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間話 陰の欠片
間話 世話が焼ける人 アスside
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陛下はうんうん悩んでいるけれど、僕のラスティを地下に攫います攻撃?は良く効いたようだ。
=だって…僕が一番ラスティを愛していて一番理解しているよ。きっと陛下よりね?=
とどめのように言ってみた。
この言葉も効いていると思いたい。
ちょっとかわいそうだけど。
このぐらいごんごん背中を押して、感情を煽らないとこの人は本気にならないから困ったものだ。
本気になる必要が無かったから。
強すぎて、あきらめることになれていて、失って傷ついてそれに耐えれる精神は称賛するが痛々しい。
僕を疎ましく思ったっていいのだ。
ラスティに、陛下にもらった暖かい記憶で僕は十分なのだから。
敢えて悪役になってやろう。
そう思った。
ラスティを連れて逃げるよ。
そう言った僕に陛下はとてつもなく悲しそうな寂しそうな目を向けていた。
ここでも我慢しようとするなら今度はラスティだよなとため息をつく。
諦める気はない。
伊達にずっとラスティの中でぬくぬくしていたわけではないのだ。
陛下も好きだけれど、僕はラスティを幸せにすることを頑張らねば。
そう思う。
いろいろ吹っ切ってそう決めることにした。
だから、とりあえず陛下を煽って…ダメならラスティに夜這いでもしてもらおう。
世話の焼ける人たちだ。
きちんとラスティの意志を確認すると陛下には言った。
陛下は、すごく困った顔のまま頷く。
ここで、僕は陛下の方はちょっとあきらめ気味になった。
困っか顔で、また我慢しているように思ったからだ。
ラスティをどうやって焚きつけようかと悩みつつ陛下をいじりすぎたかなとも思う。
うん…ちょっとごめんなさい。
まぁ…正直言うと八つ当たり?のような勢いもあった。
この世界の人たちのためって思って自分の兄弟にひどいことをした衝撃は結構大きかったのだ。
もやもやを隣にいた、もう一つの気がかりを考えることで少し忘れたかった。
たぶん、今僕がこんなことを言い出した理由はそうなのだと思う。
酷い奴だなと自分でも思うけど。
少し冷静になる時間が欲しかった。
陛下は八つ当たりで困っただろうけど。
でも本心でもある。
ここまでしたのだ。
兄弟と敵対してまで、この世界を続ける理由が僕には必要だった。
そう、ただの自分の感情に折り合いをつけるためだけに。
酷いなと自分でも思う。
勝手に理由にするなと言われるかもしれない。
けども…僕としては、兄弟たちを微妙な関係にしてしまったこの世界を守るということよりも、大好きな人たちが幸せになれるようにするということが、そのことの方が重要だったから。
なのに一番大好きな二人が苦しい顔をするのは許せない。
まぁ…分かっている。
こうやって陛下にわがままを言っているのも結局は自分ためだ。
そう…自分のためだ。
自分の我がままのためだ。
許せないと思うのも。
結局は独りよがりでどうしようもないなと思う。
とは言っても。
もだもだするのでそろそろ決着をつけたいというのも本音だ。
いい加減、きちんと夫婦になって幸せになってほしい。
陛下が色々こじれているのもラスティの気持ちをきちんと理解出来たら安定するだろうし。
さて…どうしよう。
僕がそんなことを考えていると、陛下が、そろそろ帰ろうと僕を抱き上げて少し考えてからつぶやいた。
「…アスが本気ならラスティをっていうのもありだとは思うのだけど…攫って地下にもぐるのは…やめてほしい…私は…ラスティもだけど…君も守りたいし…傍に居てほしいんだ。」
僕は目を見開いて、ダメだこれはとうなだれる。
止めるにしてもそれはダメでしょう。
「…陛下は、どーしてそうなのですか??自分がラスティを幸せにするから、攫うなとはどうして言えないのですか???」
陛下は、眉を寄せる。
分かっているはずなのに。
「…そうだね…たぶん…私が私を嫌いだからだよ。」
自分が嫌いだから、嫌いな自分だったら好きな人たちを幸せにできないだろうと陛下は寂し気につぶやいた。
そうではないだろうと僕はいいたかったがそれはラスティに頑張ってもらわねばと思うことにした。
「なら…陛下は僕のことも嫌いですか?」
陛下は首をかしげる。
「僕の体は陛下の一部で出来ていますよ。」
陛下は苦笑する。
「そう言えば…そうだったね。私が嫌いなのは自分の心だよ。だから…アスが嫌いということはない。」
うん。
ダメだ。
この人を煽っても自虐で終わってしまう。
こうなったらラスティを何とかしよう。
そう思いながら僕は陛下にしがみついたのだった。
=だって…僕が一番ラスティを愛していて一番理解しているよ。きっと陛下よりね?=
とどめのように言ってみた。
この言葉も効いていると思いたい。
ちょっとかわいそうだけど。
このぐらいごんごん背中を押して、感情を煽らないとこの人は本気にならないから困ったものだ。
本気になる必要が無かったから。
強すぎて、あきらめることになれていて、失って傷ついてそれに耐えれる精神は称賛するが痛々しい。
僕を疎ましく思ったっていいのだ。
ラスティに、陛下にもらった暖かい記憶で僕は十分なのだから。
敢えて悪役になってやろう。
そう思った。
ラスティを連れて逃げるよ。
そう言った僕に陛下はとてつもなく悲しそうな寂しそうな目を向けていた。
ここでも我慢しようとするなら今度はラスティだよなとため息をつく。
諦める気はない。
伊達にずっとラスティの中でぬくぬくしていたわけではないのだ。
陛下も好きだけれど、僕はラスティを幸せにすることを頑張らねば。
そう思う。
いろいろ吹っ切ってそう決めることにした。
だから、とりあえず陛下を煽って…ダメならラスティに夜這いでもしてもらおう。
世話の焼ける人たちだ。
きちんとラスティの意志を確認すると陛下には言った。
陛下は、すごく困った顔のまま頷く。
ここで、僕は陛下の方はちょっとあきらめ気味になった。
困っか顔で、また我慢しているように思ったからだ。
ラスティをどうやって焚きつけようかと悩みつつ陛下をいじりすぎたかなとも思う。
うん…ちょっとごめんなさい。
まぁ…正直言うと八つ当たり?のような勢いもあった。
この世界の人たちのためって思って自分の兄弟にひどいことをした衝撃は結構大きかったのだ。
もやもやを隣にいた、もう一つの気がかりを考えることで少し忘れたかった。
たぶん、今僕がこんなことを言い出した理由はそうなのだと思う。
酷い奴だなと自分でも思うけど。
少し冷静になる時間が欲しかった。
陛下は八つ当たりで困っただろうけど。
でも本心でもある。
ここまでしたのだ。
兄弟と敵対してまで、この世界を続ける理由が僕には必要だった。
そう、ただの自分の感情に折り合いをつけるためだけに。
酷いなと自分でも思う。
勝手に理由にするなと言われるかもしれない。
けども…僕としては、兄弟たちを微妙な関係にしてしまったこの世界を守るということよりも、大好きな人たちが幸せになれるようにするということが、そのことの方が重要だったから。
なのに一番大好きな二人が苦しい顔をするのは許せない。
まぁ…分かっている。
こうやって陛下にわがままを言っているのも結局は自分ためだ。
そう…自分のためだ。
自分の我がままのためだ。
許せないと思うのも。
結局は独りよがりでどうしようもないなと思う。
とは言っても。
もだもだするのでそろそろ決着をつけたいというのも本音だ。
いい加減、きちんと夫婦になって幸せになってほしい。
陛下が色々こじれているのもラスティの気持ちをきちんと理解出来たら安定するだろうし。
さて…どうしよう。
僕がそんなことを考えていると、陛下が、そろそろ帰ろうと僕を抱き上げて少し考えてからつぶやいた。
「…アスが本気ならラスティをっていうのもありだとは思うのだけど…攫って地下にもぐるのは…やめてほしい…私は…ラスティもだけど…君も守りたいし…傍に居てほしいんだ。」
僕は目を見開いて、ダメだこれはとうなだれる。
止めるにしてもそれはダメでしょう。
「…陛下は、どーしてそうなのですか??自分がラスティを幸せにするから、攫うなとはどうして言えないのですか???」
陛下は、眉を寄せる。
分かっているはずなのに。
「…そうだね…たぶん…私が私を嫌いだからだよ。」
自分が嫌いだから、嫌いな自分だったら好きな人たちを幸せにできないだろうと陛下は寂し気につぶやいた。
そうではないだろうと僕はいいたかったがそれはラスティに頑張ってもらわねばと思うことにした。
「なら…陛下は僕のことも嫌いですか?」
陛下は首をかしげる。
「僕の体は陛下の一部で出来ていますよ。」
陛下は苦笑する。
「そう言えば…そうだったね。私が嫌いなのは自分の心だよ。だから…アスが嫌いということはない。」
うん。
ダメだ。
この人を煽っても自虐で終わってしまう。
こうなったらラスティを何とかしよう。
そう思いながら僕は陛下にしがみついたのだった。
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