灰色の人生は異世界(MMORPG仕様)への転移で、虹色の人生に

ぎたー

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第100話・夜風とのギルドバトル1

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大勝負の前にまさかの新メンバー加入だ、それも即戦力!これから楽しくなっちゃうな!

ギルドバトルの作戦はいつもどおり現地発表としよう。
相手がネタギルドではないため職業も分からないし、こちらはリリィが加入したことで柔軟な対応ができるから準備万端だ。少数精鋭のギルドならではの強みを生かしていこう。
ギルドバトル前にポーションや装備など必要なものを揃えるためにも、一時解散とする。
さあ、これから一番重要な用事を済まさないとと意気込んでいるとシルから声を掛けられる。

「一緒に行ってもいいですか?」

「シルはリリィの元にいなくていいのか?」

「はい。私はリリィの補佐をするために来ましたが、今はfortuneの家族です」

おお、素晴らしいことを言うではないか。

「ギルドバトルは参加でいいんだよな?職業は何になるんだ?ランサーか?」

「ハイランサーですね。私は防御と移動が中心のスキルで、立て直し要員と言ってもいいかと思います」

fortuneの上位職も増えてきたから、レイナとルリを早く上位職にしないとな。
それにしても立て直し要員なんて珍しい立ち位置だ。
体力と防御で耐えつつ、スキルの機動性で仲間を窮地から救うのが役割というところか。

「攻撃スキルはあるのか?」

「当然突きなどのスキルはありますが、メイン攻撃というなら移動型の火力スキルですね」

移動と防御に重点を置いたキャラ、全てはリリィを守るためってわけだな。

「分かった、ギルドバトルでは大まかにしか指示はしないから自分の判断を優先してくれ」

「分かりました」

シルは頷く。
そんなことを話しつつサティさんの店の扉をドン!と開ける。

「サティさん!このシルクハットを装備した状態でシルクハットを被ってない見た目にしたいんですが、できますか!」

「ゼ、ゼロじゃない、びっくりするわね。・・・シルクハットを見えないようにしたいですって?」

「そうです、できますか!」

「時々そういう注文があるからね。私にかかればすぐなんだけど、貴重なアイテムを使用するから金貨10枚はいただくよ?」

「すぐにやってください、ギルドバトルに間に合わなくなってしまうので」

「分かったわ、今日もがんばりなさいよ」

「任せてください。度肝抜いてやりますよ」

サティさんはシルクハットへ見たことのないアイテムを組み合わせる。そのシルクハットを受け取って装備すると見えなくなっているらしい。シルが頷きながら大丈夫ですと言ってくれた。
よかった~、ギルドバトルまでに間に合って。



全員が準備を終えて、冒険者協会の待合室に集合した。

「じゃあ、陣形を発表する。とはいえ、人数も少ないし前衛後衛がしっかり別れているから必要ないだろうけど一応な。前衛、アシュレイ様、シル、レイナ。中衛、リリィ。後衛ルリ、俺という陣形でいく。後は、いつも通りその場で指示を出すから臨機応変に頼む」

全員の了解を頂いたので、ギルドバトルフィールドの転移陣に乗る。
さ、大幅にパワーアップしたfortuneを見せつけてやるぜ!



転移した先は荒野フィールド、障害物なし。

オオオオオオオォォォォォォー!!!!

大歓声がすごい。俺達も有名ギルドの仲間入りってとこか?
ルリとレイナへの大歓声も変わらずすごいものだ。

「ゼロてめー!!!!」「酒場のこと忘れてねえぞー!」
「誰でもいい、ゼロを殺せー!」「あいつは男の敵だー!」
「ゼロのようなハーレム野郎は絶対に許すな―!」

そして俺へのブーイングも凄まじいことになっている。
完全に酒場での出来事が、野郎共のスイッチを入れたに違いない・・・
ルリとレイナへの大声援と俺へのブーイング規模が一緒なのは、これいかに。

「ゼロ、ものすごい野次が飛んできているようだが相当に嫌われているのか?」

ぐはっ!
ゼロはリリィに精神をナイフで斬られた。

「リリィ、そういうことは思っていても言うものじゃありません。心の中で思っておくものです」

ぶはっ!
ゼロはシルに精神をナイフで刺された。

「リリィ、シル、世の中には精神が強くない人もいるんだ。優しくしないといけないよ」

ゼロは心をボロボロにしながら、リリィとシルに世の中の摂理を教えた。

「分かった」「分かりました」

リリィとシルは素直に頷く。
まさか、ギルドバトルが始まっていないのに味方から攻撃を受けるとは・・・
俺だって気丈には振舞っているけど、本音をいえば嫌われたくないんだよー!と涙を拭う。


と、どうでもいいやりとりをしながら、魔力増幅をした後でディレイスペルにダブルウインドランスを待機させていく。
マジックブーストのおかげでダブルウインドランスが凶悪になったからディレイスペルへ採用した。
対人最強スキルのキラーウインドは伏せる方向でいこう。
全員にヘイストをかけたところで、ギルドバトル開始の合図だ。

「さあ、いくぞ。俺が敵を見つけたら停止の合図をかける」

荒野をforutuneメンバーは進む。

エネミーサーチに敵影が見えた。
ウインドアイで確認すると、隠蔽されたアサシンがフィールドの右端1名と左端1名が先行してきている。バレない確率をあげるために端から忍び寄っているのだろう、やるな。
その後に続くのはフィールド中央に剣士3、全員が剣と盾持ちでタンク。その後ろにアーチャー1、その後ろに魔法使い2とヒーラー2という構成だ。
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