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兄はただ食われるのみ
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「早く起きてよ、にいさん。」
妹の唯に呼ばれて瞼を少しだけ開いた。
「もう朝?」
「そ、ご飯できたから早く食べよ。」
纏わりついた毛布をどけて、ゆっくりと体を起こした。頭に寝癖を感じながら部屋を出て朝食に向かう。
なんとなく違和感を感じる家に首を傾げるも、テーブルの上に並ぶものにすぐに夢中になった。
「やっぱ朝は味噌汁だよなー。にしてもなんで唯が作ってんだ?」
俺の記憶では母がいつも作っていたはずだが、今日は母が見当たらない。どこに行ったのか。
「にいさんこそ、朝ちゃんと起きて一緒にご飯食べるなんてどうかしたの?いつも寝たまま出てこないのに」
「何言ってんだ。俺はいつも早起きだろ。」
とは言ったものの唯が「お前こそ何言ってんだ」みたいな顔でこちらを見てくる。まあ早起きではないのは確かだが朝は起きれないものだ許して欲しい。
「それににいさん寝巻きのままだし。なに?襲ってほしいの?」
!?
突然の発言に味噌汁を吹きそうになるがギリギリで耐えた。
「えっ、何?本気にしちゃった?」
変な顔を晒していたこちらを、少しニヤつきながら煽ってくる。いつからこの妹はこんなことを言うようになったのか。育て方を間違えたかなぁ、とほほ。
「んなわけないだろ。変なこと言ってねーで唯も飯食え飯。」
「はいはーい。」
なんとかご飯に集中しようとする。しかし、食べているあいだ唯がずっとこちらをガン見してくる。気になって仕方がない。
朝から続く違和感の正体に確信が持てないまま朝食を終えた。
「んじゃ俺朝シャンするわ。」
そう言った瞬間、唯はびっくりした様な顔でこちらを見た。
「いつものことだろ、いやいつもは昼シャンか」とか心の中でツッコミながら寝巻きを脱ごうとした。
次の瞬間、俺はソファーに押し倒されていた。
「にいさんはバカになっちゃったの?」
俺の腕を押さえつけながら、もう片方の手で俺の額をそっと唯は撫でた。
ただでさえ綺麗なその顔で、じっと至近距離から見つめられたら妹なんて関係なく変になりそうで、すぐに左手で押し返そうとした。
「にいさんはこんな事になっても全然抵抗しないんだ。」
俺より唯の方が力が強いのか、俺が本当は抵抗する気が起きなかったのか。それともその両方なのか、俺の腕では全く押し返すことはできなかった。
「っ!?ちょっ、ちょっと待て!」
「待つわけないじゃん」
そうやってニヤニヤしながら俺にゆっくり顔を近づけた。
頬に優しい感触。
キスされた!!?
「前まで誰にも隙を見せなかったにいさんが」
じっと目を見つめられる。
「こんなにも無防備に」
やばい!と体を捻ろうにものしかかられたまま身動きも取れない。
そっと唇に触れられた。
「もう、いいよね?にいさん♡」
妹の唯に呼ばれて瞼を少しだけ開いた。
「もう朝?」
「そ、ご飯できたから早く食べよ。」
纏わりついた毛布をどけて、ゆっくりと体を起こした。頭に寝癖を感じながら部屋を出て朝食に向かう。
なんとなく違和感を感じる家に首を傾げるも、テーブルの上に並ぶものにすぐに夢中になった。
「やっぱ朝は味噌汁だよなー。にしてもなんで唯が作ってんだ?」
俺の記憶では母がいつも作っていたはずだが、今日は母が見当たらない。どこに行ったのか。
「にいさんこそ、朝ちゃんと起きて一緒にご飯食べるなんてどうかしたの?いつも寝たまま出てこないのに」
「何言ってんだ。俺はいつも早起きだろ。」
とは言ったものの唯が「お前こそ何言ってんだ」みたいな顔でこちらを見てくる。まあ早起きではないのは確かだが朝は起きれないものだ許して欲しい。
「それににいさん寝巻きのままだし。なに?襲ってほしいの?」
!?
突然の発言に味噌汁を吹きそうになるがギリギリで耐えた。
「えっ、何?本気にしちゃった?」
変な顔を晒していたこちらを、少しニヤつきながら煽ってくる。いつからこの妹はこんなことを言うようになったのか。育て方を間違えたかなぁ、とほほ。
「んなわけないだろ。変なこと言ってねーで唯も飯食え飯。」
「はいはーい。」
なんとかご飯に集中しようとする。しかし、食べているあいだ唯がずっとこちらをガン見してくる。気になって仕方がない。
朝から続く違和感の正体に確信が持てないまま朝食を終えた。
「んじゃ俺朝シャンするわ。」
そう言った瞬間、唯はびっくりした様な顔でこちらを見た。
「いつものことだろ、いやいつもは昼シャンか」とか心の中でツッコミながら寝巻きを脱ごうとした。
次の瞬間、俺はソファーに押し倒されていた。
「にいさんはバカになっちゃったの?」
俺の腕を押さえつけながら、もう片方の手で俺の額をそっと唯は撫でた。
ただでさえ綺麗なその顔で、じっと至近距離から見つめられたら妹なんて関係なく変になりそうで、すぐに左手で押し返そうとした。
「にいさんはこんな事になっても全然抵抗しないんだ。」
俺より唯の方が力が強いのか、俺が本当は抵抗する気が起きなかったのか。それともその両方なのか、俺の腕では全く押し返すことはできなかった。
「っ!?ちょっ、ちょっと待て!」
「待つわけないじゃん」
そうやってニヤニヤしながら俺にゆっくり顔を近づけた。
頬に優しい感触。
キスされた!!?
「前まで誰にも隙を見せなかったにいさんが」
じっと目を見つめられる。
「こんなにも無防備に」
やばい!と体を捻ろうにものしかかられたまま身動きも取れない。
そっと唇に触れられた。
「もう、いいよね?にいさん♡」
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