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第三章 学園生活の始まり
42 変わる日常
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僕は大通りを長身の男に挟まれて歩いていた。
一人は、護衛騎士のジークハルト。
もう一人は、あのあと僕の教育係に収まったトリスティだ。
後ろにはノルンとマールが楽しそうに話しながら歩いている。
通りに並んでいるお店をちらちら横目で見ながら、顔がにやけてしまう。
こんな風に街を歩くのなんて、いつぶりだろう。
大通りは、にぎやかでワクワクしてしまう。
にやけてしまう僕の顔を見て、ジークハルトが面白かったのか笑っている。
トリスティも苦笑している。
悪かったな。浮かれてますよ。僕は。
帰りに、どこか寄ってもいいかな。
お城で、落ち込んでいる陛下へのお土産に。
余計に落ち込むかな。
「ラスティ…帰りは俺たちが護衛が出来ない。ふらふら買い食いするなよ?」
ジークハルトの言葉にの頬を膨らませた。
トリスティは、固いなぁと苦笑しているだけだ。
僕が何故、長身の二人に挟まれて窮屈な思いをしているかというと、本日は学園に初登校の日である。
僕の学園登校にジークハルトは、複雑なのだという。
騎士修行と並行なので護衛騎士なのに常に一緒には居られない。
別の騎士をもう一人護衛騎士を僕につけようという話も上がっている。
今日の帰りは、マールと僕だけになるので、迎えにその候補の騎士が来る。
騎士団長が言うには、腕もいいし年齢的にも近いから話しやすいだろうとのこと。
ちなみに、学園は12歳で入学することができる。
僕は、半年遅れの初登校。
僕は、実は学園に入っていることになっていたらしい。
トリスティのお茶会の後予定されていた魔術師長との会談は延期に。
代わりに行われた陛下と宰相、魔術師長、騎士団長の話し合いで僕の登校が決まったようだ。
宰相に陛下が怒られて、騎士団長も魔術師長に怒られたらしい。
僕のトリスティへの対応を見て、別にか弱いわけでもないのだから学校に行かせてやれと。
陛下は、僕が怖い目に合うのが嫌だといい、騎士団長は警護が大変だろうと。
騎士団長の言い分は、理解はできるが、陛下の言い訳はちょっとダメでしょう。
とはいえ、騎士団長の言い分も魔術師長に、警護増えたら騎士の配属先つくれるだろうが、面倒がるなと蹴り上げられたというが。
……なんでそうなった?
思わず陛下に僕って学校入ってたんですかって聞いたよ。
いや…僕の質問への陛下忘れてたって、言い訳も苦しかったです。
魔術師長ジェン公は陛下に、独占欲丸出し…と頭を痛めていた。
もちろん、陛下と騎士団は真面目に考えての結果で陛下の独占欲ということではない。
そもそも、学園に必ず行かないとならないってこともない。
僕の勉強はきちんと家庭教師がしている。
あまり、僕を外に出すのは情勢的に良くない。
金の瞳ということもあるけども、王妃ってことで他国への誘拐とかね。
そういう意味で、積極的ではなかったという。
自国が平和だからと言っても、他国では戦争をしている。
この国だけ平和だっからといって王妃がふらふら歩ける状況ではないということだ。
「危険危険って閉じ込めててもラスティ様にとってはいいことにならないでしょ?」
結局、その魔術師長の言葉で僕の登校が決まりました。
学園自体は、いろいろな事情がある子供が多いから、出席日数は関係ないらしい。
試験で既定の点数が取れれば、入学や進級も問題ない。
なので、すでに、騎士団の訓練や僕の護衛で殆ど行っていないジークハルトや父である宰相の代わりに領地の公務をしているトリスティも、問題なく進級しているとのこと。
僕の場合は、どうやらたまに受けてた、学力測定のテストというのがそれだったらしい。
いや…教えてよ。
陛下は、僕に黙っていることまだありませんか??
一応聞かないでいるけど、僕のためだろうけど…。
かなり僕は不満です。
ともかく、僕は学校へ行けることになった。
実は結構楽しみなんだ。
一人は、護衛騎士のジークハルト。
もう一人は、あのあと僕の教育係に収まったトリスティだ。
後ろにはノルンとマールが楽しそうに話しながら歩いている。
通りに並んでいるお店をちらちら横目で見ながら、顔がにやけてしまう。
こんな風に街を歩くのなんて、いつぶりだろう。
大通りは、にぎやかでワクワクしてしまう。
にやけてしまう僕の顔を見て、ジークハルトが面白かったのか笑っている。
トリスティも苦笑している。
悪かったな。浮かれてますよ。僕は。
帰りに、どこか寄ってもいいかな。
お城で、落ち込んでいる陛下へのお土産に。
余計に落ち込むかな。
「ラスティ…帰りは俺たちが護衛が出来ない。ふらふら買い食いするなよ?」
ジークハルトの言葉にの頬を膨らませた。
トリスティは、固いなぁと苦笑しているだけだ。
僕が何故、長身の二人に挟まれて窮屈な思いをしているかというと、本日は学園に初登校の日である。
僕の学園登校にジークハルトは、複雑なのだという。
騎士修行と並行なので護衛騎士なのに常に一緒には居られない。
別の騎士をもう一人護衛騎士を僕につけようという話も上がっている。
今日の帰りは、マールと僕だけになるので、迎えにその候補の騎士が来る。
騎士団長が言うには、腕もいいし年齢的にも近いから話しやすいだろうとのこと。
ちなみに、学園は12歳で入学することができる。
僕は、半年遅れの初登校。
僕は、実は学園に入っていることになっていたらしい。
トリスティのお茶会の後予定されていた魔術師長との会談は延期に。
代わりに行われた陛下と宰相、魔術師長、騎士団長の話し合いで僕の登校が決まったようだ。
宰相に陛下が怒られて、騎士団長も魔術師長に怒られたらしい。
僕のトリスティへの対応を見て、別にか弱いわけでもないのだから学校に行かせてやれと。
陛下は、僕が怖い目に合うのが嫌だといい、騎士団長は警護が大変だろうと。
騎士団長の言い分は、理解はできるが、陛下の言い訳はちょっとダメでしょう。
とはいえ、騎士団長の言い分も魔術師長に、警護増えたら騎士の配属先つくれるだろうが、面倒がるなと蹴り上げられたというが。
……なんでそうなった?
思わず陛下に僕って学校入ってたんですかって聞いたよ。
いや…僕の質問への陛下忘れてたって、言い訳も苦しかったです。
魔術師長ジェン公は陛下に、独占欲丸出し…と頭を痛めていた。
もちろん、陛下と騎士団は真面目に考えての結果で陛下の独占欲ということではない。
そもそも、学園に必ず行かないとならないってこともない。
僕の勉強はきちんと家庭教師がしている。
あまり、僕を外に出すのは情勢的に良くない。
金の瞳ということもあるけども、王妃ってことで他国への誘拐とかね。
そういう意味で、積極的ではなかったという。
自国が平和だからと言っても、他国では戦争をしている。
この国だけ平和だっからといって王妃がふらふら歩ける状況ではないということだ。
「危険危険って閉じ込めててもラスティ様にとってはいいことにならないでしょ?」
結局、その魔術師長の言葉で僕の登校が決まりました。
学園自体は、いろいろな事情がある子供が多いから、出席日数は関係ないらしい。
試験で既定の点数が取れれば、入学や進級も問題ない。
なので、すでに、騎士団の訓練や僕の護衛で殆ど行っていないジークハルトや父である宰相の代わりに領地の公務をしているトリスティも、問題なく進級しているとのこと。
僕の場合は、どうやらたまに受けてた、学力測定のテストというのがそれだったらしい。
いや…教えてよ。
陛下は、僕に黙っていることまだありませんか??
一応聞かないでいるけど、僕のためだろうけど…。
かなり僕は不満です。
ともかく、僕は学校へ行けることになった。
実は結構楽しみなんだ。
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