65 / 254
第4章 マドン山脈へ
第60話 憤慨
しおりを挟む
「うぅ……。もうヘロヘロです……」
マドン山脈を抜ける中間地点にある峠の近くに、一軒の建物が建っていた。
そこに着いたのは日があと少しで落ちるというくらいの夕方だった。
よくこんなところに建てたものだと思うが、利便性のために先人が苦労して建ててくれたのだろう。
馬を建物に併設されている厩舎に入れ、水と餌を与える。外は獣などが危険なので、囲われた場所が準備されているのが一般的だった。
建物に入ると、先客が居るようだった。
「すまないが、一晩世話になる。よろしく頼む」
アティアスが先に来ていた男4人組の冒険者と思われるグループに声をかける。
「あ、二人だけか? ……若いし女連れかよ。どっちから来たかは知らんが良くここまで来れたな」
グループの一人が揶揄うように笑いながら返事をする。明らかに見下しているような言い方だった。
アティアスは特に気にもしていないようだったが、エミリスは顔色を変えないながらも、心の中では少しむっとする。
「テンセズ側から来たんだ。幸い運が良かったようだ。明日もこのまま順調ならいいんだけどな」
「そうか。俺たちとは逆だな。今日はアウルベアが出たが俺たちなら余裕だ。……ま、明日出ないことを祈ってるんだな」
ははは、と笑いながら違う男が話す。
「そう願っておくよ。それじゃ、一部屋使わせてもらうよ」
「構わんが、あんまり夜騒ぐなよ」
「ああ、気をつけるよ」
アティアスは手を挙げて、個室に向かう。その後ろを荷物を持ったエミリスが付いていく。
「むー、あの人たち、絶対アティアス様を馬鹿にしてますー」
部屋に入るなり、彼女が頬を膨らませて怒っていた。
自分が言われるのはともかく、アティアスが悪く言われるのはムカっとする。
「まぁ落ち着け。どこでもああいうやつはいるからな。気にすると疲れるだけだ」
「うー、そうかもしれませんけど……」
彼女は不満そうな口ぶりだ。
そんな彼女の頭を撫でながら言う。
「でも俺のことで怒ってくれる気持ちは受け取っておくよ。……さぁ、ここは風呂もないし、早めに食事して寝よう」
「はいっ! すぐ準備するのでしばらくお待ちくださいっ」
あっさりと機嫌を直したエミリスは食事の準備を始めた。
この建物はある程度多くのパーティが泊まれるように作られているようで、部屋に簡易的な流し台とトイレなどが据え付けられていた。
彼女にとっては、あの4人組とあまり顔を合わせたくなかったのでそれは好都合だった。
荷物の中から小鍋と材料を出して、まずはスープを作る。
主食はパンにする。
ただ、夏場なので主菜が難しい。生肉は持ち運べない……ことは無いが、何度も氷を作らないといけないので、どうしても干し肉に頼ることとなる。
結局、野菜類を多く入れたトマトのスープと、オムレツ。それにパンというメニューになった。
「すみません、暑くて食材がすぐ傷んでしまうので、朝食みたいな食事で……」
彼女が申し訳なさそうに話す。
「作ってくれてありがとう。仕方ないさ。それに今までだと干し肉とパン齧ってるだけだったからな」
「ふふ、よくそれで身体壊しませんでしたね」
エミリスが笑いながらジャムを塗ったパンを手渡す。
「それで慣れてたからな。猪が襲ってきた時は、それを晩飯にした事もあるぞ。美味いものではないけどな」
「それは……まぁ……新鮮ではありますけど……」
想像するだけでも美味しそうには思えなかった。
彼女は基本何でも食べるが、匂いのきつい肉はあまり好まなかった。血抜きのされていない獣の肉は……できれば遠慮したいところだ。
食後は明日に備えてすぐに寝ることにした。
部屋にはちゃんとしたマットのあるベッドなどはなく、木が台のようになっている寝台があるだけだった。それが各部屋に2つずつある。
今は夏場だがここは標高が少し高く、夜は冷え込んできた。
荷物からマットと寝袋を出して、それぞれの寝台で広げて寝ることになる。
できればいつものように彼に抱きついて寝たいのだが、ここでは仕方ないと我慢する。
「おやすみなさいませ……」
「ああ、おやすみ」
顔を見合わせて挨拶し、それぞれ眠りにつく。
馬に乗っていたとはいえ、山道で疲れていたこともあってすぐに眠りに落ちていた。
◆
――ふとエミリスは夜中に目を覚ました。
時刻はわからないが、まだ朝方というほどではなさそうだ。
疲れているのに起きるなんて、珍しいなと自分でも思う。
「……うーん?」
すぐには寝付けず、なんとなく軽く魔力を使って周りの様子を探ってみる。
特に建物の中は変な感じはしない。部屋の隙間を抜けて魔力を外にも広げていく。
4人組の男達は2人ずつ部屋に分かれていることがわかった。
厩舎では馬もよく寝ているようで動きがない。
建物の近くにも、特に獣などの気配は感じられない。
街ではやったことがなかったが、どこまで距離を広げられるのかと、感覚を研ぎ澄ましていく。
これ以上は何も感じられなくなる、という限界は概ね5分歩いたくらいの半径のようだった。
とはいえ、これは周りに何も動きがないから分かるのであって、雑踏の多い街ではせいぜい建物数件分くらいの距離だろう。
その範囲に異常がないことが確認できたので、魔力を解こうとした。
――そのとき、ギリギリの距離のところで何か動くものを感じた。
なんだろう……?
心の中で呟き、その周辺に意識を集中する。方角は今までテンセズから歩いてきた方向だった。
(人……ではなさそう。数は2つかな。結構大きくて……ゆっくり近づいてくる……)
猪などの獣だろうか。
狼ならもっと数が多いだろう。ただ、鮮明に感じ取れるほど正確にはわからない。
ただの通りすがりの獣かもしれないが、なんとなく気になった。
意識は外に残したまま、寝袋から出て、アティアスにそっと声を掛けた。
「アティアス様、お休みのところ失礼します」
「……ん、なにかあったか?」
眠そうな目をしているが、意識はしっかりとしていた。
「建物からは少し離れていますが、何かが2つ、こちらに近づいて来ています。獣なのかなどは分かりませんが、気になりましたので……」
「そうか、わかった。念の為起きておこう」
彼女が気になるということは、あまり良くない知らせである可能性が高いと考えた。
彼も寝袋から出て、部屋に立てかけてある剣を手に取る。
何かあったときのために服は元々着ていた。
「……距離は?」
「歩いて1分くらいです。昼ならそろそろ見える距離かと」
「そうか。エミーは何だと予想する?」
「……近づいてきてわかってきましたが、かなり大きいです。馬くらいあります。なので、熊みたいなものかなと……」
「普通の獣にしては大きいな。それにしてもよく気付いたな」
「たまたま目が覚めたんです……」
「……なにか予感があったのかもな。偉いぞ」
彼女の頭を撫でると、エミリスは嬉しそうに顔をほころばせる。
「えへへ、ありがとうございます。……あ、もうすぐそこです」
アティアスに緊張感が漂う。
どの辺りにいるのか大体把握できている彼女は落ち着いている。
「……建物の目の前です」
ぽつりと彼女が呟く。
そのとき――
――ドン! ドン!
建物に何度も大きな音が響き渡る。
入り口の扉を叩いているのか、それとも体当たりでもしているのか。
「破るつもりか?」
それなりに守りがしっかりした扉であり、そう簡単に壊せるようなものではないが……。いつまでもそのままにはしておけない。
「裏口から出て、やるしかないか……」
「はい、これじゃ寝られませんし」
2人は部屋から出る。
音で起きたのか、男4人も部屋から出てきていた。二人の顔を見るなり口を開く。
「ガキは引っ込んでろ、足手まといだ」
吐き捨てるように言う男にエミリスはまたむっとする。やっぱり嫌な奴らだと。
「すまない。よろしく頼む」
しかし、アティアスにしてはあっさりと彼らに譲った。
エミリスがよく知っている彼の性格なら、気にせず行くと思ったのに。
「すぐ片付けてやるよ、じゃあな」
そう言って男たちは裏口から出ていく。
残された格好の2人だが、彼女がアティアスに耳打ちする。
「アティアス様、良いんですか?」
「ああ、ここはもうゼバーシュ領じゃない。あまり目立ちたくないしな」
「なるほど……」
「……それに、大きな口叩いたんだ。実力を見せてもらうさ」
彼はエミリスに笑いかける。彼も少しは気にしていたようだった。
「ふふ、ですよねー」
悪役のような笑顔を見せて、彼女はそれに同意した。
マドン山脈を抜ける中間地点にある峠の近くに、一軒の建物が建っていた。
そこに着いたのは日があと少しで落ちるというくらいの夕方だった。
よくこんなところに建てたものだと思うが、利便性のために先人が苦労して建ててくれたのだろう。
馬を建物に併設されている厩舎に入れ、水と餌を与える。外は獣などが危険なので、囲われた場所が準備されているのが一般的だった。
建物に入ると、先客が居るようだった。
「すまないが、一晩世話になる。よろしく頼む」
アティアスが先に来ていた男4人組の冒険者と思われるグループに声をかける。
「あ、二人だけか? ……若いし女連れかよ。どっちから来たかは知らんが良くここまで来れたな」
グループの一人が揶揄うように笑いながら返事をする。明らかに見下しているような言い方だった。
アティアスは特に気にもしていないようだったが、エミリスは顔色を変えないながらも、心の中では少しむっとする。
「テンセズ側から来たんだ。幸い運が良かったようだ。明日もこのまま順調ならいいんだけどな」
「そうか。俺たちとは逆だな。今日はアウルベアが出たが俺たちなら余裕だ。……ま、明日出ないことを祈ってるんだな」
ははは、と笑いながら違う男が話す。
「そう願っておくよ。それじゃ、一部屋使わせてもらうよ」
「構わんが、あんまり夜騒ぐなよ」
「ああ、気をつけるよ」
アティアスは手を挙げて、個室に向かう。その後ろを荷物を持ったエミリスが付いていく。
「むー、あの人たち、絶対アティアス様を馬鹿にしてますー」
部屋に入るなり、彼女が頬を膨らませて怒っていた。
自分が言われるのはともかく、アティアスが悪く言われるのはムカっとする。
「まぁ落ち着け。どこでもああいうやつはいるからな。気にすると疲れるだけだ」
「うー、そうかもしれませんけど……」
彼女は不満そうな口ぶりだ。
そんな彼女の頭を撫でながら言う。
「でも俺のことで怒ってくれる気持ちは受け取っておくよ。……さぁ、ここは風呂もないし、早めに食事して寝よう」
「はいっ! すぐ準備するのでしばらくお待ちくださいっ」
あっさりと機嫌を直したエミリスは食事の準備を始めた。
この建物はある程度多くのパーティが泊まれるように作られているようで、部屋に簡易的な流し台とトイレなどが据え付けられていた。
彼女にとっては、あの4人組とあまり顔を合わせたくなかったのでそれは好都合だった。
荷物の中から小鍋と材料を出して、まずはスープを作る。
主食はパンにする。
ただ、夏場なので主菜が難しい。生肉は持ち運べない……ことは無いが、何度も氷を作らないといけないので、どうしても干し肉に頼ることとなる。
結局、野菜類を多く入れたトマトのスープと、オムレツ。それにパンというメニューになった。
「すみません、暑くて食材がすぐ傷んでしまうので、朝食みたいな食事で……」
彼女が申し訳なさそうに話す。
「作ってくれてありがとう。仕方ないさ。それに今までだと干し肉とパン齧ってるだけだったからな」
「ふふ、よくそれで身体壊しませんでしたね」
エミリスが笑いながらジャムを塗ったパンを手渡す。
「それで慣れてたからな。猪が襲ってきた時は、それを晩飯にした事もあるぞ。美味いものではないけどな」
「それは……まぁ……新鮮ではありますけど……」
想像するだけでも美味しそうには思えなかった。
彼女は基本何でも食べるが、匂いのきつい肉はあまり好まなかった。血抜きのされていない獣の肉は……できれば遠慮したいところだ。
食後は明日に備えてすぐに寝ることにした。
部屋にはちゃんとしたマットのあるベッドなどはなく、木が台のようになっている寝台があるだけだった。それが各部屋に2つずつある。
今は夏場だがここは標高が少し高く、夜は冷え込んできた。
荷物からマットと寝袋を出して、それぞれの寝台で広げて寝ることになる。
できればいつものように彼に抱きついて寝たいのだが、ここでは仕方ないと我慢する。
「おやすみなさいませ……」
「ああ、おやすみ」
顔を見合わせて挨拶し、それぞれ眠りにつく。
馬に乗っていたとはいえ、山道で疲れていたこともあってすぐに眠りに落ちていた。
◆
――ふとエミリスは夜中に目を覚ました。
時刻はわからないが、まだ朝方というほどではなさそうだ。
疲れているのに起きるなんて、珍しいなと自分でも思う。
「……うーん?」
すぐには寝付けず、なんとなく軽く魔力を使って周りの様子を探ってみる。
特に建物の中は変な感じはしない。部屋の隙間を抜けて魔力を外にも広げていく。
4人組の男達は2人ずつ部屋に分かれていることがわかった。
厩舎では馬もよく寝ているようで動きがない。
建物の近くにも、特に獣などの気配は感じられない。
街ではやったことがなかったが、どこまで距離を広げられるのかと、感覚を研ぎ澄ましていく。
これ以上は何も感じられなくなる、という限界は概ね5分歩いたくらいの半径のようだった。
とはいえ、これは周りに何も動きがないから分かるのであって、雑踏の多い街ではせいぜい建物数件分くらいの距離だろう。
その範囲に異常がないことが確認できたので、魔力を解こうとした。
――そのとき、ギリギリの距離のところで何か動くものを感じた。
なんだろう……?
心の中で呟き、その周辺に意識を集中する。方角は今までテンセズから歩いてきた方向だった。
(人……ではなさそう。数は2つかな。結構大きくて……ゆっくり近づいてくる……)
猪などの獣だろうか。
狼ならもっと数が多いだろう。ただ、鮮明に感じ取れるほど正確にはわからない。
ただの通りすがりの獣かもしれないが、なんとなく気になった。
意識は外に残したまま、寝袋から出て、アティアスにそっと声を掛けた。
「アティアス様、お休みのところ失礼します」
「……ん、なにかあったか?」
眠そうな目をしているが、意識はしっかりとしていた。
「建物からは少し離れていますが、何かが2つ、こちらに近づいて来ています。獣なのかなどは分かりませんが、気になりましたので……」
「そうか、わかった。念の為起きておこう」
彼女が気になるということは、あまり良くない知らせである可能性が高いと考えた。
彼も寝袋から出て、部屋に立てかけてある剣を手に取る。
何かあったときのために服は元々着ていた。
「……距離は?」
「歩いて1分くらいです。昼ならそろそろ見える距離かと」
「そうか。エミーは何だと予想する?」
「……近づいてきてわかってきましたが、かなり大きいです。馬くらいあります。なので、熊みたいなものかなと……」
「普通の獣にしては大きいな。それにしてもよく気付いたな」
「たまたま目が覚めたんです……」
「……なにか予感があったのかもな。偉いぞ」
彼女の頭を撫でると、エミリスは嬉しそうに顔をほころばせる。
「えへへ、ありがとうございます。……あ、もうすぐそこです」
アティアスに緊張感が漂う。
どの辺りにいるのか大体把握できている彼女は落ち着いている。
「……建物の目の前です」
ぽつりと彼女が呟く。
そのとき――
――ドン! ドン!
建物に何度も大きな音が響き渡る。
入り口の扉を叩いているのか、それとも体当たりでもしているのか。
「破るつもりか?」
それなりに守りがしっかりした扉であり、そう簡単に壊せるようなものではないが……。いつまでもそのままにはしておけない。
「裏口から出て、やるしかないか……」
「はい、これじゃ寝られませんし」
2人は部屋から出る。
音で起きたのか、男4人も部屋から出てきていた。二人の顔を見るなり口を開く。
「ガキは引っ込んでろ、足手まといだ」
吐き捨てるように言う男にエミリスはまたむっとする。やっぱり嫌な奴らだと。
「すまない。よろしく頼む」
しかし、アティアスにしてはあっさりと彼らに譲った。
エミリスがよく知っている彼の性格なら、気にせず行くと思ったのに。
「すぐ片付けてやるよ、じゃあな」
そう言って男たちは裏口から出ていく。
残された格好の2人だが、彼女がアティアスに耳打ちする。
「アティアス様、良いんですか?」
「ああ、ここはもうゼバーシュ領じゃない。あまり目立ちたくないしな」
「なるほど……」
「……それに、大きな口叩いたんだ。実力を見せてもらうさ」
彼はエミリスに笑いかける。彼も少しは気にしていたようだった。
「ふふ、ですよねー」
悪役のような笑顔を見せて、彼女はそれに同意した。
10
お気に入りに追加
1,333
あなたにおすすめの小説

なんでもアリな異世界は、なんだか楽しそうです!!
日向ぼっこ
ファンタジー
「異世界転生してみないか?」
見覚えのない部屋の中で神を自称する男は話を続ける。
神の暇つぶしに付き合う代わりに異世界チートしてみないか? ってことだよと。
特に悩むこともなくその話を受け入れたクロムは広大な草原の中で目を覚ます。
突如襲い掛かる魔物の群れに対してとっさに突き出した両手より光が輝き、この世界で生き抜くための力を自覚することとなる。
なんでもアリの世界として創造されたこの世界にて、様々な体験をすることとなる。
・魔物に襲われている女の子との出会い
・勇者との出会い
・魔王との出会い
・他の転生者との出会い
・波長の合う仲間との出会い etc.......
チート能力を駆使して異世界生活を楽しむ中、この世界の<異常性>に直面することとなる。
その時クロムは何を想い、何をするのか……
このお話は全てのキッカケとなった創造神の一言から始まることになる……

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
外れスキル持ちの天才錬金術師 神獣に気に入られたのでレア素材探しの旅に出かけます
蒼井美紗
ファンタジー
旧題:外れスキルだと思っていた素材変質は、レア素材を量産させる神スキルでした〜錬金術師の俺、幻の治癒薬を作り出します〜
誰もが二十歳までにスキルを発現する世界で、エリクが手に入れたのは「素材変質」というスキルだった。
スキル一覧にも載っていないレアスキルに喜んだのも束の間、それはどんな素材も劣化させてしまう外れスキルだと気づく。
そのスキルによって働いていた錬金工房をクビになり、生活費を稼ぐために仕方なく冒険者になったエリクは、街の外で採取前の素材に触れたことでスキルの真価に気づいた。
「素材変質スキル」とは、採取前の素材に触れると、その素材をより良いものに変化させるというものだったのだ。
スキルの真の力に気づいたエリクは、その力によって激レア素材も手に入れられるようになり、冒険者として、さらに錬金術師としても頭角を表していく。
また、エリクのスキルを気に入った存在が仲間になり――。

かわいいは正義(チート)でした!
孤子
ファンタジー
ある日、親友と浜辺で遊んでからの帰り道。ついていない一日が終わりを告げようとしていたその時に、親友が海へ転落。
手を掴んで助けようとした私も一緒に溺れ、意識を失った私たち。気が付くと、そこは全く見知らぬ浜辺だった。あたりを見渡せど親友は見つからず、不意に自分の姿を見ると、それはまごうことなきスライムだった!
親友とともにスライムとなった私が異世界で生きる物語。ここに開幕!(なんつって)
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。

Fランクの光魔術師ですが、チートな魔剣士に覚醒しました。~あれ? この魔剣、勇者の聖剣より強くね?~
ヒツキノドカ
ファンタジー
「ユーク、遠距離魔術を使えない君なんてもういらないよ」
光魔術師のユークはある日突然勇者パーティを追放される。
光魔術は全属性の中で最高の威力を持つが、ユークには遠距離魔術の才能がなかったのだ。
絶望するユークだったが、あるきっかけで魔剣を手に入れる。
そしてユークが魔剣に魔力を流した途端――ヴゥンッ、という音を立てて光の刃が出現した。
防御不能の最強魔剣、【光の魔剣(フォトンソード)】の誕生である。
「これなら俺も戦えるかもしれない」
ユークは光属性の魔剣を使い次々と手柄を上げていく。
ダンジョンをあっさりクリア。
街を襲う邪教徒たちも殲滅。
真の仲間も手に入れ、あっという間に成り上がっていく。
一方、ユークを失った勇者パーティには徐々に暗雲が立ち込める。
今までの輝かしい実績はユークがいたからこそだと気付き、ユークを連れ戻そうとするがもう遅い。
すでにユークは勇者よりもはるかに強くなっていたから。
これは遠距離魔術の才能はなく、代わりに魔剣士としては最強の少年が栄光を手にする物語。
ーーーーーー
ーーー
※毎日十二時更新です!(初日のみ鬼更新)
【宣伝!】
現在連載中の、
『厨二魔導士の無双が止まらないようです~「貴族じゃないから」と魔導学院を追放された少年、実は規格外の実力者~』
が書籍化されます!
こちらもよろしくお願いします~!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる