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閑章 リオンside 風
閑話 09 騎士団長と聖者
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ラスティの墓で祈りリオンは、顔をあげる。
「………。」
ジークハルトは、じっとラスティの墓の方に向かい目を閉じていた。
真摯に祈る姿に、リオンは悲し気に眉を寄せることしかできなかった。
「……ふぅ……」
しばらくするとジークハルトは、小さく息を吐いて目を開き愛し気にラスティの墓を見つめた。
リオンがジークハルトを見ていることなど気が付いてもいない。
ジークハルトが、満足するまで付き合うかとリオンはじっと待っていた。
ー お前は…つまならないな… ー
ふと思い出した声に、リオンはそうだなと思う。
ジークハルトに言われたことだ。
今のジークハルトではない。
以前のジークハルトにいわれたこと。
繰り返しの生の中で、ジークハルトの元に売られた時のことをリオンは思い出していた。
そのときの、ジークハルトは憎しみの塊だった。
売られた自分を地下に閉じ込めて、身動きすらままならない状態に拘束された。
ジークハルトに、弄ばれた記憶。
卑猥な道具で、快楽に落とされた記憶。
嫌な記憶だ。
けれど…ジークハルト自身で犯されたことは無かった。
冷めた目で、自分を道具で弄び冷たい目で僕の痴態を眺めていた。
ジークハルトには、道具で快楽を痛い程与えられ続けた。
そしてリオンは言われたのだ。
つまらないと。
そして…拘束を解かれ…自分を売ったはずのエスターが迎えに来た。
そのまま世界は終わったけれど…あの時のジークハルトはどこにいっていたのだろうとリオンは思う。
あの時のジークハルトに、自分はもっと何か出来たのではないかとリオンは今更になって思う。
いや、何もできなかっただろうともリオンは思う。
あの時のジークハルトの心は壊れていた。
あの時のなんの感情も浮かべないジークハルトにリオンは、恐怖と悲しみを感じていた。
今のジークハルトにリオンは寂しさと悲しみを感じていた。
どちらも、ラスティを思い悲しみに沈んでいる。
けれど、今のジークハルトからは、ほんの少しだけれども、ラスティが生きていたころの明るい彼を感じることができるとリオンは思っていた。
「…愛していますか…ラスティ様を…」
ジークハルトは、ああとつぶやく。
「ラスティの笑顔が好きだ。あの笑顔を愛している。まぁ…怒っていても泣いていても好きだけれど…笑顔が一番好きだし、愛している。隣で生きたいと思っていた。だが…ラスティが生きていても……俺はラスティの隣に立つことは無かっただろう。」
リオンは首をかしげた。
「ジークハルト?」
ジークハルトは、悲し気に微笑む。
「陛下の…ラスティへの愛情に負けたと思った時に…そう思った。」
リオンは目を丸くする。
少し考えてから、リオンは微笑んだ。
「愛に優劣はないでしょう。」
リオンの言葉にジークハルトは首を横に振る。
「ある。俺は…お前を迎えになど行けない。」
リオンは首を傾げた。
ジークハルトは、憎々しげにリオンをにらむ。
「許せるものか…例え…ラスティがお前を許すと言っても…俺は自分の心の望むままにお前を憎む。」
ジークハルトは、小さくきっと陛下も同じだろうと思っていたとつぶやいた。
「だが…陛下はお前を迎えに行った。俺が何故と陛下に理由を聞いたときに陛下は言った。きっとラスティもそう望むだろうと。ああ…そうだろう。あの子なら…お前を許すさ。そもそも…憎むことも無いかもしれない。」
リオンは、流石にラスティでも自分を憎まないという事な無いと思うがと思う。
けれど…ふとそうかもしれないとリオンは思った。
ー しかたないなぁ…リオンは… ー
そういって少し困った顔をして苦笑するラスティの顔が浮かんだ。
きっと呆れかえるだろうなとリオンは思う。
きっと説教もされるだろうとリオンは思う。
けれど…ラスティがリオンを憎むということが想像できなかった。
「自分のために…お前を憎む俺をラスティは悲しむだろう…。」
リオンは、そうですねと言いながらうつむいた。
目の前の墓を見る。
ラスティのあきれ返った声が聞こえたような気がした。
ー いつまで甘えているんだ?僕のことを気にする前に…自分が生きていくことを考えないのか? ー
リオンは、光を浴びるラスティの墓を見つめる。
「ラスティは…光が似合います…負の感情は似合わない子だと思います。」
リオンの言葉にジークハルトは頷く。
ラスティだって人だ。
憎しみもあるだろう。
普通に負の感情を持っているはずだ。
けれども、ラスティはそれをきちんと消化できる人だった。
リオンはそう思い目に涙をにじませる。
「は…馬鹿だなぁ…僕…も…ラスティを…わかってなかった…かも。そうだね。ラスティは、怒ってから…呆れて…お説教して…それから…それから…きっと仕方ないなって笑ってくれたでしょうね。」
ジークハルトは、そうだなとつぶやく。
「なぜ…陛下が狂王と呼ばれても…国を一つにしようとしていたのか…お前を迎えに行く折に話してくれた…。次が本当にあるならば…ラスティを死なせない方法がどこかにないか探すためだと。」
だから、ジークハルトは、ディオス陛下に負けたと思ったのだと苦笑する。
「確かに…陛下は狂王と言われてしまうだろうな…。愛する者のために多くを犠牲にすることを選んだ。いままでずっと見つかっていないのに…探し続けていた。そんなことラスティに知られたら怒られるか…流石に嫌われるだろうかと陛下は言いながら…止めることができないと苦悩していた。悲しい人だ。」
リオンは、そうですねとジークハルトに苦笑する。
「ふふ…陛下は…不器用な方ですね。でも…ラスティが知ったら…悲しむことです。きっと怒るでしょうね。」
そうだなとジークハルトは目を閉じる。
「次があるなら…俺は陛下とラスティに幸せになってほしい。俺にとっては二人とも大切で…愛している存在だからな。だから…二人を幸せにしたい。俺の手で二人を守って…二人の幸せそうな笑顔を…幸せな笑顔を傍で見ていたい。そう…思っている。そう願う。」
リオンは、そうですねと微笑む。
ラスティを失ってから、こんなに心が穏やかになるなんてなかったなと思いながらリオンは微笑む。
ジークハルトはそんなリオンを見て目を細めた。
「…お前は、神力がなくとも…聖者だ。陛下も言っていたし…俺もそう思う。だから…聖者として足掻けばいい。」
リオンは目を見開く。
「勘違いするな。聖者としての役目を押し付けようとしているわけではない。こんな状況下でも、そうやって微笑むことができるお前は、しっかりと聖者の資格があると思っただけだ。」
ジークハルトの言葉にリオンは、そうかなと首をかしげる。
「もし…次の生で陛下に会えたら…聞いてみようかな。僕は聖者ですかって。」
ジークハルトは首をかしげる。
リオンはそんなジークハルトに明るい笑顔を向けた。
「それで陛下が、なんでもいい。偶然でもいいんです。覚えてなくてもいい。それでも僕のことを聖者だって言ってくれたら…僕はきっと一人でないと思える。ずっと繰り返しの生を知っているのは僕だけだって思っていたから。一人ではないって思えると思うから。僕も…陛下とラスティが幸せになれるように頑張ってみます。」
でも…とリオンはジークハルトをにらむ。
「僕が一番ラスティを愛しているんです。それは陛下にも貴方にも負けません。」
ジークハルトは目を丸くしてから、ははと声を出して笑う。
「なんだ…それは…は…ははっ…そんなの俺だって…お前には負ける気はないさ。」
笑いあうリオンとジークハルトを、静かにラスティの墓と門番の男が優しく見つめていた。
「………。」
ジークハルトは、じっとラスティの墓の方に向かい目を閉じていた。
真摯に祈る姿に、リオンは悲し気に眉を寄せることしかできなかった。
「……ふぅ……」
しばらくするとジークハルトは、小さく息を吐いて目を開き愛し気にラスティの墓を見つめた。
リオンがジークハルトを見ていることなど気が付いてもいない。
ジークハルトが、満足するまで付き合うかとリオンはじっと待っていた。
ー お前は…つまならないな… ー
ふと思い出した声に、リオンはそうだなと思う。
ジークハルトに言われたことだ。
今のジークハルトではない。
以前のジークハルトにいわれたこと。
繰り返しの生の中で、ジークハルトの元に売られた時のことをリオンは思い出していた。
そのときの、ジークハルトは憎しみの塊だった。
売られた自分を地下に閉じ込めて、身動きすらままならない状態に拘束された。
ジークハルトに、弄ばれた記憶。
卑猥な道具で、快楽に落とされた記憶。
嫌な記憶だ。
けれど…ジークハルト自身で犯されたことは無かった。
冷めた目で、自分を道具で弄び冷たい目で僕の痴態を眺めていた。
ジークハルトには、道具で快楽を痛い程与えられ続けた。
そしてリオンは言われたのだ。
つまらないと。
そして…拘束を解かれ…自分を売ったはずのエスターが迎えに来た。
そのまま世界は終わったけれど…あの時のジークハルトはどこにいっていたのだろうとリオンは思う。
あの時のジークハルトに、自分はもっと何か出来たのではないかとリオンは今更になって思う。
いや、何もできなかっただろうともリオンは思う。
あの時のジークハルトの心は壊れていた。
あの時のなんの感情も浮かべないジークハルトにリオンは、恐怖と悲しみを感じていた。
今のジークハルトにリオンは寂しさと悲しみを感じていた。
どちらも、ラスティを思い悲しみに沈んでいる。
けれど、今のジークハルトからは、ほんの少しだけれども、ラスティが生きていたころの明るい彼を感じることができるとリオンは思っていた。
「…愛していますか…ラスティ様を…」
ジークハルトは、ああとつぶやく。
「ラスティの笑顔が好きだ。あの笑顔を愛している。まぁ…怒っていても泣いていても好きだけれど…笑顔が一番好きだし、愛している。隣で生きたいと思っていた。だが…ラスティが生きていても……俺はラスティの隣に立つことは無かっただろう。」
リオンは首をかしげた。
「ジークハルト?」
ジークハルトは、悲し気に微笑む。
「陛下の…ラスティへの愛情に負けたと思った時に…そう思った。」
リオンは目を丸くする。
少し考えてから、リオンは微笑んだ。
「愛に優劣はないでしょう。」
リオンの言葉にジークハルトは首を横に振る。
「ある。俺は…お前を迎えになど行けない。」
リオンは首を傾げた。
ジークハルトは、憎々しげにリオンをにらむ。
「許せるものか…例え…ラスティがお前を許すと言っても…俺は自分の心の望むままにお前を憎む。」
ジークハルトは、小さくきっと陛下も同じだろうと思っていたとつぶやいた。
「だが…陛下はお前を迎えに行った。俺が何故と陛下に理由を聞いたときに陛下は言った。きっとラスティもそう望むだろうと。ああ…そうだろう。あの子なら…お前を許すさ。そもそも…憎むことも無いかもしれない。」
リオンは、流石にラスティでも自分を憎まないという事な無いと思うがと思う。
けれど…ふとそうかもしれないとリオンは思った。
ー しかたないなぁ…リオンは… ー
そういって少し困った顔をして苦笑するラスティの顔が浮かんだ。
きっと呆れかえるだろうなとリオンは思う。
きっと説教もされるだろうとリオンは思う。
けれど…ラスティがリオンを憎むということが想像できなかった。
「自分のために…お前を憎む俺をラスティは悲しむだろう…。」
リオンは、そうですねと言いながらうつむいた。
目の前の墓を見る。
ラスティのあきれ返った声が聞こえたような気がした。
ー いつまで甘えているんだ?僕のことを気にする前に…自分が生きていくことを考えないのか? ー
リオンは、光を浴びるラスティの墓を見つめる。
「ラスティは…光が似合います…負の感情は似合わない子だと思います。」
リオンの言葉にジークハルトは頷く。
ラスティだって人だ。
憎しみもあるだろう。
普通に負の感情を持っているはずだ。
けれども、ラスティはそれをきちんと消化できる人だった。
リオンはそう思い目に涙をにじませる。
「は…馬鹿だなぁ…僕…も…ラスティを…わかってなかった…かも。そうだね。ラスティは、怒ってから…呆れて…お説教して…それから…それから…きっと仕方ないなって笑ってくれたでしょうね。」
ジークハルトは、そうだなとつぶやく。
「なぜ…陛下が狂王と呼ばれても…国を一つにしようとしていたのか…お前を迎えに行く折に話してくれた…。次が本当にあるならば…ラスティを死なせない方法がどこかにないか探すためだと。」
だから、ジークハルトは、ディオス陛下に負けたと思ったのだと苦笑する。
「確かに…陛下は狂王と言われてしまうだろうな…。愛する者のために多くを犠牲にすることを選んだ。いままでずっと見つかっていないのに…探し続けていた。そんなことラスティに知られたら怒られるか…流石に嫌われるだろうかと陛下は言いながら…止めることができないと苦悩していた。悲しい人だ。」
リオンは、そうですねとジークハルトに苦笑する。
「ふふ…陛下は…不器用な方ですね。でも…ラスティが知ったら…悲しむことです。きっと怒るでしょうね。」
そうだなとジークハルトは目を閉じる。
「次があるなら…俺は陛下とラスティに幸せになってほしい。俺にとっては二人とも大切で…愛している存在だからな。だから…二人を幸せにしたい。俺の手で二人を守って…二人の幸せそうな笑顔を…幸せな笑顔を傍で見ていたい。そう…思っている。そう願う。」
リオンは、そうですねと微笑む。
ラスティを失ってから、こんなに心が穏やかになるなんてなかったなと思いながらリオンは微笑む。
ジークハルトはそんなリオンを見て目を細めた。
「…お前は、神力がなくとも…聖者だ。陛下も言っていたし…俺もそう思う。だから…聖者として足掻けばいい。」
リオンは目を見開く。
「勘違いするな。聖者としての役目を押し付けようとしているわけではない。こんな状況下でも、そうやって微笑むことができるお前は、しっかりと聖者の資格があると思っただけだ。」
ジークハルトの言葉にリオンは、そうかなと首をかしげる。
「もし…次の生で陛下に会えたら…聞いてみようかな。僕は聖者ですかって。」
ジークハルトは首をかしげる。
リオンはそんなジークハルトに明るい笑顔を向けた。
「それで陛下が、なんでもいい。偶然でもいいんです。覚えてなくてもいい。それでも僕のことを聖者だって言ってくれたら…僕はきっと一人でないと思える。ずっと繰り返しの生を知っているのは僕だけだって思っていたから。一人ではないって思えると思うから。僕も…陛下とラスティが幸せになれるように頑張ってみます。」
でも…とリオンはジークハルトをにらむ。
「僕が一番ラスティを愛しているんです。それは陛下にも貴方にも負けません。」
ジークハルトは目を丸くしてから、ははと声を出して笑う。
「なんだ…それは…は…ははっ…そんなの俺だって…お前には負ける気はないさ。」
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