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第六章 運命の一年間
154 名前 ディオスside
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方法を考えながら、ふと帰ってこないバルハルトのことがディオスは気になた。
「こんなところで、のほほんとしていたらいけないのだろうけどねぇ。」
迎えに行こうかなと思ったが、もう一人のラスティにここを任せるのは少し不安だった。
魔物との戦闘経験のないもう一人のラスティはもし最弱の魔物でも戦えないだろう。
ーまぁ…何とかはすると思うのだけど…過保護とバルに怒られるかなぁ。ー
ディオスはそう思いながら、入り口の方を見た。
バルハルトは、走竜を解体するといって祭壇の外の通路にいる。
痩せているあの走竜には、自分たちに食べれる肉が残っていない。
ーまぁ…食べようと思ったら工夫したら毒はないから食べれないところはないけども…今は、そこまで飢えてないしなぁ。ー
とは言っても放置していれば、生き残っているかもしれない危険な生き物が集まってくる可能性はある。
罠でもしかける餌にするつもりだろうなとディオスはバルハルトは考えて入り口から目を放す。
バルハルトはしばらく帰ってこないだろうと十分魔力の溜まったディーをもう一人のラスティの頭の上に乗せた。
「バル遅いねぇ」
もう一人のラスティは、そうですねと心配そうに顔を曇らせた。
優しい子だと思うながら少し、バルハルトに嫉妬の感情が浮かぶ。
独占欲が強いと思いながらふと何故バルハルトに嫉妬を感じたのだろうとディオスは不思議に思う。
もう一人のラスティに感じる愛情は違うはずだ。
ー嫉妬ではない??もしかして…子供を取られる父親の感覚??ー
若干すっかりもう一人のラスティを自分の子供認定している自分にディオスは引いた。
自己嫌悪しつつ、帰ってこないバルハルトに意識を向ける。
バルハルトが危険な状態になるようなことはない。
ディオスが周りを確認したときに見つからなかったのでこの洞窟の生き物はそこまで多くは無いだろう。
だが、野生の生き物の中には気配をきれいに期してしまう種類も多い。
とは言ってもバルハルトはディオス以上にその危険性が分かっている。
遅れを取るようなこともない。
どちらかといえば、もう一人のラスティと気絶しているマールの方が危険だ。
走竜は体が大きかったのでこの穴に入れなかったが、小さい狂暴な生き物も多い。
もう一人のラスティがマールを守りつつ戦えるかと言うと実戦経験がない分難しいだろう。
彼らの危険を考えれば、転移でそうそうに早く帰った方がいい。
だが、今回はラスティともう一人のラスティのための核を手に入れるつもりだ。
奥に感じる魔力の主ならばよい核が手に入るとディオスは思っている。
それにと全く目覚める気配の無いラスティを思う。
そろそろ限界なのだろう。
ラスティよりもう一人のラスティの存在は脆い。
無意識にラスティはそれを察して自分の意識を封じる形でもう一人のラスティを生かしているのだ。
もう一人のラスティの意志が独立し始めて、二人とも情報を補完しきれなくなっている。
はやく分離させた方がいいとディオスは核を手に入れたらすぐに分離させようと考える。
時間をかけない方がいい。
一度戻れば、ディオスが動くことができなくなる。
騎士団で編成を組みなおしバルハルトとジークハルト、ロイスがここに再び来ることになるだろう。
そんなに悠長にしていたらおそらくラスティももう一人のラスティも持たない。
今なら、ディオスの手が下せる。
ここで、今日のうちに終わらせるとディオスは考えている。
バルハルトは、そんなディオスの考えはお見通しなのだろう。
マールが目覚めて彼の状態がわかれば、その時点でどうするか決めるつもりだ。
もう一人のラスティは実戦経験が無い。
だからマールが目覚めて問題ないなら彼に守ってもらう。
その場合は、ディオスとバルハルトで奥の大物を狩るつもりだ。
だが、マールの状況が悪ければ、ディオスかバルハルトのどちらかが戦いに行く。
彼らを守るものが必要になるからだ。
今回はディオスが戦いに行くつもりだ。
バルハルトはおそらくディオスが狩りに行くつもりなのを止めはしないだろう。
ディオスはやることがあるから無謀な無茶をしないと考えている。
もう一人のラスティとラスティを分離させるなどと言うことはディオスにしかできない。
ジェンは技術的には出来るがこの方法には親密度というものが高くなければならない。
魂に触れなければならないからだ。
ディオスとジェンで言えばラスティと親密度の高い。
成功率を考えるとディオスがやらねばならないことだ。
そうなると必要になるものがある。
「…名前…」
もう一人のラスティを個人として縛るもの。
それが、名だった。
もう一人のラスティには名前がない。
そのためにあやふやになっている。
ディーからの情報で、ラスティともう一人のラスティは名前のことを話していた。
おそらくその時から彼の個としての固定が、進んでいるのだろう。
無意識にラスティは彼に名を与えた。
まだ、曖昧なそれでも十分にもう一人のラスティを個として縛っている。
分離させるために下準備としてもう一人のラスティの個を確実にしたい。
それにずっと、もう一人のラスティという言い方も可哀そうだとディオスは、苦笑する。
「ん~アス…?どっちかな?どっちにするの?」
ディーの記録ではアスカとアスナを言っていたと思うがどっちにするのだろうとディオスは彼に問う。
アスカというのが彼に似合うと何となく思う。
ラスティはそちらを無意識に選んでいる。
ディオスは、こっそりと彼に鑑定を使い、その名で固定されつつあることを確認した。
『それは……でも…やっぱり…』
その名前は、ともう一人のラスティはうつむく。
完全に名が固定化していないのはもう一人のラスティに抵抗があるからのようだ。
もう一人のラスティは、うつむき、苦し気に眉を寄せた。
その様子にもう一人のラスティが名前を受け取れないと考えているとディオスは感じた。
「特別な名前かい?」
もう一人のラスティは頷く。
『はい。』
もう一人のラスティは理由を言わない。
ディーの伝えてくる情報でなんとなく理由は察していた。
ディオスはラスティの魂の以前の名前なのだろうと考えていた。
ラスティは、はっきりとした言及は避けていたが繰り返しの記録以外に、もっと前の記録が魂にのこっている。
この世界には稀にそういう者はいるのだ。
生まれ変わりは普通に信じられている。
御伽噺の兄弟の生まれ変わりだと思われているディオスも一応稀人の一種だ。
記録は持っていないから、違うと本人は思っているが。
「なら…アスと呼ぼうか。」
少し戸惑っていたが、もう一人のラスティは頷く。
妥協案でしかない。
彼の名は、殆どアスカとされている。
だが、呼び名としてはアスで問題ない。
アスという呼び名で彼が個として確定すれば、術式は安定する。
術式にはアスカで登録するが。
ディオスの提案にもう一人のラスティが頷いたので名が確定した。
ディオスは鑑定で彼の状態を再度確認する。
しっかりとアスカという名になっているが今はそのことをもう一人のラスティは知らない。
「はい…うれしいです。」
ディオスは、彼の声の響きが変わったことを感じる。
気が付いているものは少なかっただろうが、アスの声は少しだけ違和感を感じさせるものがあった。
微妙に響きに違和感があったのだ。
おそらく彼の存在がこの世界とはわずかにすれていたからだろう。
それがなくなった。
名前を付けたことでこの世界に、魂を持つ者として判断された。
もう一人のラスティ…アスがこの世界に固定化されたのだろう。
早速術式を構成する。
基本の基本でバルハルトを待つ間に少し改良するつもりだが。
これで儀式を行う準備が揃ったなとでディオスは思う。
アスは、少し考えてから嬉しそうに笑った。
「ふふ…よい思い出が出来ました。」
「こんなところで、のほほんとしていたらいけないのだろうけどねぇ。」
迎えに行こうかなと思ったが、もう一人のラスティにここを任せるのは少し不安だった。
魔物との戦闘経験のないもう一人のラスティはもし最弱の魔物でも戦えないだろう。
ーまぁ…何とかはすると思うのだけど…過保護とバルに怒られるかなぁ。ー
ディオスはそう思いながら、入り口の方を見た。
バルハルトは、走竜を解体するといって祭壇の外の通路にいる。
痩せているあの走竜には、自分たちに食べれる肉が残っていない。
ーまぁ…食べようと思ったら工夫したら毒はないから食べれないところはないけども…今は、そこまで飢えてないしなぁ。ー
とは言っても放置していれば、生き残っているかもしれない危険な生き物が集まってくる可能性はある。
罠でもしかける餌にするつもりだろうなとディオスはバルハルトは考えて入り口から目を放す。
バルハルトはしばらく帰ってこないだろうと十分魔力の溜まったディーをもう一人のラスティの頭の上に乗せた。
「バル遅いねぇ」
もう一人のラスティは、そうですねと心配そうに顔を曇らせた。
優しい子だと思うながら少し、バルハルトに嫉妬の感情が浮かぶ。
独占欲が強いと思いながらふと何故バルハルトに嫉妬を感じたのだろうとディオスは不思議に思う。
もう一人のラスティに感じる愛情は違うはずだ。
ー嫉妬ではない??もしかして…子供を取られる父親の感覚??ー
若干すっかりもう一人のラスティを自分の子供認定している自分にディオスは引いた。
自己嫌悪しつつ、帰ってこないバルハルトに意識を向ける。
バルハルトが危険な状態になるようなことはない。
ディオスが周りを確認したときに見つからなかったのでこの洞窟の生き物はそこまで多くは無いだろう。
だが、野生の生き物の中には気配をきれいに期してしまう種類も多い。
とは言ってもバルハルトはディオス以上にその危険性が分かっている。
遅れを取るようなこともない。
どちらかといえば、もう一人のラスティと気絶しているマールの方が危険だ。
走竜は体が大きかったのでこの穴に入れなかったが、小さい狂暴な生き物も多い。
もう一人のラスティがマールを守りつつ戦えるかと言うと実戦経験がない分難しいだろう。
彼らの危険を考えれば、転移でそうそうに早く帰った方がいい。
だが、今回はラスティともう一人のラスティのための核を手に入れるつもりだ。
奥に感じる魔力の主ならばよい核が手に入るとディオスは思っている。
それにと全く目覚める気配の無いラスティを思う。
そろそろ限界なのだろう。
ラスティよりもう一人のラスティの存在は脆い。
無意識にラスティはそれを察して自分の意識を封じる形でもう一人のラスティを生かしているのだ。
もう一人のラスティの意志が独立し始めて、二人とも情報を補完しきれなくなっている。
はやく分離させた方がいいとディオスは核を手に入れたらすぐに分離させようと考える。
時間をかけない方がいい。
一度戻れば、ディオスが動くことができなくなる。
騎士団で編成を組みなおしバルハルトとジークハルト、ロイスがここに再び来ることになるだろう。
そんなに悠長にしていたらおそらくラスティももう一人のラスティも持たない。
今なら、ディオスの手が下せる。
ここで、今日のうちに終わらせるとディオスは考えている。
バルハルトは、そんなディオスの考えはお見通しなのだろう。
マールが目覚めて彼の状態がわかれば、その時点でどうするか決めるつもりだ。
もう一人のラスティは実戦経験が無い。
だからマールが目覚めて問題ないなら彼に守ってもらう。
その場合は、ディオスとバルハルトで奥の大物を狩るつもりだ。
だが、マールの状況が悪ければ、ディオスかバルハルトのどちらかが戦いに行く。
彼らを守るものが必要になるからだ。
今回はディオスが戦いに行くつもりだ。
バルハルトはおそらくディオスが狩りに行くつもりなのを止めはしないだろう。
ディオスはやることがあるから無謀な無茶をしないと考えている。
もう一人のラスティとラスティを分離させるなどと言うことはディオスにしかできない。
ジェンは技術的には出来るがこの方法には親密度というものが高くなければならない。
魂に触れなければならないからだ。
ディオスとジェンで言えばラスティと親密度の高い。
成功率を考えるとディオスがやらねばならないことだ。
そうなると必要になるものがある。
「…名前…」
もう一人のラスティを個人として縛るもの。
それが、名だった。
もう一人のラスティには名前がない。
そのためにあやふやになっている。
ディーからの情報で、ラスティともう一人のラスティは名前のことを話していた。
おそらくその時から彼の個としての固定が、進んでいるのだろう。
無意識にラスティは彼に名を与えた。
まだ、曖昧なそれでも十分にもう一人のラスティを個として縛っている。
分離させるために下準備としてもう一人のラスティの個を確実にしたい。
それにずっと、もう一人のラスティという言い方も可哀そうだとディオスは、苦笑する。
「ん~アス…?どっちかな?どっちにするの?」
ディーの記録ではアスカとアスナを言っていたと思うがどっちにするのだろうとディオスは彼に問う。
アスカというのが彼に似合うと何となく思う。
ラスティはそちらを無意識に選んでいる。
ディオスは、こっそりと彼に鑑定を使い、その名で固定されつつあることを確認した。
『それは……でも…やっぱり…』
その名前は、ともう一人のラスティはうつむく。
完全に名が固定化していないのはもう一人のラスティに抵抗があるからのようだ。
もう一人のラスティは、うつむき、苦し気に眉を寄せた。
その様子にもう一人のラスティが名前を受け取れないと考えているとディオスは感じた。
「特別な名前かい?」
もう一人のラスティは頷く。
『はい。』
もう一人のラスティは理由を言わない。
ディーの伝えてくる情報でなんとなく理由は察していた。
ディオスはラスティの魂の以前の名前なのだろうと考えていた。
ラスティは、はっきりとした言及は避けていたが繰り返しの記録以外に、もっと前の記録が魂にのこっている。
この世界には稀にそういう者はいるのだ。
生まれ変わりは普通に信じられている。
御伽噺の兄弟の生まれ変わりだと思われているディオスも一応稀人の一種だ。
記録は持っていないから、違うと本人は思っているが。
「なら…アスと呼ぼうか。」
少し戸惑っていたが、もう一人のラスティは頷く。
妥協案でしかない。
彼の名は、殆どアスカとされている。
だが、呼び名としてはアスで問題ない。
アスという呼び名で彼が個として確定すれば、術式は安定する。
術式にはアスカで登録するが。
ディオスの提案にもう一人のラスティが頷いたので名が確定した。
ディオスは鑑定で彼の状態を再度確認する。
しっかりとアスカという名になっているが今はそのことをもう一人のラスティは知らない。
「はい…うれしいです。」
ディオスは、彼の声の響きが変わったことを感じる。
気が付いているものは少なかっただろうが、アスの声は少しだけ違和感を感じさせるものがあった。
微妙に響きに違和感があったのだ。
おそらく彼の存在がこの世界とはわずかにすれていたからだろう。
それがなくなった。
名前を付けたことでこの世界に、魂を持つ者として判断された。
もう一人のラスティ…アスがこの世界に固定化されたのだろう。
早速術式を構成する。
基本の基本でバルハルトを待つ間に少し改良するつもりだが。
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