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第7章 ゼバーシュの魔女
第93話 地獄
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それは地獄絵図だった――
待機しているときに、突然雨のように石が高速で降り注いだ。
最初は雹か何かが降ってきたのかとも思ったが、そうではないことにすぐに気づいた。
避けるにも石が小さく、速すぎて目で追うこともできない。
しかも、意思があるかのように、逃げた方向に降り注いでくる石に、皆が悲鳴を上げて逃げ惑う。
ひとつひとつは大した威力ではないが、打ちどころが悪いと怪我は免れない。
魔法を使うために隊列を組んでいたが、それどころではなく既に散り散りになってしまっていた。
「何よ……これ……!」
少しでも被害を減らそうと、背を向けて地面に蹲りつつ、部隊のひとり――ドロシーは呟いた。
上官からは「このあとダライに来るゼバーシュの貴族を殺せ」との命令を受けているだけだった。
そのためにこれほどの魔導士を集めて、しかも実用化したばかりの魔法石まで使うというのを聞き、信じられなかった。
数人の魔導士が居れば事足りるだろうと思っていた。
――しかし、今のこの惨状を見て自分たちの考えの甘さを知る。
幸い、まだ自分には致命傷になるような怪我はない。
頭を手で庇いながら、ちらと周りを見ると、ほとんどの仲間が血を流して倒れている。
立っている者は残っておらず、数名しゃがみ込んでいるのが見えるだけだ。
「……降り止んだ……?」
不意に周りが静かになる。
それまで豪雨のように降り注いでいたのが、雨上がりを迎えたように静かになったのだ。
「助かったの……?」
安堵の声で呟く。
――その時だった。
「あれ? まだほとんど無傷の人がいましたね。……運がいいことです」
自分の背後、すぐ側で低めの女の声が聞こえた。
全身の毛が逆立つような感覚に囚われる。
「…………あ……」
恐る恐る、声の方に顔を向ける。
そこにはまだあどけない顔立ちの少女が、しかしぞっとするような視線で自分を見下ろしていた。
◆
「アティアス様、ほぼ戦闘不能になったかと思います。……一部、まだ元気そうな方もおられるようですけど」
石を雨のように撃ち込み、完全に隊列を崩したことを確認したエミリスは、アティアスと2人で様子を見に来ていた。
動く者を集中して狙ったためか、最初から動かずにいたことで、あまり怪我をしていない者が残っていたようだった。
とはいえ、戦う意思は無さそうだったので、無視することにした。
「ああ、そのようだな」
アティアスもこの惨状を見て、完全に戦意をなくしていることを確認する。
「…………な、何者なの? あなた達……」
地面に座り込んでいた魔導士と思われる女が、呆然としながらも2人に声をかけてきた。
それに対して、エミリスが視線を向ける。
その顔は笑顔だったが、ルビーのようなその赤い目は笑っていなかった。
「ふふ、初めまして。私はエミリスと申します。そして、こちらのお方はアティアス・ヴァル・ゼルム様。……私の大切なご主人様です」
優雅に一礼をしつつ、エミリスは自己紹介をする。
「ゼルム……。あなた達が……ゼバーシュの……」
その名前を聞いて、ドロシーは自分の命令を思い出す。
殺せと言われたのはこの2人のことなのか。
口ぶりからして、先ほどの石の雨を降らせたのも、この少女なのだろう。
どうやって石を降らせたのかもわからないが、あれは明らかに意思を持って自分たちを狙っていた。
「はい、その通りです。殺すつもりはありませんのでご安心ください。……歯向かわなければ、ですけれど」
……歯向かう?
そんなことできるはずがない。
これだけの人数を何の苦もなく圧倒し、それでいてこの余裕。
念には念をと、2つにグループを分けた。しかしそちらの動きもないことから、同じようにやられてしまったのだろう。
彼女がやろうと思えば、皆殺しにすることさえ簡単なのだろうと思える。
――だからこそ、なぜそうしなかったのかという疑問が湧いてくる。
「……あなた達の目的は……一体……?」
聞かずにはいかなかった。
しかし、その答えは違う方向から返ってきた。
「それは私が頼んだからです」
それは聞いたことのある声。
丁寧な口調だが、有無を言わさないその力強さ。
「…………ヴィゴール様!」
声の方に振り向くと、そこには領主、ヴィゴール・マッキンゼ子爵がオースチンを従えて立っていた。
「……私たちの役目はここまでですね」
「はい。エミリス殿、アティアス殿。ありがとうございました」
その言葉を聞いたエミリスはアティアスの隣に寄り添う。
「さて、あなた達はどんな命令を受けていますか? 教えてください」
マッキンゼ卿がドロシーに聞くと、彼女は跪き答えた。
「は、はい。ファモス様からは、ダライに向かってくるゼバーシュの貴族を馬車ごと吹き飛ばせと……」
それに対して、マッキンゼ卿は再度確認する。
「その馬車に私が乗っていることを、聞いていましたか?」
「いいえ。全く……。もしそのような命令ならば、従うことはありません」
「私はファモスに会うために来ました。事前に通達していたのですけどね……」
「――――!」
それは知らされていなかった。
つまり、伏せられたまま、私たちは実質ヴィゴール様を殺せと命令されていたと。そういうことだったのかと悟る。
「成功したら、手違いだなんだと理由をつけるつもりだったのでしょう。……怪我人を介抱しなさい」
「は、はい!」
マッキンゼ卿の言葉にドロシーは立ち上がり、敬礼する。
そしてすぐに隊員の確認に走った。
「これだけ魔導士がいれば、程なく回復するでしょう。……オースチン」
「はい」
マッキンゼ卿はオースチンを呼ぶ。
「馬車に戻り、ここまで来るように伝えてください」
「は、承知しました」
命令を受けたオースチンは、待たせている馬車のところに急ぎ戻っていく。
「エミリス殿。まさかこれほどとは思いませんでした。凄まじいものがありますね」
「ただ石を投げつけただけですけどね」
「……いえ、投石は昔から戦争でよく使われた常套手段です。その威力は侮れません。特に魔導士相手には非常に効果が高い」
剣や魔法で戦うよりも、投石や弓矢での攻撃の方が射程も長い。
何より、魔導士は魔法ならば防ぐことができるが、物理的な攻撃には非常に弱いのが大きな弱点だった。
彼女の思いつきではあったが、実は理に適った攻撃手段なのだ。
しばらく待つと、オースチンが馬車を連れて戻ってきた。
そして、ドロシーに介抱された魔導士がまた次の怪我人を治癒するといった流れで隊員全員が回復し、マッキンゼ卿の前に整列した。
知らなかったとはいえ、マッキンゼ卿を暗殺する命令を受けていたことに対して、彼らに緊張感が漂っていた。
「聞きなさい。……あなたたちは命令に従っただけですから、処分は不問にします。私達はこれから砦に入ります」
「ははっ!」
その言葉に皆が敬礼する。
「では行きましょう」
待機しているときに、突然雨のように石が高速で降り注いだ。
最初は雹か何かが降ってきたのかとも思ったが、そうではないことにすぐに気づいた。
避けるにも石が小さく、速すぎて目で追うこともできない。
しかも、意思があるかのように、逃げた方向に降り注いでくる石に、皆が悲鳴を上げて逃げ惑う。
ひとつひとつは大した威力ではないが、打ちどころが悪いと怪我は免れない。
魔法を使うために隊列を組んでいたが、それどころではなく既に散り散りになってしまっていた。
「何よ……これ……!」
少しでも被害を減らそうと、背を向けて地面に蹲りつつ、部隊のひとり――ドロシーは呟いた。
上官からは「このあとダライに来るゼバーシュの貴族を殺せ」との命令を受けているだけだった。
そのためにこれほどの魔導士を集めて、しかも実用化したばかりの魔法石まで使うというのを聞き、信じられなかった。
数人の魔導士が居れば事足りるだろうと思っていた。
――しかし、今のこの惨状を見て自分たちの考えの甘さを知る。
幸い、まだ自分には致命傷になるような怪我はない。
頭を手で庇いながら、ちらと周りを見ると、ほとんどの仲間が血を流して倒れている。
立っている者は残っておらず、数名しゃがみ込んでいるのが見えるだけだ。
「……降り止んだ……?」
不意に周りが静かになる。
それまで豪雨のように降り注いでいたのが、雨上がりを迎えたように静かになったのだ。
「助かったの……?」
安堵の声で呟く。
――その時だった。
「あれ? まだほとんど無傷の人がいましたね。……運がいいことです」
自分の背後、すぐ側で低めの女の声が聞こえた。
全身の毛が逆立つような感覚に囚われる。
「…………あ……」
恐る恐る、声の方に顔を向ける。
そこにはまだあどけない顔立ちの少女が、しかしぞっとするような視線で自分を見下ろしていた。
◆
「アティアス様、ほぼ戦闘不能になったかと思います。……一部、まだ元気そうな方もおられるようですけど」
石を雨のように撃ち込み、完全に隊列を崩したことを確認したエミリスは、アティアスと2人で様子を見に来ていた。
動く者を集中して狙ったためか、最初から動かずにいたことで、あまり怪我をしていない者が残っていたようだった。
とはいえ、戦う意思は無さそうだったので、無視することにした。
「ああ、そのようだな」
アティアスもこの惨状を見て、完全に戦意をなくしていることを確認する。
「…………な、何者なの? あなた達……」
地面に座り込んでいた魔導士と思われる女が、呆然としながらも2人に声をかけてきた。
それに対して、エミリスが視線を向ける。
その顔は笑顔だったが、ルビーのようなその赤い目は笑っていなかった。
「ふふ、初めまして。私はエミリスと申します。そして、こちらのお方はアティアス・ヴァル・ゼルム様。……私の大切なご主人様です」
優雅に一礼をしつつ、エミリスは自己紹介をする。
「ゼルム……。あなた達が……ゼバーシュの……」
その名前を聞いて、ドロシーは自分の命令を思い出す。
殺せと言われたのはこの2人のことなのか。
口ぶりからして、先ほどの石の雨を降らせたのも、この少女なのだろう。
どうやって石を降らせたのかもわからないが、あれは明らかに意思を持って自分たちを狙っていた。
「はい、その通りです。殺すつもりはありませんのでご安心ください。……歯向かわなければ、ですけれど」
……歯向かう?
そんなことできるはずがない。
これだけの人数を何の苦もなく圧倒し、それでいてこの余裕。
念には念をと、2つにグループを分けた。しかしそちらの動きもないことから、同じようにやられてしまったのだろう。
彼女がやろうと思えば、皆殺しにすることさえ簡単なのだろうと思える。
――だからこそ、なぜそうしなかったのかという疑問が湧いてくる。
「……あなた達の目的は……一体……?」
聞かずにはいかなかった。
しかし、その答えは違う方向から返ってきた。
「それは私が頼んだからです」
それは聞いたことのある声。
丁寧な口調だが、有無を言わさないその力強さ。
「…………ヴィゴール様!」
声の方に振り向くと、そこには領主、ヴィゴール・マッキンゼ子爵がオースチンを従えて立っていた。
「……私たちの役目はここまでですね」
「はい。エミリス殿、アティアス殿。ありがとうございました」
その言葉を聞いたエミリスはアティアスの隣に寄り添う。
「さて、あなた達はどんな命令を受けていますか? 教えてください」
マッキンゼ卿がドロシーに聞くと、彼女は跪き答えた。
「は、はい。ファモス様からは、ダライに向かってくるゼバーシュの貴族を馬車ごと吹き飛ばせと……」
それに対して、マッキンゼ卿は再度確認する。
「その馬車に私が乗っていることを、聞いていましたか?」
「いいえ。全く……。もしそのような命令ならば、従うことはありません」
「私はファモスに会うために来ました。事前に通達していたのですけどね……」
「――――!」
それは知らされていなかった。
つまり、伏せられたまま、私たちは実質ヴィゴール様を殺せと命令されていたと。そういうことだったのかと悟る。
「成功したら、手違いだなんだと理由をつけるつもりだったのでしょう。……怪我人を介抱しなさい」
「は、はい!」
マッキンゼ卿の言葉にドロシーは立ち上がり、敬礼する。
そしてすぐに隊員の確認に走った。
「これだけ魔導士がいれば、程なく回復するでしょう。……オースチン」
「はい」
マッキンゼ卿はオースチンを呼ぶ。
「馬車に戻り、ここまで来るように伝えてください」
「は、承知しました」
命令を受けたオースチンは、待たせている馬車のところに急ぎ戻っていく。
「エミリス殿。まさかこれほどとは思いませんでした。凄まじいものがありますね」
「ただ石を投げつけただけですけどね」
「……いえ、投石は昔から戦争でよく使われた常套手段です。その威力は侮れません。特に魔導士相手には非常に効果が高い」
剣や魔法で戦うよりも、投石や弓矢での攻撃の方が射程も長い。
何より、魔導士は魔法ならば防ぐことができるが、物理的な攻撃には非常に弱いのが大きな弱点だった。
彼女の思いつきではあったが、実は理に適った攻撃手段なのだ。
しばらく待つと、オースチンが馬車を連れて戻ってきた。
そして、ドロシーに介抱された魔導士がまた次の怪我人を治癒するといった流れで隊員全員が回復し、マッキンゼ卿の前に整列した。
知らなかったとはいえ、マッキンゼ卿を暗殺する命令を受けていたことに対して、彼らに緊張感が漂っていた。
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