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サキュバスの娘
幕間 とある男の末路とこれから
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俺の名前は、井上だ。
今、俺の手に握られているのは血に塗れたナイフ。
それも俺の血ではなく、目の前に倒れ伏しているこの少女の血だ。
少女はまだ生きている。
そう、この少女が死ぬ前に俺は……。
ナイフを胸の高さまで持ち上げ、逆手にする。
この少女が死ぬ前に俺は……、死ななければならない。
「転生教、万歳!」
思いっきり自分の喉元にナイフを突き刺した。
∇
事の発端は、俺の母親だった。
俺の母親は、優しい人だった。
女手一つで俺を大学まで行かせてくれたし、就職に失敗して浪人した後も俺を見捨てなかった。
そんな俺は母ちゃんに頼り切りになってしまった。
30歳を過ぎたというのに碌に働かず、俺は自堕落な生活をつづけた。
そんなある日、母ちゃんは倒れた。
高血圧による脳梗塞。血液が脳の血管を堰き止めてしまい、脳の一部が壊死してしまったそうだ。
母ちゃんは、半身不随となった。
当然金のない俺じゃ、入院台も施設代も出せるわけもなく、家で面倒を見始めた。
国の補助や、親戚の援助もあってとりあえず一日を乗り切ることはできたが、段々と壊れていく母ちゃんが見ていられなくなった。
どうしてこうなった。
どうして俺は母ちゃんに楽をさせてあげられなかった。
母ちゃんは、俺が小学生の頃からひとりきりだ。
そこから数十年も俺というお荷物を背負いながら、戦い続けたのだ。
その間、ひと時の楽だってできなかっただろう。
そうして挙句の果てにこれだ。
きっと絶望したに違いない。
俺は母ちゃんに何がしてあげられるだろうか。
母ちゃんが認知症になった。
倒れてから2年と少し。なんとか母ちゃんの介護が板についてきた頃合いの事だった。
以前からもの忘れが増えてきているとは俺も思っていた。
しかし、まだ大丈夫だろうと俺はタカをくくっていたのだ。
半身不随で一日寝たきり。外にも出ずに過ごしていたのだ。
それに歳もある。
母ちゃんは既に70歳に近づいていたのだ。
そうして俺は40代になろうとしていた。
俺が思い出すお母ちゃん像は、40代の頃のモノだった。その俺が、その母ちゃんと同じ年齢になる。
何ということだろう。
俺は一体何をしているのだろう。
しかしそう言った感情はだんだんと消えていった。
俺は今怒り狂っている。
自分の母親にだ。
何度言っても、わかってくれない、理解してくれない。
「私には、一人息子がいるの。早くおうちに帰らせてちょうだい」
「だから、母ちゃん。俺がその息子だって。んで、ここが俺たちの家だよ」
「嫌よ! 手を放して! 近づかないで! あんたみたいなおじさんが私の息子なわけないでしょう」
「なんでわかってくれないんだ」
母ちゃんは、俺が判らなくなっていた。
母ちゃんからすると、俺は知らないおじさんということになる。
つまり知らないおじさんから、介護をされているという恐怖が常に付きまとう。
だから母ちゃんは必死に抵抗をし始めた。それも毎度毎度。
母ちゃんが家に帰りたいと言ったから、部屋の模様替えをし、昔のような家具の配置をした。
ちょうど、俺が小学生の頃の配置だ。それは昔のアルバムなどをみて再現した。
しかし、時間というものは残酷だ。老けて変わってしまった俺が判らないんだから介護に関しては全く手につかない。
次第に抵抗する母ちゃんに嫌気がさして介護を止めた。
ネグレクトというやつだ。
母ちゃんから異臭がしてくるようになった時だけオムツを取り換えた。
ご飯は決まった時間に口まで運んであげるが、それ以外は部屋に一人きりにした。
母ちゃんはますます認知症が進んだ。
「うらららら、だーららららら!!!」
ついに母ちゃんは言葉を失った。
何かに向かって怒っている声が、隣の声から常に聞こえるようになった。
アレは、俺への怒りなのか。
きっとそうだ。
結局なにも親孝行できなかった俺への怒りなんだ。
俺は毎晩毎晩その声にうなされて、不眠症になった。
それからさらに数年がたった。
母ちゃんは死んだ。
死因は窒息。
喉元に残った食べかすが詰まって死んでいた。
救急車や警察やらが駆けつけて、死因などを調べていたが、完全なる事故だということで片づけられた。俺は買い物に出かけていて、その間に窒息してしまったのだから、と。
しかし実際は違った。
俺はその時まだ家にいたのだ。
母ちゃんが喉を抑えて苦しんでいるのを俺はただ見ていたのだ。
半身不随の母ちゃんは、自分自身では吐き出すことがうまくできない。
精一杯生き残ろうとそれでも咳をするけれども力が足らなくて、喉にどんどんと食べかすが詰まる。
そして母ちゃんはだんだん青白い顔になって、唇は紫になって、息絶えた。
始め、人はこんなにも顔の色が変わるもんだと感心したものだ。
その直後に俺は飛んでもないことをしたのだと冷や水を浴びたような気落ちになった。
とりあえず、落ち着こう。
そして俺は買い物に出かけたのだった。
買い物をしているうちに俺はだんだんと心を落ち着けることができた。
そしてやってくる安堵。
そう、安堵である。
最愛の肉親を喪った、もとい見殺しにしたのにも関わらず、安堵である。
それほどまでに俺は母ちゃんの介護に疲れていたのだ。
それに気づいた時後悔した。
後悔して後悔して後悔した。
俺はゆっくりとした足取りで家に帰り、救急車を呼んだ。
案の定母ちゃんは死亡していた。
救急車が警察を手配してくれていたが、状況証拠的に俺が疑われることは結局なかった。
捕まってしまえばよかったのに……。
そして牢の中で罪を償えばよかったのに……。
感情ではそう思うも、俺は自首することなく葬式を済ませた。
そこから数か月は経ったが、俺の不眠は治っていなかった。
母ちゃんのあの死に顔と棺桶に収められた穏やかな母ちゃんの顔。
それが思い起こされるからだ。
あんなに苦しそうな表情だったのに。
母ちゃんは、その歪んだ顔を整えられ燃やされた。
最後まで母ちゃんが、俺に対して怒りが向かないようにと、そう思っていたかのようで不気味だった。
俺は狭い道を通る。
寝れない時は、こうして夜中に外へ出ることが日課になっていた。
そして俺は電柱に張り紙がしてあるのを見つける。
普段この電柱には「張り紙禁止」という矛盾した張り紙が張ってあるのを知っていたから印象に残っていた。
そこに新たに貼られていた張り紙にはこう書いてあった。
「転生教に入りませんか。
あなたの現世での未練。現世での後悔。それを異世界で晴らして見せませんか?」
文章はたったのこれだけ。あとは、どこかの住所と電話番号が書かれているのみだった。
俺はその張り紙を剥がし、家に持ち帰った。
「ようこそ。新たなる信者よ」
教祖と呼ばれる男は、大きな法衣をその身に纏っていた。
ここは教会のような建物の中。信者曰く、正しくは境界らしい。
「これ、本当なんですか?」
俺は張り紙を見せつける。
これは電柱に張られていたものだ。
「ええ、間違いありません。私の言うとりに動けば、あなたは別の世界に魂を送ることができます」
「つまり、どういうことなんだ」
「異世界転生とでもいえばわかりやすいでしょうか」
俺はそれでも理解はできなかった。
大事なことはそこではない。
「ちゃんと"後悔"や"未練"は消えるんだろうな?」
「ええ、向こうの世界で存分に晴らすとよいでしょう」
俺はその言葉に半ばすがるようにして、教祖の命令を受けた。
曰く、道端で出会った少女をナイフで殺害し、死を見届ける前に自害せよ、とのことだった。
俺は昂奮した。
やっと。
やっと、この手で殺せる。
俺は後悔をしていた。
母ちゃんを見殺ししたことに。
母ちゃんをこの手で、殺せなかったことに。
俺自身をこの手で、殺せなかったことに。
俺はその二つの未練を一気に晴らすかのように行為に打って出た。
∇
それからの記憶は朧気だった。
何かを漂っていたような気がする。
気が付いたら俺は、馬車に揺られていた。
手枷、足枷をされたまま。
見れば周りも俺と同じような人たちばかりだった。
共通する点は、みな同様に手枷と足枷を嵌め、左肩に焼印が施されているところだろうか。
もちろん、俺自身の肩にも焼印がある。
目をつむる。
俺は、別の世界で罪を償うのだ。
未練は果たした。
後はこの罪を一生かけて償うのだ。
俺の心の中で一つの文字が浮かび上がった。
「罪人」
まさに俺そのもののような言葉だ。
その言葉に呼応するかのように、左手の甲が熱くなった。
そこには謎の紋様が赤く浮かび上がっていた。
罪人の証拠、ということなのだろう。
俺はそのまま馬車に揺られながら、行く末を思った。
今、俺の手に握られているのは血に塗れたナイフ。
それも俺の血ではなく、目の前に倒れ伏しているこの少女の血だ。
少女はまだ生きている。
そう、この少女が死ぬ前に俺は……。
ナイフを胸の高さまで持ち上げ、逆手にする。
この少女が死ぬ前に俺は……、死ななければならない。
「転生教、万歳!」
思いっきり自分の喉元にナイフを突き刺した。
∇
事の発端は、俺の母親だった。
俺の母親は、優しい人だった。
女手一つで俺を大学まで行かせてくれたし、就職に失敗して浪人した後も俺を見捨てなかった。
そんな俺は母ちゃんに頼り切りになってしまった。
30歳を過ぎたというのに碌に働かず、俺は自堕落な生活をつづけた。
そんなある日、母ちゃんは倒れた。
高血圧による脳梗塞。血液が脳の血管を堰き止めてしまい、脳の一部が壊死してしまったそうだ。
母ちゃんは、半身不随となった。
当然金のない俺じゃ、入院台も施設代も出せるわけもなく、家で面倒を見始めた。
国の補助や、親戚の援助もあってとりあえず一日を乗り切ることはできたが、段々と壊れていく母ちゃんが見ていられなくなった。
どうしてこうなった。
どうして俺は母ちゃんに楽をさせてあげられなかった。
母ちゃんは、俺が小学生の頃からひとりきりだ。
そこから数十年も俺というお荷物を背負いながら、戦い続けたのだ。
その間、ひと時の楽だってできなかっただろう。
そうして挙句の果てにこれだ。
きっと絶望したに違いない。
俺は母ちゃんに何がしてあげられるだろうか。
母ちゃんが認知症になった。
倒れてから2年と少し。なんとか母ちゃんの介護が板についてきた頃合いの事だった。
以前からもの忘れが増えてきているとは俺も思っていた。
しかし、まだ大丈夫だろうと俺はタカをくくっていたのだ。
半身不随で一日寝たきり。外にも出ずに過ごしていたのだ。
それに歳もある。
母ちゃんは既に70歳に近づいていたのだ。
そうして俺は40代になろうとしていた。
俺が思い出すお母ちゃん像は、40代の頃のモノだった。その俺が、その母ちゃんと同じ年齢になる。
何ということだろう。
俺は一体何をしているのだろう。
しかしそう言った感情はだんだんと消えていった。
俺は今怒り狂っている。
自分の母親にだ。
何度言っても、わかってくれない、理解してくれない。
「私には、一人息子がいるの。早くおうちに帰らせてちょうだい」
「だから、母ちゃん。俺がその息子だって。んで、ここが俺たちの家だよ」
「嫌よ! 手を放して! 近づかないで! あんたみたいなおじさんが私の息子なわけないでしょう」
「なんでわかってくれないんだ」
母ちゃんは、俺が判らなくなっていた。
母ちゃんからすると、俺は知らないおじさんということになる。
つまり知らないおじさんから、介護をされているという恐怖が常に付きまとう。
だから母ちゃんは必死に抵抗をし始めた。それも毎度毎度。
母ちゃんが家に帰りたいと言ったから、部屋の模様替えをし、昔のような家具の配置をした。
ちょうど、俺が小学生の頃の配置だ。それは昔のアルバムなどをみて再現した。
しかし、時間というものは残酷だ。老けて変わってしまった俺が判らないんだから介護に関しては全く手につかない。
次第に抵抗する母ちゃんに嫌気がさして介護を止めた。
ネグレクトというやつだ。
母ちゃんから異臭がしてくるようになった時だけオムツを取り換えた。
ご飯は決まった時間に口まで運んであげるが、それ以外は部屋に一人きりにした。
母ちゃんはますます認知症が進んだ。
「うらららら、だーららららら!!!」
ついに母ちゃんは言葉を失った。
何かに向かって怒っている声が、隣の声から常に聞こえるようになった。
アレは、俺への怒りなのか。
きっとそうだ。
結局なにも親孝行できなかった俺への怒りなんだ。
俺は毎晩毎晩その声にうなされて、不眠症になった。
それからさらに数年がたった。
母ちゃんは死んだ。
死因は窒息。
喉元に残った食べかすが詰まって死んでいた。
救急車や警察やらが駆けつけて、死因などを調べていたが、完全なる事故だということで片づけられた。俺は買い物に出かけていて、その間に窒息してしまったのだから、と。
しかし実際は違った。
俺はその時まだ家にいたのだ。
母ちゃんが喉を抑えて苦しんでいるのを俺はただ見ていたのだ。
半身不随の母ちゃんは、自分自身では吐き出すことがうまくできない。
精一杯生き残ろうとそれでも咳をするけれども力が足らなくて、喉にどんどんと食べかすが詰まる。
そして母ちゃんはだんだん青白い顔になって、唇は紫になって、息絶えた。
始め、人はこんなにも顔の色が変わるもんだと感心したものだ。
その直後に俺は飛んでもないことをしたのだと冷や水を浴びたような気落ちになった。
とりあえず、落ち着こう。
そして俺は買い物に出かけたのだった。
買い物をしているうちに俺はだんだんと心を落ち着けることができた。
そしてやってくる安堵。
そう、安堵である。
最愛の肉親を喪った、もとい見殺しにしたのにも関わらず、安堵である。
それほどまでに俺は母ちゃんの介護に疲れていたのだ。
それに気づいた時後悔した。
後悔して後悔して後悔した。
俺はゆっくりとした足取りで家に帰り、救急車を呼んだ。
案の定母ちゃんは死亡していた。
救急車が警察を手配してくれていたが、状況証拠的に俺が疑われることは結局なかった。
捕まってしまえばよかったのに……。
そして牢の中で罪を償えばよかったのに……。
感情ではそう思うも、俺は自首することなく葬式を済ませた。
そこから数か月は経ったが、俺の不眠は治っていなかった。
母ちゃんのあの死に顔と棺桶に収められた穏やかな母ちゃんの顔。
それが思い起こされるからだ。
あんなに苦しそうな表情だったのに。
母ちゃんは、その歪んだ顔を整えられ燃やされた。
最後まで母ちゃんが、俺に対して怒りが向かないようにと、そう思っていたかのようで不気味だった。
俺は狭い道を通る。
寝れない時は、こうして夜中に外へ出ることが日課になっていた。
そして俺は電柱に張り紙がしてあるのを見つける。
普段この電柱には「張り紙禁止」という矛盾した張り紙が張ってあるのを知っていたから印象に残っていた。
そこに新たに貼られていた張り紙にはこう書いてあった。
「転生教に入りませんか。
あなたの現世での未練。現世での後悔。それを異世界で晴らして見せませんか?」
文章はたったのこれだけ。あとは、どこかの住所と電話番号が書かれているのみだった。
俺はその張り紙を剥がし、家に持ち帰った。
「ようこそ。新たなる信者よ」
教祖と呼ばれる男は、大きな法衣をその身に纏っていた。
ここは教会のような建物の中。信者曰く、正しくは境界らしい。
「これ、本当なんですか?」
俺は張り紙を見せつける。
これは電柱に張られていたものだ。
「ええ、間違いありません。私の言うとりに動けば、あなたは別の世界に魂を送ることができます」
「つまり、どういうことなんだ」
「異世界転生とでもいえばわかりやすいでしょうか」
俺はそれでも理解はできなかった。
大事なことはそこではない。
「ちゃんと"後悔"や"未練"は消えるんだろうな?」
「ええ、向こうの世界で存分に晴らすとよいでしょう」
俺はその言葉に半ばすがるようにして、教祖の命令を受けた。
曰く、道端で出会った少女をナイフで殺害し、死を見届ける前に自害せよ、とのことだった。
俺は昂奮した。
やっと。
やっと、この手で殺せる。
俺は後悔をしていた。
母ちゃんを見殺ししたことに。
母ちゃんをこの手で、殺せなかったことに。
俺自身をこの手で、殺せなかったことに。
俺はその二つの未練を一気に晴らすかのように行為に打って出た。
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それからの記憶は朧気だった。
何かを漂っていたような気がする。
気が付いたら俺は、馬車に揺られていた。
手枷、足枷をされたまま。
見れば周りも俺と同じような人たちばかりだった。
共通する点は、みな同様に手枷と足枷を嵌め、左肩に焼印が施されているところだろうか。
もちろん、俺自身の肩にも焼印がある。
目をつむる。
俺は、別の世界で罪を償うのだ。
未練は果たした。
後はこの罪を一生かけて償うのだ。
俺の心の中で一つの文字が浮かび上がった。
「罪人」
まさに俺そのもののような言葉だ。
その言葉に呼応するかのように、左手の甲が熱くなった。
そこには謎の紋様が赤く浮かび上がっていた。
罪人の証拠、ということなのだろう。
俺はそのまま馬車に揺られながら、行く末を思った。
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