パーティを抜けた魔法剣士は憧れの冒険者に出会い、最強の冒険者へと至る

一ノ瀬一

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第十章 Aランク昇格編

街や村

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たくさん出てきたので、ここらで街や村の解説を置いておきます。

ミャクー村
 レンド王国の南部に位置するのどかな村。特に名産と呼べるものもなく、観光するようなものもないので、本当にただののどかな村。マリーの実家のパン屋は名物パン屋というわけではない。近くの山に生息しているモンスターも弱く、本業の片手間に村人が討伐に行くこともしばしば。土がそれなりにいいので、作物もそれなりにでき、少ない人口を賄えている。

ラムハ
 王国南部にある商業都市。平原にあるこの都市は山に棲むモンスターの危険がほとんどなく、自然と商業の街として栄えていった。そのため、街の賑やかさに比べると冒険者ギルドはこじんまりとしており、並ぶクエストに討伐のものはない。ロンドがラムハに移ってからは余計に冒険者の数も少なくなった。
 ロンドがラムハに滞在していることでさらなる安全性をアピールしたため、他国からの商人が増えた。年に一度の収穫祭では近隣の街や村から人が押し寄せ、特に広場に近い通りは石畳が見えないほどの人だかりになる。

ヴィレア
 ラムハとミャクー村の間にある村。ラムハのすぐ南にある。冒険者ギルドにある討伐クエストはBからDランクのものが多く中級者向けとなっている。ここを拠点にしている冒険者はロンドのことを遠い人と思っていたが、実際に会った後は認識が変わった。特にオーガ討伐に同行した冒険者はがらっと変わった。

レクタム
 王国中部やや南、ラムハの北に位置する都市。肥沃な土地で小麦の栽培が特に盛んで、独特な形状の麺が名物となっている。一方でマンドラゴラも隠れた特産品となっており、その粉末は高価な薬に使われることが多い。

ニザヘナ
 王国東部にある果物で有名な都市。レクタムと同様に肥沃な土地で果実の栽培が盛ん。特にニザヘナベリーは王国内に大きな栽培地がなく、観光客に特に人気。街自体の歴史は古く鐘撞き堂や教会など歴史ある建造物が多く残っていて、それらの観光をしてニザヘナベリーを食べるのが定番。

ルミーヴィア
 王国北東部に位置し、レネやマリーがいる町。標高が高く、近くには強力なモンスターが多く生息する。

アクスウィル
 王国中部の街。アクスウィル魔法学校が街の中心部に近いところにあり、学生が多く生活している。そのため、おしゃれさもありつつリーズナブルな店が多く、放課後や休日にはカフェのテラス席で喋る学生たちが見られる。

王都
 ギリギリ王国中部に区分されるが、北西に寄っている。王宮やいろんなギルドの本部があり、他の街に比べて文化が発展している。特に食に関しては、他の街の比ではないほど洗練された味の料理を提供する店が多くある。国民の憧れ。

ターニュ
 王国北部にある村。バジリスクとオルトロスが生息する山は拓くのが難しいのか、規模の小さな山あいの村。

アズリダ
 王国最北端の街。他の地方に比べると寒い。牧畜が盛んでアズリダの肉や乳製品はブランド化している。雪で視界が悪くなる日の多い冬は冒険者の数が減る。
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