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第2章 旅路
第19話 実戦
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グルルル……!
遠吠えを聞いてから程なく、河原にワイルドウルフの群れが現れた。
ワイルドウルフは人間より少し小さい程度で、狼としてはかなり大型だ。シルバーとグレーの入り混じった色の毛皮が月夜にほんのりと光っている。
獰猛で人間を餌として襲うため、力のない商人達などからは恐れられていた。
「――照らせ!」
戦いやすいようにアティアスが叫ぶと、頭上で光球が弾け、辺り一面が昼間のように明るくなる。
群れは二十頭くらいのようだ。この程度ならなんとでもなる。
「さ、行くか!」
ノードは剣を構えると、すかさず先頭のワイルドウルフに先制攻撃を仕掛けた。
ぎゃおーーん‼︎
一気に踏み込み、剣を一閃させると先頭の一頭が叫び倒れる。
餌と思っていた人間に突然仲間が殺された狼達が、血気盛んに次々と襲いかかってくる。
それをノードは器用に躱しながら次々と切り捨てていく。
狼の動きは素早いが単調でもあり、ノードにとってさほど苦労する相手ではなかった。
「はっはーっ!」
久しぶりの戦いに興奮しているノードは楽しげにすら見える。
ノードに続いて、アティアスも狼に飛び込む。
「――炎よ!」
炎の魔法を群れの中心に打ち込むと、狼達は一瞬動きを止める。
その隙に剣を打ち込んでいく。
――あっという間に狼の群れは半分に減っていた。
そのとき――
「大丈夫ですかっ⁉︎」
音で目が覚めたのだろう。エミリスがテントから出てきて、焦った声で問う。
「……なに、この程度問題ない」
アティアスは狼達から目を離さずに、後ろのエミリスに言う。
「いい練習台だ。サポートするからやってみるか?」
彼女は強くなったが、圧倒的に実戦が不足している。こればかりは数をこなさないと身に付かない。
急いで帯剣した彼女はアティアスの左隣に立つ。その間、ノードが狼を抑えていた。
「さ、やるぞ!」
「は、はいっ!」
エミリスは少し緊張しているように見えた。それもそうだ。初めてで緊張しない人など滅多に居ないだろう。
それでも一度深呼吸すると、顔から緊張の色がすっと消え、一歩踏み出す。
後にも退けない狼達も、警戒しながらじりじりと近づいてくる。
間合いに入る瞬間、エミリスが踏み込み剣を振るった。
――だが、首を狙った剣は狙いを外し、頭の硬い部分で弾かれてしまう。
彼女の力では、うまく急所を狙わないと致命症を与えることは難しそうだった。
「――っ!」
慌てて体勢を立て直そうとするが、勢い付いた狼の口がエミリスへと迫る。
彼女は顔を逸らさず、狼を凝視していた。
「――ちっ!」
アティアスが慌ててサポートに入ろうとしたとき、ボンッと狼の頭が破裂し、ゆっくりと倒れていく。
――エミリスが狼の口の中で魔法を炸裂させたのだ。
狼の毛皮は硬く、魔法も強力なものでないとダメージを与えるのは難しい。
ただ口の中などはその限りではない。そこを狙ったのだ。
彼女は大威力の魔法を使うのは苦手だったが、そのため効率よく急所を狙うことを繰り返し練習していた。
「おっかねーな」
ノードが横目でエミリスの芸当に感嘆する。
彼女はこれで落ち着いたのか、次の獲物に向かう。
今度は先に威力の弱い魔法を連続で何発もぶつけて牽制し、狼が怯んだ所を剣で一閃すると、血が吹き出し狼は倒れる。
色々考えて戦っているようだった。
……これはサポートなどいらないな。
アティアスはそう感じ、緊張を緩めた。
――しばらく様子を見ていると、あっという間に残りの狼達を全て斬り伏せていた。
「はー、緊張しました……」
ワイルドウルフ達との戦いが終わって気が抜けたのか、エミリスがほっとした様子で大きなため息をついた。
まだ心拍数は高いのか、顔はほんのりと上気している。
「上等上等。緊張してたようには見えなかったよ。……よくやったな」
そう言いながら彼女の頭に手を遣ると、気をよくした彼女は笑顔を見せた。
「はいっ! ありがとうございます」
「エミーの腕力だとワイルドウルフの毛皮は難しいかと思ったんだけどな」
それに群れが相手だと切り札の魔法も効果が弱いかもしれないと思っていたが、そんなことはなく、正確に狙いを定めることで威力の弱さをうまく補っていた。
大抵のことならもう独力で対処できるだろうと思えるほど、彼女はこの2ヶ月間の練習で成長していたのだった。
「かなり硬かったのですけど、この剣の切れ味がすごかったです」
最初こそ弾かれたが、それ以降はコツを掴んだのか、硬い毛皮をものともせずに切り裂いていた。
高い剣だったが良い買い物だったようだ。
「それもあるだろうけど、それだけエミーの腕が上がってたってことだな。……それに剣なんて使わなくても、魔法だけで簡単に勝てたんじゃないか?」
アティアスと模擬練習をしたのが1ヶ月前。
その時点で既に驚くほど彼女は強かったのだが、その頃よりもずっと強くなっていた。
「それはそうですけど、せっかくなので剣も使ってみたくて……」
「それだけ余裕があったってことか。ま、練習としては丁度よかったな」
「はい。そうですね……」
――彼女の前に散らばる狼達の死骸を見ながら、そこまで言いかけて、ふと気付く。
「……ところで、この死骸……どうしたら良いんでしょうか……?」
彼女はぼそっと呟く。
ワイルドウルフとの戦いが終わったあと、辺りには獣と血の匂いが充満していた。
とてもこの場でそのまま寝られそうにはなかった。
「こう言うときは野営の場所を変えるしかないな」
その問いに対して、ノードが答えた。
軽い獣なら遠くに移動させ、残った血を川の水で洗うなどすることもできる。だが、ワイルドウルフは一体でも大人と同じくらいの体重がある。
それを二十体も運ぶのは不可能だ。
「面倒だが仕方ない。早く荷物を片付けよう」
まだ一睡もしていないアティアスが言う。旅をしていると、こういうことはよくあることだった。
テントを一度片付けて馬に乗せ、少し離れた所に再度幕営できたのは、一時間ほど後だった。
朝までの残りの時間の見張りはノードに任せ、アティアスとエミリスはそれぞれ寝袋に潜り込む。
彼女は先ほどの興奮からなかなか寝付けなかったが、それまでの疲れもあり、ふと気付いたときはもう朝になっていた。
◆
「確か、今日はちょうど良いところに泊まれる場所があったな」
三人で朝食を摂りながらノードが言う話に、アティアスが頷く。
「泊まれる場所……宿屋か何かが?」
エミリスが聞くと、アティアスが説明を始めた。
「いや、町の外にはそういうものはない。小さな集落でもあれば別だが……。ただ、街道沿いには所々、冒険者が自由に使える無人の建物があるんだ」
「空き家みたいなものですか?」
「そんなものだな。着いたらわかるよ。昨日の狼達のようなのは入ってこれないから、テントで野営するよりは安全だ」
それはつまり見張りの労力が減るということだ。彼女は少し安堵した。
「今晩そこに泊まったら、明日には次の町に着く。小さな村みたいな所だが、ゆっくり休めるだろう」
「やっと酒が飲めるな」
アティアスが酒好きのノードに呆れつつ呟く。
「昨日町を出たばっかりだろ……」
その会話を横で聞きながら、何度も失態を見せている彼女は、ひとり呟く。
「私はもう飲みませんからね……」
遠吠えを聞いてから程なく、河原にワイルドウルフの群れが現れた。
ワイルドウルフは人間より少し小さい程度で、狼としてはかなり大型だ。シルバーとグレーの入り混じった色の毛皮が月夜にほんのりと光っている。
獰猛で人間を餌として襲うため、力のない商人達などからは恐れられていた。
「――照らせ!」
戦いやすいようにアティアスが叫ぶと、頭上で光球が弾け、辺り一面が昼間のように明るくなる。
群れは二十頭くらいのようだ。この程度ならなんとでもなる。
「さ、行くか!」
ノードは剣を構えると、すかさず先頭のワイルドウルフに先制攻撃を仕掛けた。
ぎゃおーーん‼︎
一気に踏み込み、剣を一閃させると先頭の一頭が叫び倒れる。
餌と思っていた人間に突然仲間が殺された狼達が、血気盛んに次々と襲いかかってくる。
それをノードは器用に躱しながら次々と切り捨てていく。
狼の動きは素早いが単調でもあり、ノードにとってさほど苦労する相手ではなかった。
「はっはーっ!」
久しぶりの戦いに興奮しているノードは楽しげにすら見える。
ノードに続いて、アティアスも狼に飛び込む。
「――炎よ!」
炎の魔法を群れの中心に打ち込むと、狼達は一瞬動きを止める。
その隙に剣を打ち込んでいく。
――あっという間に狼の群れは半分に減っていた。
そのとき――
「大丈夫ですかっ⁉︎」
音で目が覚めたのだろう。エミリスがテントから出てきて、焦った声で問う。
「……なに、この程度問題ない」
アティアスは狼達から目を離さずに、後ろのエミリスに言う。
「いい練習台だ。サポートするからやってみるか?」
彼女は強くなったが、圧倒的に実戦が不足している。こればかりは数をこなさないと身に付かない。
急いで帯剣した彼女はアティアスの左隣に立つ。その間、ノードが狼を抑えていた。
「さ、やるぞ!」
「は、はいっ!」
エミリスは少し緊張しているように見えた。それもそうだ。初めてで緊張しない人など滅多に居ないだろう。
それでも一度深呼吸すると、顔から緊張の色がすっと消え、一歩踏み出す。
後にも退けない狼達も、警戒しながらじりじりと近づいてくる。
間合いに入る瞬間、エミリスが踏み込み剣を振るった。
――だが、首を狙った剣は狙いを外し、頭の硬い部分で弾かれてしまう。
彼女の力では、うまく急所を狙わないと致命症を与えることは難しそうだった。
「――っ!」
慌てて体勢を立て直そうとするが、勢い付いた狼の口がエミリスへと迫る。
彼女は顔を逸らさず、狼を凝視していた。
「――ちっ!」
アティアスが慌ててサポートに入ろうとしたとき、ボンッと狼の頭が破裂し、ゆっくりと倒れていく。
――エミリスが狼の口の中で魔法を炸裂させたのだ。
狼の毛皮は硬く、魔法も強力なものでないとダメージを与えるのは難しい。
ただ口の中などはその限りではない。そこを狙ったのだ。
彼女は大威力の魔法を使うのは苦手だったが、そのため効率よく急所を狙うことを繰り返し練習していた。
「おっかねーな」
ノードが横目でエミリスの芸当に感嘆する。
彼女はこれで落ち着いたのか、次の獲物に向かう。
今度は先に威力の弱い魔法を連続で何発もぶつけて牽制し、狼が怯んだ所を剣で一閃すると、血が吹き出し狼は倒れる。
色々考えて戦っているようだった。
……これはサポートなどいらないな。
アティアスはそう感じ、緊張を緩めた。
――しばらく様子を見ていると、あっという間に残りの狼達を全て斬り伏せていた。
「はー、緊張しました……」
ワイルドウルフ達との戦いが終わって気が抜けたのか、エミリスがほっとした様子で大きなため息をついた。
まだ心拍数は高いのか、顔はほんのりと上気している。
「上等上等。緊張してたようには見えなかったよ。……よくやったな」
そう言いながら彼女の頭に手を遣ると、気をよくした彼女は笑顔を見せた。
「はいっ! ありがとうございます」
「エミーの腕力だとワイルドウルフの毛皮は難しいかと思ったんだけどな」
それに群れが相手だと切り札の魔法も効果が弱いかもしれないと思っていたが、そんなことはなく、正確に狙いを定めることで威力の弱さをうまく補っていた。
大抵のことならもう独力で対処できるだろうと思えるほど、彼女はこの2ヶ月間の練習で成長していたのだった。
「かなり硬かったのですけど、この剣の切れ味がすごかったです」
最初こそ弾かれたが、それ以降はコツを掴んだのか、硬い毛皮をものともせずに切り裂いていた。
高い剣だったが良い買い物だったようだ。
「それもあるだろうけど、それだけエミーの腕が上がってたってことだな。……それに剣なんて使わなくても、魔法だけで簡単に勝てたんじゃないか?」
アティアスと模擬練習をしたのが1ヶ月前。
その時点で既に驚くほど彼女は強かったのだが、その頃よりもずっと強くなっていた。
「それはそうですけど、せっかくなので剣も使ってみたくて……」
「それだけ余裕があったってことか。ま、練習としては丁度よかったな」
「はい。そうですね……」
――彼女の前に散らばる狼達の死骸を見ながら、そこまで言いかけて、ふと気付く。
「……ところで、この死骸……どうしたら良いんでしょうか……?」
彼女はぼそっと呟く。
ワイルドウルフとの戦いが終わったあと、辺りには獣と血の匂いが充満していた。
とてもこの場でそのまま寝られそうにはなかった。
「こう言うときは野営の場所を変えるしかないな」
その問いに対して、ノードが答えた。
軽い獣なら遠くに移動させ、残った血を川の水で洗うなどすることもできる。だが、ワイルドウルフは一体でも大人と同じくらいの体重がある。
それを二十体も運ぶのは不可能だ。
「面倒だが仕方ない。早く荷物を片付けよう」
まだ一睡もしていないアティアスが言う。旅をしていると、こういうことはよくあることだった。
テントを一度片付けて馬に乗せ、少し離れた所に再度幕営できたのは、一時間ほど後だった。
朝までの残りの時間の見張りはノードに任せ、アティアスとエミリスはそれぞれ寝袋に潜り込む。
彼女は先ほどの興奮からなかなか寝付けなかったが、それまでの疲れもあり、ふと気付いたときはもう朝になっていた。
◆
「確か、今日はちょうど良いところに泊まれる場所があったな」
三人で朝食を摂りながらノードが言う話に、アティアスが頷く。
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エミリスが聞くと、アティアスが説明を始めた。
「いや、町の外にはそういうものはない。小さな集落でもあれば別だが……。ただ、街道沿いには所々、冒険者が自由に使える無人の建物があるんだ」
「空き家みたいなものですか?」
「そんなものだな。着いたらわかるよ。昨日の狼達のようなのは入ってこれないから、テントで野営するよりは安全だ」
それはつまり見張りの労力が減るということだ。彼女は少し安堵した。
「今晩そこに泊まったら、明日には次の町に着く。小さな村みたいな所だが、ゆっくり休めるだろう」
「やっと酒が飲めるな」
アティアスが酒好きのノードに呆れつつ呟く。
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