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第10章 王都にて
第135話 囮
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翌日、2人は改めて詰め所に行くと、ワイヤードが待っていた。
「来たな……。依頼は昨晩出してある。報酬は5000万。ゼバーシュの貴族婦人だから、それ相応の金額だな」
「そうか。わかった」
アティアスが頷くと、ワイヤードが説明する。
「それじゃ、あとは手筈通りに頼む。俺は魔力が感知できるからな。連れ去られても場所は大体わかる。頭と思われる奴以外は殺しても構わん」
今日の彼女は冒険者風の服ではなく、相応のドレスを纏っていた。もちろん帯剣などもしていない。
「わかりました。では、適当に散歩してますので」
エミリスは真剣な顔で頷き、一度アティアスに抱きついて唇を合わせ、詰め所を出ていく。
その様子をワイヤードは黙って見ていた。
「どのくらいで動くと思うか?」
アティアスが聞く。
「さあな。早けりゃ今日にでも。遅くとも数日以内には罠にかかるだろ」
「うまくいくと良いんだがな」
「きっとうまくいくさ。そのつもりでやってるからな」
「そうだな。……聞いて良いか? 宮廷魔導士ってのはお前みたいに強力な奴ばっかりなのか?」
ふと、アティアスが問いかける。
「……いや、そんなことはない。俺が特殊なだけで、あとは普通のヤツばかりだ。お前の女の……足元にも及ばんな」
「特殊……か」
アティアスは呟く。
その言葉で、何となくこの男がエミリスと近い存在なのだと理解した。
もしかすると、あの定期船で会った親娘が話していた男なのかもしれないと。
◆
(……つけられてる?)
エミリスは1人で街を散歩しつつ、好きなクレープを食べたりしながら、周りを窺っていた。
なかなか現れないことに焦れていたが、夕方薄暗くなってきて、家に帰る人々で人の流れが変わった頃、その気配に気づいた。
(3、4人……? いえ、離れてもう何人か……)
かなり離れてはいるが、同じ気配がずっと付いてきている。しかし、それ以上近づく気配はない。
「あっ……!」
わざと躓いて、足を止める。
しかし、付いてきた気配は足を止めず、そのまま自分の横を通り過ぎて歩いていく。
ちらっと自分を見たのがわかったが、それだけだ。
40代位の夫婦に見える男女と、少し離れてそれぞれ30歳、20歳くらいの男。
その後ろからの気配は、自分を追い越さずに留まっている。つまり、今は前後にいるということか。
(さて、さっさと攫われちゃいますかねぇ……)
ずっと歩いてるのにも疲れるし、このまま人が多い所にいては、たぶん様子見して襲ってはこないだろう。
攫われやすい所に行くのが早いと考えた。
ひとつ深呼吸してから、近くの路地に足を踏み入れる。
路地といえども、ここは王都であり、裏通りの店がいくつか開いていた。
それらの店を眺めながら、ゆっくり路地を歩く。
(来た……!)
ふと前を見ると、1人の男が立っている。
先ほど自分を追い越していった30歳ほどの男に間違いないが、顔を布か何かで隠していた。
当然後ろにも気配がついてきていた。
「……わ、私に何かご用でしょうか?」
恐れるような演技をしながら、エミリスは後ずさる。
するとそれに合わせて、男もじりじりと近づいてきた。
「こ、来ないで……!」
怯えながら、エミリスは顔を背ける。
そして反対側に顔を向けると、そこには2人の男がいた。同じように顔を覆い、ナイフをチラつかせて。
元々いた女はいない。見張り訳なのだろうかと考えながら、エミリスは演技を続ける。
「――ひっ!」
腰が抜けたように、地面にへたり込む。
そこに背後から声がかけられた。
「お嬢ちゃん、声を出すなよ。……痛い目に遭いたくなければな」
エミリスは青い顔でコクコクと頷く。
すぐに首筋にナイフが当てられる。
恐怖で動けないでいるフリをしていると、後ろから強引に猿ぐつわをされたあと、目隠しのための布袋を頭から被せられた。
そして両手は後ろ手に縛られる。
概ね予想通りだが、手慣れているようでなかなか手早い。
そのあとどうするのかと思っていると、担ぎ上げられたと思えば、どうやら近くの扉から室内に運ばれたようで、そこにしばらく放置されることになった。
(……えっと、これどうしたらいいのかな?)
閉じ込められただけで、周りにはもう誰の気配もない。
まさか、拠点に運ばれることなく、ここでそのまま依頼人に受け渡したりするのではないかとも考えた。そうなれば予想とは大ハズレだ。
(……うー、お腹空きましたよぅ)
縛られたままやることもなく、ぼーっとする。
もちろん解くことなど簡単だが、このあとどうなるかわからないため、まだ動くわけにもいかない。
感覚では数時間ほど経っただろうか。
恐らく、深夜になった頃。
数人の気配が近づいてきた。
ガチャリと扉が開けられ、無言でまた担ぎ上げられる。気配の感じだと、先ほどと同じ者のようだ。
そして、今度はかなりの距離を移動したように感じたあと、恐らくどこかの建物の地下室だろうか、長い階段を降りた先の部屋に入れられたようだ。
「……暴れるなよ?」
耳元で小さな声が聞こえる。
そのあと、顔を覆っていた袋が外された。
室内は薄暗いが、ランプの灯りで周りが照らされていた。
部屋の造りは牢屋のようで、ちょっとしたスツールとテーブル、簡易ベッドが置かれていて、部屋の隅にはトイレまで備えられていた。
感覚としては、例のごとく魔法が使えないようになっているようだが、気にするほどではなさそうだった。
「すまねえな。お嬢ちゃんを高く買ってくれるってお方がいてな。それまでここで大人しくしていてくれ」
男の言葉に、エミリスは涙目で頷く。
……もちろん、そんなつもりは一切ないのだが。
そんな彼女の考えなどわからない男は、猿ぐつわを外し、腕の拘束も解く。
「朝になったら食事を持ってきてやる。……じゃあな」
そう言って、彼女1人を部屋に残し、分厚い鉄の扉に鍵をかけた。
周りに他の気配がないことを確認した彼女は、大きく息を吐いた。
「……ふぅ。とりあえず無事捕まりましたね。無事ってのも変ですけど」
独り言を呟きながら、周りをよく観察する。
と言っても部屋の中ではなく、魔力を使ってこの辺り一帯を、だ。
(……同じような部屋が6つ。別の部屋には誰もいませんね。上の階に、3人。夜だから見張りだけかな? この感じだと、動くのは昼の方がいいかな?)
魔力を徐々に広げていくが、この辺りは他にあまり民家などはなさそうで、人の気配もない。
王都にもそういう場所があるのか……。
(あ、アティアス様とワイヤードさんの気配がする……)
だいぶ離れてはいるが、確かに2人の気配が感じられた。手筈通り、自分の魔力を辿って様子を見ているのだろう。
嬉しくてつい頬が緩んでしまう。
(私頑張りますね。見ててください……)
そう思いながら、部屋に備えられたベッドに潜り込んだ。
「来たな……。依頼は昨晩出してある。報酬は5000万。ゼバーシュの貴族婦人だから、それ相応の金額だな」
「そうか。わかった」
アティアスが頷くと、ワイヤードが説明する。
「それじゃ、あとは手筈通りに頼む。俺は魔力が感知できるからな。連れ去られても場所は大体わかる。頭と思われる奴以外は殺しても構わん」
今日の彼女は冒険者風の服ではなく、相応のドレスを纏っていた。もちろん帯剣などもしていない。
「わかりました。では、適当に散歩してますので」
エミリスは真剣な顔で頷き、一度アティアスに抱きついて唇を合わせ、詰め所を出ていく。
その様子をワイヤードは黙って見ていた。
「どのくらいで動くと思うか?」
アティアスが聞く。
「さあな。早けりゃ今日にでも。遅くとも数日以内には罠にかかるだろ」
「うまくいくと良いんだがな」
「きっとうまくいくさ。そのつもりでやってるからな」
「そうだな。……聞いて良いか? 宮廷魔導士ってのはお前みたいに強力な奴ばっかりなのか?」
ふと、アティアスが問いかける。
「……いや、そんなことはない。俺が特殊なだけで、あとは普通のヤツばかりだ。お前の女の……足元にも及ばんな」
「特殊……か」
アティアスは呟く。
その言葉で、何となくこの男がエミリスと近い存在なのだと理解した。
もしかすると、あの定期船で会った親娘が話していた男なのかもしれないと。
◆
(……つけられてる?)
エミリスは1人で街を散歩しつつ、好きなクレープを食べたりしながら、周りを窺っていた。
なかなか現れないことに焦れていたが、夕方薄暗くなってきて、家に帰る人々で人の流れが変わった頃、その気配に気づいた。
(3、4人……? いえ、離れてもう何人か……)
かなり離れてはいるが、同じ気配がずっと付いてきている。しかし、それ以上近づく気配はない。
「あっ……!」
わざと躓いて、足を止める。
しかし、付いてきた気配は足を止めず、そのまま自分の横を通り過ぎて歩いていく。
ちらっと自分を見たのがわかったが、それだけだ。
40代位の夫婦に見える男女と、少し離れてそれぞれ30歳、20歳くらいの男。
その後ろからの気配は、自分を追い越さずに留まっている。つまり、今は前後にいるということか。
(さて、さっさと攫われちゃいますかねぇ……)
ずっと歩いてるのにも疲れるし、このまま人が多い所にいては、たぶん様子見して襲ってはこないだろう。
攫われやすい所に行くのが早いと考えた。
ひとつ深呼吸してから、近くの路地に足を踏み入れる。
路地といえども、ここは王都であり、裏通りの店がいくつか開いていた。
それらの店を眺めながら、ゆっくり路地を歩く。
(来た……!)
ふと前を見ると、1人の男が立っている。
先ほど自分を追い越していった30歳ほどの男に間違いないが、顔を布か何かで隠していた。
当然後ろにも気配がついてきていた。
「……わ、私に何かご用でしょうか?」
恐れるような演技をしながら、エミリスは後ずさる。
するとそれに合わせて、男もじりじりと近づいてきた。
「こ、来ないで……!」
怯えながら、エミリスは顔を背ける。
そして反対側に顔を向けると、そこには2人の男がいた。同じように顔を覆い、ナイフをチラつかせて。
元々いた女はいない。見張り訳なのだろうかと考えながら、エミリスは演技を続ける。
「――ひっ!」
腰が抜けたように、地面にへたり込む。
そこに背後から声がかけられた。
「お嬢ちゃん、声を出すなよ。……痛い目に遭いたくなければな」
エミリスは青い顔でコクコクと頷く。
すぐに首筋にナイフが当てられる。
恐怖で動けないでいるフリをしていると、後ろから強引に猿ぐつわをされたあと、目隠しのための布袋を頭から被せられた。
そして両手は後ろ手に縛られる。
概ね予想通りだが、手慣れているようでなかなか手早い。
そのあとどうするのかと思っていると、担ぎ上げられたと思えば、どうやら近くの扉から室内に運ばれたようで、そこにしばらく放置されることになった。
(……えっと、これどうしたらいいのかな?)
閉じ込められただけで、周りにはもう誰の気配もない。
まさか、拠点に運ばれることなく、ここでそのまま依頼人に受け渡したりするのではないかとも考えた。そうなれば予想とは大ハズレだ。
(……うー、お腹空きましたよぅ)
縛られたままやることもなく、ぼーっとする。
もちろん解くことなど簡単だが、このあとどうなるかわからないため、まだ動くわけにもいかない。
感覚では数時間ほど経っただろうか。
恐らく、深夜になった頃。
数人の気配が近づいてきた。
ガチャリと扉が開けられ、無言でまた担ぎ上げられる。気配の感じだと、先ほどと同じ者のようだ。
そして、今度はかなりの距離を移動したように感じたあと、恐らくどこかの建物の地下室だろうか、長い階段を降りた先の部屋に入れられたようだ。
「……暴れるなよ?」
耳元で小さな声が聞こえる。
そのあと、顔を覆っていた袋が外された。
室内は薄暗いが、ランプの灯りで周りが照らされていた。
部屋の造りは牢屋のようで、ちょっとしたスツールとテーブル、簡易ベッドが置かれていて、部屋の隅にはトイレまで備えられていた。
感覚としては、例のごとく魔法が使えないようになっているようだが、気にするほどではなさそうだった。
「すまねえな。お嬢ちゃんを高く買ってくれるってお方がいてな。それまでここで大人しくしていてくれ」
男の言葉に、エミリスは涙目で頷く。
……もちろん、そんなつもりは一切ないのだが。
そんな彼女の考えなどわからない男は、猿ぐつわを外し、腕の拘束も解く。
「朝になったら食事を持ってきてやる。……じゃあな」
そう言って、彼女1人を部屋に残し、分厚い鉄の扉に鍵をかけた。
周りに他の気配がないことを確認した彼女は、大きく息を吐いた。
「……ふぅ。とりあえず無事捕まりましたね。無事ってのも変ですけど」
独り言を呟きながら、周りをよく観察する。
と言っても部屋の中ではなく、魔力を使ってこの辺り一帯を、だ。
(……同じような部屋が6つ。別の部屋には誰もいませんね。上の階に、3人。夜だから見張りだけかな? この感じだと、動くのは昼の方がいいかな?)
魔力を徐々に広げていくが、この辺りは他にあまり民家などはなさそうで、人の気配もない。
王都にもそういう場所があるのか……。
(あ、アティアス様とワイヤードさんの気配がする……)
だいぶ離れてはいるが、確かに2人の気配が感じられた。手筈通り、自分の魔力を辿って様子を見ているのだろう。
嬉しくてつい頬が緩んでしまう。
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