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第十章 Aランク昇格編
第207話 Aランク昇格への挑戦
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その後、二体目のトレントもすんなりと倒せて、俺は両脇に手首より一回り太い枝を抱えて下山した。
三日目までの討伐はとんとん拍子にいき、ここで師匠がラムハへと帰った。ニザヘナでしか買えないニザヘナベリーのお土産をどっさり鞄に詰めていたから、今頃は帰ってヘルガさんと二人で食べているんだろう。
今までに討伐したモンスターはマンドラゴラにトレント、そしてヴィレアの二種類を加えて四種類をそれぞれ二体ずつだ。
討伐しなければいけないモンスターは二十四種類なので、ちょうど残りは二十だ。九十日弱で二十を二体ずつで四十体なら、二日に一体のペースでも余裕があるな。この調子でいけば大丈夫だろう。
五日目──師匠と旅に出てからだと四日目になる。昨日、討伐クエストで一種類を無事狩って、今日は移動に充てている。距離がかなりあったが、朝早く出発したら昼すぎには到着できたので、初めて来る街を満喫している。
期限までの日数を正確に数えてみると、九十一日だった。あと八十六日で残り十九種類──二日に一体ペースから五日に二体のペースで間に合うようになった。この調子なら案外ふた月くらいで達成してしまうんじゃないか?
引き続き頑張ろう。
十日目。師匠との約束で十日ごとに手紙を書くことになっているため、今日は手紙を書く。七種類を二体ずつ討伐して、残りは十七種類。八日目には二体倒す予定が一体しか倒せなかった。
受けていたクエストは片方しか達成できず、クエスト達成率が少し下がってしまったが問題ない。ペース自体はとても順調だ。
正直少し寂しいが、親元を離れたら誰でも最初は寂しいと聞く。きっとじきに慣れるだろう。
元気でやっている、ペースも予定より速く進んでいると手紙に書いておこう。
二十日目。クエストを片方しか達成できないのが嫌だったので、最近は一体ずつクエストを受けるようにしている。新たに倒したのは三種類を二体ずつで六体。残りは十四種。
日に二体倒すことの方が珍しくなってしまったが、日数に余裕もあるんだしこの調子なら全く問題ない。
俺自身の決めたことだからあまり文句を言うべきではないのだが、モンスターを討伐したら移動してまた別のモンスターの討伐に向かう──ずっとこの生活をするのはかなり堪える。
もちろん新しい街で知らないものに触れたり、食べたことのないものに挑戦したり刺激的ではある。しかし慣れる前に移動してしまうため、ずっと新しい環境に身を置くことになり、なんだか気疲れしてしまうというか常に落ち着かないというか──なんというか気が休まらないと表現すればいいのだろうか。
とりあえず病気や怪我もしていないし、元気にやっている、ペースも順調なので前回と同様に予定より速く進んでいると手紙には書いておこう。
引き続き頑張っていこう。
三日目までの討伐はとんとん拍子にいき、ここで師匠がラムハへと帰った。ニザヘナでしか買えないニザヘナベリーのお土産をどっさり鞄に詰めていたから、今頃は帰ってヘルガさんと二人で食べているんだろう。
今までに討伐したモンスターはマンドラゴラにトレント、そしてヴィレアの二種類を加えて四種類をそれぞれ二体ずつだ。
討伐しなければいけないモンスターは二十四種類なので、ちょうど残りは二十だ。九十日弱で二十を二体ずつで四十体なら、二日に一体のペースでも余裕があるな。この調子でいけば大丈夫だろう。
五日目──師匠と旅に出てからだと四日目になる。昨日、討伐クエストで一種類を無事狩って、今日は移動に充てている。距離がかなりあったが、朝早く出発したら昼すぎには到着できたので、初めて来る街を満喫している。
期限までの日数を正確に数えてみると、九十一日だった。あと八十六日で残り十九種類──二日に一体ペースから五日に二体のペースで間に合うようになった。この調子なら案外ふた月くらいで達成してしまうんじゃないか?
引き続き頑張ろう。
十日目。師匠との約束で十日ごとに手紙を書くことになっているため、今日は手紙を書く。七種類を二体ずつ討伐して、残りは十七種類。八日目には二体倒す予定が一体しか倒せなかった。
受けていたクエストは片方しか達成できず、クエスト達成率が少し下がってしまったが問題ない。ペース自体はとても順調だ。
正直少し寂しいが、親元を離れたら誰でも最初は寂しいと聞く。きっとじきに慣れるだろう。
元気でやっている、ペースも予定より速く進んでいると手紙に書いておこう。
二十日目。クエストを片方しか達成できないのが嫌だったので、最近は一体ずつクエストを受けるようにしている。新たに倒したのは三種類を二体ずつで六体。残りは十四種。
日に二体倒すことの方が珍しくなってしまったが、日数に余裕もあるんだしこの調子なら全く問題ない。
俺自身の決めたことだからあまり文句を言うべきではないのだが、モンスターを討伐したら移動してまた別のモンスターの討伐に向かう──ずっとこの生活をするのはかなり堪える。
もちろん新しい街で知らないものに触れたり、食べたことのないものに挑戦したり刺激的ではある。しかし慣れる前に移動してしまうため、ずっと新しい環境に身を置くことになり、なんだか気疲れしてしまうというか常に落ち着かないというか──なんというか気が休まらないと表現すればいいのだろうか。
とりあえず病気や怪我もしていないし、元気にやっている、ペースも順調なので前回と同様に予定より速く進んでいると手紙には書いておこう。
引き続き頑張っていこう。
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