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第一章
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突然アイゼンシュタイン卿が家を訪ねて来たことを、レオンに報告するべきだろうかとセリーナは考えて、すぐにそれが夫の留守を守る妻として当然のことだと結論を出した。けれどなんとなく口が重くなってしまうのは、あの貴族がわざわざ家に来てまで吐いた言葉の内容をどう説明したものかと、悩んでしまうからだ。
朝に言っていたとおり、その日、レオンの帰りは夜遅くなった。
「おかえりなさい」
「あぁ、まだ起きていたのですか?」
セリーナは寝支度を整えて、室内用のローブを纏った格好で夫を出迎えたが、彼にとっては、妻がまだベッドに入ってないのが意外だったようだ。
「遅いですけど、何か召し上がりますか?」
「いえ、適当に食べてきたので」
彼が制服の上着を脱ぐと、セリーナはそれを受け取りすぐに埃を払い、彼の身につけていた剣や単発銃の武装を解くのにも手を貸した。
「セリーナ。もう寝室に行ってください。俺は浴室で汗と埃を流してきますから」
独身で兵舎住まいだった頃からの習慣か、レオンは身の周りのことはほとんど自分でしてしまう。セリーナには、それが少しだけ残念だ。
肌を重ねるようになって、レオンの逞しい身体の魅力に、セリーナはかなり惹かれていた。身支度や着替えの都度、がっしりした腕や、それ自体が鎧のような肩や胸板をこっそり観察するのは、妻の特権だと思う。
「背中を流しましょうか?」
そのセリーナの申し出に、レオンは息を止めてブンブンと首を振った。
「だ、だめです。ちゃんと、ベッドに入ってください」
「だめ、って……。私としては、こういうのも妻として当然のことだと思うのだけど」
「夜遅くまで待っていてくれただけで、俺には十分です」
相変わらず欲がない。できれば昼間の来客の件を話したかったが、それは寝室に持ち越そうと、セリーナは素直に引き下がることにした。
思ったよりも早く、レオンは夜着に着替えて寝室にやってきた。どうやらお湯を沸かし直すこともせず、水をそのまま浴びたらしい。
「信じられない。風邪をひきますよ」
彼の手をとってベッドへと引っ張ると、苦笑めいた呼吸の揺れが聞こえてきた。
「俺は子供の頃から、体だけは丈夫で。病気にも滅多にかかりません」
「何を言ってるんです。どんなに筋骨逞ましくても、病気はまた別です」
二人で一緒の上掛けを羽織り、セリーナはひんやりとする夫の身体に身を寄せた。
「……貴女が冷えてしまう」
「大丈夫」
一応男女の一線は超えたが、だからといって肌の触れ合いを気軽にできるようになるわけではない。レオンの手はセリーナの腰の辺りを彷徨ったが、結局その逞しい腕の中に引き寄せられることはなかった。けれど、そんなまだ初々しい距離感とは別に、暗闇の中でも彼の眼差しがセリーナの肌を焦がし、昨夜の初めての情熱を反芻しているのがわかる。
セリーナとしても、夫婦として歩み始めた第一歩を、二歩、三歩と進めたい気持ちは十分にあった。しかし、その前に連絡事項を伝えなくてはならない。
「実は今日、思いがけない来客があったのです。アイゼンシュタイン卿という方、あなたはご存知かしら?」
レオンは横たわったまま訝しげに首をかしげ、「名前だけは」と簡潔に答える。
「フランクの……以前の知り合いで」
亡き前夫の名前を出すのに、少しだけの躊躇があった。しかしレオンは動揺もせず、セリーナに先を促す。
「用件は……結局何だったのか、対応した私さえあまり掴めなくて。ただ、私がフランクを亡くしたことへ、お悔やみをいただいて。こんな後になって、今さら、って感じですが」
「フランク殿と以前培った、上流階級との友好がまだ続いているなら、それは貴女にとって良いことです。俺に遠慮などせず、以前の友人を訪ねたらいい」
セリーナは苦笑しながら首を振った。
「フランクは裁判官として、議員やその周辺の貴族たちと人間関係があっただけで。その中では、私は特に親しい友人と呼べるような人はいなかったんです。今日訪ねてきたアイゼンシュタイン卿も、当時からフランクの仕事関係の人としか認識していなくて」
だからこそ、わざわざ今日彼がここに訪ねてきて、セリーナの二度目の結婚に意味不明な勘繰りをしていったのは不可解でしかなかった。
「そのアイゼンシュタイン卿とは、何か……フランク殿のあった事故について話したのですか?」
突然、レオンがそう尋ねてくる。セリーナは少し驚いて、首を振った。
「え、あの土砂崩れの事故のこと? いいえ、そういう具体的な話ではなくて」
自分でも何をどう報告したらいいかわからなくなってしまう。
「とにかく、私も彼の意図がつかめなくて。なんというか、私があなたと結婚したのは何か思惑があってのことか、というような、少し無礼な感じのことを……」
セリーナがそう説明すると、レオンはつと押し黙った。
これから就寝しようという時にはそぐわない話題だったかもしれないと、セリーナは後悔し始めていた。亡くなった前夫のことを話すのはタブーではないが、それでも、レオンにとって楽しい話題では決してないのだから。
加えて、アイゼンシュタインが訪れてから、セリーナの胸にはモヤモヤと濁っているものがあった。
「端から見たら私たち、立派な軍人の夫に、歳をくった妻で、しかも再婚。あからさまに揶揄するような人はまだいないけれど、もしかしたら、私のせいであなたの不名誉になるような陰口が、」
「俺は、幸せ者です」
突然、レオンのまっすぐな言葉がセリーナを遮った。次第に温まってきた彼の身体がベッドの中で寄せられて、吐息も至近距離から吹きかかる。
「この結婚は、俺が幸せになりたくて、強引に押し進めたものです。こうして貴女と同じベッド眠れるなんて、まだ夢じゃないかと疑ってしまう」
そして、彼はセリーナをきつく抱きしめた。すっぽりと男の身体に包まれて、セリーナの胸にあった小さな不安が溶けていく。
「今夜は、こうやって抱きしめて寝ても……?」
囁き声で問われ、セリーナは「もちろん」と頷く。彼の長い足に自分の足を絡めると、レオンは悩ましげなため息をこぼしながら、セリーナの目を覗き込んできた。
「セリーナ、さっき貴女が言っていた、妻のほうが歳が上で再婚だってこと」
レオンは言葉を探すように、一度固唾を飲んだ。
「貴女がフランク殿を亡くされたのは、とても悲しいことだ。貴女の不幸を願ったことなんて、俺は一度もありませんでした。けれど実際には、彼が亡くなったと聞いて、俺の胸には希望ができた。長年の押し殺すだけの片思いを、もしや成就させることができるのではないかと」
訥々と語るレオンの髪に、セリーナはそっと片手を差し込んだ。髪に指を絡めると、彼はセリーナの手に頬を擦り付ける。
「人がどんな勘繰りをしようとも、事実は一つだけです。俺は、どうしても貴女が欲しかった。そのためならなんでもした」
「なんでも?」
セリーナがその言葉を繰り返したのは、ほぼ無意識だった。ぼんやりと、山岳国境での任務のことだろうかと思い至る。そこでレオンは手柄を立てて階級を上げたわけだが、北の国境地帯から帰ってきた彼は、どんな苦境を乗り越えたのか、ずいぶん憔悴した様子だった。
「貴女のためなら、俺はなんでもします。貴女が気に病むことなんて、何もないんです」
レオンの声はどこか危なっかしい熱をはらんでいた。その真っ直ぐすぎる彼の愛情を受け取るために、セリーナはくすりと笑って、拗れたような雰囲気をなんとか和らげようとする。
「昨日も言ったけど、私と結婚してくれてありがとう」
目を見開いている夫に、口づけをする。レオンの体温はすっかり温かくなり、そしてさらに熱くなっていく。
「……セリーナ」
「触れて。もっと……」
二人の息遣いが夜の闇に溶ける。
まだ羽化したばかりで、触れれば痛いような幸福が、徐々に二人の間で育まれつつあった。
朝に言っていたとおり、その日、レオンの帰りは夜遅くなった。
「おかえりなさい」
「あぁ、まだ起きていたのですか?」
セリーナは寝支度を整えて、室内用のローブを纏った格好で夫を出迎えたが、彼にとっては、妻がまだベッドに入ってないのが意外だったようだ。
「遅いですけど、何か召し上がりますか?」
「いえ、適当に食べてきたので」
彼が制服の上着を脱ぐと、セリーナはそれを受け取りすぐに埃を払い、彼の身につけていた剣や単発銃の武装を解くのにも手を貸した。
「セリーナ。もう寝室に行ってください。俺は浴室で汗と埃を流してきますから」
独身で兵舎住まいだった頃からの習慣か、レオンは身の周りのことはほとんど自分でしてしまう。セリーナには、それが少しだけ残念だ。
肌を重ねるようになって、レオンの逞しい身体の魅力に、セリーナはかなり惹かれていた。身支度や着替えの都度、がっしりした腕や、それ自体が鎧のような肩や胸板をこっそり観察するのは、妻の特権だと思う。
「背中を流しましょうか?」
そのセリーナの申し出に、レオンは息を止めてブンブンと首を振った。
「だ、だめです。ちゃんと、ベッドに入ってください」
「だめ、って……。私としては、こういうのも妻として当然のことだと思うのだけど」
「夜遅くまで待っていてくれただけで、俺には十分です」
相変わらず欲がない。できれば昼間の来客の件を話したかったが、それは寝室に持ち越そうと、セリーナは素直に引き下がることにした。
思ったよりも早く、レオンは夜着に着替えて寝室にやってきた。どうやらお湯を沸かし直すこともせず、水をそのまま浴びたらしい。
「信じられない。風邪をひきますよ」
彼の手をとってベッドへと引っ張ると、苦笑めいた呼吸の揺れが聞こえてきた。
「俺は子供の頃から、体だけは丈夫で。病気にも滅多にかかりません」
「何を言ってるんです。どんなに筋骨逞ましくても、病気はまた別です」
二人で一緒の上掛けを羽織り、セリーナはひんやりとする夫の身体に身を寄せた。
「……貴女が冷えてしまう」
「大丈夫」
一応男女の一線は超えたが、だからといって肌の触れ合いを気軽にできるようになるわけではない。レオンの手はセリーナの腰の辺りを彷徨ったが、結局その逞しい腕の中に引き寄せられることはなかった。けれど、そんなまだ初々しい距離感とは別に、暗闇の中でも彼の眼差しがセリーナの肌を焦がし、昨夜の初めての情熱を反芻しているのがわかる。
セリーナとしても、夫婦として歩み始めた第一歩を、二歩、三歩と進めたい気持ちは十分にあった。しかし、その前に連絡事項を伝えなくてはならない。
「実は今日、思いがけない来客があったのです。アイゼンシュタイン卿という方、あなたはご存知かしら?」
レオンは横たわったまま訝しげに首をかしげ、「名前だけは」と簡潔に答える。
「フランクの……以前の知り合いで」
亡き前夫の名前を出すのに、少しだけの躊躇があった。しかしレオンは動揺もせず、セリーナに先を促す。
「用件は……結局何だったのか、対応した私さえあまり掴めなくて。ただ、私がフランクを亡くしたことへ、お悔やみをいただいて。こんな後になって、今さら、って感じですが」
「フランク殿と以前培った、上流階級との友好がまだ続いているなら、それは貴女にとって良いことです。俺に遠慮などせず、以前の友人を訪ねたらいい」
セリーナは苦笑しながら首を振った。
「フランクは裁判官として、議員やその周辺の貴族たちと人間関係があっただけで。その中では、私は特に親しい友人と呼べるような人はいなかったんです。今日訪ねてきたアイゼンシュタイン卿も、当時からフランクの仕事関係の人としか認識していなくて」
だからこそ、わざわざ今日彼がここに訪ねてきて、セリーナの二度目の結婚に意味不明な勘繰りをしていったのは不可解でしかなかった。
「そのアイゼンシュタイン卿とは、何か……フランク殿のあった事故について話したのですか?」
突然、レオンがそう尋ねてくる。セリーナは少し驚いて、首を振った。
「え、あの土砂崩れの事故のこと? いいえ、そういう具体的な話ではなくて」
自分でも何をどう報告したらいいかわからなくなってしまう。
「とにかく、私も彼の意図がつかめなくて。なんというか、私があなたと結婚したのは何か思惑があってのことか、というような、少し無礼な感じのことを……」
セリーナがそう説明すると、レオンはつと押し黙った。
これから就寝しようという時にはそぐわない話題だったかもしれないと、セリーナは後悔し始めていた。亡くなった前夫のことを話すのはタブーではないが、それでも、レオンにとって楽しい話題では決してないのだから。
加えて、アイゼンシュタインが訪れてから、セリーナの胸にはモヤモヤと濁っているものがあった。
「端から見たら私たち、立派な軍人の夫に、歳をくった妻で、しかも再婚。あからさまに揶揄するような人はまだいないけれど、もしかしたら、私のせいであなたの不名誉になるような陰口が、」
「俺は、幸せ者です」
突然、レオンのまっすぐな言葉がセリーナを遮った。次第に温まってきた彼の身体がベッドの中で寄せられて、吐息も至近距離から吹きかかる。
「この結婚は、俺が幸せになりたくて、強引に押し進めたものです。こうして貴女と同じベッド眠れるなんて、まだ夢じゃないかと疑ってしまう」
そして、彼はセリーナをきつく抱きしめた。すっぽりと男の身体に包まれて、セリーナの胸にあった小さな不安が溶けていく。
「今夜は、こうやって抱きしめて寝ても……?」
囁き声で問われ、セリーナは「もちろん」と頷く。彼の長い足に自分の足を絡めると、レオンは悩ましげなため息をこぼしながら、セリーナの目を覗き込んできた。
「セリーナ、さっき貴女が言っていた、妻のほうが歳が上で再婚だってこと」
レオンは言葉を探すように、一度固唾を飲んだ。
「貴女がフランク殿を亡くされたのは、とても悲しいことだ。貴女の不幸を願ったことなんて、俺は一度もありませんでした。けれど実際には、彼が亡くなったと聞いて、俺の胸には希望ができた。長年の押し殺すだけの片思いを、もしや成就させることができるのではないかと」
訥々と語るレオンの髪に、セリーナはそっと片手を差し込んだ。髪に指を絡めると、彼はセリーナの手に頬を擦り付ける。
「人がどんな勘繰りをしようとも、事実は一つだけです。俺は、どうしても貴女が欲しかった。そのためならなんでもした」
「なんでも?」
セリーナがその言葉を繰り返したのは、ほぼ無意識だった。ぼんやりと、山岳国境での任務のことだろうかと思い至る。そこでレオンは手柄を立てて階級を上げたわけだが、北の国境地帯から帰ってきた彼は、どんな苦境を乗り越えたのか、ずいぶん憔悴した様子だった。
「貴女のためなら、俺はなんでもします。貴女が気に病むことなんて、何もないんです」
レオンの声はどこか危なっかしい熱をはらんでいた。その真っ直ぐすぎる彼の愛情を受け取るために、セリーナはくすりと笑って、拗れたような雰囲気をなんとか和らげようとする。
「昨日も言ったけど、私と結婚してくれてありがとう」
目を見開いている夫に、口づけをする。レオンの体温はすっかり温かくなり、そしてさらに熱くなっていく。
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