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第一章 終わりと始まり
17 前の戦の影響
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「ラスティ大丈夫かい?目が回っているよ?」
陛下が急に詰め込みすぎたかと慌てている。
「大丈夫です。せっかくのお出かけです。説明をお願いします。」
王都は防衛のために壁で、三つに分かれている。
上空から見たら王城のある湖の周りに三重の円の防壁が見えるだろう。
身分で一応入れるところが分かれている。
一応とつけてしまうのは、分かれてはいるけど…やっぱり曖昧な所があるからだ。
王都は円になっている。
中央にある湖にそってできているからだろう。
王城は大きな湖の真ん中の島にある。
ここは、王族と一部の貴族しか入れない。
流石にここはとても厳しい。
三重円の中心の王城。
西、東、北の三方向が切り立った崖で船での上陸は難しい。
登ろうと思ったらロッククライミングだ。
湖の内側は、魔法も王族以外は制限される。
南側は緩やかな坂になっていて大きな門と長い橋。
以前大きな戦があった時は籠城戦になってその時の全国民を島に避難させたのだという。
今はその時から比べると国民が多いから無理だけど。
前の戦いの時は今の王都くらいの人数だったから可能だったらしい。
王城には畑もあるし、そういう時の貯えもある。
あとは地下に街一つくらいの空間がある。
地下に空間があったら地盤もろくない?と思ったけど岩盤強いし、魔法強化もされているとのこと。
あたりを見ると…いや、国全体が真新しい建物が多い。
王都が真新しくて統一感があるのは、大きな戦があったばかりだから。
戦いの所為で王都までボロボロになった
今の王都の美しさは、立て直した所為。
戦いの前は、小さな国だった。
今のこの国の大きさになったのは、陛下が17歳の時。
隣にあった国からの侵略があった。
実は陛下にはお兄さんが二人いる。
弟君も一人いたのだという。
陛下は、元々は王位継承権を持ってなかった。
この国の王位継承権を持つのは一人。
兄弟が多くなる傾向があるし、腹違いや両親が逆とか様々だから、後継ぎは明確にするためらしい。
一番上の第一王子が持っていたのだという。
今回の王位継承権の順番というのも結局はジークハルトが王位継承権を持っているようなものだしね。
でも、前の戦で破格の強さを見せた陛下に王位継承権が移った。
陛下が隣の国の王の打ち取って勝利できたからだ。
お兄さん達は別の国に今は嫁いでいるので国には居ない。
嫁いでいるというか…王様になっているかと言うか…。
この国の王族は能力高いから華奢でも侮れないよね。
陛下も、騎士団長よりは細身だけど騎士団長より強いし。
陛下の元奥様は、元は侵略してきた隣の国の王族だった。
この国の王族が母だったということもあって陛下に嫁いだ。
政略結婚というやつだ。
まぁ…やらかして今は死んだことにされて庭師と暮らしている。
今は、実家に帰ってけど、追い出されて辺境の城で名前を変えて暮らしているという。
エスターは知らないけど兄弟もできている。
複雑だけど、元奥様は、幸せに暮らしているとのこと。
陛下の治世になってこの国では戦が起こってない。
けど周りの国では未だに戦は起こっている。
子供が多いのもその所為。
戦争で後継ぎが亡くなってしまうことも多いから。
平和だった前世の記憶があるから、少しというか、かなり複雑な理由だけれど。
でも前世でもそんな感じではあったのか。
世界中が平和ではなかったものな。
「ラスティがそんな顔をする必要はないんだよ。」
陛下はそう言うけれど。
複雑だ。
陛下は僕をなだめるように撫でてくれる。
頭から手がどうしてお腹に下がるのかなぁ。
だから…なぜお腹を…くすぐったいのですよ。
「この話の続きは、帰ってからかな…。」
陛下は気分を変えようと笑った。
陛下が急に詰め込みすぎたかと慌てている。
「大丈夫です。せっかくのお出かけです。説明をお願いします。」
王都は防衛のために壁で、三つに分かれている。
上空から見たら王城のある湖の周りに三重の円の防壁が見えるだろう。
身分で一応入れるところが分かれている。
一応とつけてしまうのは、分かれてはいるけど…やっぱり曖昧な所があるからだ。
王都は円になっている。
中央にある湖にそってできているからだろう。
王城は大きな湖の真ん中の島にある。
ここは、王族と一部の貴族しか入れない。
流石にここはとても厳しい。
三重円の中心の王城。
西、東、北の三方向が切り立った崖で船での上陸は難しい。
登ろうと思ったらロッククライミングだ。
湖の内側は、魔法も王族以外は制限される。
南側は緩やかな坂になっていて大きな門と長い橋。
以前大きな戦があった時は籠城戦になってその時の全国民を島に避難させたのだという。
今はその時から比べると国民が多いから無理だけど。
前の戦いの時は今の王都くらいの人数だったから可能だったらしい。
王城には畑もあるし、そういう時の貯えもある。
あとは地下に街一つくらいの空間がある。
地下に空間があったら地盤もろくない?と思ったけど岩盤強いし、魔法強化もされているとのこと。
あたりを見ると…いや、国全体が真新しい建物が多い。
王都が真新しくて統一感があるのは、大きな戦があったばかりだから。
戦いの所為で王都までボロボロになった
今の王都の美しさは、立て直した所為。
戦いの前は、小さな国だった。
今のこの国の大きさになったのは、陛下が17歳の時。
隣にあった国からの侵略があった。
実は陛下にはお兄さんが二人いる。
弟君も一人いたのだという。
陛下は、元々は王位継承権を持ってなかった。
この国の王位継承権を持つのは一人。
兄弟が多くなる傾向があるし、腹違いや両親が逆とか様々だから、後継ぎは明確にするためらしい。
一番上の第一王子が持っていたのだという。
今回の王位継承権の順番というのも結局はジークハルトが王位継承権を持っているようなものだしね。
でも、前の戦で破格の強さを見せた陛下に王位継承権が移った。
陛下が隣の国の王の打ち取って勝利できたからだ。
お兄さん達は別の国に今は嫁いでいるので国には居ない。
嫁いでいるというか…王様になっているかと言うか…。
この国の王族は能力高いから華奢でも侮れないよね。
陛下も、騎士団長よりは細身だけど騎士団長より強いし。
陛下の元奥様は、元は侵略してきた隣の国の王族だった。
この国の王族が母だったということもあって陛下に嫁いだ。
政略結婚というやつだ。
まぁ…やらかして今は死んだことにされて庭師と暮らしている。
今は、実家に帰ってけど、追い出されて辺境の城で名前を変えて暮らしているという。
エスターは知らないけど兄弟もできている。
複雑だけど、元奥様は、幸せに暮らしているとのこと。
陛下の治世になってこの国では戦が起こってない。
けど周りの国では未だに戦は起こっている。
子供が多いのもその所為。
戦争で後継ぎが亡くなってしまうことも多いから。
平和だった前世の記憶があるから、少しというか、かなり複雑な理由だけれど。
でも前世でもそんな感じではあったのか。
世界中が平和ではなかったものな。
「ラスティがそんな顔をする必要はないんだよ。」
陛下はそう言うけれど。
複雑だ。
陛下は僕をなだめるように撫でてくれる。
頭から手がどうしてお腹に下がるのかなぁ。
だから…なぜお腹を…くすぐったいのですよ。
「この話の続きは、帰ってからかな…。」
陛下は気分を変えようと笑った。
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