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第四章 波乱の学園生活
71 回復特化
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陛下は、僕の生み出した失敗の山をちょんちょんつついて固めていく。
「あの…陛下??」
なんで固めれるのか聞きたい。
けど陛下は、ちょっと待って?と考えながらちょんちょんつついては固めていく。
「うーん…これは…どう説明したものか…。」
陛下は少し考えながら僕の失敗作を数個のこして、まともな魔石にしてしまった。
それでも、うーんと唸っている。
そんなに深刻なことなのだろうか。
僕がそう思っていると陛下は、あっというと僕の方を見る。
「ねぇラスティ、リオンは?聖者リオンはきちんと作れた?」
はいと頷くと陛下は、眉を寄せた。
「うーん…それは…まずいかな。いや…いいのか…。」
陛下は、どうするかとつぶやきながらも僕の手を取った。
「少し危険な予感もするから封じたくはないけど…試すしかないか…。」
ふわりと僕は陛下の魔力に包まれた。
陛下はしばらく呪文を唱えていたけど一瞬驚いたように目を丸くする。
それから、苦笑する。
「なるほどなぁ…これは…それでも出力は調整できたか…こっちの訓練もしないとならないな。」
やってみて?と陛下に言われて手順通りやってみる。
「あ……。」
きちんと固まったそれを見て僕はあわてて陛下を見る。
にっこりと陛下に微笑まれてうれしくなった。
「出来たね。」
陛下は、にこにこ笑いながら僕をまたぺたぺたと触りだした。
少し考えてから、眉を寄せる。
「うーん…根本的な解決にはならないか…このままだとラスティの体調が心配だし…。」
ちらりと大量に出来た魔石を陛下は見るとうーんと悩む。
「まだ早いけど…早々に処理しとかないとだし……ううーん…魔石を作れるくらい安定してるならできるよなぁ。」
陛下はぶつぶつ言いながら、使い魔の小鳥のディーを呼んだ。
「悪いけどジェンを呼んできてくれるかい?」
ピピとカワイイ声で鳴くとディーは姿を消した。
僕が首をかしげていると陛下は、魔石の一つを手に取る。
「ラスティは、少し神力が強すぎるみたいだ。おそらくは、回復のかなり高度な回復魔法まで使えるようになると思う。ただ、僕らみたいに常時体をめぐる神力は弱い。たぶん、僕やバルみたいな自己回復能力や防毒や防呪とかは無いと思う。普通よりはあるとは思うけど、そこまで強いものではないから、ケガや毒とかは気を付けないとダメだよ。ジェンと同じくらいかな。ジークハルトは自己回復の方に特化してて、防毒が薄いのが弱点だ。」
陛下は、ゆっくりと魔石を握った。
それから、呪文を唱える。
聞いたこともない呪文。
けど、何故か意味が分かった。
呪文が終わってから陛下は手を開くと琥珀色に輝く小さな真珠くらいの大きさの球が出来ていた。
「これは解毒の能力を与えた魔石になった。魔力で作るものより格段に能力は強いよ。」
陛下に言われて唖然としながら見る。
正直言って陛下が何をしたのか、何を言ってるのかさっぱりわからない。
僕が何を聞こうか考えてい居るとディーが陛下の肩に現れた。
陛下はディーを僕の頭にのせると、苦笑する。
「王宮にまだいたみたいだ。ジェンを迎えにいってくるから少しまって。疑問をきちんと説明するから。」
そういって陛下は、部屋を出て行った。
門番さんは、たとえジェン公でも通さないだろう。
たぶん、戦ったらバルハルト公にも負けないと以前陛下が言っていた。
今日の門番さんはかなり強いらしい。
いや…かなりではなく、ものすごくと言った方がいい。
陛下との元、剣術の師匠で騎士団を引退して陛下に直接頼まれて門番をやっているらしい。
…なんかおかしい。
王族に剣術教えるって剣術指南役だよな…・
なんで、門番やってんだ???
どうにも陛下のまわりは謎が多い。
若干現実逃避しているとマールが慌ててお茶とクッキーを持ってきた。
「もう!!陛下ってば帰ってきてるなら帰ってきてると言ってくれたらいいのに。」
僕と陛下の分だったので、マールにこれからジェン公がくると伝えると、もぅ~といいながら準備をしにまた、部屋を出て行ってしまう。
入れ替わりに陛下とジェン公が入ってきた。
陛下は頭をかいていたのでマールに報連相!!と怒られたのだろう。
「どれどれ~」
ジェン公は数個のこっているプルプルをみて少し考えていた。
「あーなるほど…これは結構問題だな。」
ジェン公の言葉に僕は、目を丸くした。
「だろう?」
二人は、うーんと眉を寄せている。
「これってバル呼んだほうがいいよ。」
ジェン公の言葉に陛下はやっぱりか…とため息をついた。
ディーに再度、今度はバルハルト公を呼ぶように陛下は伝言を頼むと、ジェン公を見る。
「封じるのは正解か?」
ジェン公は、うーんと考えてから首を横に振った。
「やめた方がいい。一時的にはいいだろうけど…すぐにあふれると思うよ。たぶん…ラスティが今回の本物なんだと思う。というか…だからお前やらかしたのか?」
陛下は、黙り込んでジェン公を見た。
「あーもぅ…相談しろよ!!!」
陛下がすまんとジェン公にいうとジェン公は僕を見た。
「いいか…これは秘密だぞ。絶対にいうな。…今代の聖者は…お前だ。ラスティ。」
「あの…陛下??」
なんで固めれるのか聞きたい。
けど陛下は、ちょっと待って?と考えながらちょんちょんつついては固めていく。
「うーん…これは…どう説明したものか…。」
陛下は少し考えながら僕の失敗作を数個のこして、まともな魔石にしてしまった。
それでも、うーんと唸っている。
そんなに深刻なことなのだろうか。
僕がそう思っていると陛下は、あっというと僕の方を見る。
「ねぇラスティ、リオンは?聖者リオンはきちんと作れた?」
はいと頷くと陛下は、眉を寄せた。
「うーん…それは…まずいかな。いや…いいのか…。」
陛下は、どうするかとつぶやきながらも僕の手を取った。
「少し危険な予感もするから封じたくはないけど…試すしかないか…。」
ふわりと僕は陛下の魔力に包まれた。
陛下はしばらく呪文を唱えていたけど一瞬驚いたように目を丸くする。
それから、苦笑する。
「なるほどなぁ…これは…それでも出力は調整できたか…こっちの訓練もしないとならないな。」
やってみて?と陛下に言われて手順通りやってみる。
「あ……。」
きちんと固まったそれを見て僕はあわてて陛下を見る。
にっこりと陛下に微笑まれてうれしくなった。
「出来たね。」
陛下は、にこにこ笑いながら僕をまたぺたぺたと触りだした。
少し考えてから、眉を寄せる。
「うーん…根本的な解決にはならないか…このままだとラスティの体調が心配だし…。」
ちらりと大量に出来た魔石を陛下は見るとうーんと悩む。
「まだ早いけど…早々に処理しとかないとだし……ううーん…魔石を作れるくらい安定してるならできるよなぁ。」
陛下はぶつぶつ言いながら、使い魔の小鳥のディーを呼んだ。
「悪いけどジェンを呼んできてくれるかい?」
ピピとカワイイ声で鳴くとディーは姿を消した。
僕が首をかしげていると陛下は、魔石の一つを手に取る。
「ラスティは、少し神力が強すぎるみたいだ。おそらくは、回復のかなり高度な回復魔法まで使えるようになると思う。ただ、僕らみたいに常時体をめぐる神力は弱い。たぶん、僕やバルみたいな自己回復能力や防毒や防呪とかは無いと思う。普通よりはあるとは思うけど、そこまで強いものではないから、ケガや毒とかは気を付けないとダメだよ。ジェンと同じくらいかな。ジークハルトは自己回復の方に特化してて、防毒が薄いのが弱点だ。」
陛下は、ゆっくりと魔石を握った。
それから、呪文を唱える。
聞いたこともない呪文。
けど、何故か意味が分かった。
呪文が終わってから陛下は手を開くと琥珀色に輝く小さな真珠くらいの大きさの球が出来ていた。
「これは解毒の能力を与えた魔石になった。魔力で作るものより格段に能力は強いよ。」
陛下に言われて唖然としながら見る。
正直言って陛下が何をしたのか、何を言ってるのかさっぱりわからない。
僕が何を聞こうか考えてい居るとディーが陛下の肩に現れた。
陛下はディーを僕の頭にのせると、苦笑する。
「王宮にまだいたみたいだ。ジェンを迎えにいってくるから少しまって。疑問をきちんと説明するから。」
そういって陛下は、部屋を出て行った。
門番さんは、たとえジェン公でも通さないだろう。
たぶん、戦ったらバルハルト公にも負けないと以前陛下が言っていた。
今日の門番さんはかなり強いらしい。
いや…かなりではなく、ものすごくと言った方がいい。
陛下との元、剣術の師匠で騎士団を引退して陛下に直接頼まれて門番をやっているらしい。
…なんかおかしい。
王族に剣術教えるって剣術指南役だよな…・
なんで、門番やってんだ???
どうにも陛下のまわりは謎が多い。
若干現実逃避しているとマールが慌ててお茶とクッキーを持ってきた。
「もう!!陛下ってば帰ってきてるなら帰ってきてると言ってくれたらいいのに。」
僕と陛下の分だったので、マールにこれからジェン公がくると伝えると、もぅ~といいながら準備をしにまた、部屋を出て行ってしまう。
入れ替わりに陛下とジェン公が入ってきた。
陛下は頭をかいていたのでマールに報連相!!と怒られたのだろう。
「どれどれ~」
ジェン公は数個のこっているプルプルをみて少し考えていた。
「あーなるほど…これは結構問題だな。」
ジェン公の言葉に僕は、目を丸くした。
「だろう?」
二人は、うーんと眉を寄せている。
「これってバル呼んだほうがいいよ。」
ジェン公の言葉に陛下はやっぱりか…とため息をついた。
ディーに再度、今度はバルハルト公を呼ぶように陛下は伝言を頼むと、ジェン公を見る。
「封じるのは正解か?」
ジェン公は、うーんと考えてから首を横に振った。
「やめた方がいい。一時的にはいいだろうけど…すぐにあふれると思うよ。たぶん…ラスティが今回の本物なんだと思う。というか…だからお前やらかしたのか?」
陛下は、黙り込んでジェン公を見た。
「あーもぅ…相談しろよ!!!」
陛下がすまんとジェン公にいうとジェン公は僕を見た。
「いいか…これは秘密だぞ。絶対にいうな。…今代の聖者は…お前だ。ラスティ。」
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