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36 愚かな自分 王様視点
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昨晩のレティシアは悲しそうだった。
だからそれ以上聞けなかった。
僕はレティシアのことは何も知らない。
ある日叔父上が連れてきた少女。
叔父上とは特別な関係があるみたいだ。
叔父上に、聞いてみようかな。
今日は、レティシアは兄上に会いに行くって言ってたから。
執務室の自分の机に座り、叔父上の仕事が落ち着くのを待つ。何か察してくれたのか、
「何か話したい事があるようですね?」
手を止めて聞いてくれた。
「あの…聞いていいのかわからないんだけど、レティシアのこと。」
「どんな事ですか?」
「家族の事とか、領地の事。」
兄上が王都にいる事は知っているけど、両親のことは聞いた事がない。
「ああ、王様は知っていたほうがいいかも知れませんね。」
そうして話はじめてくれた。
両親は大規模な魔物の暴走で亡くなったこと。
領地は難民と孤児で溢れ、救済院は病人と怪我人がいつ治療して貰えるかわからないまま、毎日誰かが死んでいった。
そんな環境でレティシアは3歳から見よう見まねで治癒魔法を使い、孤児院を支援し、難民達に仕事を与えるための事業を提案していた。
「言い訳にしかならないが、あの頃は王様だけではなく私も体調が思わしくなく、国の細部までは行政が行き届いておりませんでした。恥ねばならない過去です。」
ショックで暫く声が出なかった。
僕は王宮で沢山の使用人や治癒師に囲まれてフカフカの布団に寝かされていた。食べ物も食べたくないと残した。薬も嫌というほど飲まされた。この中の何か一つでも分け与えていたら助かった命があったのではないか?それなのに僕は「死 に た い」などと。
今ならわかる。
生きたいと願う命がいくつも奪われた。
「大丈夫ですか?更に酷な事を申し上げますが、それはノースエルデェルだけに限った事ではありません。辺境の村や町では珍しくは無い事です。」
「僕は、どうしたらいい?何ができる?」
叔父上は首を横にふる。
「今は何も…ただ心に留めておいて下さい。」
「でも、レティシアは助けてるよね。」
「レティシアはレティシアのやり方で助けていますが、王様は王様として違う方法をとらなければなりません。今日明日一人一人を助けるのではなくより多くの民を救う方法が必要なのです。」
ああ、僕はまた愚かな事を。
だが、この自己嫌悪をぬぐい去るためには何かせずにはいられない。
「焦る気持ちはわかります。ですが、今はまず生きて下さい。嬉しい事は嬉しい、悲しい事は悲しい、楽しい事、苦しい事、いろいろな事を経験し、民の心に寄り添える王におなりください。」
僕が本当に最低なのはそんな自分が他人からどう見られていたか心配している事だ、
「レティシアは、僕のこと軽蔑しているんじゃないかな。」
事実を知って、どんな顔をして会えばいいのだろう。怖い。
「さあ、本当のところはわかりませんが。王様から見てそんな人ですか?」
「違う。どうしてあんなに他人に優しくできるの?」
見ていてわかる。レティシアは僕だけじゃなく、ちょっとした怪我や疲れている人もすべて癒す。
「優しさは巡りめぐって自分に帰ってくるから。らしいですよ。それは恩を売るという意味ではなく、誰かに優しくしたらその優しくされた人がまた他の人に優しくなれる。そんな事が巡りめぐって自分に帰ってくるらしいですよ。」
「城の中の皆が優しく前より明るくなったのも関係ある?」
「そうかもしれませんね。」
「レティシアはすごいね。」
「そうですよ。」
何故か叔父上が自慢気だ。
「叔父上はレティシアと特別に仲がいいよね?」
「はい、特別に大切な方です。」
何?特別って。なんでそんな嬉しそうな顔をするの?まさか、
「あの…叔父上とレティシアでは年が離れすぎではないですか?」
「えっ?ああ、そういう意味では。」
否定するかと思えば、ニヤリと笑い、
「…そんなことはないんじゃないかな。モントリオール公爵と私の姉は38も年の差がありますよ。」
「公爵夫妻は特別なケースじゃないですか、それにお互い成人しているのと未成年とでは!…何ニヤニヤしているんですか?」
僕の反応を楽しんでいるみたいだ。
「レティシアがお好きですか?」
「ぼ、僕には婚約者がいます。からかわないで下さい。」
「正確には仮婚約です。」
この国の法では双方が16歳以上にならないと婚約式は行えない。神殿で婚約式を執り行えばよっぽどの理由が無い限り解消はできない。どちらの有責か書類に記され神官の立ち会いの元、破棄される。そのため破棄されたほうはとても辛い立場になる。
だが、お互いが幼いうちに家同士で婚約し、後々問題がおこる場合もある。そんな時、簡単に手続きでき、傷もつかないように子供同士の婚約は仮婚約とするのだ。
実は婚約については気になって調べたのだ。
自分の事なのに自分が知らないうちに決められた婚約だから。
「今から大事な事を話ます。」
急に真面目な顔をする。
「レティシアは特別です。あの力は決して他国に奪われてはなりません。国として保護しなければならない力です。辺境の男爵家ではきっと彼女は守れない。今のところは私が後ろ楯ということで牽制する事にしていますが、それでは弱い。いずれは私の養女にし、王族に近い家門に嫁がせたいと思っております。」
レティシアの結婚?なんだか胸がざわつく。
「レティシアにはその話は?」
「いいえ。彼女はまだ自分がそれほど特別だとは思っておりません。それに、私はできることなら彼女から自由を奪いたくありません。ですが、もし彼女を守る事をできる者が見つからない時はどうか王様の側妃として迎える心構えをしておいて下さい。」
「そんな、レティシアは側妃になど…あっ。」
そうだった、叔父上の母君も側妃であったのに。
「申し訳ございません。」
「いいえ。おわかりのように王の側妃とはいえ正妃とは比べ物にならないほど地位は低い。子供達は王家であるカールセルを名乗れますが側妃は王家の籍には入れません。
かといって、ロズウェル侯爵令嬢とは婚約を継続させなければなりません。理由はおわかりですね。」
「ああ。」
ロズウェル侯爵はカールセル王国の過半数の貴族を掌握している。
大半は中級や下級貴族であるが。
それに対し、王族派は上級貴族が多いが圧倒的に数で負けている。
貴族派が王家に入る事で両派の軋轢を緩和させるためにだ。
「王様もレティシアもロズウェル侯爵令嬢もまだ子供です。これから先考えも状況も変わってくるでしょう。ですが、レティシアを守ることだけは忘れないで下さい。」
忘れない。だがどうやって?
こんな弱くて愚かな自分に何ができる?
だからそれ以上聞けなかった。
僕はレティシアのことは何も知らない。
ある日叔父上が連れてきた少女。
叔父上とは特別な関係があるみたいだ。
叔父上に、聞いてみようかな。
今日は、レティシアは兄上に会いに行くって言ってたから。
執務室の自分の机に座り、叔父上の仕事が落ち着くのを待つ。何か察してくれたのか、
「何か話したい事があるようですね?」
手を止めて聞いてくれた。
「あの…聞いていいのかわからないんだけど、レティシアのこと。」
「どんな事ですか?」
「家族の事とか、領地の事。」
兄上が王都にいる事は知っているけど、両親のことは聞いた事がない。
「ああ、王様は知っていたほうがいいかも知れませんね。」
そうして話はじめてくれた。
両親は大規模な魔物の暴走で亡くなったこと。
領地は難民と孤児で溢れ、救済院は病人と怪我人がいつ治療して貰えるかわからないまま、毎日誰かが死んでいった。
そんな環境でレティシアは3歳から見よう見まねで治癒魔法を使い、孤児院を支援し、難民達に仕事を与えるための事業を提案していた。
「言い訳にしかならないが、あの頃は王様だけではなく私も体調が思わしくなく、国の細部までは行政が行き届いておりませんでした。恥ねばならない過去です。」
ショックで暫く声が出なかった。
僕は王宮で沢山の使用人や治癒師に囲まれてフカフカの布団に寝かされていた。食べ物も食べたくないと残した。薬も嫌というほど飲まされた。この中の何か一つでも分け与えていたら助かった命があったのではないか?それなのに僕は「死 に た い」などと。
今ならわかる。
生きたいと願う命がいくつも奪われた。
「大丈夫ですか?更に酷な事を申し上げますが、それはノースエルデェルだけに限った事ではありません。辺境の村や町では珍しくは無い事です。」
「僕は、どうしたらいい?何ができる?」
叔父上は首を横にふる。
「今は何も…ただ心に留めておいて下さい。」
「でも、レティシアは助けてるよね。」
「レティシアはレティシアのやり方で助けていますが、王様は王様として違う方法をとらなければなりません。今日明日一人一人を助けるのではなくより多くの民を救う方法が必要なのです。」
ああ、僕はまた愚かな事を。
だが、この自己嫌悪をぬぐい去るためには何かせずにはいられない。
「焦る気持ちはわかります。ですが、今はまず生きて下さい。嬉しい事は嬉しい、悲しい事は悲しい、楽しい事、苦しい事、いろいろな事を経験し、民の心に寄り添える王におなりください。」
僕が本当に最低なのはそんな自分が他人からどう見られていたか心配している事だ、
「レティシアは、僕のこと軽蔑しているんじゃないかな。」
事実を知って、どんな顔をして会えばいいのだろう。怖い。
「さあ、本当のところはわかりませんが。王様から見てそんな人ですか?」
「違う。どうしてあんなに他人に優しくできるの?」
見ていてわかる。レティシアは僕だけじゃなく、ちょっとした怪我や疲れている人もすべて癒す。
「優しさは巡りめぐって自分に帰ってくるから。らしいですよ。それは恩を売るという意味ではなく、誰かに優しくしたらその優しくされた人がまた他の人に優しくなれる。そんな事が巡りめぐって自分に帰ってくるらしいですよ。」
「城の中の皆が優しく前より明るくなったのも関係ある?」
「そうかもしれませんね。」
「レティシアはすごいね。」
「そうですよ。」
何故か叔父上が自慢気だ。
「叔父上はレティシアと特別に仲がいいよね?」
「はい、特別に大切な方です。」
何?特別って。なんでそんな嬉しそうな顔をするの?まさか、
「あの…叔父上とレティシアでは年が離れすぎではないですか?」
「えっ?ああ、そういう意味では。」
否定するかと思えば、ニヤリと笑い、
「…そんなことはないんじゃないかな。モントリオール公爵と私の姉は38も年の差がありますよ。」
「公爵夫妻は特別なケースじゃないですか、それにお互い成人しているのと未成年とでは!…何ニヤニヤしているんですか?」
僕の反応を楽しんでいるみたいだ。
「レティシアがお好きですか?」
「ぼ、僕には婚約者がいます。からかわないで下さい。」
「正確には仮婚約です。」
この国の法では双方が16歳以上にならないと婚約式は行えない。神殿で婚約式を執り行えばよっぽどの理由が無い限り解消はできない。どちらの有責か書類に記され神官の立ち会いの元、破棄される。そのため破棄されたほうはとても辛い立場になる。
だが、お互いが幼いうちに家同士で婚約し、後々問題がおこる場合もある。そんな時、簡単に手続きでき、傷もつかないように子供同士の婚約は仮婚約とするのだ。
実は婚約については気になって調べたのだ。
自分の事なのに自分が知らないうちに決められた婚約だから。
「今から大事な事を話ます。」
急に真面目な顔をする。
「レティシアは特別です。あの力は決して他国に奪われてはなりません。国として保護しなければならない力です。辺境の男爵家ではきっと彼女は守れない。今のところは私が後ろ楯ということで牽制する事にしていますが、それでは弱い。いずれは私の養女にし、王族に近い家門に嫁がせたいと思っております。」
レティシアの結婚?なんだか胸がざわつく。
「レティシアにはその話は?」
「いいえ。彼女はまだ自分がそれほど特別だとは思っておりません。それに、私はできることなら彼女から自由を奪いたくありません。ですが、もし彼女を守る事をできる者が見つからない時はどうか王様の側妃として迎える心構えをしておいて下さい。」
「そんな、レティシアは側妃になど…あっ。」
そうだった、叔父上の母君も側妃であったのに。
「申し訳ございません。」
「いいえ。おわかりのように王の側妃とはいえ正妃とは比べ物にならないほど地位は低い。子供達は王家であるカールセルを名乗れますが側妃は王家の籍には入れません。
かといって、ロズウェル侯爵令嬢とは婚約を継続させなければなりません。理由はおわかりですね。」
「ああ。」
ロズウェル侯爵はカールセル王国の過半数の貴族を掌握している。
大半は中級や下級貴族であるが。
それに対し、王族派は上級貴族が多いが圧倒的に数で負けている。
貴族派が王家に入る事で両派の軋轢を緩和させるためにだ。
「王様もレティシアもロズウェル侯爵令嬢もまだ子供です。これから先考えも状況も変わってくるでしょう。ですが、レティシアを守ることだけは忘れないで下さい。」
忘れない。だがどうやって?
こんな弱くて愚かな自分に何ができる?
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