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第六章 吉備の鍛冶神
第27話 塩と鉄
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●第27話 塩と鉄
吉備に到着した磐余彦の一行は、児島に向かった。この海域を支配する鷲羽王と会見するためである。
「皆さまのご活躍は、我らの耳にも届いております」
鷲羽王が一行を丁重に出迎えた。岡水門での野盗との一戦が、すでに知れ渡っているようだ。
「王」を名乗っているが、鷲羽も一皮むけば海賊の首領である。
ただし場数を踏んでいるだけあって、利に聡く抜け目のない印象である。
「我らは所詮大国に挟まれた小国に過ぎず、あまり期待をされても落胆させるだけかもしれません。なれどできる限りのことは致しますゆえ、何なりとお申しつけください」
とへりくだる一方で、鷲羽王の言葉には大国としての自信が覗える。
吉備の強みは鉄を始めとする天然資源と、情勢収集力である。
吉備の一族はヤマトと筑紫、さらには日本海勢力と目まぐるしく移り変わる倭国の覇権争いの中で、瀬戸内海を握ることで行く末を見据え、一時はヤマトと、またある時には筑紫に与して戦乱の世を巧みに泳いできた。
このとき磐余彦が行宮を建てた高島は、児島からは目と鼻の先の小さな無人島である。
「宮」といっても柱を立てた上に草や藁で覆っただけの粗末な小屋だが、とりあえず雨露をしのぐことはできた。
真水の出る井戸があり、貝や魚もふんだんに獲れる。
ひとまずの暮らしはここで十分だった。
行宮を建ててほどなく、鷲羽王の招きで磐余彦を歓迎する宴が開かれた。
鷲羽王の王宮は、海を見下ろす児島の高台にあった。
児島は大きな島で、海岸線の狭い土地を切り開いて田や畑を作り、多くの人が半農半漁の暮らしをしている。
むろん塩作りも重要な仕事である。
磐余彦たちの前には新鮮なカニやエビ、タイの刺身、タコの燻製など瀬戸内の海の幸がふんだんに盛られている。
鳥の卵やシカやイノシシの肉、キノコ、山菜、アケビなどの山や野の幸もある。
「いかがかな。吉備の豊かさは倭国の中でも随一であろう」
鷲羽王が胸を張った。
「すげえな」
そう言って肉にかぶりついた来目が、一口食べるなり顔をしかめた。
「痛ってえ。砂がいっぱい混じってるぜ」
「これは失礼つかまつった」
給仕していた者が、あわてて肉についた砂を払う。この時代の製塩技術では、細かい砂を取り除くのは難しかった。
「それによう、この塩まずいぜ」
来目が周りに聞こえるような大声で言った。
さすがの給仕も不快さを露わにした。
せっかくのもてなしに無礼きわまりない発言である。
「これ、来目」
磐余彦がたしなめたが、居並ぶ吉備一党の顔が醜く歪んだのが分かった。
鷲羽王の目も細く険しいものに変わっている。
「だってよう、こんないい肉だったら、俺の塩を使えばとびきりの味になるぜ」
来目の言うことにも一理あった。
この時代の味付けは塩が主体で、味噌や醤油はまだない。
塩の旨みが料理の味を決めるといっても過言ではない。
調子に乗った来目がさらに追い打ちをかける。
「こっちの塩作りはまだ未熟だね。せっかくいい浜なのに勿体ない」
「たしかに、日向の塩よりは味が鈍いといえるでしょうね」
ふだんは無口な稲飯命までが同調した。
塩土老翁に師事して唐土の製塩法を学んだ上に、学者肌だけに物言いにも遠慮がない。
「なに?」
今度は吉備王配下の塩職人が気色ばんだ。
不穏な空気が漂った。だが稲飯命はそんな気配に構うことなく、腰に下げた革袋を取り出した。
「これが吾らに伝わる製法で作った塩です」
日向の塩は、てのひらに乗せると粒が細かい。
褐色を帯びて粘つく吉備の塩に比べ、真っ白でさらさらしている。
「どうぞ」
だが鷲羽王はためらった様子で手を伸ばさない。
「はっはっはっ、毒など入っておりません」
稲飯命が舐めてみせると、鷲羽王は渋々手を出した。
しかし一口舐めたとたん、鷲羽王の目が大きく見開かれた。
「なんと塩っぱい、だが旨いぞ!」
その声を聞いて鷲羽王の侍臣たちが、先を争うように手を伸ばして舐めた。
粒が細かくぴりっと塩辛いのに、ほんのり甘さが残る。雑味もない。
「旨い!」
「こんな塩は初めてだ!」
みな一様に驚いていた。
「吾らの塩は塩土老翁直伝だから、それと比べるのは気の毒だ」
磐余彦がかばうように言った。
当時の最先端をゆく唐土の優れた製塩技術を学んでいるのだから無理もない。
「我らが製法を使えば、より多く、より上質の塩が採れましょう」
稲飯命が誇らし気に言った。
「まことか?」鷲羽王の目が輝いた。
「せっかくの折です。伝授いたしましょう」
「それは有り難い!」
鷲羽王は一転して満面の笑みを浮かべ、稲飯命の言葉に卑屈なほど反応してみせた。
弥生時代は、食糧の中で米が主要な地位を占めるようになった時代である。
その結果、味付けに塩の重要性が増していった。
瀬戸内海では縄文時代から遠浅の海を利用して塩の採取が行われていたが、当時は砂浜に打ち上げられた塩の塊を拾い集めて砂粒やごみを取り除くだけの初歩的な採取法だった。
それが弥生時代になると土器製塩が発達した。
やり方は壺型の土器に海水を汲んで火にかけて沸騰させ、水分を飛ばす。
蒸発したら再度海水を入れ、同じことを繰り返す。
これを何度も続けると土器の底に塩が残るのである。
児島では、弥生時代中期から後期にかけての台脚の上にV字型の鉢がついた小ぶりの土器が大量に出土している。
これが製塩に使われたとみられる。
稲飯命が製塩法を伝授したことにより、吉備の塩作りは以前の倍も収穫が増えた。
それだけでなく、品質も格段に向上した。
これまでの製法ではどうしても細かい砂やごみを取り除くことができなかったのが、ほぼ完璧に近い状態で塩を作ることができるようになった。
「このような塩は、ヤマトにもありますまい」
吉備王の賞賛は決して大げさではなかった。
これをきっかけに、磐余彦たちは吉備の金属工房に入ることが許された。金属工房とはすなわち軍需工場のことである。
この時代の吉備は高度な鉄加工技術を誇る地域の一つで、大陸や半島から輸入した鉄鋌を加工して刀や鉾、鉄鏃を生産することができた。
鉄すなわち国力であり軍事力である。
鉄の農機具の登場は、石や銅のそれに比べ農業生産性を飛躍的に向上させた。
鉄剣もまた、それまでの戦闘の姿を一変させた。
それまでの青銅剣は、刃が脆い割に重い。もっぱら叩きつけるか突く動作でしか相手を倒せなかった。
それに対しよく鍛えた鉄剣は細身で軽い上に折れにくい。
強靭なぶん殺傷能力も高く、突くことも斬ることも自在である。
その意味では武器の革命と言ってもよい。
吉備に到着した磐余彦の一行は、児島に向かった。この海域を支配する鷲羽王と会見するためである。
「皆さまのご活躍は、我らの耳にも届いております」
鷲羽王が一行を丁重に出迎えた。岡水門での野盗との一戦が、すでに知れ渡っているようだ。
「王」を名乗っているが、鷲羽も一皮むけば海賊の首領である。
ただし場数を踏んでいるだけあって、利に聡く抜け目のない印象である。
「我らは所詮大国に挟まれた小国に過ぎず、あまり期待をされても落胆させるだけかもしれません。なれどできる限りのことは致しますゆえ、何なりとお申しつけください」
とへりくだる一方で、鷲羽王の言葉には大国としての自信が覗える。
吉備の強みは鉄を始めとする天然資源と、情勢収集力である。
吉備の一族はヤマトと筑紫、さらには日本海勢力と目まぐるしく移り変わる倭国の覇権争いの中で、瀬戸内海を握ることで行く末を見据え、一時はヤマトと、またある時には筑紫に与して戦乱の世を巧みに泳いできた。
このとき磐余彦が行宮を建てた高島は、児島からは目と鼻の先の小さな無人島である。
「宮」といっても柱を立てた上に草や藁で覆っただけの粗末な小屋だが、とりあえず雨露をしのぐことはできた。
真水の出る井戸があり、貝や魚もふんだんに獲れる。
ひとまずの暮らしはここで十分だった。
行宮を建ててほどなく、鷲羽王の招きで磐余彦を歓迎する宴が開かれた。
鷲羽王の王宮は、海を見下ろす児島の高台にあった。
児島は大きな島で、海岸線の狭い土地を切り開いて田や畑を作り、多くの人が半農半漁の暮らしをしている。
むろん塩作りも重要な仕事である。
磐余彦たちの前には新鮮なカニやエビ、タイの刺身、タコの燻製など瀬戸内の海の幸がふんだんに盛られている。
鳥の卵やシカやイノシシの肉、キノコ、山菜、アケビなどの山や野の幸もある。
「いかがかな。吉備の豊かさは倭国の中でも随一であろう」
鷲羽王が胸を張った。
「すげえな」
そう言って肉にかぶりついた来目が、一口食べるなり顔をしかめた。
「痛ってえ。砂がいっぱい混じってるぜ」
「これは失礼つかまつった」
給仕していた者が、あわてて肉についた砂を払う。この時代の製塩技術では、細かい砂を取り除くのは難しかった。
「それによう、この塩まずいぜ」
来目が周りに聞こえるような大声で言った。
さすがの給仕も不快さを露わにした。
せっかくのもてなしに無礼きわまりない発言である。
「これ、来目」
磐余彦がたしなめたが、居並ぶ吉備一党の顔が醜く歪んだのが分かった。
鷲羽王の目も細く険しいものに変わっている。
「だってよう、こんないい肉だったら、俺の塩を使えばとびきりの味になるぜ」
来目の言うことにも一理あった。
この時代の味付けは塩が主体で、味噌や醤油はまだない。
塩の旨みが料理の味を決めるといっても過言ではない。
調子に乗った来目がさらに追い打ちをかける。
「こっちの塩作りはまだ未熟だね。せっかくいい浜なのに勿体ない」
「たしかに、日向の塩よりは味が鈍いといえるでしょうね」
ふだんは無口な稲飯命までが同調した。
塩土老翁に師事して唐土の製塩法を学んだ上に、学者肌だけに物言いにも遠慮がない。
「なに?」
今度は吉備王配下の塩職人が気色ばんだ。
不穏な空気が漂った。だが稲飯命はそんな気配に構うことなく、腰に下げた革袋を取り出した。
「これが吾らに伝わる製法で作った塩です」
日向の塩は、てのひらに乗せると粒が細かい。
褐色を帯びて粘つく吉備の塩に比べ、真っ白でさらさらしている。
「どうぞ」
だが鷲羽王はためらった様子で手を伸ばさない。
「はっはっはっ、毒など入っておりません」
稲飯命が舐めてみせると、鷲羽王は渋々手を出した。
しかし一口舐めたとたん、鷲羽王の目が大きく見開かれた。
「なんと塩っぱい、だが旨いぞ!」
その声を聞いて鷲羽王の侍臣たちが、先を争うように手を伸ばして舐めた。
粒が細かくぴりっと塩辛いのに、ほんのり甘さが残る。雑味もない。
「旨い!」
「こんな塩は初めてだ!」
みな一様に驚いていた。
「吾らの塩は塩土老翁直伝だから、それと比べるのは気の毒だ」
磐余彦がかばうように言った。
当時の最先端をゆく唐土の優れた製塩技術を学んでいるのだから無理もない。
「我らが製法を使えば、より多く、より上質の塩が採れましょう」
稲飯命が誇らし気に言った。
「まことか?」鷲羽王の目が輝いた。
「せっかくの折です。伝授いたしましょう」
「それは有り難い!」
鷲羽王は一転して満面の笑みを浮かべ、稲飯命の言葉に卑屈なほど反応してみせた。
弥生時代は、食糧の中で米が主要な地位を占めるようになった時代である。
その結果、味付けに塩の重要性が増していった。
瀬戸内海では縄文時代から遠浅の海を利用して塩の採取が行われていたが、当時は砂浜に打ち上げられた塩の塊を拾い集めて砂粒やごみを取り除くだけの初歩的な採取法だった。
それが弥生時代になると土器製塩が発達した。
やり方は壺型の土器に海水を汲んで火にかけて沸騰させ、水分を飛ばす。
蒸発したら再度海水を入れ、同じことを繰り返す。
これを何度も続けると土器の底に塩が残るのである。
児島では、弥生時代中期から後期にかけての台脚の上にV字型の鉢がついた小ぶりの土器が大量に出土している。
これが製塩に使われたとみられる。
稲飯命が製塩法を伝授したことにより、吉備の塩作りは以前の倍も収穫が増えた。
それだけでなく、品質も格段に向上した。
これまでの製法ではどうしても細かい砂やごみを取り除くことができなかったのが、ほぼ完璧に近い状態で塩を作ることができるようになった。
「このような塩は、ヤマトにもありますまい」
吉備王の賞賛は決して大げさではなかった。
これをきっかけに、磐余彦たちは吉備の金属工房に入ることが許された。金属工房とはすなわち軍需工場のことである。
この時代の吉備は高度な鉄加工技術を誇る地域の一つで、大陸や半島から輸入した鉄鋌を加工して刀や鉾、鉄鏃を生産することができた。
鉄すなわち国力であり軍事力である。
鉄の農機具の登場は、石や銅のそれに比べ農業生産性を飛躍的に向上させた。
鉄剣もまた、それまでの戦闘の姿を一変させた。
それまでの青銅剣は、刃が脆い割に重い。もっぱら叩きつけるか突く動作でしか相手を倒せなかった。
それに対しよく鍛えた鉄剣は細身で軽い上に折れにくい。
強靭なぶん殺傷能力も高く、突くことも斬ることも自在である。
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