141 / 254
第10章 王都にて
第136話 決行
しおりを挟む
「おい、お嬢ちゃん。起きろ」
昨日の昼間、囮となるために歩き回った疲れもあって、硬い簡易ベッドでもぐっすり寝ていたエミリスは、男の声で起こされた。
「……んー?」
眠い目を擦りながら、ベッドから起き上がる。
周囲はこの部屋に入れられた時と同じく、ランプの灯りがあるだけで、時間などはわからなかった。
「……お前、図太いな。大抵のやつは寝れないもんだが……。おっと、メシ持ってきたぞ」
扉の格子窓越しに彼女に声をかけ、トレーに載せられた食事を、扉の下側に開いた隙間から部屋に差し入れた。
食事は食パンとスクランブルエッグ、それにポタージュというシンプルなものだ。
「えっ……! これだけ……ですか……?」
お腹を押さえて不満の声を漏らす。
昨晩も食べておらず、お腹が空いているのにこれだけしかないのは、彼女にとって拷問だった。
「不満か? パンくらいならまだあると思うが……」
「なら、あと5枚は欲しいですー」
早くも1枚目のパンを格納したエミリスは、すぐにお代わりを要求する。
「……ちょっと待て」
「はーい。早くお願いしますねー」
昨日と違って緊張の素振りも見せず、全く平然としている彼女に男は違和感を覚えるが、貴族ということもあってこういうことに疎いのかもしれないと思うことにした。
「ほらよ。余ってたのをあるだけ持ってきてやったぞ。好きなだけ食え」
「わ、ありがとうございますっ」
差し出された食事は、パンだけではなく、おかずになるものやスープも追加されていた。
早速それらに手をつけて、お腹を満たしていく。
男はその食べっぷりを呆れるような目で眺めていた。
「ふー、とりあえず満足しました。ご馳走様ですー」
エミリスは空になったトレーに手を合わせ、食後の挨拶をする。
扉の隙間から差し出すと、すぐに食器は下げてくれた。
「すまんが、引き渡しまで出してはやれん。我慢してくれ」
「はーい」
軽く返事をして、またベッドに寝転がる。
タイミングを見計らうにしても、まだこの拠点にどのくらいの人が来るか分からないのだ。今日はそれを見極めるつもりでいた。
それまでのんびりさせてもらおうと、彼女は目を閉じた。
◆
「……余裕だな」
突然小声で声がかけられて、ベッドでうとうとしていたエミリスは慌てて目を覚ました。
「わ、ワイヤードさん!」
「……おい、大きな声を出すな」
「あ、はい……」
鍵がかかっているはずの部屋にいたのは、ワイヤードだった。
ただ、目には見えているが、その気配は感じない。
「ええと、また分身体……です? それ便利ですね……」
「そうだ。お前もいずれできるようになるだろ。ただ、この身体では戦えんがな」
「うーん、できる気がしませんけど……」
どうやればいいのか、実際目の当たりにしても想像もできなかった。
「まぁそれはいい。……手短に言うぞ。俺に受け渡しの連絡が入った。今晩、指定された路地で会うことになっている。だから、それまでにケリをつける。今から俺が踏み込むから、中からもかき回してくれ。……あと、ここにいる人間は殺して構わん」
「今50人くらいいますけど?」
ワイヤードの話に、エミリスはこの拠点にいる気配の数を感じ取りながら答えた。
自分が寝ている間に、これだけ集まっていたのかと少し驚く。
「幹部以外の雑魚は逃げられても構わん。後始末は俺がやるから、適当にぶっ倒しておけ」
「わかりました」
彼女が頭を下げると、ワイヤードの姿はふっとかき消えた。
エミリスは「んーっ」と背伸びをする。
服がドレスのままで動きにくいが、まぁ大丈夫だろう。
「それじゃ、出ますかねー」
ゆっくりと扉に歩き、簡単に鍵を壊して部屋から出る。
「――お、おい! お前、何してんだ!」
それに気づいた見張りの男が、慌てて叫んだ。
「あ、さっきはお食事ありがとうございました。……しばらく寝ててくださいね」
――ガッ!
そう言うや否や、頭に死なない程度の魔法を撃ち込むと、男はそのまま地面に倒れる。
「……とりあえず上に行ってみましょうか」
エミリスはそのまま散歩でもするように、のんびりと階段に向かった。
◆
「俺たちも行くぞ」
「わかった」
ワイヤードに促され、アティアスは頷く。
彼は、先程エミリスと話したようで、彼女の無事に安堵するとともに、下手を打たないようにと気合いを入れる。
2人とも顔をマスクで隠していて、暗殺者のような出で立ちだ。
「無理はするなよ。危ないと思ったらすぐ下がれよ」
「ああ。……俺は強くないからな」
「ふ、それが自覚できてるなら大丈夫だな」
ワイヤードは軽く笑ってから、エミリスの囚われている建物に向かう。
この周辺は倉庫が立ち並ぶ区画だった。
今は日中なのでそれなりに人がいるが、夜間は人気が途絶える。
それもあって、奴隷商の拠点に選ばれていたのだろう。
その中で、一見、古びた倉庫にしか見えない大きな建物に向かって、ワイヤードは迷わず向かった。
――ドゴッ!
そのとき、向かう建物から大きな爆発音が周囲に響いた。
◆
――その少し前。
「どんどん湧いてきますねぇ……」
エミリスは階段を上がり、そこにいた男を弾き飛ばして壁と激しくキスをさせた。
その音で異変に気付いたのか、他の男たちがわらわらと湧いてきたのだ。
「お、お前……! どうやっ……」
――バコッ!
新しく出てきた男が、わざわざこちらを指差して話しかけてくるのを途中で遮り、彼女は涼しい顔で黙らせる。
しかし、次々に出てくることもあって、キリがない。
「――壁よ!」
その中には魔導士もいたのか、エミリスが魔法を使っているのを防ごうと、防御壁を張り巡らせた。
「あー、面倒ですねぇ……」
石でも転がっていれば楽なのだが、あいにくこの辺りにはそんなものはなかった。
ふと、新しく思いついたことを試そうと、彼女は不敵な笑みを浮かべた。
「……むむぅー」
彼女が前に手を翳して、魔力を集中させる。
狙うのは先ほど気絶させた男だった。
「…………」
目を閉じたまま、ふらりと無言でその男が立ち上がる。
そして向きを変え、仲間の方に向かって、あたかもゾンビのようにふらつきながら歩き出した。
「お、おい……⁉︎」
不自然なその動きに、男たちは恐怖の声を上げる。
「ふふふ……」
エミリスが悪役のような笑みを浮かべ、魔力を強める。
――カタカタカタッ!
「なああああぁー!?」
エミリスに操られた男の動きが、突然速くなる。
地面を滑るように魔導士の男に突進し始めると、男たちは驚きの声を上げて後退る。
しかし、ぶつかってきた男と絡み合い、そのまま地面に倒れ込んでしまった。
「や、やめろ……! お前、どうなってんだ……⁉︎」
押し除けようとするが、手足が絡まるように覆い被さってきて、逃れることができない。
なによりも、その不自然な動きと無表情な顔が恐怖心を煽ってきて、正常心を保つことができなかった。
「……雷よ」
戸惑うその様子に、もはや防御魔法が制御できないと判断し、エミリスはまとめて雷撃魔法を放った。
「「――ぐああああっ!!」」
男たちの悲鳴が彼女の耳をつんざく。
死なない程度の力には制御しているが、それでも抵抗できるほどの弱さでもない。
――悲鳴が途絶えたとき、付近に立っている者は残っていなかった。
昨日の昼間、囮となるために歩き回った疲れもあって、硬い簡易ベッドでもぐっすり寝ていたエミリスは、男の声で起こされた。
「……んー?」
眠い目を擦りながら、ベッドから起き上がる。
周囲はこの部屋に入れられた時と同じく、ランプの灯りがあるだけで、時間などはわからなかった。
「……お前、図太いな。大抵のやつは寝れないもんだが……。おっと、メシ持ってきたぞ」
扉の格子窓越しに彼女に声をかけ、トレーに載せられた食事を、扉の下側に開いた隙間から部屋に差し入れた。
食事は食パンとスクランブルエッグ、それにポタージュというシンプルなものだ。
「えっ……! これだけ……ですか……?」
お腹を押さえて不満の声を漏らす。
昨晩も食べておらず、お腹が空いているのにこれだけしかないのは、彼女にとって拷問だった。
「不満か? パンくらいならまだあると思うが……」
「なら、あと5枚は欲しいですー」
早くも1枚目のパンを格納したエミリスは、すぐにお代わりを要求する。
「……ちょっと待て」
「はーい。早くお願いしますねー」
昨日と違って緊張の素振りも見せず、全く平然としている彼女に男は違和感を覚えるが、貴族ということもあってこういうことに疎いのかもしれないと思うことにした。
「ほらよ。余ってたのをあるだけ持ってきてやったぞ。好きなだけ食え」
「わ、ありがとうございますっ」
差し出された食事は、パンだけではなく、おかずになるものやスープも追加されていた。
早速それらに手をつけて、お腹を満たしていく。
男はその食べっぷりを呆れるような目で眺めていた。
「ふー、とりあえず満足しました。ご馳走様ですー」
エミリスは空になったトレーに手を合わせ、食後の挨拶をする。
扉の隙間から差し出すと、すぐに食器は下げてくれた。
「すまんが、引き渡しまで出してはやれん。我慢してくれ」
「はーい」
軽く返事をして、またベッドに寝転がる。
タイミングを見計らうにしても、まだこの拠点にどのくらいの人が来るか分からないのだ。今日はそれを見極めるつもりでいた。
それまでのんびりさせてもらおうと、彼女は目を閉じた。
◆
「……余裕だな」
突然小声で声がかけられて、ベッドでうとうとしていたエミリスは慌てて目を覚ました。
「わ、ワイヤードさん!」
「……おい、大きな声を出すな」
「あ、はい……」
鍵がかかっているはずの部屋にいたのは、ワイヤードだった。
ただ、目には見えているが、その気配は感じない。
「ええと、また分身体……です? それ便利ですね……」
「そうだ。お前もいずれできるようになるだろ。ただ、この身体では戦えんがな」
「うーん、できる気がしませんけど……」
どうやればいいのか、実際目の当たりにしても想像もできなかった。
「まぁそれはいい。……手短に言うぞ。俺に受け渡しの連絡が入った。今晩、指定された路地で会うことになっている。だから、それまでにケリをつける。今から俺が踏み込むから、中からもかき回してくれ。……あと、ここにいる人間は殺して構わん」
「今50人くらいいますけど?」
ワイヤードの話に、エミリスはこの拠点にいる気配の数を感じ取りながら答えた。
自分が寝ている間に、これだけ集まっていたのかと少し驚く。
「幹部以外の雑魚は逃げられても構わん。後始末は俺がやるから、適当にぶっ倒しておけ」
「わかりました」
彼女が頭を下げると、ワイヤードの姿はふっとかき消えた。
エミリスは「んーっ」と背伸びをする。
服がドレスのままで動きにくいが、まぁ大丈夫だろう。
「それじゃ、出ますかねー」
ゆっくりと扉に歩き、簡単に鍵を壊して部屋から出る。
「――お、おい! お前、何してんだ!」
それに気づいた見張りの男が、慌てて叫んだ。
「あ、さっきはお食事ありがとうございました。……しばらく寝ててくださいね」
――ガッ!
そう言うや否や、頭に死なない程度の魔法を撃ち込むと、男はそのまま地面に倒れる。
「……とりあえず上に行ってみましょうか」
エミリスはそのまま散歩でもするように、のんびりと階段に向かった。
◆
「俺たちも行くぞ」
「わかった」
ワイヤードに促され、アティアスは頷く。
彼は、先程エミリスと話したようで、彼女の無事に安堵するとともに、下手を打たないようにと気合いを入れる。
2人とも顔をマスクで隠していて、暗殺者のような出で立ちだ。
「無理はするなよ。危ないと思ったらすぐ下がれよ」
「ああ。……俺は強くないからな」
「ふ、それが自覚できてるなら大丈夫だな」
ワイヤードは軽く笑ってから、エミリスの囚われている建物に向かう。
この周辺は倉庫が立ち並ぶ区画だった。
今は日中なのでそれなりに人がいるが、夜間は人気が途絶える。
それもあって、奴隷商の拠点に選ばれていたのだろう。
その中で、一見、古びた倉庫にしか見えない大きな建物に向かって、ワイヤードは迷わず向かった。
――ドゴッ!
そのとき、向かう建物から大きな爆発音が周囲に響いた。
◆
――その少し前。
「どんどん湧いてきますねぇ……」
エミリスは階段を上がり、そこにいた男を弾き飛ばして壁と激しくキスをさせた。
その音で異変に気付いたのか、他の男たちがわらわらと湧いてきたのだ。
「お、お前……! どうやっ……」
――バコッ!
新しく出てきた男が、わざわざこちらを指差して話しかけてくるのを途中で遮り、彼女は涼しい顔で黙らせる。
しかし、次々に出てくることもあって、キリがない。
「――壁よ!」
その中には魔導士もいたのか、エミリスが魔法を使っているのを防ごうと、防御壁を張り巡らせた。
「あー、面倒ですねぇ……」
石でも転がっていれば楽なのだが、あいにくこの辺りにはそんなものはなかった。
ふと、新しく思いついたことを試そうと、彼女は不敵な笑みを浮かべた。
「……むむぅー」
彼女が前に手を翳して、魔力を集中させる。
狙うのは先ほど気絶させた男だった。
「…………」
目を閉じたまま、ふらりと無言でその男が立ち上がる。
そして向きを変え、仲間の方に向かって、あたかもゾンビのようにふらつきながら歩き出した。
「お、おい……⁉︎」
不自然なその動きに、男たちは恐怖の声を上げる。
「ふふふ……」
エミリスが悪役のような笑みを浮かべ、魔力を強める。
――カタカタカタッ!
「なああああぁー!?」
エミリスに操られた男の動きが、突然速くなる。
地面を滑るように魔導士の男に突進し始めると、男たちは驚きの声を上げて後退る。
しかし、ぶつかってきた男と絡み合い、そのまま地面に倒れ込んでしまった。
「や、やめろ……! お前、どうなってんだ……⁉︎」
押し除けようとするが、手足が絡まるように覆い被さってきて、逃れることができない。
なによりも、その不自然な動きと無表情な顔が恐怖心を煽ってきて、正常心を保つことができなかった。
「……雷よ」
戸惑うその様子に、もはや防御魔法が制御できないと判断し、エミリスはまとめて雷撃魔法を放った。
「「――ぐああああっ!!」」
男たちの悲鳴が彼女の耳をつんざく。
死なない程度の力には制御しているが、それでも抵抗できるほどの弱さでもない。
――悲鳴が途絶えたとき、付近に立っている者は残っていなかった。
2
お気に入りに追加
1,332
あなたにおすすめの小説

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる