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冒険者になる
17 スキルの再確認
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「サンクシオンさんっ!? サンクシオンさんなんですかっ!?」
私は咄嗟に背後の男に問いかける。男は私の様子に驚いたようで、少しの隙が生まれた。
その間に私は首に下げていた紋章を服の内側から取り出して掲げた。
「これが見えますか!」
「そ、それはっ!」
そう、これはサンクシオンが私に直接手渡してくれた紋章だ。これを頼りに冒険者になるつもりだったのだが、こうして追われてしまっていて何の役にも立たなかった。けれど、今こそ活躍する時だよ!
「サンクシオンさん、少しだけ待っててください! アイリスごめん! ちょっと眠ってて。――催眠の魔眼!!」
「あ……」
私は振り向きざまにアイリスに魔眼を発動させて、昏倒させた。生憎、アイリスは状況に追いついていなかったらしく、あっさりと眠ってしまった。今はすやすやと寝息を立てている。
とりあえず、だ。
私はサンクシオンに振り向く。三年前に会ったっきりだ。お互い、そこそこ変わってしまっている。
首の紋章をもう一度サンクシオンに掲げる。
「これ、わかりますか? サンクシオンさんから三年前にいただいた紋章です。覚えていますか?」
「フラムって……、まさかあのサキュバス街のフラムか? 大きくなったな……」
サンクシオンはまるで親戚の叔父さんみたいなセリフを吐く……、ってどこみてるんだよ!
私と彼との間には先ほどまでの緊張感は無くなっていた。しかし、まだお互いの立場が確率していないため、油断はしていない。
「なあ、フラム。質問だ。君が冒険者ギルドで重犯罪者として追われているのは本当か? アイリス姫様を誘拐したのは事実なのか?」
当然の疑問だ。私はその誤解を解かなければならない。出なければ、サンクシオンに追われることになるだろう。先ほどの動きだけでわかる。私は彼に気付くことなく、首筋にナイフを当てられたのだ。その気になれば私を簡単に殺すことができる。あの時、そうしなかったのは、彼が殺害よりも拘束を優先したからだろう。アイリス誘拐の背景を知るためには拷問する必要があるからだ。
まあ、誘拐じゃなくてただの家出だから世話ないんだけどね。
「誤解です。私は無実です」
私は、ここに来るまでのこと全てを詳らかに説明した。
半ば家出状態でサキュバス街を出たこと。
ラーストから中央街まで馬車で移動したこと。
途中で廃村に着いたり、『銀の鎧』のハイドと戦闘したあげく殺害したこと。
その殺害がトリガーで、冒険者ギルドで重犯罪者として追われたこと。
途中で出会ったアイリスと念写真を撮ったこと。
かなり長く話したと思う。
サンクシオンは、私の話した内容を疑うことなく聞いてくれた。
「なるほどな……、事態はわかった。とりあえず、フラムの重犯罪については冒険者パーティの『銀の鎧』から証言を取りだそう。しかし、俺が気にしているのはアイリス姫のことだ」
そう、まだ問題は解決していない。私はどうやらアイリスを魅了させてしまっている。しかし、それがどうしてなのかは不明なのだ。
この魅了なのだが、魅了の魔眼じゃないことがつい先ほど判明した。
サンクシオンに今までの経緯を説明した後、彼女の催眠を解いた瞬間、再びアイリスが抱き着いてきたのだ。しかもより強固に魅了が掛かっている。私は魅了の魔眼を発動させて、魅了解除を行ったのだが、いまいち効いていないようだった。つまり別のスキルによって魅了しているようなのだ。
明らかに異常な状態だ。このままでは、アイリスの自我を消失させてしまうかもしれない。それは何としても防がなくては。
今、彼女は再び催眠で眠らせてある。これ以上の魅了の進行を抑えるためだ。あくまで応急処置程度でしかないが。
「一体、私のどのスキルが反応しているんだろう」
「確認したらどうだ?」
「あー、そういえば、私しばらくスキルの確認をしていなかったですね」
前回スキル確認したのはいつだったか。おそらく旅をする前だったように思う。魔法の習得が一段落してスキルを見なくなったのだ。
私は、スキルの確認を行うことにした。目を瞑り、自身の『できる』ことを思い浮かべる。
すると、たくさんの文字列が浮かんできた。
「火魔法」「火炎魔法」「水魔法」「土魔法」「風魔法」「光魔法」「闇魔法」「堕天」「淫魔」
「淫魔魔法」「飛翔」「痛覚低減」「耐寒」「屈服の服罪」
――ん?
「屈服の服罪」なんてスキル持ってたっけ。
「何か新しいスキルがあるみたいです。『服罪』って書いてます」
「何っ! フラムも服罪スキルを持っているのか!?」
フラムも?
サンクシオンも持っているのだろうか。
「一体、何の服罪だ?」
「えっと、屈服……、あっ」
そう、屈服と言えば。
私は思い出す。『銀の鎧』の時の戦いを。ハイドが使ってきた「屈服の罪人」スキルを。
「お前は覚えているか? 俺は三年前に『速度の罪人』を殺害している。そのあとに気付いたんだ。『速度の服罪』というスキルが使えるようになっていることに。効果はほぼ、『速度の罪人』スキルと同じだ。単純に速くなる。先ほど、俺がフラムを突き飛ばして背後に回り込んだのはこのスキルのおかげだ」
なるほど、だから見えなかったのか。速度の罪人スキルは私も直接見たことがあるから知っている。目の前にいるのに、速すぎて見えないのだ。それほどまでのスピードが出せるのなら、確かに簡単に背後に回ることもできるだろう。
はっきり言ってチート並の強さだ。
つまりそれで言うと、私も「屈服の罪人」とほぼ同じスキルが使えるという事?
私はハイドの姿を思い浮かべて、屈服の罪人を思い浮かべる。確か相手を精神的、肉体的に屈服させられるんだっけ。
発動。
「ぬおっ!!!」
ズーンっとサンクシオンが床に手を付く。その手もかなり震えており、今にも顔と床がくっつきそうになっていた。ガタガタと膝は揺れ、大粒の油汗が顔からにじみ出ていた。
「て、敵襲かっ!!」
「ご、ごめんなさいっ!」
私は屈服の服罪を解除する。当然だが、サンクシオンに「急に発動しないでくれ」と、怒られた。
……急じゃなきゃいいんだね。
____________________________________________________
フラム:「火魔法」「火炎魔法」「水魔法」「風魔法」「土魔法」「光魔法」「闇魔法」「堕天」「淫魔」「淫魔魔法」「飛翔」「痛覚低減」「耐寒」「屈服の服罪」
私は咄嗟に背後の男に問いかける。男は私の様子に驚いたようで、少しの隙が生まれた。
その間に私は首に下げていた紋章を服の内側から取り出して掲げた。
「これが見えますか!」
「そ、それはっ!」
そう、これはサンクシオンが私に直接手渡してくれた紋章だ。これを頼りに冒険者になるつもりだったのだが、こうして追われてしまっていて何の役にも立たなかった。けれど、今こそ活躍する時だよ!
「サンクシオンさん、少しだけ待っててください! アイリスごめん! ちょっと眠ってて。――催眠の魔眼!!」
「あ……」
私は振り向きざまにアイリスに魔眼を発動させて、昏倒させた。生憎、アイリスは状況に追いついていなかったらしく、あっさりと眠ってしまった。今はすやすやと寝息を立てている。
とりあえず、だ。
私はサンクシオンに振り向く。三年前に会ったっきりだ。お互い、そこそこ変わってしまっている。
首の紋章をもう一度サンクシオンに掲げる。
「これ、わかりますか? サンクシオンさんから三年前にいただいた紋章です。覚えていますか?」
「フラムって……、まさかあのサキュバス街のフラムか? 大きくなったな……」
サンクシオンはまるで親戚の叔父さんみたいなセリフを吐く……、ってどこみてるんだよ!
私と彼との間には先ほどまでの緊張感は無くなっていた。しかし、まだお互いの立場が確率していないため、油断はしていない。
「なあ、フラム。質問だ。君が冒険者ギルドで重犯罪者として追われているのは本当か? アイリス姫様を誘拐したのは事実なのか?」
当然の疑問だ。私はその誤解を解かなければならない。出なければ、サンクシオンに追われることになるだろう。先ほどの動きだけでわかる。私は彼に気付くことなく、首筋にナイフを当てられたのだ。その気になれば私を簡単に殺すことができる。あの時、そうしなかったのは、彼が殺害よりも拘束を優先したからだろう。アイリス誘拐の背景を知るためには拷問する必要があるからだ。
まあ、誘拐じゃなくてただの家出だから世話ないんだけどね。
「誤解です。私は無実です」
私は、ここに来るまでのこと全てを詳らかに説明した。
半ば家出状態でサキュバス街を出たこと。
ラーストから中央街まで馬車で移動したこと。
途中で廃村に着いたり、『銀の鎧』のハイドと戦闘したあげく殺害したこと。
その殺害がトリガーで、冒険者ギルドで重犯罪者として追われたこと。
途中で出会ったアイリスと念写真を撮ったこと。
かなり長く話したと思う。
サンクシオンは、私の話した内容を疑うことなく聞いてくれた。
「なるほどな……、事態はわかった。とりあえず、フラムの重犯罪については冒険者パーティの『銀の鎧』から証言を取りだそう。しかし、俺が気にしているのはアイリス姫のことだ」
そう、まだ問題は解決していない。私はどうやらアイリスを魅了させてしまっている。しかし、それがどうしてなのかは不明なのだ。
この魅了なのだが、魅了の魔眼じゃないことがつい先ほど判明した。
サンクシオンに今までの経緯を説明した後、彼女の催眠を解いた瞬間、再びアイリスが抱き着いてきたのだ。しかもより強固に魅了が掛かっている。私は魅了の魔眼を発動させて、魅了解除を行ったのだが、いまいち効いていないようだった。つまり別のスキルによって魅了しているようなのだ。
明らかに異常な状態だ。このままでは、アイリスの自我を消失させてしまうかもしれない。それは何としても防がなくては。
今、彼女は再び催眠で眠らせてある。これ以上の魅了の進行を抑えるためだ。あくまで応急処置程度でしかないが。
「一体、私のどのスキルが反応しているんだろう」
「確認したらどうだ?」
「あー、そういえば、私しばらくスキルの確認をしていなかったですね」
前回スキル確認したのはいつだったか。おそらく旅をする前だったように思う。魔法の習得が一段落してスキルを見なくなったのだ。
私は、スキルの確認を行うことにした。目を瞑り、自身の『できる』ことを思い浮かべる。
すると、たくさんの文字列が浮かんできた。
「火魔法」「火炎魔法」「水魔法」「土魔法」「風魔法」「光魔法」「闇魔法」「堕天」「淫魔」
「淫魔魔法」「飛翔」「痛覚低減」「耐寒」「屈服の服罪」
――ん?
「屈服の服罪」なんてスキル持ってたっけ。
「何か新しいスキルがあるみたいです。『服罪』って書いてます」
「何っ! フラムも服罪スキルを持っているのか!?」
フラムも?
サンクシオンも持っているのだろうか。
「一体、何の服罪だ?」
「えっと、屈服……、あっ」
そう、屈服と言えば。
私は思い出す。『銀の鎧』の時の戦いを。ハイドが使ってきた「屈服の罪人」スキルを。
「お前は覚えているか? 俺は三年前に『速度の罪人』を殺害している。そのあとに気付いたんだ。『速度の服罪』というスキルが使えるようになっていることに。効果はほぼ、『速度の罪人』スキルと同じだ。単純に速くなる。先ほど、俺がフラムを突き飛ばして背後に回り込んだのはこのスキルのおかげだ」
なるほど、だから見えなかったのか。速度の罪人スキルは私も直接見たことがあるから知っている。目の前にいるのに、速すぎて見えないのだ。それほどまでのスピードが出せるのなら、確かに簡単に背後に回ることもできるだろう。
はっきり言ってチート並の強さだ。
つまりそれで言うと、私も「屈服の罪人」とほぼ同じスキルが使えるという事?
私はハイドの姿を思い浮かべて、屈服の罪人を思い浮かべる。確か相手を精神的、肉体的に屈服させられるんだっけ。
発動。
「ぬおっ!!!」
ズーンっとサンクシオンが床に手を付く。その手もかなり震えており、今にも顔と床がくっつきそうになっていた。ガタガタと膝は揺れ、大粒の油汗が顔からにじみ出ていた。
「て、敵襲かっ!!」
「ご、ごめんなさいっ!」
私は屈服の服罪を解除する。当然だが、サンクシオンに「急に発動しないでくれ」と、怒られた。
……急じゃなきゃいいんだね。
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フラム:「火魔法」「火炎魔法」「水魔法」「風魔法」「土魔法」「光魔法」「闇魔法」「堕天」「淫魔」「淫魔魔法」「飛翔」「痛覚低減」「耐寒」「屈服の服罪」
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