60 / 77
サキュバスの娘、大罪を断罪す
8 二人目
しおりを挟む
「お頭!! 金品を奪いに言ったやつらがもどってきてません! おそらくヘプタ盗賊団と衝突したかと!」
「ついにその時か……。よし、お前ら!!! 全員でまとめてかかるぞ!!!」
お頭と呼ばれたスキンヘッドに大きな傷を拵えた男が叫ぶ。男は首回りに着けた竜の牙を揺らしながら号令をかけた。
「ディゴン盗賊団、出撃だ!!」
発破をかけれらた荒くれどもは、独特の紋様が描かれたバンダナを頭に巻き付け、各々が武器を持って拠点を飛び出した。場所はペンタゴンの北区。
様々な盗賊団や生き残りを飲み込み肥大化したこの組織は、総勢5000人までに増えていた。
北区丸ごと覆う範囲に勢力を広めていたディゴン盗賊団は、たったいまヘプタ盗賊団が支配している南区へと進撃を開始した。
このペンタゴンという大きな宝物の争奪戦が始まったのだ。
∇
上の方から轟音が聞こえる。まるでたくさんの人々が通過していく感じの音だ。音が聞こえるたびに、天井の方から埃がちらちらと落ちてくるので、おちおち上を向いていられなかった。
「汚いですの!」
などとアイリスは言っているが、そもそも投獄されている身だから、そっちを気にするべきでしょ。
この足音……、もしかして大規模に行進でも始まったのかな。
キュイールの宣言通り、盗賊団同士の争いが始まったようだった。といってもあれから二日も経っていたから、ちょっとしんどい。
たまにサンがパンと水を持ってきてくれたが、その度に勧誘をされるものだからめんどくさかった。
キュイールとの約束が無ければ絆されていたかもしれないね。
この調子ならそろそろキュイールが私たちを解放しにやってくるかもしれない。
そう思っていると、カツカツと階段を駆け下りてくる音が聞こえた。キュイールがついに来たのか!
しかし、やってきたのはサンだった。
「おい、あんたら。今上では盗賊団同士の戦いが起きてる。今は猫の手も借りたいところだ。どうか手伝ってくれないか? 牢の鍵と足枷の鍵は渡すからよ! 思ったよりも敵の数が多すぎたんだ!」
サンの様子はいつもの様子とは違った。今日は本当に切羽詰まった表情をしている。それほどまでに彼我の戦力さがあったのか。キュイールは、混乱に乗じて脱獄を手伝うと言っていたが、戦力さがありすぎて防衛戦になってしまっているのならそれは難しいだろう。
「開けてくれるのはうれしいんだけど、私たち別に戦力にならないと思うよ。だって人とあまり戦ったことないですもん」
「それでもいい、少しでも援護してくれたらでいいんだ。数が少しでも多ければ、アタイのスキルが役に立つ。それにあんたらも協力したほうがいいぜ? ここでアタイたちがやられたら、命の保証はないぜ? あいつら、見境なく人を殺す連中だ」
うわー、それは嫌だな。こんな何もできない状態で見つかってしまったら抵抗できずにやられてしまう。ここは少しでも協力したほうがいいか。それで、隙を見て脱出すればいい。
「わかった、その鍵をよこして」
「ほらよ!」
私は受け取った鍵をさっそく使って足枷を解いた。そして牢を出る。
「アイリス―も行くよー」
「はいですの」
アイリスの牢も解放して、これで晴れて二人は自由の身となった!
と言っても敵に挟まれている状況らしいけど。
今ここでサンを襲って逃げることも少し考えたけど、状況をもう少し見てからでいいかな。
アイリスのほうは何も考えずにふよふよ浮いてついてきているようだけど、私は逃げる算段をちゃんと考えているんだからねっ!
あーもう! アイリスの顔がぽけーっとしてる! 緊張感ないなぁ、ほんと!
「アタイらは今、この真上の拠点で防衛している。もともとここは冒険者ギルドだったらしいから、まだ防衛はしやすいんだけど、それでも相手の数が多い。ざっと数えて数千人はいた」
「数千人!!?」
なんでそんな数の盗賊団がいるんだよ!
盗賊団ってもっとこう、数人から数十人の集まりとかじゃなかったの?
「ヘプタ盗賊団は捕虜も含めて1000人ちょっと。町の集落丸ごとで出来た盗賊団だから人こそ多かったんだけど、今回が悪かった。あいつら、もとよりここペンタゴンの近郊を根城にしていたやつらなんだ。だから人数も多いし、地の利も生かしてくる。小さい盗賊団はみんな、あいつらの傘下に入っちまったってわけさ」
ひえー。そんなやつらを相手しなければいけないのか。これは結構きついぞ。そして私はもう一つの懸念材料を気にしていた。そう、謎の第三勢力のことだ。そいつらの動向はどうなっているんだろう?
「ねえ、サン……って呼べばいいのかな? ディゴン盗賊団以外にももう一つ警戒しなきゃいけないところもあるんじゃないですか?」
「……呼び方はそれでいい。そうだな……、今のところもう一つの出方が分からないところだ。おそらくアタイらとディゴン盗賊団をかちあわせて、漁夫の利を得ようとしているのかもしれないな。それよりも、お前らもそいつらの存在知ってたのか」
「うん、ちょっとね……」
やばっ、なんか怪しまれたかな。ここでキュイールが潜入していることをバラしちゃいけない。彼の立場を悪くするのは駄目だ。
話をうまく変えよう。
「ねえ、そういえばサンはさっき何かのスキルを持っているって言ってましたよね。それって何ですか?」
「お前なあ、普通人のスキルを聞くか? 仮にもアタイら盗賊だぜ?」
よし、なんとなく話を逸らせた気がする。けど、その後に続く彼女のセリフによって私は驚愕することになった。
「まあいいけど、今回は共闘みたいな形になるだろうし、言ってもわからんだろうからな。アタイは『荒縄の服罪』ってスキルを持ってるんだよ。名前からしてかっこいいだろ」
ニシシと笑う彼女は、そう言ってのけた。
『荒縄の服罪』……。私が知る限りで二人目の『服罪』スキル持ちが目の前にいたのだった。
「ついにその時か……。よし、お前ら!!! 全員でまとめてかかるぞ!!!」
お頭と呼ばれたスキンヘッドに大きな傷を拵えた男が叫ぶ。男は首回りに着けた竜の牙を揺らしながら号令をかけた。
「ディゴン盗賊団、出撃だ!!」
発破をかけれらた荒くれどもは、独特の紋様が描かれたバンダナを頭に巻き付け、各々が武器を持って拠点を飛び出した。場所はペンタゴンの北区。
様々な盗賊団や生き残りを飲み込み肥大化したこの組織は、総勢5000人までに増えていた。
北区丸ごと覆う範囲に勢力を広めていたディゴン盗賊団は、たったいまヘプタ盗賊団が支配している南区へと進撃を開始した。
このペンタゴンという大きな宝物の争奪戦が始まったのだ。
∇
上の方から轟音が聞こえる。まるでたくさんの人々が通過していく感じの音だ。音が聞こえるたびに、天井の方から埃がちらちらと落ちてくるので、おちおち上を向いていられなかった。
「汚いですの!」
などとアイリスは言っているが、そもそも投獄されている身だから、そっちを気にするべきでしょ。
この足音……、もしかして大規模に行進でも始まったのかな。
キュイールの宣言通り、盗賊団同士の争いが始まったようだった。といってもあれから二日も経っていたから、ちょっとしんどい。
たまにサンがパンと水を持ってきてくれたが、その度に勧誘をされるものだからめんどくさかった。
キュイールとの約束が無ければ絆されていたかもしれないね。
この調子ならそろそろキュイールが私たちを解放しにやってくるかもしれない。
そう思っていると、カツカツと階段を駆け下りてくる音が聞こえた。キュイールがついに来たのか!
しかし、やってきたのはサンだった。
「おい、あんたら。今上では盗賊団同士の戦いが起きてる。今は猫の手も借りたいところだ。どうか手伝ってくれないか? 牢の鍵と足枷の鍵は渡すからよ! 思ったよりも敵の数が多すぎたんだ!」
サンの様子はいつもの様子とは違った。今日は本当に切羽詰まった表情をしている。それほどまでに彼我の戦力さがあったのか。キュイールは、混乱に乗じて脱獄を手伝うと言っていたが、戦力さがありすぎて防衛戦になってしまっているのならそれは難しいだろう。
「開けてくれるのはうれしいんだけど、私たち別に戦力にならないと思うよ。だって人とあまり戦ったことないですもん」
「それでもいい、少しでも援護してくれたらでいいんだ。数が少しでも多ければ、アタイのスキルが役に立つ。それにあんたらも協力したほうがいいぜ? ここでアタイたちがやられたら、命の保証はないぜ? あいつら、見境なく人を殺す連中だ」
うわー、それは嫌だな。こんな何もできない状態で見つかってしまったら抵抗できずにやられてしまう。ここは少しでも協力したほうがいいか。それで、隙を見て脱出すればいい。
「わかった、その鍵をよこして」
「ほらよ!」
私は受け取った鍵をさっそく使って足枷を解いた。そして牢を出る。
「アイリス―も行くよー」
「はいですの」
アイリスの牢も解放して、これで晴れて二人は自由の身となった!
と言っても敵に挟まれている状況らしいけど。
今ここでサンを襲って逃げることも少し考えたけど、状況をもう少し見てからでいいかな。
アイリスのほうは何も考えずにふよふよ浮いてついてきているようだけど、私は逃げる算段をちゃんと考えているんだからねっ!
あーもう! アイリスの顔がぽけーっとしてる! 緊張感ないなぁ、ほんと!
「アタイらは今、この真上の拠点で防衛している。もともとここは冒険者ギルドだったらしいから、まだ防衛はしやすいんだけど、それでも相手の数が多い。ざっと数えて数千人はいた」
「数千人!!?」
なんでそんな数の盗賊団がいるんだよ!
盗賊団ってもっとこう、数人から数十人の集まりとかじゃなかったの?
「ヘプタ盗賊団は捕虜も含めて1000人ちょっと。町の集落丸ごとで出来た盗賊団だから人こそ多かったんだけど、今回が悪かった。あいつら、もとよりここペンタゴンの近郊を根城にしていたやつらなんだ。だから人数も多いし、地の利も生かしてくる。小さい盗賊団はみんな、あいつらの傘下に入っちまったってわけさ」
ひえー。そんなやつらを相手しなければいけないのか。これは結構きついぞ。そして私はもう一つの懸念材料を気にしていた。そう、謎の第三勢力のことだ。そいつらの動向はどうなっているんだろう?
「ねえ、サン……って呼べばいいのかな? ディゴン盗賊団以外にももう一つ警戒しなきゃいけないところもあるんじゃないですか?」
「……呼び方はそれでいい。そうだな……、今のところもう一つの出方が分からないところだ。おそらくアタイらとディゴン盗賊団をかちあわせて、漁夫の利を得ようとしているのかもしれないな。それよりも、お前らもそいつらの存在知ってたのか」
「うん、ちょっとね……」
やばっ、なんか怪しまれたかな。ここでキュイールが潜入していることをバラしちゃいけない。彼の立場を悪くするのは駄目だ。
話をうまく変えよう。
「ねえ、そういえばサンはさっき何かのスキルを持っているって言ってましたよね。それって何ですか?」
「お前なあ、普通人のスキルを聞くか? 仮にもアタイら盗賊だぜ?」
よし、なんとなく話を逸らせた気がする。けど、その後に続く彼女のセリフによって私は驚愕することになった。
「まあいいけど、今回は共闘みたいな形になるだろうし、言ってもわからんだろうからな。アタイは『荒縄の服罪』ってスキルを持ってるんだよ。名前からしてかっこいいだろ」
ニシシと笑う彼女は、そう言ってのけた。
『荒縄の服罪』……。私が知る限りで二人目の『服罪』スキル持ちが目の前にいたのだった。
0
お気に入りに追加
116
あなたにおすすめの小説
素材採取家の異世界旅行記
木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。
可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。
個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。
このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。
この度アルファポリスより書籍化致しました。
書籍化部分はレンタルしております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

【寡黙者Dの狂乱】〜ランクが逆転したら、モブの俺が巻き込まれた件。
白丸 さく
ファンタジー
人間がランク付けされる【ランク社会】。底辺ランクで惨めに生きてきた主人公。突如、異世界からの勇者襲撃によって、眠っていた才能が花開くーー。
゛その日全ての【ランク】がひっくりがえった。
【現代超能力VS異世界魔法+元高ランクVS元底辺ランク】敵だらけの逆転ストーリー、ここに開幕。
ーーー
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
人生に疲れたので、堕天使さんと一緒にスローライフを目指します
九条蓮@㊗再重版㊗書籍発売中
ファンタジー
旧題:S級パーティーから追放された劣等剣士、天界から追放された堕天使さんと出会う。もうお互い人生に疲れていたので、一緒にスローライフを目指します
剣士・エルディ=メイガスは魔法が使えないことを理由に、S級パーティー〝マッドレンダース〟を追放されてしまう。路頭に迷って途方に暮れていたところ、とある事情によって天界から追放されて堕天使となってしまったティア=ファーレルと出会う。
互いの境遇に共感を覚えた二人は、共に生活するようになって、これまので人生になかった〝癒し〟を実感し──?
堕天使さんと一緒にのんびり暮らす、ほのぼのスローライフ・ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる