200 / 233
第六章 運命の一年間
182 王妃と従者は見た
しおりを挟む
疲れたというアスを休ませていると、ジークハルトが彼を見ておくというので僕はアスを任せていた。
陛下はなにやら、にやにやと楽しそうにしていたが、バルハルト公とジェン公からの報告を受けて地下の方の準備をすることにしたらしい。
がんばってくるよ~と妙に楽し気に竜のところに行ってしまった。
何か竜の許可をとるという。
僕は…というと大人しくしておくしかなかった。
ある程度の人をここに収容したら、陛下は教会に行くと言っている。
僕は、できればここに居てほしいと言われてけれどついていくつもりだ。
ここには、アスに居てもらおうと思っている。
陽の欠片と言う人は、アスの魂の兄弟だろう。
戦わせるのはかわいそうな気がしている。
教会の地下に居るという陽の欠片を倒したら終わりなのだろうか。
ふと疑問に思う。
そもそもだ。
この世界はどうなっているのか。
陰の欠片だというアスがここに残るというのは彼にとっていいことなのか悪いことなのか。
だって、あれでしょ?壊れかけてる世界で彼らからしたら魅力なんてないのでは?
この世界が独り立ち?するまで見るというアスだが、それが本当にいいことなのか僕にはよくわからない。
嫌だったら逃げればいいではないか。
自分が前世社畜だったので言えた義理ではないが…後輩たちにはよく言っていたものだと思い出す。
そうなんだよなぁ…。
どんなこともメリットとデメリットがある。
自分がいいと思ったことが目の前の相手には悪いことなど良くあることだ。
自分の考えを押し付けるつもりもない。
『俺』だったときならば、もう一人の自分だと思い込んでいた時ならば、自分なのだからと言っていたことも別の人になったアスにいうのはどうかと思ってしまう。
逃げていいんだよ。
君が貧乏くじを引く必要ないのではないかい?
この世界は、本当にアスが頑張って残ってまで魅力があるか。
見たこともない天の欠片と言う人だか神かはしらないけども。
別に、その人に任せていいのだったら任せてしまえばいいのでは?
そんな言葉が浮かぶ。
きっとアスはそんなことないよと笑うだけだ。
余計なことを考えている…言っているだけだという自覚もある。
けど…そういう道もあるのではないかと思う。
「……いうだけ言ってみようかな…」
アスは天に、自分の家に帰れる方法があるのだと陛下は言っていた。
アスと言う人生が終わったら天に帰っていいのだと。
ひどい目にあったこの世界に居たくないのに…アスは優しいから残ろうとしているのでは?
僕はそう思いつつアスの休んでいる場所まで行く。
少しの間で広間の様相は変わっていた。
大きな広間だった竜の居城は陛下の魔法で半分くらいは石壁で区切られた小部屋が並ぶ場所になっていた。
「…いつの間に…」
陛下が準備しよ~っと言っていたのはこれなのか。
呆然とする僕にマールがにこにこと笑いながらやってきて、陛下が作ったのだと説明してくれた。
一応陛下の魔力くらいはわかるので、だろうなと思いながら頷く。
「アスはジークハルト様が抱えて奥にある部屋に連れて行きました。」
マールに言われて僕は頷く。
突然スムーズに話し出したアスは、実は魔力で色々強化していたらしい。
妙に疲れていたのに疑問は持ったのだ。
アスはかなり頑張ったらスムーズに話すこともできるし歩けるが、それは魔力で強化してようやくという状態だろうとマールの後ろから来たノルンに言われた。
別にアスは赤ちゃんと言うわけではなく、基本は僕と育った経験を持っているのだ。
なので本来なら話すことも歩くこともできる。
けど、体が付いていかない。
生まれたばかりの体に馴染んでいないのだ。
生まれたというよりは生まれ変わったばかりと言った方がいいのか。
強化すればいけるが、一時的なこと。
しばらくゆっくり訓練しないとダメだろうという。
無理をすれば寿命を縮めるのではというのがノルンの見解だった。
ノルンが言うには、アスは陛下の魔法で生まれた体を持っている。
つまり、魔法生物なのだ。
魔法生物の特徴としては魔力が無くなったら存在も無くなる。
アスの場合は、回復する機能も陛下が持たせているらしいけども、無理して魔力が無くなれば消えてしまう。
「相性のいい魔力供給できる人が居ればいいのですけど。」
ふぅんと言いながら僕は、アスのいるという小部屋の近くまで行く。
微妙に魔力を感じて立ち止まる。
ジークハルトの魔力だ。
マールと僕が顔を見合わせるとノルンが苦笑した。
「言いましたよ。相性のいい魔力の持ち主から配給してもらえばと。」
僕とマールは首を傾げつつそっと中を覗く。
ジークハルトが地べたに座り込んでいた。
アスが丸くなって眠っている。
アスの寝ているところには、薄いけど上質な布が敷かれている。
たぶん、ジークハルトのモノだろう。
ジークハルトは、眠っているアスの頭を撫でながら眉を寄せていた。
ノルンが人差し指を立てて黙っているようにというしぐさをしてから中に入った。
「ジークハルト様、お疲れでしょう?変わりましょうか?」
ジークハルトは、いいと首を横にふる。
「ふふ…アス様がずいぶん気に入られたのですね。」
ジークハルトは、アスを眺めつつつぶやく。
「俺は…自分が…気が多い方ではないと思っているんだがな。今回の事でも少し…堪えた…」
ノルンは、部屋の隅に置かれている小さな棚の方へ行くとお茶のカップを取り出した。
「ジークハルト様は一途ですよ。ただ、大切なものが少し範囲が大きいだけでしょう。貴方は一族の方を守りたいというだけですから…一族の長である陛下とその奥方であるラスティ様、王家の血を引く方たちを愛している。特にその愛が、長である陛下と、守りがいのあるラスティに注がれていた。今もそう…そして今回その中にアス様が加わったというだけの事です。おかしいことではないでしょう。」
そう話しながら、ノルンはお茶を入れてジークハルトに渡す。
ジークハルトはそうなのだろうかと、アスを見てる。
「俺は…陛下と…ラスティが好きだ…それは変わらない。アスを見た時に…何かざわついた…不快な感じではないのだけれど…妙ににやにやしている陛下の思うつぼにハマっている気もするんだがな…」
ノルンは、ええと頷く。
「ジークハルト様は、陛下にとって愛すべき王子でもありますけれど…怖い好敵手ですから。ラスティ様を奪われるとしたらジークハルトだと陛下は常々言っていることでしょう。でも…アスを見て選択肢が増えたのではないですか?ふふ…無邪気に眠っていますね。」
ノルンがそう言ってアスの頬に触ろうとするとその手をジークハルトはつかんだ。
掴んだジークハルトの方がうろたえている。
そんな気はなかったのだろう。
「あ…その…すまない…」
ノルンは、うふふと微笑む。
「ほら…触ってほしくないのでしょう?それを独占欲っていいません?」
ジークハルトは、違うとも言えず途方に暮れたような顔をしている。
僕のマールは顔を見合わせた。
「これって…陛下の思うつぼ?」
僕とマールは、何故かにやにやする顔を抑えつつ部屋の中を覗いていた。
陛下はなにやら、にやにやと楽しそうにしていたが、バルハルト公とジェン公からの報告を受けて地下の方の準備をすることにしたらしい。
がんばってくるよ~と妙に楽し気に竜のところに行ってしまった。
何か竜の許可をとるという。
僕は…というと大人しくしておくしかなかった。
ある程度の人をここに収容したら、陛下は教会に行くと言っている。
僕は、できればここに居てほしいと言われてけれどついていくつもりだ。
ここには、アスに居てもらおうと思っている。
陽の欠片と言う人は、アスの魂の兄弟だろう。
戦わせるのはかわいそうな気がしている。
教会の地下に居るという陽の欠片を倒したら終わりなのだろうか。
ふと疑問に思う。
そもそもだ。
この世界はどうなっているのか。
陰の欠片だというアスがここに残るというのは彼にとっていいことなのか悪いことなのか。
だって、あれでしょ?壊れかけてる世界で彼らからしたら魅力なんてないのでは?
この世界が独り立ち?するまで見るというアスだが、それが本当にいいことなのか僕にはよくわからない。
嫌だったら逃げればいいではないか。
自分が前世社畜だったので言えた義理ではないが…後輩たちにはよく言っていたものだと思い出す。
そうなんだよなぁ…。
どんなこともメリットとデメリットがある。
自分がいいと思ったことが目の前の相手には悪いことなど良くあることだ。
自分の考えを押し付けるつもりもない。
『俺』だったときならば、もう一人の自分だと思い込んでいた時ならば、自分なのだからと言っていたことも別の人になったアスにいうのはどうかと思ってしまう。
逃げていいんだよ。
君が貧乏くじを引く必要ないのではないかい?
この世界は、本当にアスが頑張って残ってまで魅力があるか。
見たこともない天の欠片と言う人だか神かはしらないけども。
別に、その人に任せていいのだったら任せてしまえばいいのでは?
そんな言葉が浮かぶ。
きっとアスはそんなことないよと笑うだけだ。
余計なことを考えている…言っているだけだという自覚もある。
けど…そういう道もあるのではないかと思う。
「……いうだけ言ってみようかな…」
アスは天に、自分の家に帰れる方法があるのだと陛下は言っていた。
アスと言う人生が終わったら天に帰っていいのだと。
ひどい目にあったこの世界に居たくないのに…アスは優しいから残ろうとしているのでは?
僕はそう思いつつアスの休んでいる場所まで行く。
少しの間で広間の様相は変わっていた。
大きな広間だった竜の居城は陛下の魔法で半分くらいは石壁で区切られた小部屋が並ぶ場所になっていた。
「…いつの間に…」
陛下が準備しよ~っと言っていたのはこれなのか。
呆然とする僕にマールがにこにこと笑いながらやってきて、陛下が作ったのだと説明してくれた。
一応陛下の魔力くらいはわかるので、だろうなと思いながら頷く。
「アスはジークハルト様が抱えて奥にある部屋に連れて行きました。」
マールに言われて僕は頷く。
突然スムーズに話し出したアスは、実は魔力で色々強化していたらしい。
妙に疲れていたのに疑問は持ったのだ。
アスはかなり頑張ったらスムーズに話すこともできるし歩けるが、それは魔力で強化してようやくという状態だろうとマールの後ろから来たノルンに言われた。
別にアスは赤ちゃんと言うわけではなく、基本は僕と育った経験を持っているのだ。
なので本来なら話すことも歩くこともできる。
けど、体が付いていかない。
生まれたばかりの体に馴染んでいないのだ。
生まれたというよりは生まれ変わったばかりと言った方がいいのか。
強化すればいけるが、一時的なこと。
しばらくゆっくり訓練しないとダメだろうという。
無理をすれば寿命を縮めるのではというのがノルンの見解だった。
ノルンが言うには、アスは陛下の魔法で生まれた体を持っている。
つまり、魔法生物なのだ。
魔法生物の特徴としては魔力が無くなったら存在も無くなる。
アスの場合は、回復する機能も陛下が持たせているらしいけども、無理して魔力が無くなれば消えてしまう。
「相性のいい魔力供給できる人が居ればいいのですけど。」
ふぅんと言いながら僕は、アスのいるという小部屋の近くまで行く。
微妙に魔力を感じて立ち止まる。
ジークハルトの魔力だ。
マールと僕が顔を見合わせるとノルンが苦笑した。
「言いましたよ。相性のいい魔力の持ち主から配給してもらえばと。」
僕とマールは首を傾げつつそっと中を覗く。
ジークハルトが地べたに座り込んでいた。
アスが丸くなって眠っている。
アスの寝ているところには、薄いけど上質な布が敷かれている。
たぶん、ジークハルトのモノだろう。
ジークハルトは、眠っているアスの頭を撫でながら眉を寄せていた。
ノルンが人差し指を立てて黙っているようにというしぐさをしてから中に入った。
「ジークハルト様、お疲れでしょう?変わりましょうか?」
ジークハルトは、いいと首を横にふる。
「ふふ…アス様がずいぶん気に入られたのですね。」
ジークハルトは、アスを眺めつつつぶやく。
「俺は…自分が…気が多い方ではないと思っているんだがな。今回の事でも少し…堪えた…」
ノルンは、部屋の隅に置かれている小さな棚の方へ行くとお茶のカップを取り出した。
「ジークハルト様は一途ですよ。ただ、大切なものが少し範囲が大きいだけでしょう。貴方は一族の方を守りたいというだけですから…一族の長である陛下とその奥方であるラスティ様、王家の血を引く方たちを愛している。特にその愛が、長である陛下と、守りがいのあるラスティに注がれていた。今もそう…そして今回その中にアス様が加わったというだけの事です。おかしいことではないでしょう。」
そう話しながら、ノルンはお茶を入れてジークハルトに渡す。
ジークハルトはそうなのだろうかと、アスを見てる。
「俺は…陛下と…ラスティが好きだ…それは変わらない。アスを見た時に…何かざわついた…不快な感じではないのだけれど…妙ににやにやしている陛下の思うつぼにハマっている気もするんだがな…」
ノルンは、ええと頷く。
「ジークハルト様は、陛下にとって愛すべき王子でもありますけれど…怖い好敵手ですから。ラスティ様を奪われるとしたらジークハルトだと陛下は常々言っていることでしょう。でも…アスを見て選択肢が増えたのではないですか?ふふ…無邪気に眠っていますね。」
ノルンがそう言ってアスの頬に触ろうとするとその手をジークハルトはつかんだ。
掴んだジークハルトの方がうろたえている。
そんな気はなかったのだろう。
「あ…その…すまない…」
ノルンは、うふふと微笑む。
「ほら…触ってほしくないのでしょう?それを独占欲っていいません?」
ジークハルトは、違うとも言えず途方に暮れたような顔をしている。
僕のマールは顔を見合わせた。
「これって…陛下の思うつぼ?」
僕とマールは、何故かにやにやする顔を抑えつつ部屋の中を覗いていた。
0
お気に入りに追加
505
あなたにおすすめの小説

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
リクエストの更新が終わったら、舞踏会編をはじめる予定ですー!
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】

嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる