝しておりました。エミリスさんの好きなワインとかを入れておくのも良いですし」
エミリスが魔力で瓦礫をせっせと動かすのを、2人は様子を見に来ていた。
大きな瓦礫でもあっという間に運んでしまえることで、早くも大半の瓦礫が取り除かれている。
兵士たちは中に保管されていたものを一旦砦の中に運び入れていた。
「まぁエミーが揺らしたくらいで崩れた倉庫だ。いずれ何もしなくても壊れたかもしれん。中に誰もいない時で良かったとしよう」
「ええ。……結局、休みはどうされますか?」
「それは予定通り取ろう。エミーが居ないと遠出できないからな」
さっきは冗談のつもりでそう言ったが、どこに行くにしてもエミリスに運んでもらわないと、数日ではせいぜい隣町に行くくらいしかできないのだ。
「はい。それでは休みの間の段取りを私の方で準備しておきますわ」
「ウィルセア、頼む」
「承知しました」
そう言って、ウィルセアは先に執務室へと戻る。
彼女がウメーユに来てから聞いたのだが、弟が生まれるまでは、ヴィゴールは彼女に養子を取って跡取りにすることも考えていたらしい。
それもあって、幼い頃から英才教育を受けていたそうで、領地運営のことに関しては、むしろアティアスよりも豊富な知識を持っていた。
元々はマッキンゼ子爵の娘という立場的な面だけを考えていたが、全て彼女に任せても大丈夫なのではないかと思えるほど、欠かせない存在だった。
逆にナターシャに関しては、そういう部分は元より期待されていなかったこともあり、令嬢として外交に出ることは多かったにしても、内政には疎い。
とはいえ、その辺りはノードがある程度理解していることで、それを補っていた。
「エミー! ちょっと来い」
「あ、アティアス様。はーい!」
声をかけられて手を止めたエミリスは、小走りで彼のところに走ってきた。
額からは玉のような汗が滴り落ちていた。
そんな彼女の汗をもっていたタオルで拭うと、そのついでに飲み物を手渡す。
「ほら、飲み物はしっかり飲んでおけ」
「ありがとうございます」
渡されたコップから飲み物を一気に飲み干して、エミリスは笑顔を見せた。
「悪かったな。俺が掘ってもいいって言ったせいでもあるからな」
「いえ、よく考えずにやってしまったのが原因なので……」
「エミーは爆弾持ってるのと変わらないからな。まぁほどほどにな」
そう言われた彼女は、こくりと頷いた。
「……それはそうと、早く収穫できた葡萄を町の人が届けてくれたんだ。夜にでも食べようか」
「――葡萄! ずっと楽しみにしてましたっ!」
目を輝かせる彼女に、アティアスは笑う。
「だろうな。まだ最盛期に比べたら味は落ちるだろうが、初物だ。楽しみにしておけ」
「はいっ! あと少し、片付け頑張ります!」
モチベーションの上がったエミリスは、また瓦礫の片付けに戻っていく。
それを見届けてから、アティアスも執務室に戻った。
◆
「今日はシンプルに野菜を味わっていただこうと思いますわ」
エミリスが片付けで汚れた体を風呂で洗い流している間に、夕食の料理を担当したウィルセアがテーブルに食事を並べる。
生の夏野菜と手作りのドレッシング。それとは別に野菜を香り豊かなオイルで炒めたものなど、ここウメーユで採れる野菜を活かした料理ばかりだ。
「へぇ……最初はこういうのは苦手にしてたと思ったんだが」
「ええ。ミニーブルではあまり新鮮な野菜が入手できないせいで、どちらかというとしっかり火を通した料理が主流ですから。でもエミリスさんに教えてもらったのもありますし、農家の方から野菜を良く戴くので、そのときに教えてもらったりしています」
エミリスはこの街では既に有名人だったが、ウィルセアもそれに負けず劣らず人気があった。
むしろアティアスがその2人に負けているくらいだ。
それもあって、採れた野菜などを家に良く届けてくれて、食料には事欠かなかった。
「まぁ、エミーが大量に食べるからな。食材はいくらあっても困らないし」
「ふふふ、そうですわね。作り甲斐があります」
そう言って笑っていると、髪を濡らしたままのエミリスが風呂から出てきた。
「はー、さっぱりしましたー。お風呂入ってすぐ夕食ってありがたいですねぇ……」
彼女はほとんど下着も同然の部屋着。暑いこの時期の日常だ。
ウィルセアは暑くてもしっかりと身だしなみは整えているが、エミリスはあまり気せず緩み切っていた。
「それじゃ、食べようか」
「はーい」
アティアスが声を掛けると、2人も席に着く。
「……今日は飲むのか?」
「えへへ、今日はさっぱりした白ワインが良いなぁって」
「そう思って氷で冷やしてあるよ」
「ありがとうございますー」
ササッとグラスとコルク抜きを準備したエミリスは、彼がコルクを抜くのを今か今かと見つめていた。
2
お気に入りに追加
1,339
あなたにおすすめの小説
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
仰っている意味が分かりません
水姫
ファンタジー
お兄様が何故か王位を継ぐ気満々なのですけれど、何を仰っているのでしょうか?
常識知らずの迷惑な兄と次代の王のやり取りです。
※過去に投稿したものを手直し後再度投稿しています。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
愛無き子供は最強の神に愛される
神月るあ
ファンタジー
この街には、『鬽渦者(みかみもの)』という子供が存在する。この子供は生まれつき悪魔と契約している子供とされ、捨てられていた。13歳になった時の儀式で鬽渦者とされると、その子供を捨てる事で世界が救われる、としていたらしい。
捨てられた子供がどうなったかは誰も知らない。
そして、存在が生まれるのはランダムで、いつ生まれるかは全くもって不明らしい。
さて、捨てられた子供はどんな風に暮らしているのだろうか。
※四章からは百合要素、R13ぐらいの要素を含む話が多くなってきます。
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる