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第10章 王都にて
第149話 団円
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「あ……でも、領地なんて持ったら、気軽に旅に出られなくなりません?」
エミリスがアティアスに顔を向けた。
「まぁ……そうだけど、それほど大きな町じゃないから、時々は大丈夫じゃないか?」
「……だと良いんですけど」
彼女はいまいち領主の仕事内容が想像できないこともあって、正直良くわからなかった。
「ふふ、まぁその辺りは人を雇うなりして任せたら良いんじゃない? そのくらいはうまくやってちょうだい」
エレナは辺境の領主などとは桁違いに責任も重い立場にいることを考えると、小さな町をいくつか治めるくらい大したことないように思えてしまう。
実際、エミリスも仕事内容は理解できないにしても、テンセズの町長だったシオスンに仕えていた経験もあって、それなりに忙しいことだけは理解していた。
「……わかりました。ここまで話を通していただいて、お断りするわけにもいかないでしょう。お受けいたします」
アティアスは立ち上がり、エレナに頭を下げた。
「それじゃ、正式に手続きするわね。理由は、先日のマッキンゼ領との諍いの解決、あとは今回の奴隷商の件くらいで良いと思うわ。叙爵は……少し先になるけど、5月の建国記念の式典のときでどうかしら? それまでに、体制の準備をしておいて欲しいの」
「わかりました。戻って準備します」
「ふふ。落ち着いたらわたしも見に行くわ。一度行ってみたかったのよね」
城を抜け出す良い口実ができたとばかりに、エレナが笑う。
「はい、そのときは私がご馳走しますから、是非来てくださいっ」
「それは楽しみね。エミリスは料理得意なの?」
「ええ。ずっと家事ばっかりやってましたから……」
エミリスは少し複雑な表情ではにかむ。
それをアティアスがフォローした。
「きっかけとは違うけど、俺はエミーの料理を食べて、そばに置いておきたいって思ったんだ」
「ふふ、それはそれは。わたしも若い頃は良く作ったけど、最近はめっきりね。今度お菓子でも作ってみようかしら。……ワイヤード、食べてくれる?」
「ああ、任せとけ」
エレナに問われて、ワイヤードは頷いた。
◆
「本当にびっくりしましたー」
あれから4人で積もる話をして、話題は尽きないながらも、エレナ女王の時間が限られていたことから王宮を後にした。
宿への帰り道、エミリスは嬉しそうにしながらアティアスに話しかけた。
「本当にな。まさかエミーが女王の娘だとは。……あ、もしかして俺も、エミリス様って呼ばないといけないのか?」
冗談まじりにアティアスが笑う。
「ふふふ。それも面白そうですけど、できれば今のままが良いです。お母さんも言ってましたけど、私はあんまり表に出ないほうが良いんです」
「まぁそうだな。数百年も生きてる領主とか、住民からしたら怖いよな。間違いなく魔女呼ばわりされるよ」
「ですねぇ……。こんなこと考えたくはないですけど、将来アティアス様が亡くなられたら、私はどこか山の中にでも行って、1人でこっそり住むことにしますよ」
そう言いながら、エミリスは彼の腕をしっかりと胸に抱いた。
「そうだ。今日はエミーの誕生日ってことなんだろ? 帰りにケーキでも食べるか?」
ふと思いついた彼の提案に、エミリスは目を輝かせた。
「はいっ! ぜひぜひ!」
◆◆◆
それから数日、王都に滞在したあと、最後にもう一度エレナとワイヤードに挨拶した2人は、王都を後にした。
陸路で馬に乗って2週間。
数ヶ月ぶりにゼバーシュの自宅に戻ったのは、まさに新年を迎える前日のことだった。
「ふわー、今回の旅も色々ありましたね! 大変でしたけど、楽しかったですー」
家の窓を開けて換気をしたあと、ばふっとベッドに寝転がりながら、エミリスは感想を吐き出した。
アティアスはその横に腰掛け、彼女の頬に手を伸ばす。
「エミリス様、ご機嫌はいかがでしょうか?」
「ふふ。……うむ、くるしゅうないぞ?」
「それはそれは。何かご希望はありますか?」
「では、私の頭を撫でるですー」
「は、お安い御用で」
笑いながらアティアスは彼女の頭を撫でる。
今の彼女の髪は、もういつもの濃緑に戻っていた。
そのうちワイヤードが魔法の指導をしてくれることになっていたが、まだ彼女自身では髪の色を変えたりすることはできなかった。
「ふふふ。幸せですー」
彼の手の感触を堪能したあと、エミリスは両手を彼に伸ばす。
「次はぎゅーってして欲しいです。しっかりぎゅーっと」
「ははは。そのまま寝てしまうんじゃないか?」
「むー、それはそれで良いですしっ」
アティアスは開き直る彼女に体を添わせると、彼女の身体をしっかりと抱いた。
彼女も自分の身体を押し付けるように、彼の背中に腕を回す。
「んふー、あったかいです。……確かにこれはそのまま寝ちゃいそうですねぇ」
「それじゃ、そのまま昼寝するか。……エミー、愛してるよ」
突然の彼の言葉に、驚きつつも彼女は頬を染めた。
そして、うっとりとした表情で呟く。
「……はい。私もアティアス様を愛してます。これまでもこれからも。その想い、ずっとずっと変わらないことをお約束しますよ」
「俺もだ。これからもよろしくな」
「はい、私にお任せください。必ずお役に立ちますから……」
言い終えたあと、エミリスは彼に顔を寄せ、しっかりと口付けた。
◆◆◆
【第10章 あとがき】
「――って、まさかここで終わりじゃないですよねっ⁉︎」
ベッドから飛び起きたエミリスは、何を思ったか、突然虚空に向かって叫んだ。
「おいおい、急にどうしたんだ?」
「いえ、なんかまだ伏線全部回収してないのに、話が終わりそーなふいんき(なぜか変換できない)を感じたものですからっ」
肩で息をしながら早口で捲し立てる彼女に、アティアスは呆れた顔をした。
「『ふいんき』じゃなくて『ふんいき』な。……あと、心配するな。スマホとかだと『ふいんき』でも変換できてしまうんだ」
「え、そうなんですか? よかったー……じゃなくてっ! そっちじゃないですっ」
「ああ、一応まだ次の章があるぞ。半月ほど前に言ったろ? あと1ヶ月続くって」
「おおっ! それはよかったですー」
ほっとした様子の彼女は、ばふっと彼の上に乗っかり、その胸に頬擦りする。
「で、そろそろ食事の時間ですけど、どうします? 昼寝もしましたし、先に、わ・た・しをお召し上がりになりますか?」
彼の胸に顎を乗せて、下から見上げるような格好で、彼女が目を細める。
こういう積極的なときは、何を言おうが彼女の希望通りになるのが常だった。
「……えー、お腹空いたんだけどな」
意地悪気に答えると、彼女はあからさまに悲しそうな顔を見せた。
「うう……。さっき『愛してる』って言ってくださったのに、もう私に興味ないんですね……。およよ……」
「……エミー、わざとらしいぞ?」
「えへへ、バレてます?」
「バレない訳ないだろ」
「仕方ないですね、それは食後のデザートにお願いしましょう」
エミリスはそう言って、体を起こしてベッドサイドに腰掛ける。
「ああ、第106話のあとがきで私が予想した『やはり人外だった少女、人との禁断の愛の行方は……!』ですけど、半分当たってましたねぇ」
「……ああ、ハーフだけにな」
「うわぁ、なんか上手く言ったつもりですか……?」
まだ寝転んだままの彼を見下ろしながら、エミリスは彼の頬をぐにぐにとつつく。
「まぁ、序盤からさんざん匂わせてきたからな、みんな予想してた通りだろ?」
「それは……そうですけど。とりあえずお父さんに聞いた感じだと、ちょーっと寿命長くて魔力いっぱいあるくらいで、ほとんど人間と変わらないようなので一安心です」
「ほんと良かったよ」
「……ふふ、わたし当面は若いままみたいなので、アティアスさまも嬉しいですよね、ねっ?」
エミリスは彼の手を取り、強引に体を起こすと、そのまま自分の体にその腕を巻きつけた。
「ほらほら、もっと触ってもいいんですよ?」
「おいおい……さっき食後って言ったのエミーだろ?」
そうぼやきながら、アティアスはぐいっと彼女の脇の下に手を入れて、指を立てた。
「ふにゃああああっ――!!」
突然のことに、思いきり身体をのけ反らせて叫ぶ。
そのままぐにぐにと脇を刺激すると、声にならないまま口をパクパクさせて、くたっと力が抜けた。
「大丈夫か……?」
手を離して聞くと、しばらく身体を震わせていた彼女は、涙目で彼の方をゆっくり向く。
「うふふふふふ……。アティアスさま、覚悟はよろしくて……?」
エミリスは舌なめずりしながら、彼に手を伸ばした。
エミリスがアティアスに顔を向けた。
「まぁ……そうだけど、それほど大きな町じゃないから、時々は大丈夫じゃないか?」
「……だと良いんですけど」
彼女はいまいち領主の仕事内容が想像できないこともあって、正直良くわからなかった。
「ふふ、まぁその辺りは人を雇うなりして任せたら良いんじゃない? そのくらいはうまくやってちょうだい」
エレナは辺境の領主などとは桁違いに責任も重い立場にいることを考えると、小さな町をいくつか治めるくらい大したことないように思えてしまう。
実際、エミリスも仕事内容は理解できないにしても、テンセズの町長だったシオスンに仕えていた経験もあって、それなりに忙しいことだけは理解していた。
「……わかりました。ここまで話を通していただいて、お断りするわけにもいかないでしょう。お受けいたします」
アティアスは立ち上がり、エレナに頭を下げた。
「それじゃ、正式に手続きするわね。理由は、先日のマッキンゼ領との諍いの解決、あとは今回の奴隷商の件くらいで良いと思うわ。叙爵は……少し先になるけど、5月の建国記念の式典のときでどうかしら? それまでに、体制の準備をしておいて欲しいの」
「わかりました。戻って準備します」
「ふふ。落ち着いたらわたしも見に行くわ。一度行ってみたかったのよね」
城を抜け出す良い口実ができたとばかりに、エレナが笑う。
「はい、そのときは私がご馳走しますから、是非来てくださいっ」
「それは楽しみね。エミリスは料理得意なの?」
「ええ。ずっと家事ばっかりやってましたから……」
エミリスは少し複雑な表情ではにかむ。
それをアティアスがフォローした。
「きっかけとは違うけど、俺はエミーの料理を食べて、そばに置いておきたいって思ったんだ」
「ふふ、それはそれは。わたしも若い頃は良く作ったけど、最近はめっきりね。今度お菓子でも作ってみようかしら。……ワイヤード、食べてくれる?」
「ああ、任せとけ」
エレナに問われて、ワイヤードは頷いた。
◆
「本当にびっくりしましたー」
あれから4人で積もる話をして、話題は尽きないながらも、エレナ女王の時間が限られていたことから王宮を後にした。
宿への帰り道、エミリスは嬉しそうにしながらアティアスに話しかけた。
「本当にな。まさかエミーが女王の娘だとは。……あ、もしかして俺も、エミリス様って呼ばないといけないのか?」
冗談まじりにアティアスが笑う。
「ふふふ。それも面白そうですけど、できれば今のままが良いです。お母さんも言ってましたけど、私はあんまり表に出ないほうが良いんです」
「まぁそうだな。数百年も生きてる領主とか、住民からしたら怖いよな。間違いなく魔女呼ばわりされるよ」
「ですねぇ……。こんなこと考えたくはないですけど、将来アティアス様が亡くなられたら、私はどこか山の中にでも行って、1人でこっそり住むことにしますよ」
そう言いながら、エミリスは彼の腕をしっかりと胸に抱いた。
「そうだ。今日はエミーの誕生日ってことなんだろ? 帰りにケーキでも食べるか?」
ふと思いついた彼の提案に、エミリスは目を輝かせた。
「はいっ! ぜひぜひ!」
◆◆◆
それから数日、王都に滞在したあと、最後にもう一度エレナとワイヤードに挨拶した2人は、王都を後にした。
陸路で馬に乗って2週間。
数ヶ月ぶりにゼバーシュの自宅に戻ったのは、まさに新年を迎える前日のことだった。
「ふわー、今回の旅も色々ありましたね! 大変でしたけど、楽しかったですー」
家の窓を開けて換気をしたあと、ばふっとベッドに寝転がりながら、エミリスは感想を吐き出した。
アティアスはその横に腰掛け、彼女の頬に手を伸ばす。
「エミリス様、ご機嫌はいかがでしょうか?」
「ふふ。……うむ、くるしゅうないぞ?」
「それはそれは。何かご希望はありますか?」
「では、私の頭を撫でるですー」
「は、お安い御用で」
笑いながらアティアスは彼女の頭を撫でる。
今の彼女の髪は、もういつもの濃緑に戻っていた。
そのうちワイヤードが魔法の指導をしてくれることになっていたが、まだ彼女自身では髪の色を変えたりすることはできなかった。
「ふふふ。幸せですー」
彼の手の感触を堪能したあと、エミリスは両手を彼に伸ばす。
「次はぎゅーってして欲しいです。しっかりぎゅーっと」
「ははは。そのまま寝てしまうんじゃないか?」
「むー、それはそれで良いですしっ」
アティアスは開き直る彼女に体を添わせると、彼女の身体をしっかりと抱いた。
彼女も自分の身体を押し付けるように、彼の背中に腕を回す。
「んふー、あったかいです。……確かにこれはそのまま寝ちゃいそうですねぇ」
「それじゃ、そのまま昼寝するか。……エミー、愛してるよ」
突然の彼の言葉に、驚きつつも彼女は頬を染めた。
そして、うっとりとした表情で呟く。
「……はい。私もアティアス様を愛してます。これまでもこれからも。その想い、ずっとずっと変わらないことをお約束しますよ」
「俺もだ。これからもよろしくな」
「はい、私にお任せください。必ずお役に立ちますから……」
言い終えたあと、エミリスは彼に顔を寄せ、しっかりと口付けた。
◆◆◆
【第10章 あとがき】
「――って、まさかここで終わりじゃないですよねっ⁉︎」
ベッドから飛び起きたエミリスは、何を思ったか、突然虚空に向かって叫んだ。
「おいおい、急にどうしたんだ?」
「いえ、なんかまだ伏線全部回収してないのに、話が終わりそーなふいんき(なぜか変換できない)を感じたものですからっ」
肩で息をしながら早口で捲し立てる彼女に、アティアスは呆れた顔をした。
「『ふいんき』じゃなくて『ふんいき』な。……あと、心配するな。スマホとかだと『ふいんき』でも変換できてしまうんだ」
「え、そうなんですか? よかったー……じゃなくてっ! そっちじゃないですっ」
「ああ、一応まだ次の章があるぞ。半月ほど前に言ったろ? あと1ヶ月続くって」
「おおっ! それはよかったですー」
ほっとした様子の彼女は、ばふっと彼の上に乗っかり、その胸に頬擦りする。
「で、そろそろ食事の時間ですけど、どうします? 昼寝もしましたし、先に、わ・た・しをお召し上がりになりますか?」
彼の胸に顎を乗せて、下から見上げるような格好で、彼女が目を細める。
こういう積極的なときは、何を言おうが彼女の希望通りになるのが常だった。
「……えー、お腹空いたんだけどな」
意地悪気に答えると、彼女はあからさまに悲しそうな顔を見せた。
「うう……。さっき『愛してる』って言ってくださったのに、もう私に興味ないんですね……。およよ……」
「……エミー、わざとらしいぞ?」
「えへへ、バレてます?」
「バレない訳ないだろ」
「仕方ないですね、それは食後のデザートにお願いしましょう」
エミリスはそう言って、体を起こしてベッドサイドに腰掛ける。
「ああ、第106話のあとがきで私が予想した『やはり人外だった少女、人との禁断の愛の行方は……!』ですけど、半分当たってましたねぇ」
「……ああ、ハーフだけにな」
「うわぁ、なんか上手く言ったつもりですか……?」
まだ寝転んだままの彼を見下ろしながら、エミリスは彼の頬をぐにぐにとつつく。
「まぁ、序盤からさんざん匂わせてきたからな、みんな予想してた通りだろ?」
「それは……そうですけど。とりあえずお父さんに聞いた感じだと、ちょーっと寿命長くて魔力いっぱいあるくらいで、ほとんど人間と変わらないようなので一安心です」
「ほんと良かったよ」
「……ふふ、わたし当面は若いままみたいなので、アティアスさまも嬉しいですよね、ねっ?」
エミリスは彼の手を取り、強引に体を起こすと、そのまま自分の体にその腕を巻きつけた。
「ほらほら、もっと触ってもいいんですよ?」
「おいおい……さっき食後って言ったのエミーだろ?」
そうぼやきながら、アティアスはぐいっと彼女の脇の下に手を入れて、指を立てた。
「ふにゃああああっ――!!」
突然のことに、思いきり身体をのけ反らせて叫ぶ。
そのままぐにぐにと脇を刺激すると、声にならないまま口をパクパクさせて、くたっと力が抜けた。
「大丈夫か……?」
手を離して聞くと、しばらく身体を震わせていた彼女は、涙目で彼の方をゆっくり向く。
「うふふふふふ……。アティアスさま、覚悟はよろしくて……?」
エミリスは舌なめずりしながら、彼に手を伸ばした。
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